2022年の中華人民共和国
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2022年の中華人民共和国 (2022ねんのちゅうかじんみんきょうわこく)では、2022年の中華人民共和国に関する出来事について記述する。
概要
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
2022年2月4日、北京オリンピック冬季競技大会が開幕した[1]。COVID-19の流行下にあり、いわゆる「バブル方式[2]」での厳格な大会運営がなされた[3][4]。習近平は、異例となる自身の政権3期目を目指しており、今大会を「成功」したと唱えて、求心力の高揚を狙った[1]。一方、アメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダ、ニュージーランド、リトアニア、日本などが大会に政府関係者を派遣しないことを表明した[5][6]。COVID-19を理由とするニュージーランドを除き、これはウイグル人大量虐殺等の人道に反した中国政府による人権蹂躙への対応である(外交的ボイコット)[5]。
10月16日、中国共産党第二十回全国代表大会が開幕した[7]。過去20年間、指導部のメンバーは党大会時に68歳を超えていれば引退するという「定年」と、総書記は2期までとする慣例が守られてきたが[8]、習はそれを破って党のトップ3期目に突入した[7]。
そうした中、11月下旬に「白紙革命」と呼ばれる、ゼロコロナ政策への抗議行動が始まった[9]。ゼロコロナ政策によって犠牲が拡大したとされるウルムチでのマンション火災の死者を追悼する集会が発端となり、習近平ひいては共産党の退陣を求める大規模なデモに発展した[10][11]。これによりコロナ政策の大きな転換に迫られ、3年にわたって続いたセロコロナ政策は破綻した[12]。
要職者
[編集]- 中国共産党中央委員会総書記(最高指導者)※2018年より習近平核心体制
- 第5代: 習近平 (2012年11月15日 - )
- 国家主席
- 第7代: 習近平 (2013年3月14日 - )
- 国務院総理
- 第7代: 李克強 (2013年3月15日 - )
- 全人代常務委員会委員長
- 第10代: 栗戦書 (2018年3月17日 - )
- 全国政治協商会議主席
- 第9代: 汪洋 (2018年3月14日 - )
- 国家監察委員会主任
- 第1代: 楊暁渡 (2018年3月18日 - )
できごと
[編集]1月
[編集]- 1月4日 - 貴州省畢節市の建設現場で土砂崩れが発生し、少なくとも14人が死亡[13]。
- 1月7日 - 重慶市でガス漏れが原因とみられる爆発により建物が崩壊し、少なくとも16人が死亡、10人が負傷[14]。→詳細は「en:Chongqing explosion」を参照
2月
[編集]- 2月4日
- 習近平国家主席が北京でロシアのウラジーミル・プーチン大統領と首脳会談[15]。
- 2022年北京オリンピック開幕→詳細は「2022年北京オリンピックの開会式」を参照
3月
[編集]- 3月4日 - 2022年北京パラリンピック開幕
- 3月20日 - 2022年のF1世界選手権開幕戦の2022年バーレーングランプリで、周冠宇(アルファロメオ)が中国人として初のフルタイムドライバーとして出走し、10位入賞でポイントを獲得した[16]。
- 3月21日 - 広西チワン族自治区梧州市藤県で中国東方航空5735便が墜落し、乗客乗員132人全員が死亡(中国東方航空5735便墜落事故)。
4月
[編集]- 4月4日 - 香港特別行政区行政長官の林鄭月娥が次期選挙へ出馬せず引退することを表明[17]。
- 4月29日 - 湖南省長沙市で8階建てのビルが崩壊し、53人が死亡[18]。→詳細は「en:Changsha building collapse」を参照
5月
[編集]- 5月12日 - 重慶江北国際空港でチベット航空の旅客機が離陸時に滑走路から外れて炎上し、乗客40人余りが軽傷[19]。→詳細は「en:Tibet Airlines Flight 9833」を参照
6月
[編集]- 6月1日
- 上海のロックダウンが2ヶ月ぶりに解除[20]。→詳細は「en:2022 Shanghai COVID-19 outbreak」を参照
- 四川省でマグニチュード6.1の地震が発生し、4人が死亡、40人以上が負傷[21]。→詳細は「en:2022 Ya'an earthquake」を参照
- 上海のロックダウンが2ヶ月ぶりに解除[20]。
- 6月4日 - 貴州省のトンネルの入り口を走っていた際、線路に突然流れ込んできた土石流に衝突し、運転士1人が死亡、乗客乗員8人が負傷[22]。
- 6月10日 - 河北省唐山市の焼肉店で食事中の女性客4人が襲撃された[23]。→詳細は「en:2022 Tangshan restaurant attack」を参照
- 6月20日 - 重慶北駅や重慶西駅の発着が増加したことに伴い、重慶駅が旅客輸送業務を停止[24]。
7月
[編集]8月
[編集]- 8月2日-3日 - アメリカ合衆国のナンシー・ペロシ下院議長、台湾訪問。中国政府、「一つの中国」に反するものとして猛反発。
