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Wikipedia:カテゴリの方針/簡約案202410

本文書では、ウィキペディア日本語版におけるカテゴリの利用方針を示します。

カテゴリの主な用途と効能

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ウィキペディア日本語版に特化したデータベース
現在では、構造化データを取り扱う姉妹プロジェクトとして、他にウィキデータがあります。ウィキデータは全言語共通の詳細なメタデータを一元的に管理している一方、カテゴリは各言語のウィキメディアのコンテンツに特化した簡易的なデータベースとして、それぞれのウィキメディア・プロジェクトおよび言語版ごとに独立して管理・運用されています。
日本語版ウィキペディアにおいては、日本語版のコンテンツを取り巻く環境と時々の状況に応じて、適宜カテゴリを命名・作成・整理して日本語独自の統制語彙を構築し、コンテンツを秩序立てて体系化することに利用しています。また、百科事典のコンテンツの体系化とは別に、Category:学校記事Category:数学に関する記事など、専門分野のプロジェクトにおいて管理対象とする記事を単一のカテゴリの下で収集し、共有ウォッチリストとして全体的な記事の更新状況を把握したり、総記事数の統計をとったりするのに役立てられている事例もあります。
ウィキペディアに収録されている記事の主題別目録
カテゴリは主として、分野やジャンル、種類に基づいて記事を系統的に分類したカテゴリ(分類目録)と、同じ件名を持つ記事を一括して検索可能にしたカテゴリ(件名目録)との両方を融合したような目録を提供します。たとえば、富士山について知りたいとき、「地形」→「」→「富士山」とカテゴリツリーの階層を上り下りして類似する記事を探せるのが前者、「富士山」をキーワード(索引語)として富嶽三十六景宝永大噴火などの関連する記事をまとめて引けるのが後者の効用によるものです。
一見すると、カテゴリは近年SNSでもよく使われるタグに似ていますが、基本的にタグは付与された記事同士の横の結びつきはあっても、タグ同士が縦の関係を結ぶことはないのに対し、カテゴリは分類の包含関係やテーマの包摂関係に基づいて階層構造を形成する点で、タグとは異なる特性を持ちます。
ウィキペディアの全体構造を示すサイトマップ
上述した通り、カテゴリは包含関係や包摂関係により、他のカテゴリと結びついて階層構造を作り、ウィキペディアのコンテンツを組織化します。そうして構築されたカテゴリ体系は、ウィキペディアの全体構造を示すサイトマップのようなものです。一例として、上述したカテゴリ:富士山に至る上位カテゴリの構造は、カテゴリグラフを用いると、このような図式であることが可視化されます。
整然としたカテゴリ体系を構築することは、ウィキペディア全体の見通しをよくすることに直結する重要な課題です。したがって、カテゴリ同士の上下関係を定義する際は、大局的な視点に立って、起点カテゴリから末端のカテゴリに至るまで、ウィキペディア全体を意識した一貫性および整合性を保つことが求められます。
主題に基づく条件検索に対応した階層化記事集合
カテゴリページは専ら記事のリストを提供していますが、類似する一覧記事と決定的に異なるのは、リストに含まれる記事を要素とする集合をも表現している点です。階層構造化されたカテゴリは幾重にも重なり合う集合を表しており、特殊なパラメータPetScanを利用することで、カテゴリを組み合わせて特定の条件に合致する記事を絞り込み検索することができます。
たとえば、「deepcat:ヨーロッパの山 incategory:4000メートル峰」と検索または同等の条件でPetScan検索すれば、ヨーロッパの標高4000メートル級の山のリストを抽出することができます。この特色を活かせるようなコンテンツの組織化が期待されます。

カテゴリ命名の指針

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  • できる限り中立的で簡潔明瞭な名称(正式名称よりも通称)を付けることが好ましいです。長い名称や語句の併記、括弧書きはなるべく避けましょう(例:オーストラリア駐箚日本大使在オーストラリア日本大使衆議院議員 (国会)衆議院議員)。
  • カテゴリの名称は原則として日本語の名辞を採用します。
    • ただし、対応する日本語の名辞がなく、正当な理由により例外として認められる場合(例:LGBTWorld Wide Webなど)を除きます。
  • 同義語や類義語など、よく似た名辞がある場合、候補の中からいずれか一つを取捨選択し、統制語としてカテゴリの名称に採用します。残りの候補はカテゴリとせず、その代わりに選んだ統制語のカテゴリを統一的に使用します(例:図書、本→書物)。
  • 略語・略称は、一般的に使用されており、誤解のおそれが少ない場合に限り、カテゴリの名称に使用することができます。
  • 観点の中立性を守るために、「重要な」「有名な」「人気の」といった個人の主観が入った形容詞は、カテゴリの名称に使用してはいけません。
  • 特に専門的なテーマについては、検証可能信頼できる情報源で使われている語句を採用します。
  • 単独ではカテゴリの内容を規定し得ない名称(例:「同校出身の人物」「その他の島」など)は不適当です。他のカテゴリとの関係に依存せず、独立したカテゴリとして機能する名称でなければなりません。
  • カテゴリ構造を示す経路(パス)表示をカテゴリ名に書き込まないでください(例:×「人物--君主」「人物:君主」→○「君主」)。また、他のカテゴリのサブページをサブカテゴリとして利用しないでください(例:×「音楽/用語」→○「音楽用語」)。

