横浜コネクトスクエア
横浜コネクトスクエア YOKOHAMA CONNECT SQUARE | |
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北西側の外観(2024年1月) | |
情報 | |
旧名称 | MM37タワー(計画・開発段階の仮称) [1][2] |
用途 | オフィス、ホテル、店舗 |
設計者 | 鹿島建設 |
施工 | 鹿島・フジタ・馬淵・大洋建設JV |
建築主 | 合同会社KRF48(パナソニック ホームズ、鹿島建設、ケネディクス) |
構造形式 |
地上:S造、地下:SRC造[1] 制震構造[3] |
敷地面積 | 約10,082 m² [3] |
建築面積 | 約6,106 m² [2] |
延床面積 | 約121,727 m² [3] |
状態 | 完成 |
階数 | 地上28階・地下1階、塔屋1階[3] |
高さ | 最高部:約146 m [4] |
駐車台数 | 機械式:226台、自走式:16台[5] |
着工 | 2020年4月[4] |
竣工 | 2023年1月[3][4] |
開館開所 | 2023年4月より順次[6][7] |
所在地 |
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3 |
座標 | 北緯35度27分25秒 東経139度37分45秒 / 北緯35.45694度 東経139.62917度座標: 北緯35度27分25秒 東経139度37分45秒 / 北緯35.45694度 東経139.62917度 |
横浜コネクトスクエア(よこはまコネクトスクエア)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにある超高層複合ビル。
本項では、当ビルの高層階に入居している「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」についても記す(後節参照)。
概要
[編集]みなとみらい地区の37街区(北区画)[注 1]における開発で、2022年10月に正式名称が決定[8]するまでは「MM37タワー」と仮称されていた[1]。地上28階、地下1階、塔屋1階の超高層ビルであり、高さは145.8メートル[9]。デベロッパーはパナソニック ホームズ、鹿島建設、ケネディクスの3社[10]で、共同出資により合同会社KRF48を組成して開発にあたった[4][9]。国土交通大臣の民間都市再生事業計画に認定されている[11]。2020年4月に着工し2023年1月に竣工[3][4]。同年4月より順次オープンしている[6][7]。
低層部(1〜2階)は商業テナントなど、中層部(4〜18階)にオフィス(9階にコワーキングスペースや貸し会議室)、高層部(20〜27階)にホテルが入居する[8][12]。ホテルは三井ガーデンホテルズとしては神奈川県初出店となる「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」で、2023年5月16日に開業した[13][14]。なお、上層4フロアはホテルフロアと外観デザインを合わせているが、塔屋となっている[8][11][15]。
開発決定までの経緯
[編集]当地ではもともと三菱重工横浜ビルの二期棟計画があったが、当面延期となり住宅展示場の暫定施設「横浜ホームコレクション」[注 2]が置かれてきた経緯がある。2013年に二期棟計画が再浮上したが、開発の着手までには至らなかった[17][注 3]。
その後、2017年3月にケネディクスが組成した特別目的会社・KRF48が土地を取得し、みなとみらい地区全体やIR法案等の状況も見据えた上で新規開発プロジェクトを模索することとなった[22][23]。同年11月にはパナソニックホームズ(旧パナホーム)および鹿島建設もKRF48に出資し開発プロジェクトに参画することとなり、開発計画の具体化に向けて大きく進展[24]。2018年5月に複合高層ビル(当ビル)の開発計画が公表された[25]。
デッキによる接続
[編集]音楽アリーナ「ぴあアリーナMM」(38街区)とは大通りを渡る「みなとみらい大通り2号歩道橋」(2023年1月末開通)で接続しており[26]、桜木町駅方面から2階デッキレベルでのアクセスが可能となっている(「ぴあアリーナMM#歩行者デッキ」も参照)。
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ぴあアリーナMMと接続するみなとみらい大通り2号歩道橋(2024年1月)
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同歩道橋の上部(2024年1月)
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歩道橋を渡った先にある当ビル2階入り口付近の空間(2024年1月)
広場と動線整備
