Code Name.1 Brother Sun
『Code Name.1 Brother Sun』 | ||||
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CHAGE&ASKA の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル |
ポップ ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ポニーキャニオン AARD-VARK(1995年) 東芝EMI(1998年盤) ヤマハミュージックコミュニケーションズ(2001年盤・2009年盤) | |||
プロデュース |
CHAGE&ASKA GO YAMAZATO | |||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
CHAGE&ASKA アルバム 年表 | ||||
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『Code Name.1 Brother Sun』収録のシングル | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「Something There」 - YouTube 「めぐり逢い」 - YouTube 「can do now」 - YouTube 「HEART」 - YouTube |
『Code Name.1 Brother Sun』(コード・ネーム・ワン・ブラザー・サン)は、CHAGE&ASKA(現:CHAGE and ASKA)の17作目のオリジナル・アルバム。1995年6月28日に発売された。発売元はポニーキャニオン。
1998年3月11日、2001年5月23日はCDとして、2009年11月25日はSHM-CDとして再発売された。
背景
[編集]前作『RED HILL』までは年に1枚のペースでオリジナル・アルバムが発売されていたが、多忙なスケジュール(新曲のレコーディングやライブ公演)によって、ASKAが「もはや不可能では...」と公言していた。そのようなこともあり、前作からおよそ1年8か月ぶりとなる作品となった[2]。
本作と次作『CODE NAME.2 SISTER MOON』は1972年公開の映画『ブラザー・サン シスター・ムーン』から名付けられ、ASKAが映画を観た際に映像の綺麗さに感銘を受けたことが由来している。ASKAは『Code Name.1』の部分も含め、本作に映画のタイトルを付けた理由はひらめきであることを明かしている[2][3]:311-312。
音楽性
[編集]1994年にはCHAGE(現:Chage)とASKAがお互い、ソロ活動を行うためにソロ楽曲の制作に向けて準備を行っていた。1995年に入り、CHAGE&ASKAとしての活動が迫っていたことがあり、更に2人の楽曲制作が活発化した[2][注 2]。この間、シングルとして発表した楽曲や、レコーディングしていった曲を合わせると、1枚のアルバムでは収まりきれないほどの曲数になっていた。2枚組にして発売する案もあったが、敢えてそれをせずに「貝殻の片方は、やがて皆の前に現れることだろう」との予告つきで、本作が発売された[2][4]。
前作では様々なジャンルの音楽を取り入れ、多彩な楽曲が収録されていたが、本作では制作途中に2人が新しい楽器に触れたこともあり、ギターサウンドを取り入れた作品が主に収録されている[2][5]。きっかけとして、CHAGEは1994年にアメリカへ旅行をした際に現地の人や音楽、さらに風景を見たことが影響しており、さらにミシシッピ州で手に入れたギブソンのギターで本作のレコーディングを行っている[3]:304-305。ASKAは、1994年に自身のソロアルバム『NEVER END』のレコーディングでアメリカ・ラスベガスへ行った時の出来事がきっかけである。ASKAはスタジオで一緒に作業を行ったケヴィン・ギルバートのギターを借り、弾き終わって、椅子の上に置いたギターが落下してしまい破損してしまった。そのギターはケヴィンがリースで使用していたギターであったことから、ASKAはそのギターを買い取り、日本で修理するために持ち帰ってきた。修理した後に弾くと今まで使用していたギターとは異なった音色を奏でたことが面白くなって、長い時間もギターを弾いていた際に楽曲が出来上がってきたという[3]:308。
当初、ASKAは本作の曲順に納得しておらず、工場でCDをプレスする前日に本作の曲順を変えたマスターを工場へ持って行って取り替えている。ASKAは「本当は許されないことだが、スタッフが僕らの納得しない限り誰も次へ進めないって思ってくれた。みんなが必死に動いてくれた。」と公言している[3]:311。
リリース
[編集]2009年11月25日には、紙ジャケット・シリーズの一環としてSHM-CD仕様でヤマハミュージックコミュニケーションズより再発売された。
ツアー
[編集]本作の発売後に7月から1996年1月まで国内アリーナ60公演となるコンサートツアー『SUPER BEST 3 MISSION IMPOSSIBLE』を開催。また、2度目の海外公演『ASIAN TOUR II - MISSION IMPOSSIBLE』を台湾・香港・シンガポールで開催した[2]。
チャート成績
[編集]オリコン集計による累計売上枚数は75.0万枚を記録し、オリジナル・アルバムとして『TREE』から続いた連続ミリオンは前作までの3作で途切れた[6]。
収録曲
[編集]一覧
[編集]# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「君の好きだった歌」 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | |
2. | 「Something There」(英訳詞:CHARLIE MIDNIGHT ) | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼・松本晃彦 | |
3. | 「BROTHER」 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼・十川知司 | |
4. | 「201号」 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼・西川進 | 飛鳥涼・西川進 | |
5. | 「めぐり逢い」 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 澤近泰輔 | |
6. | 「紫陽花と向日葵」 | CHAGE | CHAGE | 服部隆之 | |