地名の曖昧さ回避

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  • 同一地名についてカテゴリ名が衝突する場合、通常は括弧書きで曖昧さ回避しますが、子カテゴリを作成する際、「Category:オークランド_(アメリカ合衆国)出身の人物」のように語句の中途に括弧書きを挿入する命名方式は推奨されていません。
  • 異なる国で同一地名がある場合は、「〈国名〉・〈同一地名〉の〇〇」のような形式で命名することを推奨します。
    • ただし、プロジェクトなどで中間自治体(州・県・省など)を優先する取り決めがある場合は、この限りではありません。
  • 正確さよりも簡潔明瞭さを優先する場合は、〈国名〉の部分は必ずしも正式名称である必要はなく、「」「」「NZ」「UAE」のような略号を使用しても構いません(例:NZ・オークランド出身の人物)。

カテゴリページ作成の指針

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新しいカテゴリを作成する前に

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カテゴリは関連するページのリストを利用者に閲覧してもらうことを可能にする唯一の手段ではありません。また、カテゴリでは、カテゴライズされた各項目ページのページ名しか表示できないことに加えて、次のような短所があります。

  • カテゴリの説明文はより広範な情報を提供することがありますが、個々のカテゴリの項目には説明やコメントを付けることができません。そのため、カテゴリ内の特定の項目に対して背景情報や詳細な説明を提供することができません。
  • 特定の項目を参照して、そのページがカテゴリの包含基準を満たしているかどうかを検証可能にする仕組みが備わっていません。

したがって、ページをグループ化する手段として、一覧記事がより適切な選択肢ではないかも検討してください。一覧記事は、たとえば日本人のノーベル賞受賞者一覧のように、日付が分かることが重要な場合にも有効です。また、再整列可能な表を利用すれば、項目を並べ替えるオプションを提供することもできます。

さらに、カテゴリが「カテゴリの乱用」とみなされるおそれがないかどうかも考慮に入れてください。詳細はWikipedia:過剰なカテゴライズを参照してください。

カテゴリ間のリダイレクト

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カテゴリページから別のカテゴリページへのリダイレクト作成しないでください。カテゴリページの改名(移動)後に残るリダイレクトページも、必ず忘れずに削除するようにしてください。

カテゴリ間のリダイレクトの作成は、一般的に次のような理由から認められていません。

  • カテゴリAをカテゴリBへリダイレクトさせても、カテゴリAに含まれる項目が自動的にカテゴリBに配属されることにはならない。
  • カテゴリページの改名(移動)後にリダイレクトを残しておくと、旧カテゴリに項目を誤って登録してしまうおそれがある。
  • リダイレクトカテゴリは見た目には正規のカテゴリと同じ青色のリンク表示なので、一見して見分けがつかず、たとえ上記の問題が発生していたとしても早期発見・対処されにくい。

カテゴリ名を選定する

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良いカテゴリ名は中立的であり、できるだけカテゴリの包含基準を体現した名称を定義するようにしてください。

【重要】カテゴリ名を選定する際は、似たようなカテゴリが既に存在していないかどうかを事前に確認してください。

たとえば、メキシコの人々の記事を分類するサブカテゴリを追加したい場合、「Category:メキシコ人」を作成する前に、似た名称でカテゴリが既に作成されていないかを確かめましょう。そこで、Category:各国の人物から探し始めると、メキシコの人々の記事は既にCategory:メキシコの人物に分類されていることがわかります。

【特記】自らの名を冠したカテゴリ(個人名や団体名などの固有名をカテゴリ名とするカテゴリ)は、直接的に関連する記事が十分に存在する場合にのみ作成されるべきです。

カテゴリを作成する

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適切なカテゴリ名が決定したら、次にその新しいカテゴリを配置するのに相応しい位置を既存のカテゴリ体系の中に見出してください(たとえば、人物に関するカテゴリならば、「人物」カテゴリのツリー内のどこかに配置するべきです)。詳細はカテゴリ階層化の指針を参照してください。

新しいカテゴリをどこに配置するかが決まれば、その新しいカテゴリを作成する準備は整いました。カテゴリを新規作成するには、

  1. そのカテゴリにページを追加します。次の手順で追加したいページを編集してください。
    1. ページの最下部に新規カテゴリタグを追加します。カテゴリタグの書式は[[:Category:カテゴリ名]]です。
    2. 編集を保存します。未定義のカテゴリ名は、ページ下部のカテゴリボックス内に赤リンクで表示されます。
  2. 保存できたら、その赤リンクをクリックし、作成した新しいカテゴリのページ作成画面を開きます。
  3. あとは、ページの最下部に親カテゴリを追加するだけです。親カテゴリ名は通常、サブカテゴリ名の上位語であるべきです。これで新しいカテゴリが適切な親カテゴリの下に追加されました。

もし何かがうまくいかないときは、正しい手順で実行したかを二重チェックし、入力したウィキテキストが間違っていないかを確認してください。たとえば、新しいカテゴリが親カテゴリ内に表示されない場合、ウィキテキストが[[:Category:親カテゴリ名]]になっていないか確認してください。正しくは[[Category:親カテゴリ名]]です。

カテゴリの説明文

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時には、カテゴリのタイトルだけでは直感的にページをカテゴリに追加すべきかどうかの見当を付けるのに情報不足である場合もあるでしょう。そのような場合に備えて、カテゴリページの本文は白紙のまま(親カテゴリの宣言のみ)にしておくのではなく、カテゴリの中心主題を説明する主記事を明記することで、これをいくらか解決することができます。

しかし、タイトルを説明する記事へのリンクだけでは、カテゴリの説明文として十分ではない場合がしばしばあります。ある特定のカテゴリが、どのようなページを含むべきか、どのようにサブカテゴリを編成すべきかなど、カテゴリの適用範囲や運用の方向性を明確に定義したスコープノートを明文化して記しておくことは、カテゴリの閲覧者にとっても編集者にとっても有益なことです。

