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WEST EXPRESS 銀河

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WEST EXPRESS銀河から転送)
国鉄117系電車 > WEST EXPRESS 銀河
WEST EXPRESS 銀河
シンボルマーク
「WEST EXPRESS 銀河」用117系電車 (2021年4月 JR総持寺駅)
「WEST EXPRESS 銀河」用117系電車
(2021年4月 JR総持寺駅
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 京都府大阪府兵庫県岡山県鳥取県島根県広島県山口県和歌山県
運行開始 2020年令和2年)9月11日[注 1][1]
運営者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
路線
起点 京都駅
終点 出雲市駅(山陰方面)
下関駅(山陽方面)
新宮駅(紀南方面)
営業距離 440 km (270 mi)(京都 - 出雲市間)
604 km (375 mi)(京都 - 下関間)
315.5 km (196.0 mi)(京都 - 新宮間)
列車番号 8411M・8420M(京都 - 出雲市間)
8075M・8076M(京都 - 下関間)
8077M・8078M(京都 - 新宮間)
使用路線 東海道本線JR京都線JR神戸線)・山陽本線(JR神戸線)・伯備線山陰本線大阪環状線阪和線紀勢本線
車内サービス
クラス グリーン車普通車
座席 グリーン車指定席「ファーストシート」:1号車
グリーン個室「プレミアルーム」:6号車
普通車指定席「クシェット」:2・5号車
普通車指定席「ファミリーキャビン」:3号車
普通車指定席:2・3号車
娯楽 フリースペース
「明星」:3号車
「遊星」:4号車
「彗星」:6号車
その他 2号車は女性席
技術
車両 117系電車
吹田総合車両所京都支所
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
備考

臨時列車扱い

2021年度
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WEST EXPRESS 銀河(ウエストエクスプレス ぎんが)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が運行している臨時特別急行列車である[2]

概要

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JR西日本は「JR西日本グループ中期経営計画 2022」において、鉄道事業の事業戦略として、地域との対話と連携を通じ、観光を中心として西日本各エリアの活性化に貢献することを掲げており、本列車の運行はその取り組みの一環である[3]

列車コンセプトは、鉄道での旅に慣れた乗客から普段あまり鉄道を使わない乗客、さらに訪日観光客まで幅広い客層に向けた「気軽に鉄道の旅を楽しめる列車」とし、同一区間を走行する「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」と棲み分けている[2]

またキーワードとして「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」が挙げられている。

それぞれの具体策として「多様性」は多様な旅のスタイルへの対応のために普通座席の他にグリーン個室、ノビノビ座席、コンパートメントシート、女性席など複数の種類の座席の設置、西日本エリア内の様々な方面への旅行需要を喚起するために複数の区間を運行。

「カジュアル」は寝台料金を設定せず、またグリーン車だけではなく、普通車を設定するといった気軽に鉄道の旅を楽しめる価格設定。寝台料金を徴収しないため、グリーン座席などの寝台展開時はベッドではなくノビノビ座席と同様のフルフラットシートという扱いにされている。

「くつろぎ」は快適性が高く、落ち着いた車内空間の提供、車窓から沿線の風景を楽しめる座席配置、乗客が自由に使うことのできるフリースペースの設置がある。そしてこれらを通して、鉄道の旅の楽しさを伝えていき、リピーターの乗客を増やしたいとしている[2]

列車名の「銀河」は、広い宇宙に存在する様々な星の集まりを指し、この列車が運転する西日本エリアを宇宙に、各地の魅力的な地域を星になぞらえ、それらの地域を結ぶ列車という意味が込められている[2]。「銀河」の名は2008年(平成20年)まで運行されていた寝台急行列車で用いられており、12年ぶりの復活となる[4]

乗車には運賃の他、JR西日本インターネット予約「e5489」、「JR-WEST ONLINE TRAIN RESERVATION」、全国のみどりの窓口、旅行会社窓口で販売される特急券グリーン券が必要となる[3]。ただし、新型コロナウイルスによる感染症の流行を鑑みて、2020年令和2年)9月11日の運行開始から2023年(令和5年)8月10日まで日本旅行が企画・実施する旅行商品のみの発売となっていたが[5]、2023年(令和5年)2月13日以降の一部列車について初めて、「みどりの窓口」や「e5489」などでも発売され[6][7]、同年9月1日以降の運行日は貸切運行日を除いて「e5489」、全国の「みどりの窓口」、「みどりの券売機プラス」で発売される[8][9]

