馮
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馮 | |||||||||||||||||||||||
中国語 | |||||||||||||||||||||||
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中国語 | フォン | ||||||||||||||||||||||
繁体字 | 馮 | ||||||||||||||||||||||
簡体字 | 冯 | ||||||||||||||||||||||
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朝鮮語 | |||||||||||||||||||||||
ハングル | 풍 | ||||||||||||||||||||||
漢字 | 馮 |
馮(ふう、ひょう)は、漢姓の一つ。
中国
[編集]一般的な姓で、2020年の中華人民共和国の第7回全国人口調査(国勢調査)に基づく姓氏統計によると中国で29番目に多い姓であり、873.21万人がいる[1][2]。一方、台湾の2018年の統計では第74位で、38,373人がいる[3]。
読み
[編集]「馮」の字は、通常はpíngと読む[4]が、姓の場合はféngと読むことになっている[5]。前者の場合は後に多く「憑」と書かれ、現代中国では「凭」の字を書く。日本語では前者が「ひょう」、後者が「ふう」に相当するので、理屈の上では「ふう」と読むべきであるが、実際には「ひょう」と読まれることも多い。
なお、さんずいの「溤」は別字であるが、しばしば「馮」の代わりに使われることがある[6]。
国姓
[編集]馮氏は5世紀初めの北燕の国姓であった。北燕の馮氏は馮跋・馮弘の2代で滅亡したが、その子孫が北魏に入り、3人の皇后を輩出した。
著名な人物
[編集]- 馮驩 - 戦国時代の人、孟嘗君の食客。
- 馮媛 - 前漢の元帝の昭儀。
- 馮異 - 新から後漢初期の後漢の武将。
- 馮跋 - 五胡十六国時代の後燕・北燕の武将・政治家・国王。
- 文成文明皇后 - 北魏の文成帝の皇后。馮朗(馮弘の子)の娘。
- 孝文廃皇后 - 北魏の孝文帝の皇后。文成文明皇后の姪。
- 孝文幽皇后 - 北魏の孝文帝の皇后。孝文廃皇后の姉。
- 高力士 - 唐の宦官。本来の姓名は馮元一。
- 馮道 - 五代十国時代の政治家。
- 馮夢竜 - 明の小説家。
- 馮桂芬 - 清末の政治家、学者。
- 馮国璋 - 中華民国の軍人、第3代中華民国大総統。
- 馮玉祥 - 中華民国の軍人。
- 馮友蘭 - 哲学者。
- 馮智英 - 日本の女優、歌手。華僑3世。初代たいそうのおねえさんとして有名。
- 陳馮富珍 - 香港の医師。WHOの事務局長。
- スティーヴン・フォン(馮徳倫) - 香港の歌手。
- 馮小剛 - 中華人民共和国の映画監督。
- 馮坤 - 中華人民共和国のバレーボール選手。アテネオリンピック金メダリスト。
- 馮飛 - 中華人民共和国の野球選手。
- 馮珊珊(フォン・シャンシャン) - 広州出身の女子プロゴルファー。
- 馮天薇 - 中国出身のシンガポールの卓球選手。
- 馮亜蘭 - 中華人民共和国の卓球選手。
朝鮮
[編集]馮(プン)は、朝鮮人の姓の一つである。
著名な人物
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氏族
[編集]本貫は臨朐馮氏が大宗である。
氏族(地域) | 創始者 | 人数(2015年)[7] | 備考 |
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臨朐馮氏 | 馮三仕 | 6 | 림구풍씨 |
山東馮氏 | 108 | ||
仙東馮氏 | 5 | ||
臨朐馮氏 | 馮三仕 | 478 | 임구풍씨 |
臨洵馮氏 | 12 | ||
臨胞馮氏 | 16 |
人口と割合
[編集]1930年度国勢調査の時全国に38世帯あり、そのうち23世帯が京畿道地域に集中していた。
年度 | 人口 | 世帯数 | 順位 | 割合 |
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1960年 | 173人 | 258姓179位 | ||
1975年 | 249人 | 249姓中183位 | ||
2000年 | 586人 | |||
2015年 | 651人[7] |
脚注
[編集]- ^ “中国信息报 2022年11月11日 2版 - “百家姓”规模及其占全国总人数比重” (中国語). 中国信息报 (2022年11月11日). 2023年2月11日閲覧。
- ^ ““百家姓”人口占全国人口比重达84.55%” (中国語). 中国信息报 (2022年11月11日). 2023年2月11日閲覧。
- ^ “全國姓名統計分析”. 中華民国内政部. p. 280 (2018年10月). 2023年1月19日閲覧。
- ^ 『広韻』下平十六蒸、凭小韻(扶冰切)「周礼馮相氏(後略)」
- ^ 『広韻』上平一東「馮翊、郡名。又姓。畢公高之後、食采於馮城、因而命氏。出杜陵及長楽。房戎切。」
- ^ 『干禄字書』平声
- ^ a b “KOSIS”. kosis.kr. 2022年11月27日閲覧。