そのような場合、独立した一覧記事における掲載項目の選定基準を説明する方法と同様に、そのカテゴリに望まれる内容について、カテゴリページに説明文を記載するべきです。カテゴリの説明文では、どのようなページがそのカテゴリに含まれる(または除外される)べきかの選定基準について、直接的な記述を行うべきです。

Category:各国の条約Category:プロテスタントの教会Category:無機化合物などは、スコープノートの模範的な記述例といえるでしょう。

カテゴリのタイトルではなく、この説明文こそが、そのカテゴリに含まれるべき内容を規定します。カテゴリのタイトルから何を含めるべきかを将来の編集者に推測させるような事態は避けましょう。あなたにとっては選定基準が誰の目にも明らかに思える場合でも、明示的な包含基準は、他の編集者、特にそのカテゴリの主題に不慣れな人々にとって拠り所となります。

また、カテゴリの説明文には、他の関連するページへのリンクを含めることもできます。特に、サブカテゴリや親カテゴリとして直接表示されない他の関連するカテゴリや、コモンズなどの姉妹プロジェクトの関連カテゴリへのリンクは有用です。ただし、曖昧さ回避ページと同様、カテゴリページには信頼できる情報源への言及や外部リンクを含めるべきではありません。

カテゴリの説明文を作成するために役立つテンプレートもいくつか開発されています。よく使われるのは、カテゴリの主記事を示すための{{Catmore}}や、関連カテゴリを示すための{{Catlink}}です。詳しくは、Category:カテゴリページ用テンプレートを参照してください。

取り扱い表示

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カテゴリの取り扱い方について、特に注意を要するものについては、カテゴリページに適切なテンプレートを設置して、編集者に注意を促します。

クラスカテゴリ/テーマカテゴリの別

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明確に区別して運用される場合、分類カテゴリには{{クラスカテゴリ}}を、件名カテゴリには{{テーマカテゴリ}}を貼付して、両者の区別を明確にするとともに、記事の組織化の方法について注意を促します。なお、運用上の区別が曖昧な場合は、これらのテンプレートを貼付する必要はありません。

下位区分を構成する/しないカテゴリの別

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完全にサブカテゴリに区分されることを意図したカテゴリ(親カテゴリの下位区分を構成するカテゴリ)については、親カテゴリに{{Category diffuse}}を貼付して、十分な情報が整った段階で、記事を親カテゴリの直下ではなく、適切なサブカテゴリのいずれかに収めるよう、注意を促します。

親カテゴリの下位区分を構成しないカテゴリについて、含まれる記事を親カテゴリにも重複して含めることを意図している子カテゴリ(例:Category:サッカー日本代表選手)には{{Non-diffusing subcategory}}を、その親カテゴリ(例:Category:日本のサッカー選手)には{{All included}}を貼付して、注意を促します。

冠カテゴリ

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自らの名を冠したカテゴリ(冠カテゴリ)には{{Eponymous category}}を貼付して、冠カテゴリであることを明示します(例:Category:安倍晋三)。冠カテゴリを収集するカテゴリ「〇〇別のトピックス」には{{Eponymous categories}}を貼付します(例:Category:日本の内閣総理大臣別のトピックス)。

追加の掲載事項

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言語間リンク

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(既定のスキンでは)左サイドバーの「言語」欄に、他言語のウィキペディアの対応するカテゴリページにリンクしている言語間リンクが表示されます。これらを編集するには、言語リストの末尾にある「リンクを編集」をクリックしてください。

カテゴリの目次とツリー表示

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カテゴリは時に数百を超える項目を含むことがありますが、1ページに表示可能な項目数は最大200件までに制限されているため、項目が複数のページに分かれて表示される場合があります。そのような大きなカテゴリをより便利に閲覧してもらうために、カテゴリページには目次を設置することができます。目次の設置には次のような目次テンプレートが一般的に使用されます。

  • {{CategoryTOC}}は、平仮名の五十音目次(「あ」から「ん」まで)を追加します。
  • {{LargeCategoryTOC}}は、先頭の平仮名2文字の五十音目次(「ああ」から「んん」まで)を追加します。
  • {{CatAutoTOC}}は、カテゴリに含まれる項目数を自動的に判別して適切な目次テンプレートを追加します。

同様に、サブカテゴリも一度に表示されるのは最大200件までなので、一部のサブカテゴリは1ページ目に表示されない場合があります。すべてのサブカテゴリを一度に表示するためには、カテゴリページの本文にカテゴリツリーを追加してください。具体的な追加方法については、Help:カテゴリ#カテゴリツリーを参照してください。

件名標目・分類記号

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カテゴリの中心主題に対応する国立国会図書館件名標目表の件名標目または日本十進分類法国立国会図書館分類表の分類記号がある場合は、{{カテゴリマッピング}}を利用して、それらとカテゴリを関連付けることができます(例:Category:公共図書館)。数学分野のカテゴリについては、{{数学のカテゴリマッピング}}も利用可能です(例:Category:グラフ理論)。

地図へのリンク

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地理座標が記載された記事を含むカテゴリでは、{{座標一覧}}または{{座標分布}}を設置することにより、カテゴリ内に含まれるすべての記事が示す地理的実体の全座標を投影した地図へのリンクを生成することができます。

カテゴリ付与の指針

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基本原則

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カテゴライズの根拠は、検証可能でなければなりません。記事とカテゴリとの依存関係は、議論の余地のない事実か、または記事の本文や信頼できる情報源に裏付けられた内容に基づくべきです。ある記事に付与されたカテゴリの妥当性が、記事の内容やその情報源によって明確に示されていない場合には、{{Unreferenced category}}を適用して検証を求めることができます。