7. | 「can do now」 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼・十川知司 | |
8. | 「ベンチ」 | CHAGE | CHAGE | 十川知司 | |
9. | 「ある晴れた金曜日の朝」 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 松本晃彦 | |
10. | 「From coast to coast」 | CHAGE | CHAGE | 澤近泰輔 | |
11. | 「NATURAL」 | 飛鳥涼 | CHAGE・村上啓介 | 村上啓介 | |
12. | 「NO PAIN NO GAIN」 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼・澤近泰輔 | |
13. | 「HEART」 | 飛鳥涼 | 飛鳥涼 | 十川知司 | |
合計時間: |
楽曲解説
[編集]- 君の好きだった歌
- Something There
- 1995年5月10日に発売された37枚目シングル。特に記載はないが、シングル音源とはミックスが異なる。
- BROTHER
- ASKAは、自分のことをわかってくれる者に「よう、兄弟」と言えるような感覚で作ったという。また、この曲がきっかけで本作の方向性を決めることができたとしている[7]。
- 201号
- めぐり逢い
- 1994年11月16日に発売された36枚目シングル。
- 紫陽花と向日葵
- シングル「Something There」のカップリング曲。
- can do now
- ASKAが「201号」とともに10年ぶりにアコースティック・ギターで作曲した楽曲[7]。
- ミュージック・ビデオが制作されており、2003年に発売されたMV集『MUSIC ON FILMS』に収録されている。
- ベンチ
- メロディはギター・サウンドだが、歌詞の内容は爺ちゃんと婆ちゃんを歌っている。「軍艦」や「戦争」といった歌詞が出てくる。CHAGEは、穏やかだけれど重みがあり、計り知れない深い愛情を書いてみたと述べている[7]。
- ある晴れた金曜日の朝
- From coast to coast
- From coast to coast は、ウエストコースト(西海岸)からイーストコースト(東海岸)、つまり大きく離れている場合の例えとして使われる言葉であるらしい。詞は男の弱さを出していて、「男にもこういうときがあるんだよ」ということを書いてみたという[7]。
- NATURAL
- 1994年8月3日に発売された35枚目シングル「HEART/NATURAL/On Your Mark」収録曲。特に記載はないが、シングル音源とはミックスが異なる。
- NO PAIN NO GAIN
- タイトルは、"痛みなしでは得られない" という意味。物事が進まないからといって、その瞬間で答えを出してしまうマイナス感を否定した歌である[7]。
- HEART
- シングル「HEART/NATURAL/On Your Mark」収録曲。
参加ミュージシャン
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アルバム曲のその他収録作品
[編集]※シングル収録曲は、「HEART/NATURAL/On Your Mark」・「めぐり逢い」・「Something There」の項目を参照。
- 君の好きだった歌
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- 倆角形 Duet Angle 20th anniversary (1999年)
- SCENE III (2005年)※「君の好きだった歌へのプロローグ」というタイトルのインストゥルメンタルを収録
- 君の知らない君の歌 (2010年)※ASKAがフルコーラスに再構成してセルフカバーした音源を収録
- 201号
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- 君の知らない君の歌 (2010年)
- ベンチ
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- 恰克 CHAGE精選集 (1998年)
- CHAGE BEST SONGS/PROLOGUE (1998年)
- 倆角形 Duet Angle 20th anniversary (1999年)
- NO PAIN NO GAIN
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- Asian Communications Best (2008年)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ The Record vol.430 p5 日本レコード協会 2021年5月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g CHAGE&ASKA 貝殻の片方の“ブラザー・サン”と、その後、事情が変わった“シスター・ム−ン” WHAT's IN? tokyo 2019年5月24日配信, 2021年5月29日閲覧。
- ^ a b c d e f 別冊カドカワ 完全保存版430ページ CHAGE&ASKA『大事なものは変わっていく』(2000年) 角川書店 p1-430
- ^ 『CODE NAME.2 SISTER MOON』歌詞ブックレット、小貫信昭の寄稿文より。
- ^ CHAGE&ASKA “チャゲアス現象”を巻き起こした彼らの目の前に広がった、“赤い丘”(『RED HILL』)の正体とは? WHAT's IN? tokyo 2019年5月17日配信, 2021年5月25日閲覧
- ^ CHAGE&ASKA、解散報道を事務所が否定 オリコン 2009年1月9日配信, 2021年5月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 『Code Name.1 Brother Sun』 CHAGE and ASKA Official Web Site 2021年5月29日閲覧
- ^ CHAGE and ASKAの2人がソロアルバム同時リリース決定 音楽ナタリー 2010年10月1日配信, 2021年6月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- Code Name.1 Brother Sun - CHAGE and ASKA Official Web Site