A.J.ヒンチ
デトロイト・タイガース 監督 #14 | |
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ヒューストン・アストロズでの監督時代 (2015年) | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | アイオワ州ブレマー郡ウェイバリー |
生年月日 | 1974年5月15日(50歳) |
身長 体重 |
6' 1" =約185.4 cm 207 lb =約93.9 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 捕手 |
プロ入り | 1996年 MLBドラフト3巡目 |
初出場 | 1998年4月1日 |
最終出場 | 2004年9月24日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
国際大会 | |
代表チーム | アメリカ合衆国 |
五輪 | 1996年 |
この表について
|
オリンピック | ||
---|---|---|
野球 | ||
銅 | 1996 | 野球 |
アンドリュー・ジェイ・ヒンチ(Andrew Jay Hinch, 1974年5月15日 - )は、アメリカ合衆国アイオワ州ブレマー郡ウェイバリー出身の元プロ野球選手(捕手)、監督。右投右打。MLBのアリゾナ・ダイヤモンドバックス及びヒューストン・アストロズの監督を務め、2021年よりデトロイト・タイガースの監督を務める。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]1992年のMLBドラフト2巡目(全体62位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名されたが、契約せずにスタンフォード大学へ進学した。在学中は1993年から4年連続でアメリカ合衆国大学代表入りしており[1][2][3][4]、日米大学野球選手権大会にも4年連続で出場した。
1995年にもMLBドラフト3巡目(全体72位)でミネソタ・ツインズから指名されたが、契約しなかった。
現役時代
[編集]1996年のMLBドラフト3巡目(全体75位)でオークランド・アスレチックスから指名され、プロ入り。契約後、アトランタオリンピックの野球アメリカ合衆国代表として出場し、銅メダルを獲得した。
1998年4月1日、ボストン・レッドソックスとのシーズン開幕戦でメジャーデビュー。アスレチックスには2000年まで在籍した。その後、カンザスシティ・ロイヤルズ、デトロイト・タイガース、フィラデルフィア・フィリーズと渡り歩き、2005年シーズン終了後に現役を引退した。
引退後
[編集]2006年からアリゾナ・ダイヤモンドバックスのマイナー組織でディレクターを務めた後、2009年5月8日にボブ・メルビンの後任として監督となった。34歳357日での監督就任はエリック・ウェッジが2002年10月29日に34歳275日で就任して以来の若さだった[5]。2年務めたがチーム成績は伸び悩み、2010年7月1日に解任された。
2010年9月よりサンディエゴ・パドレスで球団副社長、GM補佐を務める。2014年6月22日にGMだったジョシュ・バーンズの解任に伴い、元ニューヨーク・メッツGMのオマー・ミナヤらと共に代行を務めることになった[6]。
2014年9月29日、2015年シーズンよりヒューストン・アストロズの監督に就任することが発表された[7]。
2015年にチームは10年ぶりとなるポストシーズン進出を果たす。2017年には球団史上初のワールドシリーズ制覇に導いた。
2018年は2年連続でシーズン100勝に達したが、リーグチャンピオンシップシリーズで前年にアストロズのベンチコーチを務めたアレックス・コーラが監督として率いるレッドソックスに敗れた。オフに2022年までの4年間の契約延長に合意した[8]。2019年も地区優勝し、ワールドシリーズまで進出したが、ワシントン・ナショナルズに敗れた。
2020年1月13日、ヒューストン・アストロズのサイン盗み問題によりコミッショナーのロブ・マンフレッドから2020年シーズンの1年間出場停止処分が下り、これを受けたアストロズのオーナーであるジム・クレインから監督解任の措置を受けた[9][10]。ただ、主導的人物のコーラと異なりヒンチ個人はサイン盗みには反対の立場であったとのこと[11]であり、バットでサイン盗み用のモニターを数回に渡って破壊するなどサイン盗み体制への抵抗を図ったこともある[12]。
その後、10月30日に2021年シーズンよりタイガースの監督に就任することが発表された[13]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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1998 | OAK | 120 | 391 | 337 | 34 | 78 | 10 | 0 | 9 | 115 | 35 | 3 | 0 | 13 | 7 | 30 | 0 | 4 | 89 | 6 | .231 | .296 | .341 | .638 |
1999 | 76 | 228 | 205 | 26 | 44 | 4 | 1 | 7 | 71 | 24 | 6 | 2 | 9 | 1 | 11 | 0 | 2 | 41 | 3 | .215 | .260 | .346 | .607 | |
2000 | 6 | 9 | 8 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | .250 | .333 | .250 | .583 | |
2001 | KC | 45 | 134 | 121 | 10 | 19 | 3 | 0 | 6 | 40 | 15 | 1 | 1 | 1 | 1 | 8 | 1 | 3 | 26 | 5 | .157 | .226 | .331 | .556 |
2002 | 72 | 220 | 197 | 25 | 49 | 7 | 1 | 7 | 79 | 27 | 3 | 3 | 2 | 0 | 18 | 0 | 3 | 35 | 2 | .249 | .321 | .401 | .722 | |
2003 | DET | 27 | 82 | 74 | 7 | 15 | 3 | 1 | 3 | 29 | 11 | 0 | 0 | 1 | 2 | 3 | 0 | 2 | 18 | 3 | .203 | .247 | .392 | .639 |
2004 | PHI | 4 | 11 | 11 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | .182 | .182 | .273 | .455 |