また、記事を項目として含むカテゴリの内容は、中立的な観点を保たなければなりません。カテゴリは記事に対して、それが付与された理由を正当化したり説明したりする注釈や出典を伴うことなく記事ページに表示されるため、編集者はカテゴリを作成したり記事に付与したりする段階で、中立的な観点を保つ必要性を意識しなければなりません。カテゴライズの結果は通常、異議を挟む余地のないものであるべきです。カテゴリの主題が論争を巻き起こしそうな場合、それはカテゴリよりも(注釈や出典の付記が可能な)一覧記事向きの主題かもしれません。たとえば、ある人物が何らかの罪を犯したことで知られていても、著名な犯罪者として百科事典的に特筆される人物でもない限り、その人物記事には犯罪者のカテゴリを付与しないでください。

さらに、記事のカテゴライズは、記事の主題を定義付ける特徴を示すことを中心とします。主題を定義付ける特徴とは、人物に対する国籍職業であったり、場所に対する地理的位置といった、記事の主題について記述する際に信頼できる情報源が一般的かつ一貫して言及している特徴を指します。たとえば、ゴッホについて考えるとき、オランダ人であること、および画家であることは、彼を定義付ける特徴であり、これは彼を主題とする記事の特徴でもあります。なぜなら、この主題に関する信頼できる情報源は事実上すべて、これらの特徴に言及しているからです。よって、彼の記事はCategory:オランダの画家のようなカテゴリに含まれるべきです。

すべての定義的な特徴について、記事をカテゴリに含めるようにしましょう。定義的ではない特徴については、編集者の判断で記事を入れるカテゴリを選ぶことになります。たとえば、ゴッホの記事は、定義的な特徴ではない、Category:自殺した人物に含まれています。

記事

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ウィキペディアのすべての記事は、少なくとも1つ以上のカテゴリに収めます。カテゴリ分類されていないページを見つけたら、適当なカテゴリを付与してください。

特定の例外(たとえば、後述する自らの名を冠したカテゴリ下位区分を構成しないサブカテゴリなど)を除き、記事はカテゴリツリーの中で最も詳細な区分肢のカテゴリに分類されるべきであり、その上位の親カテゴリに重複して含まれていてはいけません。言い換えるならば、記事は通常、特定のカテゴリとそのサブカテゴリや上位カテゴリとの両方に分類されるべきではありません。これを「特定記入の原則」といいます。たとえば、「東京都」という記事は、Category:日本の都道府県にのみ分類されるべきで、Category:日本の行政区画には分類されるべきではありません。なぜなら、前者のカテゴリ(都道府県)は後者のカテゴリ(行政区画)に含まれており、日本の都道府県として東京都が分類されることで、読者には東京都が日本の行政区画の一つであることが、既に情報として伝わっているからです。

記事に付与するカテゴリを決定する方法は、基本的に分類法と件名法の2つです。

分類法
その主題が属するクラスに基づく。人物記事ならCategory:人物、学校記事ならCategory:学校、作品記事ならCategory:作品といった具合。
件名法
その主題をトピックとするテーマに基づく。アニメに関するトピックならCategory:アニメ、宮崎駿に関するトピックならCategory:宮崎駿といった具合。

実際には、2つ以上のクラスまたはテーマのカテゴリを組み合わせた複合カテゴリ(クロスカテゴリ)を付与するケースがほとんどです。一例として、宮崎駿の記事には、Category:人物を直接付与するのではなく、その国別×職業別×性別別クロスカテゴリ:日本の男性アニメーターが付与されています。同様に、学習院大学にはCategory:学校ではなくCategory:東京都の私立大学東京都×私立大学)が、天空の城ラピュタにはCategory:作品ではなくCategory:スタジオジブリのアニメ映画スタジオジブリ×アニメ映画)が付与されています。

適当なカテゴリを見つける方法はいくつかあります。たとえば、烏龍茶は飲み物であると考えると、これが第一候補となります。そこで、「飲み物」のカテゴリが存在するかどうかを確かめます。ただし、カテゴリ名としては別の名辞が採用されているかもしれません。烏龍茶の例では、飲み物の記事を調べると飲料に転送されていて、Category:飲料があることがわかります。さらに、その下位カテゴリにはCategory:茶Category:中国茶があり、こちらがより適当でしょう。同種の記事(烏龍茶の例だと、緑茶紅茶など他のの記事)を調べる方法も効果的です。

通常、記事に依存するリダイレクトページにはカテゴリを付与しませんが、記事に準ずる独立した見出しとみなされる項目は、適切なカテゴリを付与した上で、リダイレクト先の記事に{{リダイレクトの所属カテゴリ}}を設定することができます。

カテゴリのスタイルマニュアルは下記の通りです。

  • カテゴリタグは、ウィキテキストの末尾、スタブテンプレートの前に挿入します。デフォルトソートは、最初のカテゴリタグの一つ上の行に挿入します。
  • カテゴリボックス内でのカテゴリの並び順(表示順)については、明確に定められた順序規則があるわけではないものの、冠カテゴリを先頭にして概ね、具体的な概念から抽象的な概念へ、定義的な特徴から定義的でない特徴へと並んでいます。人物記事の場合、生年・没年カテゴリは最後に配置します。

自らの名を冠したカテゴリ

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記事と全く同じ主題を対象とするカテゴリ(人名、地名、団体名などの固有名[注 1]をタイトルとするカテゴリ)は、自らの名を冠したカテゴリ(略称:冠カテゴリ)として知られています。たとえば、エイブラハム・リンカーンに対するCategory:エイブラハム・リンカーンニューヨークに対するCategory:ニューヨーク市マイクロソフトに対するCategory:マイクロソフトなどです。