- 8月4日-10日 - 中国人民解放軍、台湾周辺での大規模軍事演習を実施(詳細は「2022年中国人民解放軍による台湾周辺での軍事演習」参照)
- 8月17日
- 青海省西寧市で大雨による山崩れが発生し、16人が死亡、18人が行方不明[25]。→詳細は「en:2022 Qinghai floods」を参照
- 重慶市で最高気温44.6度を記録[26]。→「2022年の猛暑 (中国)」も参照
- 青海省西寧市で大雨による山崩れが発生し、16人が死亡、18人が行方不明[25]。
9月
[編集]- 9月5日 - 四川省カンゼ・チベット族自治州瀘定県でマグニチュード6.6の地震が発生し、93人が死亡、25人が行方不明[27]。→詳細は「瀘定地震」を参照
- 9月18日 - 貴州省の高速道路でバスが横転し、27人が死亡、20人が負傷[28]。→詳細は「en:2022 Guizhou bus crash」を参照
- 9月30日 - 第56回世界卓球選手権団体戦が四川省成都市で開催され、卓球中国代表が男女ともに優勝
10月
[編集]- 10月13日 - 北京市海淀区にある陸橋に「習近平を批判する横断幕」が掲示される。
- 10月16日 - 中国共産党第二十回全国代表大会開会。
- 10月22日 - 中国共産党第二十回全国代表大会閉会。
- 閉会式で、胡錦濤元党総書記が途中退場を強いられ、その背景について物議を醸した。→詳細は「胡錦濤中国共産党大会途中退席事件」を参照
- 習近平党総書記の3期目の選出が決定[29]。
- 閉会式で、胡錦濤元党総書記が途中退場を強いられ、その背景について物議を醸した。
- 10月31日 - 実験モジュール「夢天」を打ち上げ、「中国宇宙ステーション」が完成[30]。
11月
[編集]- 11月21日 - 河南省安陽市文峰区の工場で火災が発生し38人が死亡[31]。→詳細は「en:2022 Anyang factory fire」を参照
- 11月24日 - 新疆ウイグル自治区ウルムチ市の住宅で火災が発生し、10人が死亡[32]。→詳細は「en:2022 Ürümqi fire」を参照
- 11月26日 - 白紙革命開始。政府のゼロコロナ政策を批判するため、各地で白い紙などを持って集まり、抗議運動を展開。
12月
[編集]周年
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誕生
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死去
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脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 「北京五輪開幕…コロナ厳戒、東京に続き」『読売新聞オンライン』2022年2月5日。オリジナルの2022年12月19日時点におけるアーカイブ。2023年3月5日閲覧。
- ^ デジタル大辞泉『バブル方式』 - コトバンク
- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『北京オリンピック冬季競技大会』 - コトバンク
- ^ 「北京五輪閉幕 習近平政権、力ずくで「成功」演出 「バブル」巧みに利用」『東京新聞』2022年2月21日。オリジナルの2022年4月6日時点におけるアーカイブ。2023年3月5日閲覧。
- ^ a b 「北京五輪 外交的ボイコット 各国の対応は」『NHK』2021年12月14日。オリジナルの2022年12月5日時点におけるアーカイブ。2023年3月5日閲覧。
- ^ 「政府、北京五輪「外交ボイコット」へ 米に同調、人権重視の姿勢強調」『朝日新聞デジタル』2021年12月14日。2023年3月5日閲覧。
- ^ a b 「中国 共産党大会閉会 習主席が異例の3期目確実に」『NHK』2022年10月22日。2023年3月5日閲覧。
- ^ 「中国共産党の習総書記、68歳定年の例外は自身だけか-ジレンマも」『ブルームバーグ』2022年9月13日。オリジナルの2022年9月13日時点におけるアーカイブ。2023年3月5日閲覧。
- ^ 「ゼロコロナ「白紙革命」」『産経新聞』2022年12月19日。2023年3月5日閲覧。
- ^ 「アメリカに暮らす中国の“愛国世代” 彼らが見た「白紙革命」」『毎日新聞』2022年12月6日。オリジナルの2022年12月31日時点におけるアーカイブ。2023年3月5日閲覧。
- ^ 「第二の天安門事件?中国の“白紙革命” 異例の共産党批判も…揺れる習近平政権がとる道は…【報道1930】」『TBS NEWS DIG』2022年11月29日、p. 1。2023年3月5日閲覧。
- ^ 「“まるで文革”…中国ゼロコロナ政策が大転換 「白紙革命」が残したものとは」『日テレNEWS』2022年12月30日。オリジナルの2022年12月30日時点におけるアーカイブ。2023年3月5日閲覧。
