コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

アナモー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Anamoeから転送)
アナモー
欧字表記 Anamoe[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛
生誕 2018年11月16日[1]
Street Boss[1]
Anamato[1]
母の父 Redoute's Choice[1]
生国 オーストラリア[1]
生産者 Godolphin Australia[1]
馬主 Godolphin[1]
調教師 James Cummings[1]
競走成績
生涯成績 25戦14勝[1]
獲得賞金 $11,116,025[2]
WBRR I121 / 2022年[3]
M120 / 2023年[4]
勝ち鞍
G1 イングリスサイアーズ 2021年
G1 コーフィールドギニー 2021年
G1 ローズヒルギニー 2022年
G1 ウィンクスステークス 2022年
G1 ジョージメインS 2022年
G1 マイトアンドパワー 2022年
G1 コックスプレート 2022年
G1 チッピングノートンS 2023年
G1 ジョージライダーS 2023年
G2 トッドマンステークス 2021年
G2 ザラントゥザローズ 2021年
G2 ホバートヴィルS 2022年
G2 アポロステークス 2023年
テンプレートを表示

アナモーAnamoe2018年11月16日 - )は、オーストラリア競走馬[1]。複数のG1競走で勝利を挙げた。

背景

[編集]

ゴドルフィンの自家生産馬であるアナモーは、2007年のオーストララシアンオークス優勝馬アナマトの産駒で、アイルランドのステークスウィナーであるアナンバの半弟にあたる[5]

戦績

[編集]

2歳(2020/21年)

[編集]

2020年10月にコーフィールドで開催されたリストデビュータントステークスでデビューし、1か月後にサンダウンで開催されたリストマーソンクーパーステークスで初勝利を挙げた。優勝した騎手ダミアン・オリバーは、優勝後、「それは素晴らしい努力でした。彼は能力のある素敵な馬だ」と語った [6]

ブルーダイヤモンドステークス(G1)で3位入着したのちシドニーに遠征し、トッドマンステークス(G2)を勝利した[7]。そしてゴールデンスリッパー(G1)で2位に終わった後、ランドウィックサイアーズプロデュースステークス(G1)を勝利した [8]

3歳(2021/22年)

[編集]

2021年9月11日、3歳馬となったアナモーは、ケンブラ・グレンジ競馬場のザラントゥザローズ英語版(G2)で始動した。彼はクビ差でレースに勝利し、騎手ジェームズ・マクドナルドは後に「彼はこの馬に勝つための途方もない意志を持っている。彼が(先頭を)視界に入れるや否や、これを捉えるだろうと私は分かっていた」と述べた [9]

2週間後のゴールデンローズ(G1)で惜敗した後、2021年10月9日にコーフィールドギニー(G1)のためにコーフィールドへ遠征した。 $2.10の人気で出走し、騎手ダミアン・オリヴァーは、広い障壁と戦った後、3歳牡馬を完璧に配置しました。直線では、彼は最後の200mでバーンストーミングフィニッシュを開始し、1/2馬身差で勝利した。オリバーはレース後、「彼は素晴らしい馬だ。彼は非常に良い馬のようです、彼は自らが優れていることを知っていて、カメラのために耳をそばだてています」 と語った[10]

10月23日のコックスプレート(G1)ではステートオブレストに敗れて2着となったが、3着ベリーエレガントには先着した。

秋初戦のエクスプレスウェイステークス英語版(G2)では3着に終わったが、叩き2戦目のホバートヴィルステークス英語版(G2)ではヒラルを2着、コンヴァージを3着にして破った[11]。またカミングス調教師は、4月9日のG1クイーンエリザベスステークスを最終目標とすることを明らかにした[11][12]。次走のランドウィックギニー(G1)では逃げたコンヴァージにクビ差敗れた(3着にはヒラルが入っている)[12]

3月19日、ローズヒルギニー(G1)では、コンヴァージがまず先頭を取り、次いでアナモーがこれに代わったが、最終的には掛かるプロフォンドが逃げる形となった。アナモーは2番手追走から、残り300mを切って独走態勢に入り、2着コンヴァージに6.57馬身差をつける圧勝劇を演じた[13]。4月9日に行われたクイーンエリザベスステークス(G1)ではいいところなく9着に終わった。

2021/22シーズンの豪州最優秀3歳牡・セン馬に選出された[14]

4歳(2022/23年)

[編集]