またグリーン個室を連結した「WEST EXPRESS 銀河」の運行に際して、新たにグリーン個室料金が設定されており、料金は1人あたり100kmまでが4,360円、200kmまでが5,860円、300kmまでが7,240円、400kmまでが8,450円となっている[3]

大阪 - 出雲市間はかつての夜行快速ムーンライト八重垣と同一ルートである。大阪 - 下関間は過去につばめ・はとが運行されていた[注 2]。また京都 - 新宮間は定期運行の特急くろしおと同一ルートを運行する。そのうち下りは夜行列車として運行予定だが、過去には夜行普通列車「はやたま」や165系を用いた夜行普通列車(通称:新宮夜行)が運行されていた[注 3]

運行概況

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2019年11月の運行概要発表時点で、運行時期により以下の2形態で運行されることが明らかにされた[3]。運行頻度はいずれも週2往復程度。

  • 京都大阪 - 出雲市間を結ぶ夜行特急列車(以下「山陰方面」)
  • 大阪 - 下関間を結ぶ昼行特急列車(以下「山陽方面」)

また、2021年5月に以下の運行形態が追加されている[10]。運行頻度は同じく週2往復程度。

  • 京都 - 新宮間を結ぶ夜行/昼行特急列車(以下「紀南方面」)

紀南方面への運行は地元要望を踏まえて追加されたものである(詳細後述)。

運行実績

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当初は山陰方面が2020年令和2年)5月8日から同年9月19日まで[11]、山陽方面が同年10月から2021年(令和3年)3月まで(「瀬戸内・広島デスティネーションキャンペーン」の一環)[3][23][24]の運行予定とされていたが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う利用の状況を踏まえ[25]、運行開始日が2020年9月11日に延期され、山陰方面が同日から11月29日まで、山陽方面が2020年12月12日から2021年3月11日までの運行に変更された[26][16]

JR京都線(総持寺)を走行するWEST EXPRESS 銀河(2021年4月22日撮影)

山陰方面

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京都 - 出雲市間を東海道本線山陽本線伯備線山陰本線経由で結ぶ。下り(月曜日・金曜日発)は京都発出雲市行き、上り(水曜日・日曜日発)は出雲市発京都行きとして運行される。停車駅は方面ごとに異なる。発売される切符には乗降区間の指定があり、下りは姫路 - 生山間、上りは備中高梁 - 神戸間を挟まない切符(特急券・グリーン券)は発売されない[7][11][注 4]

停車駅(山陰方面)

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京都駅 - 新大阪駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - (西明石駅) - (姫路駅) - 〔備中高梁駅〕 - (生山駅) - 〔根雨駅〕 - 米子駅 - 安来駅 - 松江駅 - 玉造温泉駅 - 宍道駅 - 出雲市駅

  • ( )は出雲市行きのみ停車、〔 〕は京都行きのみ停車。
  • 下り列車の京都駅 → 新大阪駅間では後発の新快速の通過待ちを行うため茨木駅に運転停車する。
  • 下り列車は曜日により姫路駅・生山駅の着時刻、米子駅の発時刻が異なる[11]
  • 上り列車の備中高梁駅では21時25分から22時まで35分間停車し、「ふたたび、高梁」をテーマに、高梁市が誇る「文化」「食」「地酒」などで、旅の思い出になるような、おもてなしが提供される。運行開始日など限定日で備中神楽備中たかはし松山踊りが披露されたり、車内での高梁名物や地元エリア特産品、地酒の販売など観光PRが行われる。また停車中は、備中高梁駅の橋上テラスや隣接した高梁市図書館の商業スペースを時間延長して利用できる[27]
  • 上り列車において、倉敷駅から先の山陽本線内では、例えば中庄駅では約1時間30分ほどの運転停車が設定されるなど途中駅では度々運転停車が行われる。
  • 2022年運行分より上り列車の終着駅を京都駅まで延長[12]

