コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

高杉俊介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
高杉俊价から転送)
たかすぎ しゅんすけ
高杉 俊介
本名 岩田 直樹
別名義 高杉 俊价
生年月日 (1949-07-22) 1949年7月22日(75歳)
出生地 日本の旗 日本愛知県一宮市
身長 175 cm[1]
血液型 B型[2]
職業 俳優歌手
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1978年 -
活動内容
主な作品
テレビドラマ
受賞
  • ゴールドディスク及びヒット賞
  • 第17回横浜音楽祭新人賞
テンプレートを表示

高杉 俊介(たかすぎ しゅんすけ、1949年7月22日[3] - )は、日本俳優歌手。旧芸名、高杉 俊价(読み同じ)[3]。本名、岩田 直樹(いわた なおき)[1][3]

愛知県一宮市出身[4][5]。尾張高等学校(現・名古屋大谷高等学校)卒業[1]

来歴

[編集]

高校卒業後、陸上自衛隊に入隊[3][6]レンジャー課程を修了後、助教を歴任。除隊後、グリーンベレーの研修に参加[3]

元々歌手志望で自衛隊時代に知り合った中山律子上岡龍太郎を頼り上京、中山律子の実家に居候するようになる[7]。グリーンベレー時代に知り合った映画プロデューサーに勧められ役者を志すようになった[3]

1978年映画『野性の証明』で軍事トレーナー兼俳優としてデビューする[8]

1980年仮面ライダースーパー1』主演で本格的に俳優デビュー、主題歌を担当したことで歌手としてもデビュー[3][6]。危険な撮影シーンをほぼノースタントで演じた。

1983年必殺シリーズ必殺渡し人』にレギュラー出演[5]1989年には、男闘呼組主演のオリジナルビデオのアクション監督を務めた[5]

2007年より誕生日イベントとして単独ライブを毎年行っている。2008年には中国でも活動を行い、同年10月16日中国烟台市での「第二届烟台国际动漫艺术节(中国国際歌謡祭)」に『仮面ライダースーパー1』の主演俳優として出向き、歌手として出演。この模様はテレビでも生中継された。

2010年に老人介護施設などへの慰問として、ボランティア活動を行った。

ミリタリースーパーバイザーとして

[編集]

自衛隊時代の経験から、ミリタリースーパーバイザー(軍事指導・旧軍含む)としても活動している。

1978年『野性の証明』で軍事指導(自衛隊レンジャー)を担当。

1995年『きけ、わだつみの声』では軍事指導(旧軍)の担当と出演(水島一等兵)をしている。

1995年『毎日放送開局45周年記念番組 / 桜散る日に』では軍事指導(旧軍)、『南の島に雪が降る』では軍事指導(旧軍)の担当と出演(憲兵)。

1996年『HIROSHIMA(日加合作)』では軍事指導(旧軍)を担当。

歌手として

[編集]

『仮面ライダースーパー1』は主題歌・挿入歌を担当し、ゴールデンディスク賞・ゴールデンヒット賞を受賞。1990年には、水原弘のヒット曲「君こそわが命」をカバーし、第17回横浜音楽祭で新人賞を受賞[5]

2011年に仮面ライダースーパー1生誕30周年として主題歌、挿入歌をリアレンジ、ボーカルの新録を行い2011ver.がアルバムに収録される。

人物・エピソード

[編集]

特技は、少林寺拳法空手射撃[1]

陸上自衛隊レンジャーの助教出身でもあり、アクションから軍事指導までこなす。

現在はイベントやトークショー、ファンクラブの企画として毎年行われている「赤心寺の旅」などに参加している。

『仮面ライダースーパー1』出演当時は様々なメディアで年齢を若く報じていたが、近年雑誌のインタビューで本人が実年齢を公表した[9][3]

仮面ライダースーパー1関連

[編集]
オーディション
高杉が『仮面ライダースーパー1』の主役に抜擢された理由のひとつは、高杉が自衛隊の精鋭であるレンジャー出身で、さらにアメリカのグリーンベレーにも参加したという実績を持っていたことである。東映プロデューサーの平山亨は最初から高杉にほぼ決まっていたと証言している[6]
残り4人になり行われた大泉撮影所での立ち回りのテストでは、「沖一也」と名乗るところを「沖雅也」と言ってしまい、監督の山田稔からダメ出しを受け落ち込んだという[6]
その後の特技披露では、5階建ての東映動画のビルの屋上からロープでの飛び降りを見せた[3][6]。待機をしている間に丹波哲郎若林豪など『Gメン'75』の関係者も見物に集まりだし、『Gメン』の殺陣師からオーディションに落ちたらGメンに起用すると声をかけられた[6]
アクション
赤心少林拳の設定はメインライターの江連卓が高杉の経歴を知って追加したものである[3]。撮影にあたって高杉は、江連の拳法の師匠でもある龍明広の指導をスーツアクターの中屋敷哲也とともに受けた[3]
放送開始前の撮影で左足首を骨折し、スタッフ間では降板することも検討されていた[3]。第3話から第5話まではギプスをつけたまま演技したため、上半身のカットのみの撮影となり、全身を映す場面では吹き替えの俳優が演じていた[3]
第41話での檻に入れられて水中に沈められるというシーンでは、10秒程度で引き上げられるはずが人力のためうまくいかず、死にそうになったという[3]
オートバイの演技
オーディションに合格したが、高杉は当時大型二輪の運転免許証を所持しておらず、日本では間に合わないということから渡米して国際免許を取得したという[3][6]
ハーレーダビッドソンを改造したVマシンが撮影所に届き、慣らし運転を行ったところ、ブレーキをかけきれず新品のマシンを破損してしまっている[6]
静岡県駿府公園で開催されたショーでは、自ら提案してアクション用のブルーバージョンでのジャンプを披露した[6]。アクセルターンをした際に前列の観客が砂を被ってしまったことから中止されたが、後年に静岡を訪れるとこの時のアクションが印象に残っているというファンがいたという[6]
歌手デビュー
主題歌を担当することになったきっかけは、前作『仮面ライダー (スカイライダー)』からの引継式の際に周囲から囃し立てられて歌を披露したことであった[6]
後年、石ノ森章太郎の墓参りに訪れたところ、墓標の横の石碑に『仮面ライダースーパー1』でのゴールデンディスク授賞についても印されており、感激したという[6]
その他
準備期間が短かったため衣裳については何も決まっておらず、高杉の意見が取り入れられた[3]。それまでの主人公と異なり当時の流行を意識したカジュアルなものを選んだという[3]
路線変更により番組中盤で玄海老師らが退場したことについては、それまでの仮面ライダーシリーズになかった根性モノのテイストだったのでもったいなかったと述べている[3]
仮面ライダーSPIRITS』のインタビューではスタッフに「人気が無くなると歴代ライダーが来るよと脅されていたが、最終話には全員来て欲しかった」とコメントしている[要出典]

