PL-5 (ミサイル)
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種類 | 短距離空対空ミサイル |
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性能諸元 | |
ミサイル直径 | 12.7cm |
ミサイル全長 | 2.893m |
ミサイル全幅 | 61.7cm |
ミサイル重量 | 83kg |
弾頭 | 破片調整型6kg |
射程 | 16-18km |
推進方式 | 固体燃料ロケット |
誘導方式 | 赤外線ホーミング(IRH) |
飛翔速度 | M2.2 |
PL-5(霹靂-5、簡体字:霹雳-5)は、中国が開発した短距離空対空ミサイル。PL-2ミサイルの後継として開発された。
概要
[編集]赤外線誘導方式を採用しており、1966年より洛陽光電子技術発展センター(洛阳光电技术发展中心, EOTDC)にて開発が進められた。全体形状としては、AIM-9 サイドワインダーに範を取っており、4枚の動翼としてのカナードと、4枚の安定翼としての尾翼がある。派生型としてセミアクティブレーダー誘導方式のPL-5Aも開発されていたが、これは実用化されていない。
文化大革命の影響もあり、開発は遅延し、実用化されるのは1980年代に入ってからであった。初期型であるPL-5Bの開発完了は1986年のことである。その後も改良計画は継続され、最新型はPL-5EIIとなっている。
主な搭載機は、Q-5、J-7、J-8、J-8II、JH-7、JF-17であるが、中国航空輸出入公司(CATIC)は、アメリカのAIM-9シリーズを運用可能な機体に搭載可能であるとしている。
各型
[編集]- PL-5A
- セミアクティブレーダー誘導型、実用化されず。
- PL-5B
- 初期型。AIM-9Gを模倣したもので、前翼の形状などが酷似している。赤外線誘導方式。1986年開発完了。
- PL-5C
- 改良型。
- PL-5E
- 冷却型のアンチモン化インジウム(InSb)を利用したデュアルバンド・シーカーを用いオールアスペクト能力を有する。フィンの改造により最大荷重は30Gから40Gに向上した。
運用国
[編集]参考文献
[編集]- 戦闘機年鑑 2005-2006
- 軍事研究 2015年2月号P.40-41