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Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/ボールの跳ね返り運動 20210411

選考終了日時:2021年4月25日 (日) 07:38 (UTC)

  • (自動推薦)2021年3月の月間新記事賞受賞記事。--桜国の竜会話2021年4月11日 (日) 07:38 (UTC)[返信]
  • 賛成 基本的な力学の解説が良くされていて、参考になります。高校物理だと空気抵抗や回転の影響まではやらないですし。1点、「重力」の節でa=-gjという式がありますが、jは何を示しているのでしょう。前後で説明がありません。ベクトル量のようですが、gはスカラ量だから、重力の向きを示す単位ベクトルでしょうか。太字はベクトル量であるという英語版の冒頭の注意書きをこちらにもしておいた方が親切かもしれません。--Tam0031会話2021年4月16日 (金) 15:36 (UTC)[返信]
コメント 翻訳の上に日本語文献による出典補強もなされており、教育上の有用になりそうな記事の立項に感謝申し上げます。ただ、英語版の翻訳がベースなので致し方ないのかもしれませんが、出典が付いていない箇所がいくつか見受けられます。「浮力」節の最後の文章は、削ってしまっても差し支えないような気がします。
次にTam0031様の指摘に関連して。x軸、y軸、z軸方向の単位方向ベクトルをijkと書き表すのは、高等教育以降の理工系では習うことが多い事項ではありますが、多様な読者のいるWikipediaでは断り書きが必要と考えます。また、その後の具体例の解析のところで水平方向をx軸、垂直方向がy軸と書いてありますが、これはもっと前にないといけないはずです。バックスピンを考える時に回転軸をz軸に取った方がよいためだと推測しますが、実用上では垂直方向(重力かかる軸)にz軸をとる場合もあり得るはずなので。
あと英語の文献を中心に単位ベクトルに^(ハット)を付ける慣習が見受けられ、英語版では
となっています。どちらで記述すべきは出典次第だとは思いますが、気になったので……。--Assemblykinematics会話) 2021年4月17日 (土) 02:59 (UTC)(脱字の補填--Assemblykinematics会話2021年4月17日 (土) 18:56 (UTC)[返信]
  • コメント まとめるのが難しい主題に意欲的に取り組まれたご様子が伺えます。先のお二人のご指摘は、私も気になったところです。それ以外でもう何点か、気づいた点がありますので、以下に示します。
    • 文脈からは、地球上の大気中の一気圧付近での運動を論じているように思いますので、その旨を最初の方で示しておくべきかと思います。もし、そうではなく物理的現象を幅広く述べるのであれば、重力や流体の性質が違った場合についても、もっと触れる必要があるかと思います(例えば、空中と水中ではいくつかの前提が異なる)。
    • 「空気抵抗」節について、いくつか気になりました。ただし、私は流体力学に詳しい訳ではないので、間違いがありましたらすみません。
      • 示されている抗力の式は静止流体中のものなので、静止流体を想定したことを明示した方が良いかと思います。
      • レイノルズ数はこの書き方であれば、μは、ただの「粘性係数」のように思います。
      • レイノルズ数が大きい場合に抗力係数を用いた式を示されていますが、抗力係数がどういうものか、ある程度の説明が必要かと思います。あるいは、抗力係数を用いないで説明する方法もあるかと思います(たまたま、こういう文献も見つけました。ご参考まで)。
      • 最後の段落で横風に触れていますが、それであれば、追い風や向かい風にも触れる必要があるように思います。
以上です。ご確認いただけますと幸いです。--Mogumin会話2021年4月17日 (土) 13:19 (UTC)[返信]
コメント 執筆者ではありませんがmogumin様の指摘に補足いたしますと、
