コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

素直になれなくて (シカゴの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Hard to Say I'm Sorryから転送)
「素直になれなくて」
シカゴシングル
初出アルバム『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』
リリース
録音 1982年
ジャンル ロックAORアダルト・コンテンポラリ
時間
作詞・作曲 ピーター・セテラデイヴィッド・フォスター
プロデュース デイヴィッド・フォスター
チャート最高順位
1位(アメリカ)/ 4位(イギリス
年表
ソング・フォー・ユー
1980年
素直になれなくて
1982年
ラヴ・ミー・トゥモロウ
(1982年)
テンプレートを表示

素直になれなくて」(Hard to Say I'm Sorry)は、アメリカロックバンドであるシカゴ1982年に発表した楽曲で、代表曲のひとつ。バンドメンバーのピーター・セテラとプロデューサーのデイヴィッド・フォスターが制作した。同年、全米シングルチャートで2週間1位を記録した[1]。なお、アルバム『ラヴ・ミー・トゥモロウ(シカゴ16)』に収録されている。

解説

[編集]

シカゴは、1969年から1973年ごろまではブラス・ロックが中心のバンドだった。その後、1974年ごろからはアダルト・コンテンポラリー路線を歩み「遥かなる愛の夜明け」「渚に消えた恋」「愛ある別れ」「朝もやの二人」などのヒットを放った。しかし1978年ごろからヒットに見放され、この曲は久々の大ヒットとなったものである。当時商業的には全盛期を過ぎていたと考えられていたシカゴが、この曲で7年ぶりに全米シングルチャートで1位を記録した[1]。日本ではオリコン洋楽シングルチャートで1982年11月1日付から5週連続1位を獲得した[2]

アルバム・バージョンでは、「Get Away」という曲が同一トラック内で続いて収録されている。こちらの曲は、1970年代までのシカゴの音(ホーン・セッションを中心にしたスタイル)に近いものだった。しかし、アダルト・コンテンポラリ・ラジオ局は、「Get Away」をカットして流していた。なお、プロモーション・ビデオはギリシャで撮影されている。

この曲には、シカゴのバンドメンバーのみならず、セッション・ミュージシャンが参加している。ピアノはプロデューサーのデイヴィッド・フォスターで、アメリカのロックバンド・TOTOのメンバー3人(デヴィッド・ペイチスティーヴ・ポーカロがキーボードで、スティーヴ・ルカサーがギターを演奏)も参加している[3]

発表と同年の1982年には、映画『青い恋人たち』(原題:Summer Lovers)のサウンドトラックでも使用された[4]

日本では、1990年五木ひろし大阪ガスのテレビCM内でカヴァーした他、トヨタ・マークⅡクオリスのCMにも用いられた。

チャート

[編集]
チャート(1982年/1983年) 最高位
アメリカ合衆国・ビルボード・ホット100 1
アメリカ合衆国・ビルボード・アダルトコンテンポラリ 1
カナダ・シングルチャート 1
全英シングルチャート 4
アイルランド・シングルチャート 1
ドイツ・シングルチャート 6
オーストリア・シングルチャート 5
スイス・シングルチャート 1
オランダ・トップ40 22
イタリア・シングルチャート 1
日本・オリコン洋楽シングルチャート 1
ニュージーランド・シングルチャート 13
先代
アブラカダブラ
by スティーヴ・ミラー・バンド
Billboard Hot 100 ナンバーワン・シングル
1982年9月11日 - 9月18日
次代
ジャック&ダイアン
by ジョン・クーガー

カバー

[編集]

伊藤由奈によるカバー

[編集]
「Hard To Say I'm Sorry」
伊藤由奈シングル
リリース
規格 デジタル・ダウンロード
録音 2010年
時間
レーベル STUDIOSEVEN Recordings
作詞・作曲 Peter Cetera, David Foster
伊藤由奈 シングル 年表
She
2010年
Hard To Say I'm Sorry
(2010年)
守ってあげたい
(2010年)
テンプレートを表示

Hard To Say I'm Sorry」(ハード・トゥー・セイ・アイム・ソーリー)は、伊藤由奈デジタルシングル2010年9月29日配信限定発売。発売元はソニー・ミュージックレコーズ

カバー盤解説

[編集]

洋楽カバー第3弾。自身がパーソナリティーを務めるJFNラジオ番組伊藤由奈のHEART to HEART」で洋楽をカバーするコーナー“Studio Live”の第7弾として放送された後、Woman.exciteとのコラボ企画“〜Ito Yuna Respects〜”のファン投票第3弾で伊藤にカバーしてほしい洋楽第1位に選ばれ、デジタル・シングルとして配信が決定。[7][8]

ベスト・アルバムLOVE 〜Singles Best 2005-2010〜』の初回生産限定盤/B-typeのみ付属の洋楽カバーCDに収録されている。

収録曲

[編集]
  1. Hard To Say I'm Sorry
    (作詞・作曲:Peter Cetera & David Foster / 編曲:Maestro-T)

脚注

[編集]
  1. ^ a b FM Fan編集部『ミュージック・データ・ブック 1955年-95年ビルボード年間チャート完全収録』共同通信社、1996年。ISBN 978-4-7641-0367-2 
  2. ^ コンピレーション・アルバム『ナンバーワン80s ORICON ヒッツ』の裏ジャケットナンバーワン 70s 80s 90s オリコン・ヒッツも参照。
  3. ^ SteveLukather.net. “Sessions”. Chicago - 16 (1982, WEA, 7599-23689-2). 2011年2月20日閲覧。
  4. ^ Summer Lovers (1982) - Soundtracks(IMDb.com)
  5. ^ allmusic. “Az Yet”. Charts & Awords. 2012年6月29日閲覧。
  6. ^ Parton, Chris (August 10, 2015). “See Tim McGraw's Backstage Jam of Classic Chicago Hit”. Rolling Stone. https://www.rollingstone.com/music/news/see-tim-mcgraws-backstage-jam-of-chicagos-hard-to-say-im-sorry-20150810 04 April 2022閲覧。 
  7. ^ 第三弾!【Woman.excite × 伊藤由奈】 〜Ito Yuna Respects〜 で洋楽カバー曲を大募集!(ウーマンエキサイト カルチャートピックス、2010年8月20日)
  8. ^ 第三弾!【Woman.excite × 伊藤由奈】 〜Ito Yuna Respects〜 洋楽カバー曲決定!(ウーマンエキサイト カルチャートピックス、2010年9月8日)