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高橋邦太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1951年

高橋 邦太郎(たかはし くにたろう、1898年9月5日 - 1984年2月25日)は、翻訳家比較文学・日仏文化交流研究者。NHK職員でもあった。

経歴

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東京生まれ。東京外国語学校仏語科及び東京帝國大學仏文科卒業後、1933年、アナウンサーとして当時社団法人だったNHKに入局[1]。戦前のNHKは軍の宣伝機関であったということもあり、今日のような分業制ではなく、アナウンサーである一方で記者としても活動していた。

一時期は文芸部に在籍し、1939年に企画、演出した連続物語『宮本武蔵』は「絶大な人気を得た」という[2]

戦後は報道専業となり、フランス語を生かしてサイゴン(現在のホーチミン市)支局長などを務め、退職した。

東京帝大在学時からフランス文学の翻訳を行い、その後もフランス大衆小説などを翻訳。NHK退職後は上智大学講師を経て共立女子大学教授、日仏文化交流史の研究家となった。在日フランス語教師で、画家ノエル・ヌエットとは深い交流があった。

長年寄稿していた「日本古書通信」に回顧談を連載開始間もなく没した。没後に高橋邦太郎賞が設けられた。

著書

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  • 『巴里のうわさ』(岡倉書房) 1937
  • 『防諜読本』(富士出版社) 1940
  • 『川船ものがたり』(東山書房、世界名作絵本) 1948
  • リンカーンのあごひげ』(筑摩書房、中学生全集) 1951
  • 『暮しの文化史』(ダヴィッド社) 1957
  • 『欧米飛び双六』(青蛙房) 1959
  • 『チョンマゲ大使海を行く 百年前の万国博』(人物往来社) 1967
  • 『露店の古本屋』(日本古書通信社、古通豆本) 1971
  • 『ふらんす語事始 仏学始祖村上英俊の人と思想』(富田仁西堀昭共著、校倉書房) 1975
  • 『パリのカフェテラスから』(柴田書店) 1976。三修社文庫 1984
  • 『私のパリ案内』(主婦の友社) 1977
  • 『お雇い外国人6 軍事』(鹿島出版会) 1979
  • 『花のパリへ少年使節 慶応三年パリ万国博奮闘記』(三修社) 1979
  • 『日仏の交流 友好三百八十年』(三修社) 1982
  • 『書痴銘々伝』(日本古書通信社、古通豆本) 1983

翻訳

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脚注

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  1. ^ NHKアナウンサー史編集委員会 1992, p. 12, §NHKアナウンサー一覧.
  2. ^ 南利明「ラジオ初期の料理番組」『放送研究と調査』第47巻第7号、日本放送出版協会、1997年、64頁。  NAID 40004969130

参考文献

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  • NHKアナウンサー史編集委員会 著、NHKアナウンサー史編集委員会 編『アナウンサーたちの70年』講談社、1992年12月21日。ISBN 4-06-203232-5NCID BN08527337