[編集]みなとみらい大通り側(南側)に建物のゲートに当たる「ゲートプラザ」、隣接する横浜美術館側(東側)にゲートプラザからの動線(通景)が確保されている「アートプラザ」という2つの広場を設け、2020年3月に完成した音楽アリーナのぴあアリーナMM(38街区、みなとみらい大通り2号歩道橋で接続)と横浜美術館(36街区)を結ぶ「芸術と文化軸」(歩行者動線・にぎわい空間、三菱重工横浜ビルとの間)を形成。この他、西側(大通りの「いちょう通り西」交差点側)に「ウェルカムプラザ」、北側(「美術館北」交差点側)に「グリーンプラザ」という計4つの広場を設けている[25][27]。
また、ウェルカムプラザとアートプラザの外壁や「芸術と文化軸」の床面にはアートが施されている[8][12][28][注 4]。
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アートプラザ(2024年1月)
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横浜美術館への通景「芸術と文化軸」、右側の建物は三菱重工横浜ビル(2024年1月)
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大通りを挟んで向かい側のぴあアリーナMMより「芸術と文化軸」を撮影、左側にはみなとみらい大通り2号歩道橋(2024年4月)
テナント
[編集]公式サイト内「Floor guide」も参照。
ホテルフロア (20-27F)
[編集]三井ガーデンホテル 横浜みなとみらいプレミア Mitsui Garden Hotel Yokohama Minatomirai PREMIER | |
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ホテル概要 | |
ホテルチェーン | 三井ガーデンホテルズ |
運営 | 三井不動産ホテルマネジメント |
階数 | 20 - 27階 |
部屋数 | 364室 |
開業 | 2023年5月16日 |
公式サイト | 公式サイト |
三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミアは、三井ガーデンホテルズの神奈川県初進出となるホテルとして2023年5月16日に開業した。当ビルの高層階(20〜27階)を占めており、客室数は364室[29]。
ホテルのロビーがある20階には以下の施設も設けられている[30]。
- RISTORANTE E'VOLTA -Unico Polo-(レストラン)
- BAR BELLO GATTI(バー)
- sky pool LA MAGNOLIA(スカイプール)
- 屋外テラス
- フィットネスルーム
- ミーティングルーム
この他、複数フロアにコインランドリーが設けられている。
オフィスフロア (4-18F)
[編集]オフィスのロビーは2階に設けられている。以下、主な入居企業を記す。
- 鹿島建設横浜支店(6-7F) - 2023年8月に横浜市中区より移転(旧横浜支店の建物は解体[31][32])。
- ニコンシステム(8F) - 2024年2月20日に本社を移転[33]。
- 横浜冷凍(10F) - 2023年3月27日に本社を近くのみなとみらいグランドセントラルタワー(42街区)から移転[34][35]。
- 小野測器(12F) - 2024年4月22日に本社を移転[36][37][38]。
- スチールプランテック(13F) - 2024年4月1日に本社を移転[39]。
- ヒョンデモビリティジャパン - 現代自動車の日本法人の本社が今後、みなとみらいセンタービルから移転予定[40]。
- カルチュア・コンビニエンス・クラブ - 2025年5月頃を目処に大阪府枚方市から移転予定[41]。
低層部テナント (1-2F)
[編集]詳細は公式サイト内「Shop & Restaurant」を参照。
- 1F
- REGA STRADA(イタリア料理/2023年11月オープン)[42]
- 満洲園(中華料理/2023年12月オープン)[43]
- タリーズコーヒー(カフェ/2024年4月オープン)[44]
- 横浜中華そば上星商店×焼肉どうらくみなとみらい別邸(ラーメン・焼肉/2024年5月オープン)[45]
- Nicole Competizione 横浜ショールーム(フェラーリのショールーム) - 25街区の暫定施設より移転し、2023年10月23日グランドオープン。運営はニコル・グループ[46]。
- 2F
- ローソン(コンビニ/2023年5月オープン)[47]
- パナソニック ショウルーム 横浜(住宅設備ショールーム) - 横浜市神奈川区金港町より移転し、2024年4月20日オープン。運営はパナソニック ハウジングソリューションズ[48]。
アクセス
[編集]公式サイト内「Access」も参照。
- みなとみらい駅(1番出口)より徒歩約4分。
- 桜木町駅(JR北改札東口)よりペデストリアンデッキ経由で徒歩約7分。
ギャラリー
[編集]- 建物外観
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日没後の北西側外観、頭頂部付近はライトアップされている(2023年7月)