MLB:7年 | 350 | 1075 | 953 | 104 | 209 | 28 | 3 | 32 | 339 | 112 | 13 | 6 | 26 | 11 | 71 | 1 | 14 | 214 | 19 | .219 | .280 | .356 | .636 |
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
捕手(C) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
1998 | OAK | 118 | 602 | 47 | 9 | 8 | .986 | 8 | 103 | 68 | 35 | .340 |
1999 | 73 | 368 | 26 | 5 | 4 | .987 | 10 | 57 | 42 | 15 | .263 | |
2000 | 5 | 9 | 0 | 1 | 0 | .900 | 0 | 2 | 1 | 1 | .500 | |
2001 | KC | 43 | 220 | 14 | 3 | 2 | .987 | 4 | 29 | 22 | 7 | .241 |
2002 | 68 | 349 | 23 | 4 | 2 | .989 | 2 | 48 | 39 | 9 | .188 | |
2003 | DET | 27 | 110 | 6 | 2 | 0 | .983 | 2 | 26 | 23 | 3 | .115 |
2004 | PHI | 4 | 14 | 5 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 3 | 1 | 2 | .667 |
MLB | 338 | 1672 | 121 | 24 | 16 | .987 | 26 | 268 | 196 | 72 | .269 |
- 各年度の太字はリーグ最高
背番号
[編集]- 23(1998年 - 2000年)
- 7(2001年 - 2002年、2009年 - 2010年)
- 40(2003年)
- 2(2004年)
- 14(2015年 - 2019年、2021年 - )
代表歴
[編集]- 第22 - 25回日米大学野球選手権大会 アメリカ合衆国代表(1993年 - 1996年)
- 1996年アトランタオリンピックの野球競技・アメリカ合衆国代表
脚注
[編集]- ^ https://img.mlbstatic.com/opprops-images/image/upload/opprops/ga9svm6tdsg4kdn2gqla.pdf
- ^ https://img.mlbstatic.com/opprops-images/image/upload/opprops/b72i2g6dgzsydfrxr99g.pdf
- ^ https://img.mlbstatic.com/opprops-images/image/upload/opprops/lqeaqb51fgkrzswxje4o.pdf
- ^ https://img.mlbstatic.com/opprops-images/image/upload/opprops/mvjlftxvy4zyvnohme5r.pdf
- ^ “D-backs name Hinch as fifth manager in club history” (英語). MLB.com (2009年5月8日). 2011年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月27日閲覧。
- ^ “Padres to begin GM search immediately” (英語). MLB.com (2014年6月22日). 2014年6月25日閲覧。
- ^ Hinch hits ground running in first day on job Manager gets to know club staff, inspired by meeting with Altuve
- ^ “アストロズ、ヒンチ監督と2022年まで契約延長”. 日刊スポーツ (2018年8月31日). 2018年10月28日閲覧。
- ^ “Houston Astros fire the team's manager and general manager after MLB cheating scheme investigation” (英語). CNN. Turner Broadcasting System. (2020年1月13日) 2020年1月14日閲覧。
- ^ “サイン盗みでアストロズに厳罰…罰金5億5000万円 球団は監督とGMを解任” (日本語). Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2020年1月14日) 2020年1月14日閲覧。
- ^ ア軍サイン盗み“本当の首謀者”は現Rソックス監督? 米メディア「解任される」 fULL-Count 2020.01.14(2020年8月3日閲覧)
- ^ アストロズ前監督のヒンチ氏、サイン盗み止められず自責。“世界一”は「時間とともに証明できること願う」 ベースボールチャンネル 2020/02/08 (2020年8月3日閲覧)
- ^ Jason Beck (2020年10月30日). “Hinch: 'The good times are coming' to Detroit” (英語). MLB.com. 2021年4月21日閲覧。
関連項目
[編集]- メジャーリーグベースボールの選手一覧 H
- メジャーリーグベースボールの監督一覧
- アリゾナ・ダイヤモンドバックスの歴代監督一覧
- ヒューストン・アストロズの歴代監督一覧
- デトロイト・タイガースの歴代監督一覧
- オリンピックの野球競技・メダリスト一覧
外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- 監督の通算成績と情報 Baseball-reference.com
- アメリカ合衆国の野球選手
- スタンフォード大学出身の野球選手
- オークランド・アスレチックス傘下の選手
- オークランド・アスレチックスの選手
- カンザスシティ・ロイヤルズの選手
- カンザスシティ・ロイヤルズ傘下の選手
- デトロイト・タイガース傘下の選手
- デトロイト・タイガースの選手
- フィラデルフィア・フィリーズ傘下の選手
- フィラデルフィア・フィリーズの選手
- アリゾナ・ダイヤモンドバックス関連人物
- サンディエゴ・パドレス関連人物
- ヒューストン・アストロズ関連人物
- 野球アメリカ合衆国代表選手
- 日米大学野球選手権大会アメリカ合衆国代表選手
- オリンピック野球アメリカ合衆国代表選手
- アメリカ合衆国のオリンピック銅メダリスト
- 野球のオリンピックメダリスト
- アメリカ合衆国の野球監督
- MLB監督
- アイオワ州の人物
- 1974年生
- 存命人物