冠カテゴリは、直接的に関連する記事やサブカテゴリが十分に存在していない限り、作成されるべきではありません。

冠カテゴリには、基本的にCategory:自らの名を冠したカテゴリの下で収集されているメタカテゴリの「Category:〇〇別のトピックス」のみを付与します。冠カテゴリに含まれているほとんどの項目にも当てはまる適切なテーマカテゴリがある場合は、それも併せて付与することができます。たとえば、Category:東京都には、Category:都道府県別のトピックスのほかにCategory:関東地方も付与されています。他方で、Category:1943年に成立した行政区画は、Category:東京都に含まれる項目のほとんどには当てはまらないため、東京都の冠カテゴリには付与されず、主記事である東京都にのみ付与されます。

個人作家の作品記事は、冠カテゴリには含めないでください。ただし、Category:アガサ・クリスティの小説のような適切なサブカテゴリがある場合は、それを冠カテゴリに含めることができます。

冠カテゴリの主記事
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  • 主記事は冠カテゴリに含めるべきです。半角スペースをソートキーに指定して、カテゴリの項目リストの先頭に表示されるようにします。
  • 主記事は、{{Catmain}}を用いてカテゴリの説明文で冠カテゴリの中心記事であることを示します。
  • 冠カテゴリを持つ記事は、冠カテゴリがなければ含まれているであろう、より範囲の広いカテゴリにも分類することができます。たとえば、札幌市の記事は、Category:札幌市Category:政令指定都市の両方に含められます。編集者は、カテゴリツリーにとって最も理に適っている解決法を、次に挙げるいずれかの選択肢の中から合意に基づいて決めるべきです。
  1. 冠カテゴリと主記事を両方とも親カテゴリに残しておく方式。一例として、他の指定都市の関連記事もまとめて引きやすくなるよう、Category:政令指定都市で採用されている。件名重視の英語版で主流。
  2. 主記事のみを親カテゴリに残しておく方式。一例として、首相経験者の人物記事以外のクラスの異なる記事の混入を防ぐため、Category:日本の内閣総理大臣で採用されている。分類重視のドイツ語版で主流。

主記事が含まれるカテゴリと冠カテゴリが含まれるカテゴリが離れたカテゴリツリー上に置かれている場合、双方のカテゴリページを結ぶ相互リンクを示しておくと、利用者にとって有益でしょう。この目的にも、{{Catlink}}を使用することができます。Category:日本の内閣総理大臣Category:日本の内閣総理大臣別のトピックスの相互リンクがその一例です。

記事以外のページ

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記事以外の名前空間(ただし、Category名前空間を除く)のページは、下記のいずれかのカテゴリ系統の下に収録してください。原則として、記事を対象とするカテゴリに記事以外のページ(テンプレートページや利用者サブページなど)を含めないでください。ただし、カテゴリのテーマと関連の深いナビゲーションテンプレートウィキポータルおよびウィキプロジェクトのページは、ウィキペディアのコンテンツへと案内するページとして、記事用のカテゴリに含められることがあります。このうち、ナビゲーションテンプレートについては、ナビゲーションの一環としてカテゴリページ内で使用できないか検討してみてください(例:Category:教皇)。

隠しカテゴリ

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追跡カテゴリなど、ウィキペディアの記事の管理に利用するカテゴリは、隠しカテゴリにして、一般の読者の目に触れることのないようにする必要があります。ただし、このルールはスタブカテゴリには適用されません。

カテゴリを隠すには、カテゴリページに{{Wikipedia category|hidden=yes}}と記述します。これにより、そのカテゴリページはCategory:隠しカテゴリに自動的に追加されます。

ログイン利用者は、個人設定の「表示」タブで「隠しカテゴリを表示」を有効化することで、隠しカテゴリをすべて常時表示することができます。注意すべきは、隠しカテゴリに設定されているカテゴリでも、カテゴリページ上では、親カテゴリやサブカテゴリとして、隠されずにリスト表示される点です。

隠しカテゴリは、プレビュー時にページの下部に表示されます。デスクトップ版のすべての利用者は、左サイドバーの「ツール」から「ページ情報」>「ページのプロパティ」を確認するか、ページの「ソースを編集」画面を開くことで、そのページに付与されている隠しカテゴリを参照することができます。

ソートキーの指針

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日本語版ウィキペディアにおいては、漢字ひらがなカタカナなど、複数の異なる文字種がページ名(項目名)に使用されているため、カテゴリ内で項目を五十音順のような意味のある並び順にする上で、ソートキーの指定は、ほぼ必須の条件となっています。ソートキーの記入忘れで項目の配列が乱れることのないよう、日本語の文字を使用して名付けられたページには、デフォルトソートを設定することが推奨されます。

慣例として、ソートキーおよびデフォルトソートは一般にひらがなで読み仮名を記述する方法が推奨されます。仮名遣いは現代仮名遣いに準拠するものとします。その際、濁音半濁音清音拗音促音直音長音(音引き)は母音置き換えて入力します。

オックスフォード大学出版局|おつくすふおおとたいかくしゆつはんきよく

なお、オ列の仮名に付く長音に関しては、「う」に置き換える場合と「お」に置き換える場合がありますが、外来語とみなされる語(和製英語などのカタカナ語を含む)では「お」に置き換えるのが主流です。

