相馬福島道路
一般国道自動車専用道路(A'路線) (無料) | |
---|---|
E13 相馬福島道路 | |
路線延長 | 45.7 km |
開通年 | 2017年(平成29年) - 2021年(令和3年) |
起点 | 福島県相馬市(相馬IC) |
終点 | 福島県伊達郡桑折町(桑折JCT) |
接続する 主な道路 (記法) |
E6 常磐自動車道 E4 東北自動車道 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
相馬福島道路(そうまふくしまどうろ)は、福島県相馬市山上から同県伊達郡桑折町松原に至る自動車専用道路(国道115号)である[1]。
東北中央自動車道に並行する一般国道の自動車専用道路として整備されている。国土交通省東北地方整備局磐城国道事務所と福島河川国道事務所が事業を行っている。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E13」が割り振られている[2]。
2011年(平成23年)7月に取りまとめられた「東日本大震災からの復興の基本方針」に基づき、従来、国道115号バイパスとして整備されていた霊山道路と阿武隈東道路を含む福島市から相馬市までの全線を緊急整備する(概ね10年での全線供用を目標)ことになり、このうち相馬IC・霊山IC間が2011年度(平成23年度)3次補正予算で事業化された[3]。残る霊山IC・東北自動車道桑折JCT間の区間も2013年度(2015年度)に事業化され[4]、2021年(令和3年)4月24日の霊山IC・伊達桑折IC間開通により全線開通した[5]。
概要
[編集]事業名
[編集]相馬西道路
[編集]相馬西道路(そうまにしどうろ)は、相馬ICから相馬山上ICに至る区間の事業名である[6]。東日本大震災からの復興を目的として2011年度(平成23年度)第3次補正予算で新規事業化され、2013年(平成25年)2月に着工した[7]。2019年(令和元年)12月22日開通[8]。
諸元
[編集]阿武隈東道路
[編集]阿武隈東道路(あぶくまひがしどうろ)は、相馬山上ICから相馬玉野ICに至る区間の事業名である。宮城県伊具郡丸森町を経由するが、出入口は設けられない。国道115号の狭隘区間を解消するために、国道115号バイパスとして、2004年度(平成16年度)に事業着手し、2007年度(平成19年度)に着工した[9]。2017年(平成29年)3月26日開通[10]。
諸元
[編集]阿武隈東 - 阿武隈間
[編集]相馬玉野IC - 霊山飯舘IC間は、東日本大震災からの復興を目的として2011年度(平成23年度)第3次補正予算で新規事業化され[11]、2013年(平成25年)11月16日着工し[12]、2018年(平成30年)3月10日開通[13]。
諸元
[編集]霊山道路
[編集]霊山道路(りょうぜんどうろ)は、霊山飯舘ICと霊山ICを結ぶ延長10.5 kmの区間の事業名である[11]。国道115号の狭隘区間を解消するために、国道115号バイパスとして、2008年度(平成20年度)に事業着手し[11]、2012年(平成24年)11月に着工[14]、2018年(平成30年)3月10日開通[13]。
諸元
[編集]霊山 - 福島間
[編集]霊山IC - 桑折JCT間は2012年(平成24年)7月に都市計画決定され、2013年(平成25年)に事業化された[4]。計画段階では伊達市霊山町から桑折町に直進する北回りルートと福島市を経由して桑折町に入る南回りルートが検討されたが、建設費用や時間短縮効果の優れた北回りルートが採用された[15]。伊達中央ICで福島県道4号福島保原線と、伊達桑折ICでは国道4号とそれぞれ接続する。伊達桑折IC - 桑折JCT間は2020年(令和2年)8月2日に開通した[16]。霊山IC - 伊達桑折IC間は2020年(令和2年)度末に開通予定[17]だったが、2021年(令和3年)2月13日の福島県沖地震の影響で、同区間内4か所の橋梁の橋脚伸縮装置の補修が必要となり延期され[18]、同年4月24日開通となった[5]。
諸元
[編集]- 路線名:国道115号相馬福島道路(霊山〜福島)
- 起点:福島県伊達市霊山町下小国
- 終点:福島県伊達郡桑折町松原
- 延長:12.2 km
- 幅 : 13.5m
- 規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 車線数:2車線
- 計画交通量 : 13500台/日
- 最急勾配 : 4%
歴史
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 1987年(昭和62年)
- 6月30日 : 相馬 - 横手が東北中央縦貫自動車道として高規格幹線道路に構想される[19]。
- 9月1日 : 相馬市 - 横手市が東北中央自動車道として国土開発幹線自動車道の予定路線とされる[20]。
- 1997年(平成9年)2月5日 : 相馬市 - 福島市が東北中央自動車道相馬尾花沢線として高速自動車国道に指定される[21]。
- 2004年(平成16年)度 : 阿武隈東道路が事業着手[9]。
- 2007年(平成19年)度 : 阿武隈東道路が着工[9]。
- 2008年(平成20年)度 : 霊山道路が事業着手[11]。
- 2011年(平成23年)度 : 相馬西道路、阿武隈東IC - 阿武隈IC間が事業着手[3]。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)9月28日 : 霊山 - 桑折JCT間が着工。
- 2017年(平成29年)3月26日 : 阿武隈東道路開通[10]。
- 2018年(平成30年)3月10日 : 相馬玉野IC - 霊山IC間開通[13]。
- 2019年(令和元年)12月22日 : 相馬IC - 相馬山上IC間開通[8]。
