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LHS 475

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
LHS 475
LHS 475 bとその主星の想像図
LHS 475 bとその主星の想像図
星座 はちぶんぎ座[1]
見かけの等級 (mv) 12.69[2]
分類 恒星
軌道要素と性質
惑星の数 1
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  19h 20m 54.37612s[3]
赤緯 (Dec, δ) −82° 33′ 16.1679″[3]
視線速度 (Rv) −10.59±0.24 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経: 342.300 ミリ秒/[3]
赤緯: -1230.297 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 80.1134 ± 0.0206ミリ秒[3]
(誤差0%)
距離 40.71 ± 0.01 光年[注 1]
(12.482 ± 0.003 パーセク[注 1]
物理的性質
半径 0.2789±0.0014 R[4]
質量 0.2624±0.0207 M[5]
表面重力 4.9398±0.0055 cgs[5]
スペクトル分類 M3.5V[4]
光度 0.0090±0.0023 L[5]
表面温度 3312±157 K[5]
他のカタログでの名称
GJ 4102、L 22-69、LFT 1458、LHS 475、LTT 7606、NLTT 47504、PM J19209-8233、TOI-910TIC 3693279472MASS J19205439-8233170[2]
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LHS 475とは、太陽系からはちぶんぎ座の方向に40.7光年 (12.5 pc)離れた位置にある赤色矮星である。既知の太陽系外惑星を1つ持っている[6][7]

惑星系

[編集]
NIRSpecからのLHS 475 bの透過スペクトル

太陽系外惑星LHS 475 bは最初にTESSからのトランジット法を用いた観測データで検出された。その後、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による透過スペクトルの観測も含めたNIRSpec機器を使用した観測によって惑星が確認され、2023年1月に公表された[7]。観測データによると、大気の存在しない惑星に予想されるような特徴のないスペクトルと一致しているが、二酸化炭素で構成された大気などのいくつかのタイプの大気とも一致している。メタンが多くを占める大気など、他の大気組成はこのスペクトルによって除外される[6]。LHS 475 bの直径地球の99%と地球に近いサイズであるが、温度ははるかに高く、平衡温度は586 K (313 °C; 595 °F)である。惑星に大気がほとんどまたはまったくないと仮定すると、昼側の温度は748 K (475 °C; 887 °F)と推定される。この惑星は、わずか2日で軌道を一周し、自転と公転の同期が発生している可能性が高い[4]

LHS 475の惑星[4]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 0.914±0.187[注 2] M 0.0206[注 3] 2.0290882 87.194+0.141
−0.137
°
0.991±0.050 R

脚注

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注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ この惑星の質量は測定されていない。この値は推定値である。
  3. ^ この論文では、恒星半径の単位で15.87235の軌道長半径が示されている。主星の半径は0.2789太陽半径のため、軌道長半径は0.2789太陽半径 * 15.87235 = 4.4268太陽半径 = 0.0206天文単位である。

出典

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  1. ^ Finding the constellation which contains given sky coordinates”. djm.cc (2 August 2008). 12 January 2023閲覧。
  2. ^ a b "LHS 475". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年1月12日閲覧
  3. ^ a b c d e f Vallenari, A. et al. (2022). “Gaia Data Release 3. Summary of the content and survey properties”. Astronomy & Astrophysics. arXiv:2208.00211. doi:10.1051/0004-6361/202243940  Gaia DR3 record for this source at VizieR.
  4. ^ a b c d Lustig-Yaeger, J.; Fu, G. (January 2023). “A JWST transmission spectrum of a nearby Earth-sized exoplanet”. Nature Astronomy. arXiv:2301.04191. 
  5. ^ a b c d ExoFOP TIC 369327947”. exofop.ipac.caltech.edu. 12 January 2023閲覧。
  6. ^ a b NASA's Webb Confirms Its First Exoplanet”. NASA (11 January 2023). 12 January 2023閲覧。
  7. ^ a b Chow, Denise (11 January 2023). “James Webb Telescope finds its first exoplanet - The planet is almost the same size as Earth, according to a research team led by astronomers at the Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory.”. NBC News. https://www.nbcnews.com/science/space/james-webb-telescope-finds-first-exoplanet-rcna65374 12 January 2023閲覧。