  • 『わかる水力学(増補・改訂版)』(1987年4月30日発行第7版、123-124頁、ISBN 4-8173-0100-7)には、抗力係数を扱うにあたって「流れの中に物体があるとき,または静止流体中を物体が動くとき」と書かれており、この種の抗力を圧力抵抗と摩擦抵抗の合計として導出しています。
  • 『機械工学便覧α基礎編』(2007年10月25日初版、(α4-1)-(α4-20)頁、ISBN 978-4-88898-162-0)では、レイノルズ数はRe=VL/ν、動粘性係数はν=μ/ρとなっています(ρ:密度[kg/m3]、L:代表長さ[m]、V:代表速度[m/s2]、μ:粘性係数[Pa・s]、ν:動粘性係数[m/s2])。問題となっている式の後の数値例でも単位が[Pa・s]になっており、μは粘性係数であるはずです(英語版の間違いのせい?)。
  • 抗力係数の説明について、英語版は英語版の抗力係数の記事への内部リンクで済ませているようです。日本語版では抗力係数は「抗力」へのリダイレクトとなっており、こちらへの内部リンクを貼っておくという手もあるかもしれません。
となります。ちなみに英語版ではDrag (physics)Drag equationDrag coefficientという関連記事がありますが、前述の『機械工学便覧α基礎編』((α4-80)-(α4-91)頁)には抗力係数(Drag coefficient)という用語はあっても、(Drag equation)という用語が見当たりませんでした。記事中で「以下の式英語版」とされているところをフォローしたかったのですが、お役に立てず恐縮です……。--Assemblykinematics会話2021年4月17日 (土) 18:56 (UTC)[返信]
  • コメント 執筆者です。ご意見をいただき恐縮です。本記事は英語版でGAに選定されているen:Bouncing ballからの翻訳に、諸々足りていない出典を追加したり記述を調整したものになります。出典不足は認識しておりましたが、ご指摘を見ていると出典の追加だけではGAとしては不足しそうな雰囲気ですかね。いくつか既にAssemblykinematicsさんやMoguminさんからもご指摘・回答頂いているものもありますが、改めて私からも解答させていただきます。
  • jはご指摘の通り、垂直方向の単位ベクトルです。記事の議論の展開からもy軸をこの向きにとることは妥当と思います(回転の話はあとから出てくるため)が、単位方向ベクトルであることの説明は必要ですね。この部分には出典がないため、出典追加と併せて加筆したいと思います。なお、ハットをつけるかどうかはnotationの問題なので純粋に出典によるところが大きそうです。(個人的には、i,j,kのように、アルファベット単体で単位方向ベクトルを定義できる場合にはつけない派ですが……)
  • 想定している流体について明言されていないというのはご指摘の通りですね。基本的には地表付近の空気中を想定しており、例えば希薄気体中の運動であったり、水中の運動だったりというのは考慮に含めておりません。特に本記事の主題からすれば、「水球」なども競技として存在しますので水中の運動についても言及すべきかもしれませんが、現状では手が回りそうにありません。いったん地表付近の空気中を前提としていることを明示しようかと思います。(但し、通常想定されるようなサイズの球と水の組み合わせであれば、たいていは乱流になって、少なくともレイノルズ数が関係する範囲では同様の議論が成り立ちそうにも思いますが)
    • 抵抗に関しては、既に回答のある通り静止流体に限らず成立すると認識しています。相対速度で考えれば、流体が絶対的に静止しているかどうかは実質的に関係ないためです。認識違いがあったらすみません。
    • 「動粘性係数」はご指摘の通り「粘性係数」のミスでした。修正いたします。
    • 抗力係数自体は無次元化数で細かい説明を入れるのもそぐわないように思いますし、抗力係数へのリンクとするのがよさそうですね。
    • "drag equation"については私も難儀していました。そのため記事では明示的に名称を出さず「以下の式」とぼかしています。その後調べた限りでは、「ニュートンの抵抗法則」にあたる式ではないかと考えております。