- 2020年(令和2年)8月2日 : 伊達桑折IC - 桑折JCT間開通[16]。
- 2021年(令和3年)
インターチェンジなど
[編集]- 全区間福島県内に所在。
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。
施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 相馬から (km) |
備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|
23 | 相馬IC | E6 常磐自動車道 国道115号 |
0.0 | 福島県 | 相馬市 | |
1 | 相馬山上IC | 国道115号 | 6.0 | 桑折JCT方面 | ||
2 | 相馬玉野IC | 国道115号 | 16.5 | 相馬方面 | ||
3 | 霊山飯舘IC | 国道115号 | 21.5 | 桑折JCT方面 | 伊達市 | |
4 | 霊山IC | 国道115号 | 33.5 | |||
5 | 伊達中央IC | 県道4号福島保原線 | 40.9 | |||
6 | 伊達桑折IC | 国道4号 | 43.7 | |||
22-1 | 桑折JCT/TB | E4 東北自動車道 | 45.7 | 桑折町 |
主なトンネルと橋梁
[編集]- 完成2車線であり、トンネルは上下線で1本。
- 名称中の「(トンネル)」「(橋梁)」は仮称未詳、長さ中の「-」は未詳、括弧付きの数字は概数。
区間 (道路名) |
数 | 名称 | 長さ (m) |
備考 | |
---|---|---|---|---|---|
トンネル | 橋梁 | ||||
相馬IC-相馬山上IC (相馬西道路) |
2 | 4 | 荒屋鋪大橋 | 178 | [6] |
今田高架橋 | 785 | [6] | |||
前原橋 | 15 | [8] | |||
塩手山トンネル | 1,801 | [6] | |||
横川高架橋 | 423 | [6] | |||
円渕トンネル | 963 | [6] | |||
相馬山上IC-相馬玉野IC (阿武隈東道路) |
4 | 7 | 胴切大橋 | 120 | [23] |
物倉大橋 | 140 | [23] | |||
東楢這橋 | 61 | [23] | |||
中楢這橋 | 68 | [23] | |||
西楢這橋 | 98 | [23] | |||
楢這トンネル | 1,493 | [23] | |||
萩平トンネル | 1,023 | [23] | |||
松ヶ房橋 | 24.4 | [24] | |||
松ヶ房トンネル | 1,319 | [23] | |||
新玉野トンネル | 968 | [23] | |||
玉野川橋 | 22.5 | [6] | |||
相馬玉野IC-霊山飯舘IC | 0 | 3 | 1号橋 | - | [11] |
2号橋 | - | [11] | |||
石田川橋 | - | [11] | |||
霊山飯舘IC-霊山IC (霊山道路) |
7 | 8 | 行合道橋 | 38 | [11] |
庄司渕トンネル | 929 | [11] | |||
熊屋敷橋 | 67 | [11] | |||
腰巡トンネル | 889 | [11] | |||
広前橋 | 81 | [11] | |||
金弁蔵トンネル | 626 | [11] | |||
犬飼大橋 | 173 | [11] | |||
布川大橋 | 203 | [11] | |||
宝直トンネル | 161 | [11] | |||
七ツ窪トンネル | 1,404 | [11] | |||
当保志橋 | 80 | [11] | |||
馬舘山トンネル | 367 | [11] | |||
境ノ目トンネル | 175 | [11] | |||
月舘高架橋 | 462 | [11] | |||
御代田こ道橋 | 40 | [11] | |||
霊山IC-伊達中央IC | 4 | 6 | 小国大橋 | 130 | [18] |
掛田大橋 | 175 | [18] | |||
掛田トンネル | 421 | [18] | |||
柱田トンネル | 301 | [25] | |||
富沢トンネル | 433 | [18] | |||
富沢大橋 | 236 | [18] | |||
大柳大橋 | 352 | [18] | |||
上保原トンネル | 305 | [18] | |||
上保原こ線橋 | 85 | [18] | |||
上保原こ道橋 | 21 | [18] | |||
伊達中央IC-伊達桑折IC | 0 | 4 | 中曽根こ道橋 | 33 | [18] |
宮本こ道橋 | 32 | [18] | |||
伊達大橋 | 398 | [18] | |||
国道4号こ道橋 | 42 | [18] | |||
伊達桑折IC-桑折JCT | 0 | 2 | 桑折高架橋 | 1,218 | [25] |
桑折JCT橋 | 42 | [25] |
交通量
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c “相馬福島道路(東北中央自動車道(相馬~福島))開通までの歩み|相馬市公式ホームページ”. www.city.soma.fukushima.jp. 2023年3月8日閲覧。
- ^ “高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2020年11月20日閲覧。
- ^ a b 平成23年度 東北地方整備局の第3次補正予算概要 (PDF) (東北地方整備局2011年11月21日付プレスリリース、2013年4月29日閲覧)
- ^ a b c “平成25年度 福島県内の事業概要について” (PDF). 国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所等 (2013年5月16日). 2013年12月23日閲覧。