山陽方面

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山陽本線(広島)を走行するWEST EXPRESS 銀河(2020年4月16日撮影)

京都 - 下関間を東海道本線・山陽本線経由で結ぶ。下り列車は月曜日・金曜日、上り列車は水曜日・土曜日に運行される[16][16]。山陰方面と異なり運行区間は上下とも同じだが、こちらも停車駅は方面ごとに異なる[26]。発売される切符には乗降区間の指定があり、下りは姫路 - 広島間、上りは下関[注 5] - 神戸間を挟まない切符(特急券・グリーン券)は発売されない[19]

停車駅(山陽方面)

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京都駅 - 新大阪駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - 〔西明石駅〕 - 〔姫路駅〕 - 広島駅 - 〔宮島口駅〕 - 岩国駅 - 柳井駅 - 徳山駅 - 防府駅 - 新山口駅 - 宇部駅 - 新下関駅 - 下関駅

  • 〔 〕は下関行きのみ停車。
  • 柳井駅では下り列車が8時13分から8時31分までの18分間、上り列車が22時4分から22時16分までの12分間停車する[19]
  • 下り列車は曜日により姫路駅の着時刻が異なる[19]
  • 2022年運行分より上り列車が宇部駅に停車[17]
  • 2024年運行分より京都駅 - 大阪駅間を延長の上、停車駅を変更[19]

紀南方面 

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紀勢本線(新宮)を走行するWEST EXPRESS 銀河(2021年8月29日撮影)

京都 - 新宮間を東海道本線・大阪環状線阪和線紀勢本線経由で結ぶ。下り(月曜日・金曜日発)は夜行特急として、上り列車は水曜日・日曜日に昼行特急として運行される。運行区間は上下とも同じだが、停車駅は方面ごとに異なる[10]。発売される切符には乗降区間の指定があり、下りは大阪 - 串本間、上りは白浜 - 和歌山間を挟まない切符(特急券・グリーン券)は発売されない[8]

2022年度運行分からは、上り列車の新宮駅発車時刻を12時00分から9時50分へ繰り上げることにより、新大阪駅・京都駅到着時刻が1時間30分早まり、博多駅東京駅金沢駅への当日中の到着が可能となった。また編成についても向きを逆転させることにより、海側座席を倍増させている[20]。2023年度運行分から上り列車の新宮駅発車時刻を9時50分から13時2分へ再度繰り下げ、大阪駅へ停車するようになった[21]

紀南方面への運行は当初の計画に含まれていなかったが、2020年10月7日和歌山県新宮市すさみ町古座川町串本町那智勝浦町太地町北山村が合同でJR西日本和歌山支社に対し、和歌山県南部への運行を求める要望書を手渡したことが報じられた。和歌山支社は今後、和歌山県南部への運行実現に向け取り組んでゆくとしており[28]、これを踏まえて計画され、2021年5月に計画が発表されたものである[10]。同年7月16日から運行を開始した[10]

停車駅(紀南方面) 

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京都駅 - 新大阪駅 - 大阪駅 - 天王寺駅 - 日根野駅 - 和歌山駅 - (海南駅) - (紀伊田辺駅) - (白浜駅) - (周参見駅) - 串本駅 - (古座駅) - (太地駅) - 紀伊勝浦駅 - 新宮駅

  • ( )は京都行きのみ停車
  • 下り列車の和歌山駅(78分間停車)では、夜食として駅外で和歌山中華そばの提供が行われる[10]
  • 下り列車の串本駅(116分停車)では、「橋杭岩」の日の出を鑑賞できる時間が設けられているほか、駅外のレストランで朝食の提供が行われる[10][20]
  • 下り列車の串本駅・紀伊勝浦駅・新宮駅、及び上り列車の新宮駅 - 紀伊田辺駅間では長時間停車に合わせた物販の実施や乗客へのおもてなしが行われる[10][20]
  • 上り列車は曜日により、紀伊勝浦駅、太地駅、古座駅、串本駅、日根野駅、天王寺駅の発時刻、着時刻が異なり、太地駅・串本駅でおもてなしが行われる日と、紀伊勝浦駅・古座駅でおもてなしが行われる日がある[20]
  • 2023年度運行分より大阪駅(うめきたエリア)に停車[21]

