Wikipedia‐ノート:良質な記事/良質な記事の選考/白亜紀と古第三紀の間の大量絶滅 20220511
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本選考の経緯おさらいと雑感
[編集]現在行われているWikipedia‐ノート:良質な記事/良質な記事の再選考#投票の無効の議論を傍観していてこの選考の事を思い出し、この事例を基準にして何かコメントを行いたいと考えました。しかしどうにもうまく考えがまとまらない為、ここでこの選考の経緯を振り返り、文章の形に起こしてみる事を思い立ちました。こうしたものを読み返す事で、私自身や第三者がより有用な方策を思いつく事につながると考えております。私の場合外部SNSを持っている為そこで勝手にやってれば良いのではという意見もあるでしょうが、誰もがSNSにアカウントを持っているとは限りませんので投下場所はここと致します。当時起こった事を再選考まで含めて順に追っていき、その後に個人的な考察を添える形式と致します。前置きが長くなりましたが、そろそろ経緯おさらいへと移りたいと存じます。
- 経緯:
- 1. 2022年5月1日 15:00 (UTC) ~ 同月10日14:59 (UTC) にかけて行われた月間新記事賞での投票の結果、白亜紀と古第三紀の間の大量絶滅(当時の版はこちら)が受賞記事の一つとなり、規定に則り、10日 16:36 (UTC) に良質な記事にあたるか否かを審査する選考に自動推薦される。なお選考終了日時として設定されたのは2週間後である2022年5月24日 16:36 (UTC)。
- 2. 10日 23:51 (UTC) から11日 04:44 (UTC) にかけての約5時間の間に利用者:MicchanK(会話 / 投稿記録 / 記録)・利用者:綿貫会(会話 / 投稿記録 / 記録)・利用者:北の畑農家(会話 / 投稿記録 / 記録)が立て続けにコメント付きで賛成票を行う(これにより、反対票が入らない限り規定により丸2日後の13日 04:44 (UTC) に早期終了の形で選考通過が約束された状態となる)。
- 3. 11日 07:31 (UTC)、火乃狐さんにより記事ノート上での誤訳の指摘への案内や、更なる誤訳の存在への懸念表明が行われる(なおその指摘を行ったのは火乃狐さんとは異なる第三者; 火之狐さんは投票を保留)。
- 4. 13日 04:44 (UTC)、早期終了による選考通過の時間となる。
- 5. 同日 14:13 (UTC)、Sethemhatさんにより火之狐さんとほぼ同内容の懸念表明と共に、記事の初版作成者(利用者:フローレンス安里(会話 / 投稿記録 / 記録))や賛成票を投じた3アカウントがソックパペットである可能性が初めて指摘される(投票は保留)。
- 6. 同日 (金) 22:29 (UTC)、早期終了による選考の通過が宣言される。
- 7. 21日 09:02~09:12 (UTC)、管理者のCUにより、記事の初版作成者および賛成票を投じた3アカウントがLTA:JANNETのソックパペットとして無期限ブロック。
- 8. 23日 02:24 (UTC) に本記事の再選考が提出される(設定された終了予定日時は6月22日 02:24 (UTC))。
- 9. 同日 14:45 (UTC) から6月2日 00:08 (UTC) にかけて、特にソックパペット問題の認められない利用者3名により除去票が積み重ねられる(これにより、現状維持票が入らない限り規定により丸2日後の4日 00:08 (UTC) に早期終了の形で良質な記事からの除去が約束された状態となる。後に2票追加される事になるが省略)。
- 10. 3日 04:36 (UTC) に投票権のない利用者:4649Sumoto(会話 / 投稿記録 / 記録)により現状維持票が投じられるも5時間余り後に無効化される。なおこのアカウントは 5日 6:00 (UTC) に管理者のCUによりソックパペットとして無期限ブロック。
- 11. 5日 14:00 (UTC) に除去票3票で48時間の条件が満たされたとして早期終了による記事の除去が決定。
- 考察:
- ソックパペットの言動に関して: まず問題の3アカウントの投票理由は外見上明らかな突っ込みどころが見当たらず、今回の発言内容から直接規定の改訂に結び付けるのは難しいように思いました。
誰かが反対票を投じていれば良かったのでは?: この選考には上記の通り第三者として2名の方々が疑義を挟まれていますが、結果論から致しますとこのうちのどちらか一方の方でも反対票を投じていれば良かった様に思えてしまいました。とはいえこの結果論はあまりにも酷過ぎるでしょう。いずれの方にも当時、反対票を躊躇する「引け目」があった様に思えるのです。火之狐さんの場合コメントされた時点では投票者のソックパペット疑惑は全く浮上しておらず、自身が記事全編を吟味しておらず誤訳が依然残っているか否かも判断しかねた事で引け目に感じてしまわれていたのでしょう。またSethemhatさんの場合は投票者が全てソックパペットであるというのはあくまでも強い疑念止まりであって確信までには至っていなかった以上、他者の行動を善意にとる原則の存在も相まって、それ以上の行動に出る事にリミッターがかかってしまったのでしょう。- 早期終了の適用に問題があったのでは?: Sethemhatさんが選考開始から3日足らずで疑義を呈する方向で動く事ができたのは、むしろ行動が迅速な部類に入ると思います。そうなりますと、現行の規定による早期終了の機能の仕方に問題があったのではないかと考えられます。除去議論の際の参加者の一人であるEULEさんは「単純に賛成票にソックパペットがいたというより、規定により早期通過したことが不味いと考える」とされていますし、同じく参加者であった紅い目の女の子さんも「ソックパペットの投票を加味した結果、早期通過した点に問題があると考えます」とされています。ところで最初に示した議論における改訂案にはソックパペット票無効の明文化も含まれていますが、今回の事例では結局ソックパペットが摘発されたのは投票から丸10日が経過した後となってしまいました。今回の様な事件を決して再発させたくないという動機や、しかしこれまでは早期終了は多くの事例において健全に適用されてきたという事を両方考慮致しますと、今回の様に〈投票者のソックパペット疑惑が具体的な根拠つきで提出された場合、早期終了の適用は行わない〉という内容の改訂を提案するのもありではないかと思えて参りました。--Eryk Kij(会話) 2022年9月1日 (木) 08:45 (UTC)
- 返信 (Eryk Kij氏宛) 例えば、早期終了の判断対象となる票を「拡張承認された利用者」の票に限定するといった対策ならいいのかもしれません。--EULE(会話) 2022年9月3日 (土) 04:35 (UTC)
- コメント 「反対票を投じていれば良かったのでは?」というご指摘については、個人的にも反省するべき点ではあると考えています。一方で当時の(現在も?)選考の規則の運用として「3票目の賛成が入ってから48時間が経過」した場合に「もうGAは確定」(利用者:Falcatedさんのコメントより)という判断は正しかったのか、という疑問もあります。Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考#早期終了には「以下の場合は、早期終了として選考を直ちに終了することができます」とあり「しなければならない」とは書かれておらず、投票の公正さに懸念があるとされる段階であれば投票期間の延長など柔軟に対応する余地があったのではないかとも思いました。--火乃狐(会話) 2022年9月4日 (日) 17:10 (UTC)