シジシージャパン
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | CGC |
本社所在地 |
日本 〒169-8531 東京都新宿区大久保2丁目1番14号[1] |
本店所在地 | 東京都新宿区大久保2丁目1番1号[2] |
設立 | 1973年10月27日[1] |
業種 | 卸売業 |
法人番号 | 2011101008920 |
事業内容 | 商品の開発・供給、物流・教育の支援 |
代表者 |
代表取締役兼CGCグループ代表 堀内淳弘 代表取締役社長 堀内要助 |
資本金 | 5億2375万円 |
売上高 |
3577億9800万円 (2024年2月期)[3] |
営業利益 |
9億4600万円 (2024年2月期)[3] |
経常利益 |
9億7500万円 (2024年2月期)[3] |
純利益 |
5億7000万円 (2024年2月期)[3] |
純資産 |
155億4500万円 (2024年2月期)[3] |
総資産 |
596億7800万円 (2024年2月期)[3] |
従業員数 | 398人(2023年2月現在)[1] |
決算期 | 2月末日 |
主要株主 | |
主要子会社 |
|
関係する人物 |
堀内寛二(創業者、元名誉会長) 亀山哲一(元代表取締役兼CGCグループ代表) |
外部リンク | https://www.cgcjapan.co.jp/ |
株式会社シジシージャパン(英: CGC JAPAN CO.,LTD.)は、東京都新宿区に本社を置く日本の企業[1]。スーパーマーケットの共同出資によるコーペラティブ・チェーン(ボランタリー・チェーン)として「CGCグループ」の本部機能を担い、プライベートブランド「CGC」を展開している。
「CGC」の名称は「Co-operative(共同)Grocer(食品雑貨)Chain(チェーン)」に由来する[5]。登記上の商号は「シジシー」表記であるが、グループ名・ブランド名の読みは「シージーシー」である。コーポレート・スローガンは「世界中から良いものを」。
概要
[編集]一社でプライベートブランド (PB) 商品を開発する大手総合スーパーに対抗し、中堅・中小規模の食品スーパーが集まり、共同仕入れ・PB商品の共同開発を行うため、1973年10月27日に設立された[1][5][6]。同年11月には、第1次オイルショックで品薄となったトイレットペーパーや洗剤など生活必需品の緊急輸入を行い、商品の安定供給に努めた[6]。
シジシージャパンの前身は、東京都新宿区に本部を置くスーパーマーケット「三徳」の貿易部であったことから[7]、CGCの本部は設立当初から三徳本部ビルに置かれている。
1975年にはプライベートブランド商品の開発を開始[6]、1979年から翌1980年にかけては全国7箇所に「地区本部」を設立した[6]。また大手企業との提携も進め、1980年5月にはダイエーと提携、翌1981年4月には大手メーカーとの関係強化を図った[6]。
共同仕入れやPB商品開発をはじめ、グループで協業して物流や情報システムの開発、加盟企業の販売促進や教育などを行っている[5]。本部機能を担う株式会社シジシージャパンと、その傘下に地方ごとに8社の「地区本部」を設置する[5][8]。
日本全国の加盟店は約200社・約4,000店に及び[5]、日本最大のコーペラティブ・チェーンに成長した[4][5]。CGCの各種プライベートブランド商品や、CGCが国内外で開発した青果・鮮魚・精肉などの商品は1,300品目を超える(2017年時点)[4]。
沿革
[編集]設立 - 1990年代
[編集]- 1973年(昭和48年)
- 1975年(昭和50年)
- 9月 - 第1回「ストアブランド商品開発販促委員会」を開催、プライベートブランド商品の開発に着手[6]。
- 10月 - 初の「ストアブランド開発商品」34品目を決定[6]。同年よりプライベートブランド商品を発売[9]。
- 1978年(昭和53年)- 料理情報誌『お母さんニュース』創刊、店頭配布を開始[10]。
- 1979年(昭和54年) - 1980年(昭和55年) - 全国に地区本部を設置[6]。
- 1980年(昭和55年)5月 - ダイエーと提携[6]。
- 1982年(昭和57年)- 『お母さんニュース』を『おいしくたべましょ』に改名[10]。
- 1984年(昭和59年)- 『おいしくたべましょ』を『ふれあい交差点』に改名[10]。
- 1987年(昭和62年)6月 - 輸入酒類卸売販売免許を取得、酒類販売部を新設[6]。
- 1989年(平成元年)- 関連会社としてエス・ビー・システムズを設立[6]。
- 1990年(平成2年)- 関連会社としてシジシーメンバーズサポートを設立、加盟会社の指導を担当[6]。
