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Ken's Bar III

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『Ken's Bar III』
平井堅カバー・アルバム
リリース
録音 Sony Music Studios Tokyo
Bunkamura Studios
2ND STORY SOUND Studio
birdie house
Zapp
CRESCENTE STUDIO
Bernie Grundman Mastering Tokyoマスタリング
ジャンル J-POP
時間
レーベル アリオラジャパン
プロデュース 平井堅
チャート最高順位
平井堅 アルバム 年表
JAPANESE SINGER
2011年
Ken's Bar III
(2014年)
THE STILL LIFE
2016年
テンプレートを表示

Ken's Bar III』(ケンズ バー・スリー)は、平井堅通算3枚目のカバー・アルバム2014年5月28日アリオラジャパンから発売された。規格品番はBVCL-594。DVD付初回生産限定盤A(BVCL-590/591)・ボーナスCD付初回生産限定盤B(BVCL-592/593)が同時発売。なお同年11月末から翌年2月にかけて通常盤のみ、期間限定でギフト仕様のウインターパッケージで出荷された[1]

解説

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DefSTAR RECORDSからアリオラジャパンへレコードレーベルを移籍後初のアルバム[注 2]。アルバムとしては、前作『JAPANESE SINGER』(2011年6月8日発売)から約2年11か月ぶりだった[注 3]

1998年5月29日から始まったコンセプト・ライブ「Ken's Bar」の開店15周年を記念して、実際のライブの構成をスタジオ・レコーディングで再現、シンプルなアコースティック編成で制作されたコンセプト・カバー・アルバム[注 4]の第3弾である[2]。第1弾『Ken's Bar』第2弾『Ken's Bar II』同様、過去にライブ内で歌われたことのある楽曲を中心に、洋楽や邦楽、男女、時代を問わず、広く選曲されているが、本作品でも前作に続いてJ-POPが多く取り上げられている。平井本人は演奏には参加しておらず、ボーカリストに徹している[注 5]。本作のテーマについて、平井堅自身は「今回のテーマはずばり「トライ」。敢えて苦手な曲調や、1つの楽器と歌だけでどこまで出来るか等々、チャレンジ精神ビンビンで録音しました。」と述べている[3]

歌詞ブックレットには、音楽ライター島田諭氏によるライナーノーツが掲載された。初回生産限定盤Aのみ特殊ダブル紙ジャケット仕様で、2013年5月30日に日本武道館で行われた「Ken's Bar 15th Anniversary Special!!! Vol.1」公演を収録したDVDと、別紙で収録内容を記載したフライヤーが封入されている。また、初回生産限定盤Bのみスリーブ・ケース仕様で、2014年2月14日、15日にBlue Note Tokyoで行われた「Ken' Bar 15th Anniversary Valentine Special!」公演のライブ音源を一部収録したボーナスCDが封入されている[注 6]

ディスクジャケットの写真は『Ken's Bar』や『Ken's Bar II』と同じニューヨークにあるライブハウス「ビター・エンド」で撮影された[4][5][6]。前二作は黒を基調としたアートワークであったが、本作では白を全面に打ち出している。なお、3形態とも別カットが使用されている。

発売日当日には、さいたまスーパーアリーナで「Ken’s Bar 15th Anniversary Special !Vol. 4」公演を行い、アルバム収録曲から8曲を披露した[注 7]

切手のないおくりもの」は、本アルバムから唯一、新規のミュージック・ビデオが制作され、2021年5月に発売されたPV集『Ken Hirai Films Vol.15』(BVXL-77/BVBL-154)にのみ収録されている[7]

収録曲

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CD

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  1. Open(41秒)
    • バーへ向かう客の情景を表現したSE
  2. even if -instrumental-(4分22秒)
    • 作曲:平井堅 編曲・ピアノ演奏:大江千里
    • 「Ken's Bar」のテーマソングと云えるシンボル的な楽曲。1998年の第1回から「バーボンとカシスソーダ」のタイトルで披露されていた[8]。2000年に11枚目のシングルとして期間限定発売された。
  3. 家族になろうよ(5分9秒)
  4. 順子(3分58秒)
    • 作詞・作曲:長渕剛 編曲・ギター演奏:石成正人
    • 長渕剛の1980年の楽曲。同年のオリコン年間シングルチャート第5位。
    • 平井はこの曲を歌うことについて、「僕と長渕剛さんって、対極というか相当かけはなれたイメージだと思うのですが(中略)そこに僕なりの湿度を投入しました」[3]といったコメントをしている。
  5. WE'RE ALL ALONE(4分20秒)
  6. いとしのエリー(5分43秒)
  7. Love Is Blind(2分48秒)
  8. Intermission(1分14秒)
    • 作曲:平井堅 編曲・ピアノ演奏:鈴木大
    • 幕間に流れるBGMと位置づけられたInstrumental曲。
  9. Virtual Insanity(5分1秒)
  10. 切手のないおくりもの(3分38秒)
  11. タイミング(3分46秒)
  12. やつらの足音のバラード(3分6秒)
  13. KILLING ME SOFTLY WITH HIS SONG(4分35秒)
  14. マイ・ウェイ(5分53秒)
  15. Close(39秒)
    • 家路へ向かう客の情景を表現したSE。
    • 前2作ではこの後アンコールと位置づけられた楽曲[13]が収録されていたが、本作にはない。