4歳シーズン初戦となったウィンクスステークスでは4番手追走から直線で抜け出して快勝し、幸先の良いスタートを切る[15]。続くジョージメインステークスでは2番手追走から残り300m付近で先頭に立つと、中団から追い込んできたアイスバスの追撃を振り切り勝利した[16]。10月8日のマイトアンドパワーステークスでは3・4番手追走から直線で脚を伸ばすと最後はアイムサンダーストラックとの追い比べを僅差で制した[17]。10月22日のコックスプレートでは道中好位追走から残り100mで先頭に立つと、後方から追いすがるアイムサンダーストラックを半馬身差で制して、前年の雪辱を果たした[18]。11月5日のマッキノンステークスでは後方追走から懸命に追い込むも4着に敗れ、G1レース5連勝はならなかった[19]。 2023年2月11日に行われたアポロステークス(G2)では道中4番手キープから残り200mで逃げ粘るヒンジドを差し切って快勝[20]。続くチッピングノートンステークスでは中団追走から直線で鋭く末脚を伸ばして先頭に立つと、最後はファンガールに1馬身差をつけ8度目のG1制覇を飾る[21]。3月18日のジョージライダーステークスでは道中中団の外目5・6番手追走から残り100mで先頭に立つと、後方2番手から追い込んできたファンガールを振り切り、G1競走9勝目をマークした[22]。4月8日のクイーンエリザベスステークスでは道中好位の4番手追走から直線で脚を伸ばしたがドバイオナーの3着に敗退したのを最後に現役を引退[23]。引退後はケルヴィンサイドスタッドで種牡馬となる[24]

競走成績

[編集]

下の情報は、Racing Post[1]、RACING.COM[2]による。

競走日 競馬場 競走名

人気 着順 騎手 距離馬場 タイム 着差 1着馬(2着馬)
2020. 10.10 コーフィールド デビュータントS L 12 2 5着 D.オリヴァー 芝1000
(Good4)
- 3 Fake Love
11.14 サンダウン マーソンクーパーS L 08 3 1着 D.オリヴァー 芝1000
(Good4)
57:86 短アタマ (Forbes)
2021. 02.06 コーフィールド ブルーダイヤモンドプレリュード G3 11 2 3人 2着 D.オリヴァー 芝1100
(Good4)
- 短アタマ General Beau
02.20 コーフィールド ブルーダイヤモンドS G1 14 5 2人 3着 D.オリヴァー 芝1200
(Good3)
- 2 1/2 Artorius
03.06 ランドウィック トッドマンS G2 07 3 4人 1着 R.キング 芝1200
(Good4)
1:08:54 アタマ (Profiteer)
03.27 ローズヒル ゴールデンスリッパーS G1 15 5 6人 2着 R.キング 芝1200
(Soft7)
1 3/4 Stay Inside
04.10 ランドウィック サイアーズプロデュースS G1 09 1 1人 1着 J.マクドナルド 芝1400
(Soft7)
1:24:69 2 3/4 Hilal
09.11 ケンブラグランジ ザラントゥザローズ G2 10 2 2人 1着 J.マクドナルド 芝1200
(Good4)
1:10:24 クビ (In The Congo)
09.25 ローズヒル ゴールデンローズS G1 13 1 1人 2着 J.マクドナルド 芝1400
(Good3)
- アタマ In The Congo
10.09 コーフィールド コーフィールドギニー G1 15 1 1人 1着 D.オリヴァー 芝1600
(Good3)
1:35:00 1/2 (Captivant)
10.23 ムーニーヴァレー コックスプレート G1 08 9 1人 2着 C.ウィリアムズ 芝2040
(Soft5)
- 短アタマ State Of Rest
2022. 01.29 ローズヒル エクスプレスウェイS G2 07 6 1人 3着 J.マクドナルド 芝1200
(Good3)
- 1 Overpass
02.19 ローズヒル ホバートヴィルS G2 11 1 1人 1着 T.ベリー 芝1400
(Soft6)
1:23:88 アタマ (Hilal)
03.05 ランドウィック ランドウィックギニー G1 10 1 1人 2着 J.マクドナルド 芝1600
(Heavy9)
- クビ Converge
03.19 ローズヒル ローズヒルギニー G1 06 1 1人 1着 J.マクドナルド 芝2000
(Heavy9)
2:09:03 6 1/2 (Converge)
04.09 ランドウィック クイーンエリザベスS G1 09 9 2人 9着 T.ベリー 芝2000
(Heavy10)
- 12 1/4 Think It Over
08.20 ランドウィック ウィンクスS G1 10 3 1人 1着 J.マクドナルド 芝1400
(Soft5)
1:24.23 1 3/4 (Fangirl)
09.17 ランドウィック ジョージメインS G1 9 3 1人 1着 J.マクドナルド 芝1600
(Soft7)
1:38.61 3/4 (Icebath)
10.08 コーフィールド マイトアンドパワーS G1 8 7 1人 1着 J.マクドナルド 芝2000
(Soft5)
2:03.88 アタマ (I'm Thunderstruck)
10.22 ムーニーヴァレー コックスプレート G1 12 10 1人 1着 J.マクドナルド 芝2040
(Heavy8)
2:10.17 1/2 (I'm Thunderstruck)
11.05 フレミントン チャンピオンズS G1 11 7 1人 4着 J.マクドナルド 芝2000
(Good3)
- 2 Zaaki
2023. 02.11 ランドウィック アポロS G2 11 1 1人 1着 J.マクドナルド 芝1400
(Good4)
1:22.71 3/4 (Hinged)
02.25 ランドウィック チッピングノートンS G1 12 1 1人 1着 J.マクドナルド 芝1600
(Good4)
1:34.99 1 1/4 (Fangirl)
03.18 ローズヒル ジョージライダーS G1 11 1 1人 1着 J.マクドナルド 芝1500
(Good4)
1:29.45 1/2 (Fangirl)