リトル・トーキョー|りとるとうきよう
スノーモービル|すのおもおひる
ボールペン|ほおるへん
  • 曖昧さ回避の括弧書きの部分は通例、ソートキーを記入しません(例:府中市 (東京都)|ふちゆうし)。
  • 中点感嘆符疑問符括弧類、ハイフン類など、読み仮名に関係しない約物は、ソートキーでは無視します。
  • ページ名に数字が含まれる記事については、その部分を読み仮名で記すか数字のまま記すか(言い換えるならば、五十音順と数字順のいずれで配列するのが適当か)をカテゴリごとによく検討し、適切なソートキーを設定します。数字の16をXVIと書くようなローマ数字表記は、数字順ではなくアルファベット順として処理されるので、注意が必要です。数字順に並べる方法については、後述する「番号順」の項を参照してください。
  • ページ名の先頭に「The」「ザ(ジ)」といった定冠詞が付く場合は、定冠詞の部分(さ、し)は省きます。
THE ALFEE|あるふいい
ザ・ドリフターズ|とりふたあす
ただし、主に英語以外の定冠詞を含む固有名詞の場合は、定冠詞の部分も含めて記すのが慣例となっています。
エル・キャピタン (ヨセミテ)|えるきやひたん
ラ・カンパネッラ|らかんはねつら
レ・ミゼラブル|れみせらふる

人名のソートキー

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上記に加えて、人名のソートキーについては、特に注意を要する事項があります。

  • 姓名の形式を取る人名については、姓→名の順の読み仮名(ひらがな)とし、半角スペースで区切る形式とします。姓と名ではないが、姓と名のように慣用されている人名(名跡筆名芸名など)も、これに準じます。
津田梅子|つた うめこ(姓+名)
ヘレン・ケラー|けらあ へれん(名+姓)
市川團十郎|いちかわ たんしゆうろう(名跡)
ベーブ・ルース|るうす へえふ(あだ名+姓)
江戸川乱歩|えとかわ らんほ(筆名)
ウーピー・ゴールドバーグ|こおるとはあく ううひい(芸名)
  • 名→姓の順に構成される日本人の筆名・芸名などは、その順に区切らずに記すか、姓→名の順に入れ替えて区切る形式とするか、表記に揺れがあり、記法を統一すべきかどうかについて議論が待たれます。
ジェームス三木|しええむすみき(名→姓の順、区切らない例)
アントニオ猪木|いのき あんとにお(姓→名の順、区切る例)
  • 姓と名から構成されない人名は、記事名そのままの形で記します。
イチロー|いちろう
空海|くうかい
紫式部|むらさきしきふ
  • ミドルネームを含む人名は、ミドルネームを末尾に置く場合とミドルネームを省略する場合があります。
ジョン・スチュアート・ミル|みる しよん すちゆああと(ミドルネームを末尾に置く例)
ジョン・F・ケネディ|けねてい しよん(ミドルネームを省略する例)
識別可能な場合は、複合姓英語版複合名フランス語版にも注意してください。
デビッド・ロイド・ジョージ|ろいとしよおし てひつと(複合姓の例)
ジャン=リュック・ゴダール|こたある しやんりゆつく(複合名の例)
ただし、複合姓とされる人名の場合にも例外があります。
アーサー・コナン・ドイル|といる ああさあ こなん
  • ドイツ系の「フォン」、フランス系の「ド」、スペイン系の「デ」などの前置語が姓に付く人名は、姓のみで言及する際に原則として省略しない場合は姓の一部として、しばしば省略する場合は前置語を省いて記します。
ジョン・フォン・ノイマン|ふおんのいまん しよん(省略しない例)
シャルル・ド・ゴール|とこおる しやるる(省略しない例)
カール・フォン・リンネ|りんね かある(省略する例)
ミゲル・デ・セルバンテス|せるはんてす みける(省略する例)
  • 歴史上の日本語の人名で、姓と名の間に「の」を入れて読むものについては、ソートキーでも「の」を挿入し、半角スペースで挟む形式とします。
山部赤人|やまへ の あかひと
紀貫之|き の つらゆき

デフォルトソートと欧文項目名

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和文の項目名には、上記の指針に従ってデフォルトソートを設定します。平仮名の清音のみで構成される項目名には不要ですが、姓名で区切られる人名の場合は必要です。項目名に複数の読み方がある場合は、代表的な読みを一つ選択します。

あいうえお → (デフォルトソートキー不要)
さくらももこさくら ももこ
金 (曖昧さ回避)きん

原則として、欧文のみの項目名にはデフォルトソートを設定する必要はありません。

ASCII → (デフォルトソートキー不要)
World Wide Web → (デフォルトソートキー不要)

欧文と和文の混成による項目名のデフォルトソートは、欧文部分は文字をそのまま、和文部分は読み仮名を基本として記入します。

KLMオランダ航空KLMおらんたこうくう
U-17サッカー日本代表U-17さつかあにつほんたいひよう

ただし、カナによる慣用読み・表記が定着している欧文項目名には、例外的に読み仮名でデフォルトソートを設定する場合があります。

SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ) → せかいのおわり
NASDAQ(ナスダック) → なすたつく
UCC上島珈琲(ユーシーシーうえしまコーヒー) → ゆうしいしいうえしまこおひい

上記の規則は主として、ページ名が欧文で始まる項目同士が、同一カテゴリ内で不規則な配列位置を取ることを回避するための措置です。記事見出しの読み仮名(WP:LEADYOMIGANA)とは考え方が根本的に異なる点に注意してください。

特殊なケース

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ソートキーはあくまでもカテゴリ内で項目の配列を一定の並び順に整えるための機能ですので、カテゴリごとの要請次第では、読み仮名の五十音順にこだわらず、様々な工夫の仕方が可能です。以下では典型的な方式を紹介します。

回次順 (例:Category:サミット)および年代順(例:Category:20世紀の災害 (年別))にも応用可能
注:数字を用いたソートは昇順になります。降順にしたい場合、{{生没カテゴリ年 (紀元前)}}のような仕組みが必要です。
注:先頭の余分な共通部分の読み仮名を省けば、カテゴリの五十音目次を最大限に活用することができます。