車両

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使用車両はかつて関西圏の新快速などに使用された117系[29]6両編成を種車として改造したもので、デザインは「えちごトキめきリゾート雪月花」「肥薩おれんじ鉄道」なども手がけた川西康之が担当している[2][23]

車体は瑠璃紺色で塗装され、西日本が誇る美しい海や空を表現している[2]

灯火類はLEDに更新されたほか、正面上部中央にも1つ前照灯が加えられた。窓は寝転がりながら車窓を楽しめるよう大きなものに変更されている。またノイズ対策のために、コンプレッサーが交換されたほか、床の点検口が塞がれ、一部の窓は固定窓となっている[24]

座席タイプである2+2列シートとノビノビ座席を除く車内の座席は、昼行特急列車運用時は座席状態に、夜行特急列車運用時はベッド状態になる[23]

2+2列シートも、普通車指定席でありながら左右交互の千鳥配置でシートピッチは1200 mmと、他の特急列車のグリーン車並みの座席間隔が確保されている[24]。また車内にはWi-FiやUSBポート、大型荷物置場も完備されている[23]

編成表

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← 出雲市・下関・新宮・琴平
大阪・京都 →
号車 1 2 3 4 5 6
車番 クロ116-7016 モハ116-7036 モハ117-7036 モハ116-7032 モハ117-7032 クロ117-7016
種車 クハ116-16 モハ116-36 モハ117-36 モハ116-32 モハ117-32 クハ117-16
定員
(昼行/夜行)
16名/8名 26名/26名 28名/24名 - 18名/18名 13名/9名
設備 G
(ファーストシート)
F指
(クシェット)

(ファミリーキャビン)
フリースペース
フリースペース
(クシェット)
G個
(プレミアルーム)
フリースペース
凡例
G = グリーン車指定席
G個 = グリーン個室
指 = 普通車指定席
F = 普通車指定席(女性席
= 車椅子対応

全6両が全て異なる座席構成となっている[24]。各号車それぞれの車内の詳細は以下の通り。

1号車

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グリーン車指定席。1+1列の座席が設置されている。座席には「ファーストシート」の愛称が付く[2]

昼行時は1+1列のボックスシートとなり、1区画で2名ずつ利用できるが、夜行時は就寝時にノビノビ座席と同様の簡易寝台を展開する都合上1区画1名利用となり、レースカーテンが取り付けられる[注 6][23][24]

昼行時の定員は16名、夜行時の定員は8名[24]

1号車デッキにはグリーン車の乗客専用のラウンジがあり、旅をイメージした書籍も設置されている。

2号車

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普通車指定席。かつては女性専用車両[注 7]で、3区画に仕切られた上下2段式のノビノビ座席と、2+2列シートが設置されている。ノビノビ座席には簡易寝台の意味の「クシェット」の愛称が付けられている[2][23][24]。なお、2024年3月18日より一部の女性席の設定を終了した[注 8][9]

女性更衣室、女性専用トイレを設置[23]

定員は昼行時、夜行時ともに26名[24]

3号車

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普通車指定席。家族で利用できるコンパートメントシート2区画と、2+2列シートが設置されている。コンパートメントシートには「ファミリーキャビン」の愛称が付けられている[2][23]。「ファミリーキャビン」は昼行時は4名利用であるが、夜行時は折り畳まれたシートが広げられ2名利用となる[24]

車端部には、フリースペース「明星」が設けられている[2][23]

昼行時の定員は28名、夜行時の定員は24名[24]

4号車

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フリースペース車両。フリースペースには「遊星」の愛称が付けられている[2]

自由に過ごせるようにテーブルや着席スペースが複数配置され、イベントなどで利用できる小さな屋台風カウンターも設置されている。一部区間で簡単なお弁当などの商品販売にも使われている[23]。夜行時でも終夜照明がつけられる[24]。テーブルには将棋チェスオセロ囲碁のボードがある。