血統表

[編集]
Anamoe (AUS) 2018血統 (血統表の出典)[§ 1]

Street Boss (USA)
2004
父の父
Street Cry (IRE)
1998
Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
Helen Street Troy
Waterway
父の母
Blushing Ogygian (USA)
1994
Ogygian Damascus
Gonfalon
Fruhlingshochzeit Blushing Groom
Fruhlingstag

Anamato (AUS)
2003
Redoute's Choice (AUS)
1996
Danehill Danzig
Razyana
Shantha's Choice Canny Lad
Dancing Show
母の母
Voltage (AUS)
1984
Whiskey Road Nijinsky
Bowl of Flowers
Electric Belle Sovereign Edition
Dame Belle
5代内の近親交配 Nijinsky 4×5、Northern Dancer 5×5 [§ 2]
出典
  1. ^ [25]
  2. ^ [25]


参考文献

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n Anamoe | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年3月20日閲覧。
  2. ^ a b RACING.COM. “Anamoe - Race Horse Profile RACING.COM” (英語). RACING.COM. 2022年3月20日閲覧。
  3. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2022”. IFHA. 2023年1月18日閲覧。
  4. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
  5. ^ Street Boss Colt Anamoe Shocks in Todman Stakes”. www.breednet.com.au. 10 April 2021閲覧。
  6. ^ Anamoe wins Merson Cooper Stakes”. www.racingandsports.com. 10 April 2021閲覧。
  7. ^ Todman Stakes Results”. www.justhorseracing.com.au. 10 April 2021閲覧。
  8. ^ Anamoe wins 2021 Sires Produce Stakes”. www.racenet.com.au. 10 April 2021閲覧。
  9. ^ Anamoe tightens Golden Rose grip”. www.racenet.com.au. 11 October 2021閲覧。
  10. ^ Caulfield Guineas what the jockeys said”. www.punters.com.au. 11 October 2021閲覧。
  11. ^ a b アナモーが豪G2ホバートヴィルSで復権、モーリス産駒サイレントインパクトは6着”. JRA-VAN ver.World. 2022年3月20日閲覧。
  12. ^ a b アナモー敗れる、豪G1ランドウィックギニーはコンヴァージに凱歌”. JRA-VAN ver.World. 2022年3月20日閲覧。
  13. ^ アナモーが豪G1ローズヒルギニーを圧勝、ディープ産駒プロフォンドは掛かって4着”. JRA-VAN ver.World. 2022年3月20日閲覧。
  14. ^ 豪年度代表馬はネイチャーストリップ、モーリス産駒ヒトツは無冠に終わる”. JRA VAN world. 2022年9月5日閲覧。
  15. ^ アナモーが豪G1ウィンクスSを快勝、コックスプレートの前売り2番人気にJRA-VAN ver.World、2022年8月21日配信・閲覧
  16. ^ 豪G1ジョージメインS、アナモーが着差以上の完勝で人気に応えるJRA-VAN ver.World、2022年9月18日配信・閲覧
  17. ^ アナモーが豪G1マイトアンドパワーを快勝、コックスプレートへ視界良しJRA-VAN ver.World、2022年10月9日配信・閲覧
  18. ^ 豪コックスプレートはアナモーが昨年の雪辱、ゴドルフィン所有馬としてG1最多勝利JRA-VAN ver.World、2022年10月23日配信・閲覧
  19. ^ ザーキが逃げ切りで豪G1マッキノンS連覇、アナモーはG1レース5連勝ならずJRA-VAN ver.World、2022年11月8日配信・閲覧
  20. ^ アナモーが重賞11勝目、豪G2アポロSをステッキ一発で貫禄勝ちJRA-VAN ver.World、2023年2月11日配信・閲覧
  21. ^ アナモーが8度目のG1制覇、チッピングノートンSを快勝JRA-VAN ver.World、2023年2月28日配信・閲覧
  22. ^ アナモーがジョージライダーSで9度目のG1制覇、クイーンエリザベスSへ視界良好JRA-VAN ver.World、2023年3月19日配信・閲覧
  23. ^ 豪G1クイーンエリザベスSに挑戦のユニコーンライオンは5着、ドバイオナーが完勝JRA-VAN ver.World、2023年4月9日配信・閲覧
  24. ^ Anamoe Retired to Darley Australiabloodhorse.com、2023年4月20日配信・閲覧
  25. ^ a b Anamoe Horse Profile”. pedigreequery.com. 10 April 2021閲覧。

外部リンク

[編集]