      • 横風だけでなく追い風や向かい風についても触れるべき、については全くその通りのご指摘ではありますが、調べた範囲では明確に記述している出典を見つけられず、現在の表現にとどめています。
五月雨での回答となりましたが以上です。現時点で修正可能な部分については後程手を入れます。ちなみに、地表付近の空気中の運動にしか触れられていない点は、GAレベルとしてはいかがでしょうかね。 --紅い目の女の子(会話/履歴) 2021年4月19日 (月) 02:48 (UTC)[返信]
一応、私の考えを説明いたしますが、スルーしていただいても構いません。以下は、翻訳元の英語版にもそのまま当てはまります。
1) 「空気抵抗」節は、主題の運動においては、どちらかというと枝葉の要素であり、長い説明は不要と考えています。その一方で、厳密解を簡単に説明できるものではありません。したがって、簡単化のための前提条件を置いて、どういう方向にどういう力が働くか、概略が説明できれば良いと考えています。
当該節で示された数理モデルは、(英語版にて)このような考えに沿って選ばれたものと推察します。しかし、提示したモデルが、どういう条件の場合に成り立つのか(すなわち、主題の運動をどのくらい表現できるのか)が示されていません。さらに、「レイノルズ数が大きい場合には、ボールにかかる抗力の大きさは……表せる」と、どのような条件でも成立するかのように書かれています。これでは、読み手(特に初学者)に対して説明不足であるものと存じます。
2) 「抵抗に関しては……静止流体に限らず成立すると認識しています」
この式は、手元の教科書では、定常流で成り立つストークス近似により導出されています。ボールが運動するので流体は静止している前提と考えました(もっとも、ボールの運動自体が定速運動ではないですが)。流れのある流体中でも成立するのであれば、私の理解不足でした。
流れのある流体に一般化するのであれば、「この抗力は、ボールの進行方向とは反対向きに作用する」および「高度や飛距離が減少する」の2箇所は修正が必要かと存じます。地表に対する流れ(風)の相対速度によっては、これらの説明が当てはまらないものと存じます。
3) 「地表付近の空気中の運動にしか触れられていない点」
私は、このことが不十分とは思いません。しかし、記事中で、スコープが明確に示されていない点は問題だと考えています。先のコメントで「文脈からは、地球上……もし、そうではなく物理的現象を……」と述べたのは、どちらも百科事典の項目として成立すると思うものの、どちらをスコープとしたのか分からなかったためです。数理モデルの前提条件が書かれていないことと相まって、本記事が何をどの程度の厳密さで説明しようとしているのか、わかりませんでした。
以上 1) - 3) の点で、良質な記事の目安の「項目に記述されるべきトピックがある程度網羅され」たとは言い難いと考えています。--Mogumin会話2021年4月19日 (月) 09:33 (UTC)[返信]
丁寧にご意見いただきありがとうございます。
1)この点はご指摘の通りですね。どの方向に、という部分は2)でも指摘いただいた通り流体の向きにも依存しますが、最低限どういった条件を置いているのかは明記したいと思います。改めて読み返してみると、確かに式が並べてあるだけという印象ですし、伝えるべき内容を整理して記述を修正します。
2)飛距離や高度を減じる方向に作用する、はご指摘の通り明らかに誤りですので記述を修正したいところですが、この部分は出典が見つかっていないので悩ましいところです。引き続き調査します。(ちなみに前半部分に関するお返事は、ノートに書いておきます)
3)これも1)や2)と重なる部分のあるご指摘と理解しております。結局、こうした抵抗の式が導かれる前提条件が明らかになっていないことが問題と思いますので、この点は改善したいと思います。球技との関連を意識した主題ですし、地表付近の流体内のふるまいを述べているのだということは明らかにしなければなりませんね。 --紅い目の女の子(会話/履歴) 2021年4月20日 (火) 02:34 (UTC)[返信]

先の終了処理の時に残されていましたが、特に選考期間延長を求めるコメントもありませんし、延長条件も満たしていませんので、賛成1票で見送りとします。--Tam0031会話2021年4月29日 (木) 14:07 (UTC)[返信]