2-ノナノン
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2-ノナノン 2-Nonanone[1] | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 821-55-6 |
特性 | |
化学式 | C9H18O |
モル質量 | 142.24 g mol−1 |
外観 | 無色ないし薄い黄色の液体 |
匂い | 脂肪臭、ケトン臭、グリーン香[2] |
嗅覚閾値 | 0.2mg/l[3] |
融点 |
-21 °C, 252 K, -6 °F |
沸点 |
195 °C, 468 K, 383 °F |
危険性 | |
引火点 | 76℃ |
発火点 | 280℃ |
半数致死量 LD50 | 3200mg/kg(ラット、経口) |
関連する物質 | |
関連するケトン | 2-ペンタノン 2-ヘプタノン 2-ウンデカノン 2-トリデカノン |
関連物質 | 2-ノナノール |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
2-ノナノン(英: 2-Nonanone)は、ケトンの一種である。超高温加熱処理法など牛乳の加熱により生じ、加熱フレーバーとして認識される[4]。グルコース重合度10以上の糖の添加によりこれを抑制する研究もある[5]。アオカビの作用によっても生じ、ブルーチーズを特徴づける香気成分としても重要な役割を持つ[6]。消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[1]
脚注
[編集]- ^ a b 製品情報(東京化成工業)
- ^ 表2 化合物とにおいの説明 - NIHS(国立医薬品食品衛生研究所)Microsoft Excel
- ^ 表3 臭い閾値 - NIHS(国立医薬品食品衛生研究所)Microsoft Excel
- ^ 牛乳に対する消費者の嗜好における最近の評価傾向 (PDF) (新潟青陵大学 荒井威吉、玉木民子)
- ^ 加熱劣化臭抑制方法(特開2008-295335、j-platpat)
- ^ 長谷川香料株式会社『香料の科学』講談社、2013年。ISBN 978-4-06-154379-9。