- 1991年(平成3年)- 『ふれあい交差点』を『ふれ愛交差点』に改名[10]。
- 1994年(平成6年)1月- 株式会社北陸シジシーを設立[6][15]。
- 1999年(平成11年)4月 - 日本デビットカード推進協議会(現:日本電子決済推進機構[16])に加盟[6]。
2000年代以降
[編集]- 2000年(平成12年)3月 - シジシージャパンの組織を本部制へ移行[6]。
- 2002年(平成14年)11月 - 創業30周年を迎え、記念セミナーを開催[6]。
- 2003年(平成15年)5月 - クレジットカード「CGCグループカード」を発行、会員募集を開始[6]。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 10月 - 北関東支社を開設[6]。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2015年(平成27年)- 電子マネー機能付きポイントカード「CoGCa」(コジカ)を本格稼働開始[6]。
- 2019年(令和元年)12月 - 電子マネー「CoGCa」がキャッシュレス・ポイント還元事業の対象となり、加盟企業での導入や会員数が拡大する[6]。
- 2020年(令和2年)12月 - コロナ禍により電子マネー「CoGCa」の導入や利用が拡大する[6]。
- 2021年(令和3年)7月 - 公式ウェブサイトをリニューアル、スマートフォン表示に対応[6]。
- 2023年(令和5年)
加盟店
[編集]下部組織
[編集]首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県)および、山形県・福島県・新潟県・長野県と静岡県のうち、東部の全加盟法人及び中部・西部の一部加盟法人は本社直轄となる。
支社
[編集]本社直轄地域では、以下のとおり「支社」を置く[1]。
- 株式会社シジシージャパン神奈川支社 - 神奈川県厚木市金田1456-1[1]
- 株式会社シジシージャパン千葉支社 - 千葉県千葉市中央区中央港2-6[1]
- 株式会社シジシージャパン北関東支社 - 栃木県下野市下坪山1723[1]
- 株式会社シジシージャパン新潟支社 - 新潟県新潟市西区小新西2-19-31 川口第一ビル1階[1]
地区本部
[編集]本社直轄地域以外では、日本全国に以下のとおり「地区本部」を置く[8]。
- 株式会社北海道シジシー - 北海道札幌市豊平区平岸3条7丁目9番6号[8][14]、1980年7月23日設立[14]。北海道を担当。
- 株式会社東北シジシー - 岩手県紫波郡矢巾町流通センター南2丁目7番9号[8]。東北4県(山形県・福島県を除く)を担当。
- 株式会社東海シジシー - 愛知県稲沢市西町3丁目15番40号[8][11]、1979年4月設立[11]。東海4県のうち、静岡県東部の全加盟法人及び同中部・西部の一部加盟法人を除く加盟法人を担当。
- 株式会社北陸シジシー - 石川県白山市宮永町2848 若松梱包運輸倉庫3階[8][15]、1994年1月設立[15]。北陸3県を担当。
- 株式会社関西シジシー - 大阪府大阪市中央区淡路町3丁目3−10 チグマビル3階[8]。近畿2府4県を担当。
- 株式会社中国シジシー - 広島県広島市安佐南区伴西3丁目3-2[8][12]、1979年10月設立[12]。中国5県を担当。
- 株式会社四国シジシー - 高知県南国市蛍が丘1丁目1-1 南国オフィスパークセンター2階[8]。2006年6月設立[6]。香川県を除く四国3県を担当。
- 株式会社九州シジシー - 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 新幹線博多ビル5階[8][13]、1979年11月27日設立[13]。九州地方7県と沖縄県を担当。
サービス
[編集]CGCグループでは加盟店向けに、CGCグループ共通商品券、非接触決済式電子マネー機能付きポイントカード「CoGCa(コジカ)」のサービスを提供している。
またクレジットカード「CGC GROUP CARD」の発行も行っており、ジャックス(Visaブランド)およびトヨタファイナンス(JCB・Visa・MasterCardブランド。2025年1月31日をもってサービス終了予定)との提携カードを発行している(一部加盟店では上記2社ではなく、他のクレジットカード会社との提携カードを発行)。クレジットカード会員にはジャックス発行分は貯まったCGC GROUP CARDポイントをCGCグループ共通商品券と、トヨタファイナンス発行分は「ふれ愛倶楽部」で利用に応じたポイントでカタログ商品と交換が可能である[18]。