5号車

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普通車指定席「ノビノビ座席」。5区画に仕切られたノビノビ座席が設置されている。ノビノビ座席には「クシェット」の愛称が付く[2]

うち4区画は上下2段式で、このうち出入口ドアに近い1区画は車いす対応の1段ベッドとなっている。また車内には車いす対応座席、多機能トイレが配置されている[23][24]

定員は昼行時、夜行時ともに18名[24]

6号車

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グリーン車指定席。鍵のかかる個室が5室配置されている[注 9]。個室には「プレミアルーム」の愛称が付けられている[2]

個室の形を従来にない台形とすることで、一定のベッド面積に加えてレール方向に約4メートルの長さが確保されている[23]

1人用個室以外の個室は、1室につき昼行時は3名利用だが、夜行時はベッドが広げられ2名利用となる[24]

また車端部には、グリーン車利用客専用のラウンジ状のフリースペース「彗星」が設けられている[2][23][24]

昼行時の定員は13名、夜行時の定員は9名[24]

沿革

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  • 2016年平成28年)
  • 2019年(平成31年・令和元年)
    • 3月19日:列車名・エクステリア・設備愛称名が発表される[2]
    • 11月20日:運行概要が発表される[3]
  • 2020年令和2年)
  • 2021年(令和3年)
  • 2022年(令和4年)
    • 1月4日 - 1月7日:京都鉄道博物館にて特別展示[34]
    • 5月20日、城崎温泉への運行日・運行時刻への詳細を発表。
    • 5月23日、岡山方面への運行日・運行時刻の詳細を発表。
    • 7月1日 - 7月2日:「兵庫デスティネーションプレキャンペーン特別企画」として、大阪駅 - 城崎温泉駅間で1往復特別運行(下りは1日、上りは2日)
    • 7月8日 - 9日:「岡山デスティネーションプレキャンペーン特別企画」として、大阪駅 - 笠岡駅、尾道駅 - 京都駅で1往復特別運行(下りは8日、上りは9日)
    • 8月19日 - 20日:「岡山デスティネーションプレキャンペーン特別企画」として、大阪駅 - 新見駅、新見駅 - 京都駅で1往復特別運行(下りは19日、上りは20日)
    • 9月23日 - 24日:「岡山デスティネーションプレキャンペーン特別企画」として、大阪駅 - 備中高梁駅、新見駅 - 京都駅で1往復特別運行(下りは23日、上りは24日)
  • 2023年(令和5年)
    • 2月11日:「大阪来てな!キャンペーン」の一環として、大阪駅で車両公開。
    • 9月1日:大阪駅(うめきたエリア)の開業に伴い、紀南方面の列車が大阪駅(うめきたエリア)に停車するようになる[8]
  • 2024年(令和6年)2月8日:同年3月18日の運行分より一部の女性席の設定を終了[9]

特別運行

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西日本各地へのデスティネーションキャンペーンの一環などで、通常の運行区間とは異なる区間での運転が行われている。いずれも旅行商品のみの発売で、駅窓口での切符の販売は行われなかった。

四国方面

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「四国デスティネーションキャンペーン」のクライマックスとして2021年12月25日から12月26日にかけて大阪駅 - 琴平駅間で1往復運転。これが初の四国エリア及び他社線での運行となった[33]。25日に琴平行きが、26日に大阪行きが運行された。いずれも昼行特急列車としての運転であった[33]