初回生産限定盤A特典DVD

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「Ken's Bar 15th Anniversary Special!!! Vol.1 LIVE VIEWING EDITION at 日本武道館」

  1. even if
  2. 僕は君に恋をする
  3. 少女A(原曲歌唱: 中森明菜
  4. Overjoyed(原曲歌唱: スティーヴィー・ワンダー
  5. 桔梗が丘
  6. 瞳をとじて
  7. LIFE is...
  8. 告白
  9. なごり雪(原曲歌唱: かぐや姫
  10. 太陽と埃の中で(原曲歌唱: CHAGE and ASKA
  11. 君の好きなとこ
  12. 君はス・テ・キ
  13. POP STAR
  14. Love Love Love
  15. マイ・ウェイ

※2013年5月30日 日本武道館

初回生産限定盤BボーナスCD

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「Ken's Bar BEST SONG COLLECTION -Live at Blue Note Tokyo-」

  1. even if(6分21秒)
  2. 楽園(6分5秒)
  3. 告白(4分9秒)
  4. 瞳をとじて(6分1秒)
  5. LIFE is... (4分49秒)
  6. 僕は君に恋をする(5分27秒)
  7. 哀歌(エレジー)(5分37秒)
  8. 君の好きなとこ(5分28秒)
  9. KISS OF LIFE(5分17秒)
  10. POP STAR(5分20秒)
  11. Love Love Love(6分13秒)

※2014年2月14日・15日 Blue Note Tokyo(ダイジェスト)

演奏

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ライブ「Ken's Bar」

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平井堅#コンセプト・ライブ「Ken's Bar」参照

脚注

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注釈

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  1. ^ 歌詞ブックレットに記載のない楽曲の各種演奏時間は、x-アプリにてリッピングした際に表示される時間とする。
  2. ^ シングルは、2014年4月2日に「グロテスク feat. 安室奈美恵」がアリオラジャパンから発売された。
  3. ^ 全キャリアを含めると、『Stare At』(1996年12月1日発売:SRCL-3718)から『THE CHANGING SAME』(2000年6月21日発売:SRCL-4854)間の約3年半が最長。
  4. ^ 公式HPや雑誌、フライヤーにおける公式ディスコグラフィでは、他のスタジオ・アルバムと区別して、このカテゴリー名を使用している。
  5. ^ 但し「タイミング」にのみ、手拍子(Palma)で参加している。
  6. ^ ライブ音源の公式発売は映像作品を除き、1995年の歌手デビュー以来、初めてである。
  7. ^ 「やつらの足音のバラード」「家族になろうよ」「タイミング」「Love Is Blind」「いとしのエリー」「順子」「切手のないおくりもの」「Virtual Insanity」。

出典

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  1. ^ 平井堅「Ken's Bar III」装い新た冬季限定出荷”. 音楽ナタリー (2014年10月17日). 2021年6月18日閲覧。
  2. ^ 平井堅 大人気カヴァー企画『Ken's Bar III』”. Neowing (2014年5月22日). 2021年6月18日閲覧。
  3. ^ a b c 『Ken's Bar III』収録曲を平井堅自身の一言コメント付きで発表!! - 2014年8月9日閲覧
  4. ^ インタビュー 平井堅 『Ken's Bar III』”. MIKIKI (2014年6月12日). 2021年6月18日閲覧。
  5. ^ 平井堅、15年目のKen’s Barでも変わらぬ歌バカぶり - 2014年8月9日閲覧
  6. ^ 平井堅、アートワークを語る - 2014年8月9日閲覧
  7. ^ 平井堅 切手のないおくりもの(MV)”. anno lab. 2021年6月18日閲覧。
  8. ^ 平井堅、<Ken's Bar>が20周年突入。記念公演で西城秀樹の名曲カバーも”. BARKS (2018年5月31日). 2018年11月1日閲覧。
  9. ^ 平井 堅が歌う「切手のないおくりもの」が映画「繕い裁つ人」の主題歌に決定”. OKMUSIC (2014年10月17日). 2021年6月18日閲覧。
  10. ^ 平井堅がカヴァーする「やつらの足音のバラード」がブランド生誕20周年を迎えるGLOBAL WORKのCMで流れます!”. Sony Music (2014年4月1日). 2021年6月18日閲覧。
  11. ^ 平井 堅、ラウル・ミドン、そしてソウルの“レジェンド”ロバータ・フラックによる奇跡のステージを本日27日夜7時からWOWOWで生中継!”. PRTIMES (2010年10月27日). 2021年6月18日閲覧。
  12. ^ 平井堅が日本武道館でロバータ・フラック、ラウル・ミドンと夢の競演”. BARKS (2010年10月30日). 2021年6月18日閲覧。
  13. ^ 『Ken's Bar』では坂本九見上げてごらん夜の星を」、『Ken's Bar II』では美空ひばりStardust」と、故人の音声とデュエット仕上げで制作した音源が収録された。