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北東側の外観(2024年1月)
参考情報
[編集]脚注
[編集]- 注釈
- ^ 同街区の南区画(隣接地)には三菱重工横浜ビルがある。
- ^ 横浜ホームコレクションは当ビルの開発計画に伴い、2019年7月末で営業を終了し解体された[16]。
- ^ 三菱重工横浜ビルの新たな二期棟計画(仮称:みなとみらい21中央地区37街区II期棟計画)が2013年に公表され、2015年の着工および2017年の竣工を目指すとしていた[18][19][20][21]が、未着工のままその後の進展がなくKRF48が土地を取得する2017年3月までに白紙撤回となった。
- ^ アートコンセプトは「CONNECTING DOTS」。東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムを手がけたデザイナーの野老朝雄が担当[8][12][28]。
- 出典
- ^ a b c KAJIMAダイジェスト October 2021:特集「発展!みなとみらい21×鹿島 Project 2:MM37タワー」(鹿島建設株式会社)
- ^ a b (仮称)MM37タワー|建設工事標識設置情報(建設工事のお知らせ看板情報 首都圏版〈建設データバンクKDB〉)
- ^ a b c d e f 鹿島の開発事業:横浜コネクトスクエア(鹿島建設株式会社)
- ^ a b c d e 施設データベース:横浜コネクトスクエア(みなとみらいエリアマネジメント)
- ^ Access(横浜コネクトスクエア公式サイト内)
- ^ a b みなとみらい21地区の令和5年(2023年)来街者数は約7,730万人/記者発表資料 (PDF) (横浜市都市整備局 令和6年〈2024年〉3月28日)
- ^ a b みなとみらい21地区全体図:街区開発状況 中央地区(32~38街区)(横浜市都市整備局)
- ^ a b c d e パナソニック ホームズ、鹿島、ケネディクスが推進する横浜みなとみらい地区の大規模開発プロジェクト、施設名称が「横浜コネクトスクエア」に決定 (PDF) (パナソニック ホームズ株式会社、鹿島建設株式会社、ケネディクス株式会社 2022年10月19日)
- ^ a b 【MM37街区名称は横浜コネクトスクエア】7月グランドオープン/パナソニックホームズ、鹿島、ケネディクス(建設通信新聞Digital 2022年10月21日)
- ^ “みなとみらい37街区に「横浜コネクトスクエア」 2023年7月にグランドオープン”. ヨコハマ経済新聞 (2022年10月19日). 2024年3月31日閲覧。
- ^ a b 民間都市再生事業計画((仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画)を認定/民間都市再生事業計画の内容の公表 (PDF) (国土交通省 令和2年〈2020年〉4月24日/令和4年〈2022年〉12月21日変更 (PDF) )
- ^ a b c “みなとみらいの大規模開発「横浜コネクトスクエア」に名称決定”. Impress Watch (2022年10月19日). 2022年10月20日閲覧。
- ^ 三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア(公式サイト)
- ^ “三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア、横浜コネクトスクエアに開業!神奈川県初出店”. はまこれ横浜 (2022年10月19日). 2022年10月20日閲覧。
- ^ 地上28階、高さ145.82m「横浜コネクトスクエア」竣工!高層部は「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」で2023年5月16日開業(東京・大阪 都心上空ヘリコプター遊覧飛行 2023年3月2日)
- ^ 横浜ホームコレクション:営業終了のお知らせ(公式サイト内お知らせ 2019年7月9日付、2019年8月13日閲覧〈同日付のウェブ魚拓キャッシュ〉)
- ^ 高さ150m「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区開発計画」に建築計画のお知らせ設置(2019.2.3)(超高層マンション・超高層ビル 2019年2月4日)
- ^ 11万m2 15年着工目指す/MM21の37街区II期棟/三菱重工業(建設通信新聞 2013年9月26日付:関東面/archive.isによる2013年9月28日時点のアーカイブ/Wayback Machineによる2014年4月13日時点のアーカイブ)
- ^ 三菱重工、MM21地区に超高層ビル計画 日立との新会社本社を設置/横浜(神奈川新聞〈カナロコ〉 2013年10月3日)
- ^ 三菱重工業 地上32階、高さ約165mの「(仮称)みなとみらい21中央地区37街区Ⅱ期棟計画」(東京・大阪 都心上空ヘリコプター遊覧飛行 2013年9月26日)