停車駅
大阪駅 - 神戸駅 - 岡山駅 - 児島駅 - (丸亀駅) - 多度津駅 - 琴平駅
  • 丸亀駅は大阪行きのみ停車
  • 下り列車の岡山駅(32分間停車)では、岡山忍者によるお出迎え、地元特産品の販売、うらじゃの披露が行われた。
  • 下り列車の多度津駅(30分停車)では、多度津京極少林寺拳法太鼓の披露、多度津シルバー人材センターによる物販・おもてなし、多度津戦隊「モリアゲルンジャー」「さくらちゃん」によるおもてなしが行われた。
  • 琴平駅では「こんぴーくん」「こんぴらふねふねの舞」によるお出迎え・お見送り、讃岐うどん・おいりのふるまいが行われた。
  • 下り列車において、琴平駅到着後のプランとして金刀比羅宮昇殿参拝、四国まんなか千年ものがたりへの乗車ができた。
  • 上り列車の丸亀駅では、丸亀城立ち寄り観光(60分間)が設定され、「とり奉行 骨付じゅうじゅう」「京極くん」「丸亀市観光親善大使」によるお出迎え・お見送りや物販のほか、丸亀城のご案内、骨付鳥のふるまい、本鷹かりんとう等のプレゼントが行われた。
  • 上り列車の丸亀駅出発後に車内で料亭二蝶の「WEST EXPRESS 銀河」運行にあわせたお弁当セットが配布された。
  • 上り列車の児島駅(39分間停車)では、瑜伽太鼓の披露、Gパンダによるお出迎え、地元特産品の販売が行われた。
  • 岡山駅 - 児島駅間で、「WEST EXPRESS 銀河」グッズ等の車内販売が行われた。

城崎温泉方面

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「兵庫デスティネーションプレキャンペーン特別企画」として2022年7月1日から7月2日にかけて大阪駅 - 城崎温泉駅間で1往復運転された。7月1日に城崎温泉行きが、2日に大阪行きが運行された。いずれも昼行特急列車としての運転である[35]

停車駅
大阪駅 - 宝塚駅 - 篠山口駅 - 石生駅 - (和田山駅豊岡駅 - 城崎温泉駅
  • 和田山駅は大阪行きのみ停車
  • 下り列車の篠山口駅(10分停車)では、丹波築山デカンション節を保存会による踊りの披露。まるいの・まめりん(ゆるキャラ)のお出迎え。
  • 下り列車の城崎温泉駅では歓迎セレモニーがあり、湯けむり太鼓と観光大使によるお出迎えが行われた。オリジナルマスクのお渡しや、浴衣でのお出迎えがあった。
  • 下り列車の宝塚駅出発後、丹波篠山市によるおもてなしや特産品の販売が行われた。
  • 下り列車の石生駅出発後、朝来市による記念品のお渡しや特産品の販売が行われた。
  • 上り列車の城崎温泉駅では、地元の大学によるおもてなしやオリジナルコインケースのお渡し、浴衣でのお見送りが行われた。
  • 上り列車の和田山駅(20分停車)では、虎臥太鼓による歓迎とお見送り、特産品の販売が行われた。
  • 宝塚駅(下り、10分間停車・上り、5分停車)では、地元の皆様によるお出迎え(下り)、お見送り(上り)が行われた。
  • 石生駅(下り、10分停車・上り、25分停車)では、ちーたん(ゆるキャラ)がお出迎え。小豆茶の振る舞い、サンプルのお渡しが行なわれた。上り列車のみ、甲冑武者によるほら貝の演奏が行われた。
  • 豊岡駅(30分)では、玄さん・コーちゃん(ゆるキャラ)が横断幕と小旗でお出迎え、特産品の販売が行われた。
  • 宝塚駅 - 篠山口駅間では、宝塚市観光大使「サファイア」によるウィルキンソン炭酸、温泉の素、炭酸せんべいなどのお菓子の詰め合わせのお渡しがあり、特産品の販売も行われ、兵庫の食材を使った弁当の提供があった(下り、WEST EXPRESS 銀河弁当・上り、かに寿し)。

岡山方面

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「岡山デスティネーションプレキャンペーン特別企画」として2022年7月8日・9日、8月19日・20日、9月23日・24日の3回、岡山方面に運転された[36]。月ごとに以下の3コースで運行された。