いずれのサービスも導入は加盟会社に委ねられているため、利用できない店舗もある。また独自サービスを提供している加盟店もある。
関連会社
[編集]- エス・ビー・システムズ株式会社[19] - システム企画・開発及び情報活用支援、CGCグループ商品券、CoGCa発行など
- 株式会社シジシー・ショップ - 加盟店の経営相談、再建指導など
- 過去の関連会社
- シジシーメンバーズサポート株式会社 - 加盟店の店舗指導
- 株式会社シジシーアパレル - 衣料品の商品開発、衣料店の指導
類似業態の企業
[編集]- 日本流通産業(ニチリウ) - PB「くらしモア」を有するコーペラティブ・チェーン。
- オール日本スーパーマーケット協会(AJS) - PB「くらし良好」を有するコーペラティブ・チェーン。
- 八社会 - PB「Vマーク バリュープラス」を有する私鉄系コーペラティブ・チェーン。
- コミュニティ・ストア - ボランタリー・チェーン方式を採用していた国分グループのコンビニエンスストア。個人経営など中小の酒販店を中心に加盟させていた。
- アトム電器 - フランチャイズ形式で地域電器店(いわゆる「町の電器屋」)を展開。加盟各店の独立性、共同仕入れにより大手家電量販店に対抗する方針などが類似。
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル カンブリア宮殿 総年商4兆円! 謎の巨大流通組織CGCの正体 ~危機に打ち勝つ、中小の団結力~(2011年6月16日、テレビ東京)- [20]
その他
[編集]- 店内放送で流れる「エプロントーク」は声優の加藤みどりが担当していた[21]。
- 旧CGCソング(テーマソング)は歌手の藤本房子が歌唱していた。現行CGCソングは同じく歌手の中平マリコが歌唱している。
- MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島のレフト側にCGCの宣伝看板が掲示されている。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 会社案内 株式会社シジシージャパン、2022年11月10日閲覧。
- ^ 株式会社シジシージャパンの情報|国税庁法人番号公表サイト
- ^ a b c d e f 株式会社シジシージャパン 第51期決算公告
- ^ a b c d 『会社四季報 未上場会社版 2017年下期』p.155、東洋経済新報社、2017年。
- ^ a b c d e f CGCとは 株式会社北陸シジシー、2022年11月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak CGCグループの歩み 株式会社シジシージャパン、2022年11月10日閲覧。
- ^ [1] 株式会社 三徳、2023年8月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 地区本部 株式会社シジシージャパン、2022年11月10日閲覧。
- ^ 『ふれ愛交差点』1983年10月号、12頁。
- ^ a b c d 『ふれ愛交差点』1983年10月号、36頁。
- ^ a b c 会社案内 株式会社東海シジシー、2022年11月10日閲覧。
- ^ a b c 会社概要・アクセスマップ 株式会社中国シジシー、2022年11月10日閲覧。
- ^ a b c 会社案内 株式会社九州シジシー、2022年11月10日閲覧。
- ^ a b c 企業案内 株式会社北海道シジシー、2022年11月10日閲覧。
- ^ a b c 会社案内 株式会社北陸シジシー、2022年11月10日閲覧。
- ^ 日本電子決済推進機構
- ^ 「CGC50年、PBの第三極に 加盟スーパー増、仕入れ交渉力高める」『日経MJ』2023年11月10日、朝刊。
- ^ CGC GROUP CARD 株式会社シジシージャパン、2024年9月16日閲覧
- ^ エス・ビー・システムズ株式会社
- ^ 総年商4兆円! 謎の巨大流通組織CGCの正体 ~危機に打ち勝つ、中小の団結力~ - テレビ東京 2011年6月16日
- ^ ナレーション・洋画吹き替えなどでも活躍!マルチな才能を発揮する声優さんたち 10人 RENOTE、DoubleDown株式会社、2021年5月17日、2022年11月9日閲覧。
関連項目
[編集]- CoGCa - 非接触決済式電子マネー機能付きポイントカード
- ボランタリー・チェーン
- ダイエー - かつての提携先(現:イオングループ)
外部リンク
[編集]- 株式会社シジシージャパン
- 株式会社シジシージャパン (cgcjapan) - Facebook 公式アカウント
- エス・ビー・システムズ株式会社