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LMS 2形0-4-4T蒸気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
LMS 2形0-4-4-T蒸気機関車
ワットフォードジャンクションでの41909号機関車(1948年10月)
ワットフォードジャンクションでの41909号機関車(1948年10月)
基本情報
運用者 ロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道
イギリス国鉄
製造所 LMS ダービー工場
製造年 1932年 - 1933年
製造数 10両
運用終了 1962年
主要諸元
軸配置 0-4-4(B2)
軌間 1,435 mm
長さ 10.74 m
機関車重量 58.98 t
動輪径 1,702 mm
従輪径 1,003 mm
シリンダ数 2気筒
シリンダ
(直径×行程)
457 mm × 660 mm
弁装置 スチーブンソン式
ボイラー圧力 1.1 MPa
引張力 76.06 kN
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LMS 2形0-4-4T蒸気機関車(LMS 2がた0-4-4Tじょうききかんしゃ)は、イギリスロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道(LMS)が導入した蒸気機関車の1形式である。車軸配置0-4-4(B2)のタンク式小型旅客用機関車で、1932年から1933年までに10両が製造された。表向きは新たな設計主任技師(CME)となったウィリアム・スタニア英語版の設計とされた本形式は、実際にはミッドランド鉄道の技術学校による最後の新設計形式であった。

概要

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ミッドランド鉄道は1Pに分類される0-4-4タンク機関車を多く保有しており、大きな動輪を持つより大型の機関車として2Pに分類されたのが本形式である。製造された10両はLMSによって6400 - 6409の番号が付けられたが、国有化の直前に1900 - 1909の番号に変更された。空いた6400番台は、新形式のLMS 2形2-6-0蒸気機関車に転用された。イギリス国鉄は、番号に40000を加算して41900 - 41909とした。

その後、スタニアがグレート・ウェスタン鉄道の流儀を多く取り入れた機関車を設計したため、本形式はミッドランド鉄道での最後の新設計機だったが、1940年代に遅れて4F形が製造されたことで「ミッドランド鉄道の設計による最後の蒸気機関車」とはならなかった。

本形式は当初煙管形煙突を装備していた。スタニアの監修による新しいLMS用煙突が確定していなかったためである。のちに全機がスタニア形煙突に換装している。

ワットフォード・ジャンクション機関区所属の2両は、1934年にセント・アルバン支線で「モータートレイン」を運用するため、真空制御弁を装備した[1]。他の機関車はイギリス国鉄時代に装備し、バーウィックとロングサイトを含む複数の異なる機関区に所属した[2][注 1]

廃車

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No.41900を除く9両が1959年に、41900が1962年に廃車された。保存機はない。

脚注

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注釈

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  1. ^ 「モータートレイン」はLMSの用語で、現在のプッシュプル列車に相当する。

出典

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  1. ^ LMS Journal No.27, article by Keith Miles
  2. ^ BR(M) Loco Allocations 1950-68, Xpress Publishing

参考文献

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  • James, Fred; Essery, Bob (2001). “The LMS 0-4-4T Engines”. LMS Journal Special Preview Issue. 
  • Longworth, Hugh. British Railway Steam Locomotives 1948-1968. ISBN 0-86093-593-0 
  • Rowledge, J.W.P. (1975). Engines of the LMS built 1923–51. Oxford: Oxford Publishing Company. ISBN 0-902888-59-5.

外部リンク

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