- ^ (仮称)みなとみらい21中央地区37街区II期棟計画に係る計画段階配慮書〈アーカイブ〉:事業計画の概要〈アーカイブ〉 (PDF) (三菱重工業株式会社/横浜市環境創造局 2013年9月公開)
- ^ オフィスビル及び開発用地の組入れ方針に関するお知らせ及び土地取得子会社の異動に関するお知らせ〈アーカイブ〉 (PDF) (ケネディクス株式会社 2017年3月30日)
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- ^ 開発事業パートナーの参画に伴う子会社の異動に関するお知らせ〈アーカイブ〉 (PDF) (ケネディクス株式会社 2017年11月24日)
- ^ a b MMに超高層複合施設/延12万㎡、20年4月着工/鹿島ら合同会社(建設通信新聞Digital 2018年5月8日5面〈関東・甲信〉/archive.todayによる2018年5月11日時点のアーカイブ)
- ^ みなとみらい21地区 みなとみらい大通り2号歩道橋(37-38街区間デッキ)の歩行者用通路が新たに開通します。 (PDF) (横浜市都市整備局 2023年1月30日)
- ^ 横浜コネクトスクエア商業ゾーンのご案内 (PDF) (株式会社東急コミュニティー)
- ^ a b Art(横浜コネクトスクエア公式サイト内)
- ^ 神奈川県に初出店、みなとみらいの上空に浮かぶアーバンリゾート 「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」2023年5月16日開業 ~スカイプール等多様な施設で豊かなホテルステイを~(株式会社三井不動産ホテルマネジメント 2023年4月26日)
- ^ 館内利用案内(三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア公式サイト内)
- ^ 旧建物:鹿島建設横浜支店(OSAKAビル景)
- ^ 鹿島 旧横浜支店の解体着手(建通新聞電子版 2024年5月24日)
- ^ 本社移転のお知らせ(株式会社ニコンシステム 2023年12月13日)
- ^ 本社移転のお知らせ(横浜冷凍株式会社 2023年3月13日)
- ^ ヨコレイ、横浜市西区内で3/27に本社移転|短報(LOGISTICS TODAY, 2023年3月13日)
- ^ 新横浜3丁目の「小野測器」が本社ビル売却、来年5月にみなとみらい移転(新横浜新聞 2023年9月28日)
- ^ 小野測器、横浜・みなとみらいに本社機能移転へ 新横浜の本社ビル売却(神奈川新聞〈カナロコ〉 2023年9月28日)
- ^ 本社移転のご挨拶(株式会社小野測器 2024年4月11日)
- ^ 本社を みなとみらい へ移転 2024年4月1日業務開始予定(スチールプランテック株式会社 2023年11月13日)
- ^ 【移転】横浜コネクトスクエアに韓国Hyundai(日経不動産マーケット情報 2024年5月15日)
- ^ “ツタヤ展開のCCC、横浜・みなとみらいに本社移転へ 2025年5月に”. 神奈川新聞 (2024年11月5日). 2024年11月6日閲覧。
- ^ 【レストランオープン11/17(金)】1F店舗C REGA STRADA (レガ ストラーダ イタリア料理) オープンのお知らせ(横浜コネクトスクエア公式サイト:Information 2023年11月17日)
- ^ 【レストランオープン12/19(火)】1F店舗B 満洲園 横浜みなとみらい店 (中華料理) オープンのお知らせ(横浜コネクトスクエア公式サイト:Information 2023年12月14日)
- ^ 【カフェオープン2024/4/26(金)】1F店舗A タリーズコーヒー 横浜コネクトスクエア店 オープンのお知らせ(横浜コネクトスクエア公式サイト:Information 2024年4月16日)
- ^ 【レストランオープン2024/5/27(月)、28(火)】1F店舗E 横浜中華そば上星商店 × 焼肉どうらくみなとみらい別邸 オープンのお知らせ(横浜コネクトスクエア公式サイト:Information 2024年5月24日)
- ^ 新・横浜ショールーム グランドオープンのお知らせ(NICOLE COMPETIZIONE,2023年10月13日 )
- ^ みなとみらい「横浜コネクトスクエア」のテナント情報!2階にローソン新店舗がオープンしてた(はまぴた 2023年5月16日)
- ^ 「パナソニック ショウルーム 横浜」移転リニューアルオープン(パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社 2024年2月19日)
外部リンク
[編集]- 横浜コネクトスクエア(公式サイト)
- 三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア(公式サイト)
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