1919年ウィンブルドン選手権
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1919年 ウィンブルドン選手権(1919ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1919)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
大会の流れ
[編集]- 1914年に第1次世界大戦が勃発し、ウィンブルドン選手権は1915年から1918年まで開催が中断された。本年度は、終戦後5年ぶりに再開された選手権大会である。テニス4大大会の場合、全米選手権だけは戦時中も続行されていたが、終戦後の4大大会としては本大会が最初のイベントになる。
- 男女シングルス・男子ダブルスは「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 1913年から選手権の公式競技になった女子ダブルス・混合ダブルスでは、チャレンジ・ラウンドやオールカマーズ・ファイナルは実施せず、通常と同じトーナメント方式で優勝を争った。
大会前年度優勝者
[編集]- 男子シングルス: ノーマン・ブルックス
- 女子シングルス: ドロテア・ダグラス・チェンバース
- 男子ダブルス: ノーマン・ブルックス& アンソニー・ワイルディング [ペアの1人、ワイルディングが第1次世界大戦で戦死]
男子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- ジョシア・リッチー vs. チャールズ・ディクソン 4-6, 6-4, 6-3, 6-3
- ジェラルド・パターソン vs. アンドレ・ゴベール 10-8, 6-3, 6-2
- アルガーノン・キングスコート vs. パット・オハラウッド 6-4, 3-6, 6-3, 1-6, 6-4
- チャールズ・ガーランド vs. ロナルド・トーマス 6-4, 6-0, 6-1
準決勝
- ジェラルド・パターソン vs. ジョシア・リッチー 6-1, 7-5, 1-6, 6-3
- アルガーノン・キングスコート vs. チャールズ・ガーランド 6-1, 6-4, 2-6, 5-7, 6-4
決勝
- ジェラルド・パターソン vs. アルガーノン・キングスコート 6-2, 6-1, 6-3
オールカマーズ決勝
[編集]- ジェラルド・パターソン vs. ノーマン・ブルックス 6-3, 7-5, 6-2 (パターソンが本大会の優勝者になる)
女子シングルス
[編集]チャレンジラウンド
[編集]準々決勝
- ジェラルディン・ビーミッシュ vs. オーリア・エッジングトン 6-8, 6-3, 6-2
- フィリス・サッタースウェイト vs. ジョーン・ウィンチ 6-3, 6-4
- スザンヌ・ランラン vs. キティ・マッケイン 6-0, 6-1
- エリザベス・ライアン vs. マーベル・パートン 6-2, 6-3
準決勝
- フィリス・サッタースウェイト vs. ジェラルディン・ビーミッシュ 6-4, 10-8
- スザンヌ・ランラン vs. エリザベス・ライアン 6-4, 7-5
決勝
- スザンヌ・ランラン vs. フィリス・サッタースウェイト 6-1, 6-1
オールカマーズ決勝
[編集]- スザンヌ・ランラン vs. ドロテア・ダグラス・チェンバース 10-8, 4-6, 9-7 (ランランが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス
- ジェラルド・パターソン vs. ノーマン・ブルックス 6-3, 7-5, 6-2 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス
- スザンヌ・ランラン vs. ドロテア・ダグラス・チェンバース 10-8, 4-6, 9-7 [オールカマーズ決勝]
- 男子ダブルス
- パット・オハラウッド& ロナルド・トーマス vs. ランドルフ・ライセット& ロドニー・ヒース 6-4, 6-2, 4-6, 6-2 [チャレンジラウンド決勝]
- 女子ダブルス
- スザンヌ・ランラン& エリザベス・ライアン vs. ドロテア・ダグラス・チェンバース& エセル・トムソン・ラーコム 4-6, 7-5, 6-3
- 混合ダブルス
- ランドルフ・ライセット& エリザベス・ライアン vs. アルバート・プレブル& ドロテア・ダグラス・チェンバース 6-0, 6-0
外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 [大会経過、選手国籍]
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 [大会経過、選手フルネーム]
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