- ^ “建設現場で土砂崩れ、作業員14人死亡 中国”. フランス通信社 (2022年1月4日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国・重慶でビル崩壊、16人死亡 ガス漏れか”. フランス通信社 (2022年1月8日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中ロ首脳、結束を固める-ウクライナや台湾巡る西側との対立で”. ブルームバーグ (2022年2月5日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “ルクレール優勝でフェラーリがワンツー F1、波乱の開幕戦に”. フランス通信社 (2022年3月21日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “香港行政長官、再選不出馬を表明 政界引退へ”. フランス通信社 (2022年4月4日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国ビル崩壊、死者53人 当局「心から謝罪」”. フランス通信社 (2022年5月7日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “チベット航空の航空機が重慶空港で滑走路から外れて炎上”. フランス通信社 (2022年5月12日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “上海がロックダウンを実質解除、2カ月ぶり外出可能に”. BBC (2022年6月1日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “【速報】中国・四川省で2度の地震 4人死亡14人けが”. テレビ朝日 (2022年6月1日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国貴陽市から広州市に向かっていた高速鉄道が土石流で脱線”. フランス (2022年6月6日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国飲食店の女性暴行事件、「被害者に何が起きたのか」 答え求める声強まる”. CNN (2022年6月21日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国・重慶駅、70年の歴史に幕 駅周辺は再開発へ”. フランス通信社 (2022年6月23日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “大雨で山崩れ、16人死亡 中国・青海省、土石流も”. 産経新聞 (2022年8月18日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国・重慶で最高気温44.6度 農作物の収穫、山火事で対策”. フランス通信社 (2022年9月5日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “四川省瀘定県の地震、死者93人に 不明25人”. フランス通信社 (2022年9月12日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国の高速道でバス横転、27人死亡 コロナの隔離対象者を移送中か”. 朝日新聞 (2022年9月18日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国共産党、習近平氏を総書記に選出 3期目の指導部が発足 [中国共産党大会2022]”. 朝日新聞 (2022年10月23日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国の新宇宙ステーション「天宮」は豪邸仕様 120種の中華料理も”. 朝日新聞 (2022年11月1日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “河南省安陽市で工場火災 36人死亡、2人不明”. フランス通信社 (2022年11月22日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国・新疆で火災、10人死亡 「コロナ要因で対応遅れ」の指摘も”. 朝日新聞 (2022年11月25日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国が「ゼロコロナ」政策を大幅緩和、陽性者の自宅隔離を一部認める”. BBC (2022年12月7日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “中国の江沢民元国家主席が死去 96歳”. フランス通信社 (2022年11月30日). 2023年2月4日閲覧。
関連項目
[編集]- 中国本土における2019年コロナウイルス感染症の流行状況
- 2022年北京オリンピックの中国選手団
- 2022年の香港
- 2022年のマカオ
- 各年の中華人民共和国の一覧
- 中国の歴史 - 中華人民共和国の歴史
- 中国の歴史年表