  • 笠岡・美星天文台コース:7月8日に大阪駅発笠岡駅行、7月9日に尾道駅発京都駅行で1往復運転。
  • 新見・蒜山スターウォッチングコース:8月19日に大阪駅発新見駅行、8月20日に岡山駅発(新見駅経由)京都駅行で1往復運転。
  • 備中高梁・蒜山スターウォッチングコース:9月23日に大阪駅発備中高梁駅行、9月24日に岡山駅発備中高梁駅行・新見駅発京都駅行きで運転。
停車駅(笠岡・美星天文台コース)
  • 往路:大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - 西明石駅 - 姫路駅 - 岡山駅 - 倉敷駅 - 笠岡駅
  • 復路:尾道駅 - 福山駅 - 笠岡駅 - 神戸駅 - 三ノ宮駅 - 大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅
    • 下り列車の西明石駅から姫時駅間で姫路の銘菓などの販売が行われた。
    • 下り列車の姫路駅では昼食として「こがーなえーもん ぎょーさん岡山弁当」が配布された。
    • 下り列車の姫路駅から岡山駅間で銀河グッズの販売が行われた。
    • 下り列車の倉敷駅では、倉敷いぐさのコースターのプレゼントが行われた。
    • 下り列車の笠岡駅では、白石踊の披露が行われた。
    • 下り列車において、倉敷駅到着後のプランとして倉敷美観地区散策、矢掛の街並み散策が出来た。
    • 上り列車の福山駅では福山市の特産品の販売、琴の演奏の披露が行われた。
    • 上り列車において、笠岡駅到着後の道の駅笠岡ベイファーム、美星天文台(星空観賞・解説・備中神楽/交替での鑑賞)が出来た。
    • 上り列車の笠岡駅では笠岡ラーメンの提供が行われた。
    • 上り列車のプランとしてラ・マル・ド・ボァの乗車や尾道散策が出来た。

関西空港方面

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関西国際空港の開港30周年を記念し、空港への特別旅行プランとして2024年9月28日・29日に関西空港線へ乗り入れる団体列車が運行された[37]。客扱いを行った国鉄型車両が関西空港線へ乗り入れるのは今回が初となる。関西空港駅到着後は関西国際空港の制限区域内を見学するツアーが実施され、展望ホールスカイビューの夜間開放が行われた。

停車駅
  • 京都駅 - 大阪駅 - 関西空港駅
  • 上り列車の関西空港駅から大阪駅間で、グッズ等の車内販売が行われた。

その他

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  • 2018年9月21日サンライズ出雲93号が京都から出雲市まで運行され、沿線停車駅で景品配布や物販などのおもてなしが行われた。[38]
  • 2020年10月4日、貨客混載輸送の取り組みの一環として、大阪駅で開かれた「山陰いいものマルシェ」で、前日の山陰方面上り運行時に松江駅で積み込んだ山陰地方の特産品の販売が行われた[39][40]
  • 2021年1月2日 - 4日[31]と、2022年1月4日 - 7日[34]、京都鉄道博物館において特別展示が行われていた。6両編成のうち、1号車・4号車・5号車・6号車を向日町操車場にて組成して展示が行われた。
  • 2023年2月11日、「大阪来てな!キャンペーン」の一環として大阪駅で車両公開イベントが行われた。大阪駅での一般公開は初めてとなった。[41]

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ 当初は5月8日の運行開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大などの影響を受け、運行開始日が延期された
  2. ^ 臨時列車ではあるが、山陽本線倉敷 - 下関間を定期的に特急列車が走行するのは2009年(平成21年)3月13日に廃止された「富士はやぶさ」以来11年半ぶりで、倉敷 - 新山口間の昼行列車に限れば1975年(昭和50年)3月10日山陽新幹線全線開業以来45年半ぶりである。
  3. ^ 紀勢本線に夜行列車が走行するのは2000年(平成12年)に新宮夜行が紀伊田辺まで区間短縮されて以来21年ぶりである。
  4. ^ ただし、2023年8月10日までの間(2023年の山陰コースは一部の日を除く)は日本旅行が企画する旅行商品の販売に限られていた。また旅行商品では、下りの場合新大阪駅・神戸駅・西明石駅・姫路駅での乗車及び生山駅での下車、上りの場合宍道駅・根雨駅・備中高梁駅での乗車はできない。
  5. ^ リクライニングシートのみ広島。
  6. ^ カーテンがレースカーテンなのは、ある程度人目を遮りながらも、着座した席の反対側の車窓が見えるよう配慮したため
  7. ^ 男性の通り抜けは可能。
  8. ^ クシェット全席と2+2列シートの一部。
  9. ^ うち1室は1名用個室。

出典

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外部リンク

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