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雲出川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
長野川 (三重県)から転送)
雲出川
八ッ山橋
水系 一級水系 雲出川
種別 一級河川
延長 55 km
平均流量 8.8 m3/s
(大仰観測所 2002年)
流域面積 550 km2
水源 三峰山(三重県)
水源の標高 1,235 m
河口・合流先 伊勢湾(三重県)
流域 日本の旗 日本 三重県

地図

地図
雲出川(百科事典 日本の川) - 国土交通省中部地方整備局 中部の河川
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雲出川(くもずがわ)は、三重県を流れる一級水系の本流である。

奈良県との県境に位置する三峰山に源を発し、伊勢湾に注いでいる。

津市香良洲町の河口にある三角州

概要

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奈良県との県境に位置する三峰山を発し[1]、八手俣川や長野川、中村川などを併せ伊勢湾に注ぐ。河口には雲出古川との間に三角州がある。上流の支流八手俣川には君が野ダムがあり桜の見所として知られている。雲出川上流にはリバーパーク真見という施設及びキャンプ場があり下流には瀬戸ヶ渕と言う渓谷がある。

津市香良洲町の河口にある正三角形に近い形をした三角州は、教科書で採りあげられている事例がある。

歴史的には、江戸時代には津藩主を慰める「鮎とり行事」が催されていたといわれ、そのことから釣りで名高い川にもなっている。毎年8月1日に行われる「万灯流し」は、鮎に感謝をこめる意味合いがある。

語源

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川の名前の由来については主に2つの説がある[1]

  • 河口部一帯にある塩田の塩釜から立ち上るの様子がのように見えたことから。
  • 上流山地部に雲が多く、を巻く様子が下流部からよく見えたから。

流域の自治体

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三重県
津市松阪市

並行する交通網

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主な支流

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一級河川のみを下流側から順に記載するが[2][3]、一部例外として支川の合流先を明確にするために一級河川以外を灰色着色で記載している。

河川 よみ 次数 管理者 主な経過地 河川延長
(km)
備考
雲出川
はしご谷川
くもずがわ
はしごだにがわ
本川 中部地方整備局
三重県
津市
津市、松阪市 55
雲出古川 くもずふるかわ 1次支川 中部地方整備局 津市 分流[注 1]
中村川 なかむらがわ 1次支川 三重県 松阪市 25.4 [注 2]
赤川 あかがわ 2次支川 三重県
津市
松阪市、津市
駒返川 こまがえりがわ 2次支川 三重県
松阪市
松阪市
大谷川 おおたにがわ 2次支川 三重県
松阪市
松阪市
井置川 いおきがわ 2次支川 三重県
松阪市
松阪市
岩倉川 いわくらがわ 2次支川 三重県 松阪市
飯福田川 いぶたがわ 2次支川 三重県 松阪市
柚原川 ゆのはらがわ 2次支川 三重県 松阪市
波瀬川 はぜがわ 1次支川 中部地方整備局
三重県
津市
津市 [注 3]
蛇川 じゃがわ 1次支川 三重県 津市
長野川 ながのがわ 1次支川 三重県
津市
津市 [注 4]
榊原川 さかきばらがわ 2次支川 三重県 津市
安子谷川 あごだにがわ 3次支川 三重県
津市
津市
かよう川 かようがわ 4次支川 三重県
津市
津市
谷杣川 たにそまがわ 3次支川 三重県
津市
津市
八壺川
五百野川
やつぼがわ
いおのがわ
2次支川 三重県
津市
津市
柳谷川 やなだにがわ 2次支川 三重県
津市
津市
南長野川
瀬戸川
みなみながのがわ
せとがわ
2次支川 津市 津市 準用河川
桂畑川 かつらはたがわ 3次支川 三重県
津市
津市
三ヶ野川 みつがのがわ 1次支川 三重県 津市
大村川 おおむらがわ 1次支川 三重県 津市
佐田川 さたがわ 2次支川 三重県 津市
弁天川 べんてんがわ 1次支川 三重県
津市
津市
大広川 おおひろがわ 2次支川 三重県
津市
津市
小野谷川 おのたにがわ 2次支川 三重県
津市
津市
垣内川 かきうちがわ 1次支川 三重県 津市
山田野川 やまだのがわ 1次支川 三重県 津市 3.2
瀬戸ノ谷川 せとのだにがわ 1次支川 三重県
津市
津市
藤川 ふじかわ 1次支川 三重県 津市
城立川 じょうりゅうがわ 2次支川 三重県 津市
八手俣川 やてまたがわ 1次支川 三重県 津市 [注 5]
新谷川 しんたにがわ 2次支川 三重県 津市
立川川 たちかわがわ 2次支川 三重県 津市
城古谷川 じょうこだにがわ 3次支川 三重県 津市
神河川
神しろ川
このこがわ
かみしろがわ
1次支川 三重県
津市
津市
老ヶ野川 おいかのがわ 1次支川 三重県 津市
伊勢地川 いせじがわ 1次支川 三重県 津市、御杖村
坂本川 さかもとがわ 1次支川 三重県 津市
雲出川に設けられた南家城川口井水の石積み堰
その他

脚注

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出典
  1. ^ a b 雲出川について”. www.cbr.mlit.go.jp. 2021年5月15日閲覧。
  2. ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川コード表編)” (PDF). 2023年6月12日閲覧。
  3. ^ 国土交通省中部地方整備局. “河川コード台帳(河川模式図編)” (PDF). 2023年6月12日閲覧。
注釈
  1. ^ 津市雲出伊倉津町と同市香良洲町の境界となる、香良洲橋付近から分流する。
  2. ^ 近鉄名古屋線伊勢中川駅から桃園駅間にある本川鉄橋付近で合流する。
  3. ^ 津市須ヶ瀬町付近で合流する。近鉄大阪線川合高岡駅から伊勢中川駅およびJR名松線一志駅から伊勢八太駅間には、渡河のための橋梁が敷設されている。
  4. ^ 長野峠付近に源を発し、津市庄田町付近で合流する。津市の上水道取水源である。
  5. ^ 津市美杉町竹原付近で合流する。JR名松線の伊勢竹原駅以南にある。

関連項目

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外部リンク

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