ただし、特殊なルールを設ける場合は、関連するノートで提案して事前に合意を得ることが推奨されます。

その他の慣例

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  • カテゴリの中心記事が存在する場合は、ソートキーに半角スペースを指定して、カテゴリの項目リストの先頭に表示されるようにします(記入例:[[Category:カテゴリ名| ]])。
  • その他にカテゴリの主題と関連が深く重要性の高い記事またはページ(関連の深いウィキポータル、ウィキプロジェクト、一覧記事など)がある場合は、中心記事の次に先頭部に表示されるように*をソートキーの先頭に付加します(記入例:[[Category:カテゴリ名|*]])。
  • 下位区分を構成するカテゴリを束ねたメタカテゴリには、ソートキーの先頭に+を付加して先頭部にまとめておくと、親カテゴリの回遊性が向上します。
  • 廃止された〇〇」系のカテゴリには、ソートキーの先頭に「廃」が付加され、親カテゴリではページの最後方に配置されていることがあります。
  • Category:分野別のスタブ項目以下にある各分野のスタブカテゴリについては、{{Hoge-stub|あ}}といったようにスタブカテゴリ用のソートキーを指定できるものがあります。詳細はWikipedia:分野別のスタブテンプレートを参照してください。

カテゴリ階層化の指針

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カテゴリは関連するカテゴリにリンクさせることにより、ツリー構造を形成します(数学や計算機科学では、この構造は半順序集合と呼ばれています)。いかなるカテゴリも、サブカテゴリを持ったり(つまり、サブカテゴリに分けられたり)、複数の親カテゴリのサブカテゴリとなったりすることができます(これは数学的には、おおよそ有向非巡回グラフに相当します)。

日本語版ウィキペディアのカテゴリ体系の最も上位には、Category:主要カテゴリを頂いています。すべてのカテゴリは、この主要カテゴリの下に配置します。したがって、最上位カテゴリ以外のすべてのカテゴリは、少なくとも1つの他のカテゴリのサブカテゴリとしなければなりません。

記事を組織化するカテゴリには、主に2つのタイプがあります。

  • クラスカテゴリは、記事の主題が属する分類(クラス)を示すカテゴリです。is-a関係で定義されます。たとえば、Category:フランスの作家には、「〈誰それ〉はフランスの作家である」といえる人物の記事が分類されます。
  • テーマカテゴリは、カテゴリの件名(テーマ)に即したトピック項目を集めるカテゴリです。収集される記事の属するクラスは問いません。たとえば、Category:フランスにはフランスに関する種々のトピックの記事が含まれます。

実際には、純粋な分類型や件名型のカテゴリは少なく、2つのタイプが合わさったような、混合型のカテゴリを作ることが多いです。例として、Category:日本の企業は、特定の日本の企業記事(例:トヨタ自動車など)を分類すると同時に、日本の企業全般に関するトピック項目(例:中小企業診断士など)も含んでいます。日本語版のカテゴリの大部分は、この混合型のカテゴリとなっています。

サブカテゴリ編成の指針

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もし第1のカテゴリの要素が論理的に第2のカテゴリの要素でもあるならば、第1のカテゴリは(直接または間接的に)第2のカテゴリのサブカテゴリであるべきです。たとえば、Category:根菜Category:野菜のサブカテゴリであり、さらにCategory:野菜Category:食用植物のサブカテゴリであるべきです。

サブカテゴリの多くは、2つ以上の親カテゴリを持ちます。たとえば、Category:イギリスの作家は、Category:各国の作家Category:イギリスの人物 (職業別)の両方に属するべきです。あるカテゴリを別のカテゴリのサブカテゴリとする場合、サブカテゴリに含まれる項目が(可及的少数の例外を除き)その親カテゴリの定義も確かに満たしていることが必要です。

下位区分を構成しないカテゴリを除き、サブカテゴリに収める項目は、できるだけ最も詳細な親カテゴリの下に分類されるべきです。

また、親子関係によって形成されるカテゴリの系列は、決して閉じたループ構造を形成していてはなりません。つまり、自らが持つ下位カテゴリの一つを(直接または間接的に)自らの上位カテゴリとしてはなりません(過去の事例:Category‐ノート:物質#循環参照の回避について)。

2つのカテゴリ間に深い関連があるけれども、互いに親子関係を作らないような場合(例:Category:天文家Category:天文学者の関係)は、一方を他方のサブカテゴリとはせず、カテゴリページの本文に関連カテゴリとして記述します。

サブカテゴリを適切に設定するには、新しいカテゴリの作成が必要になることもあります。

大きなカテゴリの分散

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カテゴリの大きさ(収容可能な最大項目数)に制限はありませんが、大規模なカテゴリはしばしば、より対象を限定した小規模なサブカテゴリに分割分散)されることがあります。たとえば、Category:ヨーロッパの河川は、特定の河川記事を直接含んでいるわけではなく、それらはすべて水系別や国別のサブカテゴリに入れられています。このようなサブカテゴリを(親カテゴリの)下位区分を構成するカテゴリといいます。

大きなカテゴリは、いくつかの方法で分散させることができます。たとえば、Category:楽曲は、アーティスト別、年代別、ジャンル別などに区分されています。メタカテゴリは、サブカテゴリを整理する手段として作成されることがあります。たとえば、「〈アーティスト名〉の楽曲」というタイトルのサブカテゴリは、直接Category:楽曲の下に置かれるのではなく、Category:各アーティストの楽曲というメタカテゴリの下に置かれ、このメタカテゴリがCategory:楽曲の直下に置かれます(同種のカテゴリについては、Category:指標別分類を参照)。

カテゴリは部分的に分散されることもあります。一部の項目のみをサブカテゴリに入れ、残りの項目は親カテゴリに残しておくケースです。もし記事に付与する適切なサブカテゴリがまだ存在しなければ、そのサブカテゴリを新規作成するか、記事を一時的に親カテゴリに残しておきます。