出演

[編集]

テレビドラマ

[編集]

映画

[編集]

オリジナルビデオ

[編集]
  • クレイジーラリーinジャパン(1982年、日本ビデオ映像)
  • 男闘呼組 ENDLESS TRIP(1989年、BMG JAPAN) - 悪首領 [注釈 5]
  • ジ・ゴ・ロ2(1995年、セイヨー)
  • 香港黒社会 喧嘩組(1999年、ケイエスエス

舞台

[編集]
  • 千太郎恋しぐれ(1989年、新歌舞伎座) - 旗本・彦四郎
  • 幕末の暗殺者(1997年、ロストキッズ) - 坂本龍馬
  • WAHAHA本舗 全体公演ラスト 東京公演(2013年)

テレビアニメ

[編集]

ゲーム

[編集]

ラジオ番組

[編集]
  • 夢ゆめ音楽館(1990年、ラジオ日本) - 1年間パーソナリティ

CM・CF

[編集]
  • 仮面ライダースーパー1変身ベルト(ポピー) - CF
  • マドラス(madras)- CF
  • オンワード(ポスター・ヤングマドラス) - CF
  • 平安閣(フランス編) - CM
  • 五朋建設(アクセス21編) - CM
  • ファミリー劇場「呼吸法編」
  • ファミリー劇場「変身編」

音楽

[編集]

シングル

[編集]

アルバム

[編集]
  • 仮面ライダースーパー1(1981年、日本コロムビア
  • 仮面ライダースーパー1 / 仮面ライダー・コンプリート・ソング・コレクション・シリーズ7(1992年、日本コロムビア)
  • 男のロマン歌謡大全集(1995年、ソニー・ミュージックエンタテインメント) - 「君こそわが命」収録
  • 永遠のヒット歌謡名曲選(2000年、ソニー・ミュージックエンタテインメント) - 「君こそわが命」収録
  • 仮面ライダー III 音楽集(2004年、日本コロムビア)
  • COMPLETE SONG COLLECTION OF 20TH CENTURY MASKED RIDER SERIES 07(2011年、日本コロムビア) - 「仮面ライダースーパー1 (2011ver)」他2曲、新録

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ レインジャー指導
  2. ^ 日加合作 軍事指導
  3. ^ 自衛隊レンジャー指導兼スタント
  4. ^ 軍事指導兼任
  5. ^ アクション監督兼任

出典

[編集]
  1. ^ a b c d 日本タレント名鑑'94』VIPタイムズ社、1994年、202頁。 
  2. ^ 『芸能手帳 タレント名簿録 VOL.30』音楽専科社、1995年、126頁。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r OFM仮面ライダー9 2004, p. 26, 「主演俳優の素顔4 高杉俊价」
  4. ^ 仮面ライダー伝説 1999, p. 160.
  5. ^ a b c d 『テレビ・タレント人名事典』日外アソシエーツ、1992年、445頁。ISBN 4-8169-1144-8 
  6. ^ a b c d e f g h i j k l 仮面ライダー1971-1984 2014, pp. 352–355, 「INTERVIEW 高杉俊介」
  7. ^ 石ノ森章太郎村枝賢一「巻末特別インタビュー前編 魂の礎 act.4 高杉俊介」『新 仮面ライダーSPIRITS』 第4巻、講談社〈講談社コミックス〉、2011年4月15日、180 - 182頁。ISBN 978-4-06-376028-6 
  8. ^ 仮面ライダー大全集 1986, p. 234, 「仮面ライダーSTAFF CASTインタビュー 高杉俊价」
  9. ^ FLASHエキサイティング「ああ懐かしの昭和仮面ライダー奇跡の大集合」[要ページ番号]

参考文献

[編集]
  • 『創刊15周年記念 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー大全集』講談社、1986年5月3日。ISBN 4-06-178401-3 
  • 岡謙二 著、ソニーマガジンズ 編『不滅のヒーロー 仮面ライダー伝説』ソニー・マガジンズ、1999年2月26日。ISBN 4789713385 
  • 『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー』 Vol.9《仮面ライダースーパー1》、講談社、2004年9月10日。ISBN 4-06-367090-2 
  • 講談社 編『仮面ライダー1971-1984 秘蔵写真と初公開資料で蘇る昭和ライダー10人』講談社、2014年11月20日。ISBN 978-4-06-218566-0 

外部リンク

[編集]