- ^ a b c “東北中央自動車道(相馬〜福島)全線開通! 東北中央自動車道「霊山IC〜伊達桑折IC」間が令和3年4月24日(土)15時30分に開通” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 福島河川国道事務所・福島県・伊達市 (2021年4月2日). 2021年4月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “相馬西道路 磐城国道事務所”. www.thr.mlit.go.jp. 国土交通省東北地方整備局 磐城国道事務所. 2023年3月8日閲覧。
- ^ a b 相馬福島道路の「起工式」を相馬市で開催 (PDF) (国土交通省東北地方整備局磐城国道事務所2013年2月1日付プレスリリース、同年4月28日閲覧)
- ^ a b c “東北中央自動車道と常磐自動車道が接続! 東北中央自動車道「相馬IC〜相馬山上IC」間 令和元年12月22日(日)14時30分に開通” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 磐城国道事務所・福島県・相馬市 (2019年11月22日). 2019年11月22日閲覧。
- ^ a b c d “阿武隈東道路 磐城国道事務所”. www.thr.mlit.go.jp. 国土交通省東北地方整備局 磐城国道事務所. 2023年3月8日閲覧。
- ^ a b “東北中央自動車道 阿武隈東道路 3月26日(日)に開通します <相馬福島道路では初めての開通>” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 磐城国道事務所 (2017年1月12日). 2017年1月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x “福島河川国道事務所|相馬福島道路(霊山~福島・霊山道路・阿武隈東~阿武隈)”. www.thr.mlit.go.jp. 国土交通省東北地方整備局 福島河川国道事務所. 2023年3月8日閲覧。
- ^ a b “相馬福島道路(阿武隈東〜阿武隈)の「起工式」を開催” (PDF). 国土交通省福島河川国道事務所 (2013年11月11日). 2012年12月23日閲覧。
- ^ a b c “相馬福島道路 相馬玉野IC〜霊山IC間 平成30年3月10日(土)に開通します。 〜相馬地方と福島県内陸部の連携を強化〜” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 福島河川国道事務所 (2018年2月2日). 2018年2月2日閲覧。
- ^ a b 相馬福島道路(霊山道路)の「起工式」を開催 (PDF) (国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所2012年11月20日プレスリリース、2013年4月28日閲覧)
- ^ a b 一般国道115号(東北中央自動車道) 相馬福島道路(霊山〜福島)に係る新規事業採択時評価 (PDF) (東北地方整備局2013年4月18日付資料、同年4月28日閲覧)
- ^ a b “東北自動車道と国道4号が東北中央自動車道により接続! 東北中央自動車道「伊達桑折IC〜桑折JCT」間が令和2年8月2日(日)15時00分に開通” (PDF). 国土交通省東北地方整備局 福島河川国道事務所・福島県・伊達市・桑折町・東日本高速道路株式会社 (2020年6月30日). 2020年6月30日閲覧。
- ^ 『復興道路・復興支援道路が2020年度までに開通』(pdf)(プレスリリース)国土交通省 東北地方整備局、2019年8月8日 。2019年8月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “東北中央自動車道(相馬~福島)霊山~福島 2月13日の福島県沖地震の対応” (PDF). 国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所 (2021年2月19日). 2021年2月19日閲覧。
- ^ 第四次全国総合開発計画 (PDF) (1987年6月30日閣議決定、2021年2月2日閲覧)
- ^ “法律第八十三号(昭六二・九・一)◎国土開発幹線自動車道建設法の一部を改正する法律”. www.shugiin.go.jp. 2023年3月8日閲覧。
- ^ 高速自動車国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成9年政令第12号)
- ^ 平成24年福島県告示359号・360号 (PDF) (福島県報2403号246頁、2023年03月08日閲覧) - 2012年8月20日のアーカイブ
- ^ a b c d e f g h i 平成25年度直轄事業の事業計画等について(福島県分)〔予定〕(東北地方整備局2013年4月16日付、2013年4月29日閲覧) (PDF)
- ^ 平成23年度直轄事業の事業計画等について(福島県分)〔予定〕(東北地方整備局2011年2月9日付、2013年4月29日閲覧) (PDF)
- ^ a b c “東北中央自動車道 相馬福島道路 事業概要” (PDF). 国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所 (2019年3月31日). 2021年2月21日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 復興道路 東北中央自動車道(国土交通省東北地方整備局磐城国道事務所)
- 相馬福島道路(国土交通省東北地方整備局福島河川国道事務所)