個別のカテゴリについて、項目の分散の仕方を示す情報は、カテゴリページに記載されることがあります(下位区分を構成する/しないカテゴリの別を参照)。

非分散的なサブカテゴリ

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すべてのサブカテゴリが上記の「分散」の役割を果たしているわけではありません。一部は、単に特別な関心をもって注目に値する特徴を限定的に示した部分集合にすぎません。たとえば、Category:映画作品からみたCategory:アカデミー賞受賞作や、Category:歌人からみたCategory:小倉百人一首の歌人をサブカテゴリとして、項目を選別するような場合です[注 2]。このようなサブカテゴリを(親カテゴリの)下位区分を構成しないカテゴリといいます。

このようなサブカテゴリは、項目を親カテゴリとそのサブカテゴリの両方に重複して含めないとした、特定記入の原則の例外に該当します。よって、項目が下位区分を構成しないカテゴリに分類されている場合、それを理由に項目を親カテゴリから除外しないでください(もちろん、その項目が他のサブカテゴリにも属しており、そのサブカテゴリが親カテゴリの下位区分を構成している場合は、項目をその親カテゴリにも重複して入れる必要はありません)。

注意すべきは、同じカテゴリが、ある親カテゴリに対しては下位区分を構成しないカテゴリとして扱われる一方で、別の親カテゴリに対しては下位区分を構成するカテゴリとして扱われる場合がある点です。たとえば、Category:哺乳類天然記念物Category:哺乳類に対しては下位区分を構成しないカテゴリですが[注 2]Category:天然記念物に対しては下位区分を構成するカテゴリになり得ます。

下位区分を構成しないカテゴリは、下位区分を構成するカテゴリと同様、カテゴリページに取り扱い表示を記載するべきです(詳細は下位区分を構成する/しないカテゴリの別を参照)。

カテゴリ整理の指針

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適切でないカテゴリを見かけたら

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疑わしいカテゴリを見かけたら、誰でも記事を編集して、そのカテゴリを取り除くことができます。記事が不正確または不適切なカテゴリに分類されている場合は、その記事からカテゴリを除去し、より適切なカテゴリがあれば、それに置き換えましょう。

たとえ記事がカテゴリの包含基準のグレーゾーンに該当する場合でも、それは記事をカテゴリに残しておくべき理由にはなりません。記事が特定のカテゴリの包含基準に適合しない場合は、その記事をそのカテゴリに追加すべきではありません。

特定の記事の分類について論争がある場合は、論争の解決方法に則り、その記事のノートページで分類について議論し、合意を形成してください。カテゴリが理に適っていると思われる場合でも、いくつかのケースで疑問がある場合、カテゴリの説明文をより明確に書き直すことで(部分的にでも)問題を解決できないか検討してみてください。

カテゴリ名の改善案や、より広い範囲のカテゴリ系列について再編案がある場合、またはそのカテゴリが、Wikipedia:中立的な観点Wikipedia:過剰なカテゴライズなど、他の方針やガイドラインに違反しているおそれがある場合は、そのカテゴリに関する議論に参加したり、新たに議題を提起したりすることができます。

カテゴリのノートページは必ずしも広くウォッチされているわけではありません。関連するウィキプロジェクトの適切な議論ページで議論を行ったり、議論への参加を呼びかけたりすることで、関心のある他の参加者を議論に招くことができるかもしれません。別の選択肢として、そのカテゴリをプロジェクト:カテゴリ関連/議論で議論にかけることもできます。

カテゴリの改名、統合、削除に関する提案と議論の仕方については、Wikipedia:カテゴリの提案と議論を参照してください。

カテゴリの廃止

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雑多な項目の整理、適用対象範囲の変更、階層構造の再編成、ページ名の改名、他のカテゴリとの統合のいずれの編集方法によってもカテゴリの内容を整理しきれず、または整理に伴って不要となり、廃止するのが妥当であると考えられるカテゴリページは、削除依頼を提出して、削除審議にかけることができます。カテゴリページの削除の方針の詳細については、Wikipedia:削除の方針#カテゴリ1を参照してください。

なお、事前の合意に基づく改名・統合に伴うカテゴリページの削除は、削除審議を省略して即時削除の方針を適用し、即時削除することができます。そのため、ページの改名または統合で対処可能な場合は、通常の削除依頼よりも改名提案・統合提案を通した方が、迅速かつ確実にページを削除できる場合があります。

分野別の指針

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各分野のプロジェクトにおいて、カテゴリの付与や整理の仕方に関する指針が取り決められている場合は、それに従ってください。

人物関係
スポーツ関係
文化・芸術関係
ゲーム関係
メディア関係
学問・教育関係
宗教関係
国・地域関係
地理関係
交通関係
軍事・戦史関係
性関連
プロジェクト関連
その他(未整理)

脚注

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  1. ^ 英語版ウィキペディアでは、「同名のカテゴリ」(WP:EPONYMOUS)を「農家」に対する「Category:農家」のような固有名以外のカテゴリにも拡張して、より広義に捉えていますが、日本語版ウィキペディアでは、固有名のカテゴリのみを「冠カテゴリ」としています。
  2. ^ a b このようなサブカテゴリが下位区分を構成するためには「アカデミー賞を受賞しなかった映画作品」「小倉百人一首の歌人以外の歌人」「天然記念物ではない哺乳類」といった補集合的なサブカテゴリ(あるいは、組み合わせるとそれに相当するサブカテゴリ群)が必要となりますが、ほとんどの場合で有意な内容にならないので、そのようなカテゴリが作成される見込みは極めて低いでしょう。

関連項目

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