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重信川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
重信川
重信川 2007年3月6日撮影
出合大橋上から上流側
水系 一級水系 重信川
種別 一級河川
延長 36 km
平均流量 1.44 m3/s
(山之内観測所 2000年)
流域面積 445 km2
水源 東三方ヶ森(愛媛県)
水源の標高 1,233 m
河口・合流先 伊予灘(愛媛県)
流域 日本の旗 日本 愛媛県

地図

地図
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重信川(しげのぶがわ)は、愛媛県中予地方を流れる一級河川重信川水系本川東温市付近を扇頂として広大な扇状地道後平野)を形成している。戦国時代以前は伊予川(上流では久米川、横川)と呼ばれていた。氾濫の多い暴れ川であったと伝えられ、時代により流れを幾度も変えている。急傾斜地を水源とするため、河床に砂礫がたまりやすく、天井川であったと伝えられる。

地理

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高縄半島東三方ヶ森(標高1233m)南麓に発し南流。東温市見奈良からは向きを西に変える。松山平野(道後平野)を潤し、松山市伊予郡松前町との境界を成しつつ伊予灘に注ぐ。

高低差の割に河川長が短いため、度々洪水に見舞われる一方、河床は砂礫層であり、流域の両岸には伏流水による湧水が多く、灌漑等に用いられてきた。河口は西日本有数の渡り鳥の渡来地となっている。

源流点

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2012年12月5日、重信川の自然をはぐくむ会による調査が行われ、東三方ヶ森山頂から東北東約500mの山中にある石積み堰堤箇所を源流点とした[1]。正確な位置は標高1000メートル、北緯33度54分17秒、東経132度57分55秒(西条市丹原町田滝)であった。

歴史

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典型的な扇状地河川で伏流しているので、普段は流量も少なく見えるが、降雨が続くと一気に伏流水が地上に溢れ、水害を引き起こす。

資料:愛媛大学による

名称の由来

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もともと「伊予川」と呼ばれていたこの川は豪雨の度に氾濫していたため、文禄慶長年間に松山城の城主・加藤嘉明家臣足立重信石手川[2]とともに改修を命じた。重信川については、森松付近から流路を北に寄せ、伊予灘に流れ込む形にした。また、石手川は南西方向に流路を変えて、現在の出合と呼ばれる地点で重信川と合流させた。この重信の一連の工事によって伊予川の氾濫が収まったため、その功績を讃えるために人々は重信川と呼ぶようになった。河川名称に個人の名が付けられるのは、日本では大変珍しいとされる[3][注釈 1]

流域の自治体

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愛媛県
西条市東温市松山市伊予郡砥部町松前町

環境

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地元地域の小学生(北吉井小学校など)が清掃活動を行った。北吉井小学校は5回の清掃活動を行った。南吉井小学校も積極的である。

伊予灘に流れ込む河口部には干潟が存在し、シギチドリなどにとっての重要な生息地になっている[4]

主な支流

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市町名は流域の自治体。
  • 石手川:松山市
  • 小野川:松山市
  • 内川:東温市、松山市
  • 悪社川:松山市
  • 砥部川:伊予郡砥部町
  • 御坂川:松山市
  • 拝志川:東温市
  • 井内川:東温市
  • 表川:東温市
  • 本谷川:東温市

主な橋梁

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伊予灘
東三方ヶ森

並行する交通

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鉄道

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道路

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流域の観光地

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出典

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  1. ^ 西条・丹原の山中に重信川源流点を確定 愛媛新聞ONLINE(2012年12月7日) 2017年10月14日閲覧
  2. ^ 石手川は足立重信による付け替え前は流路が異なっており、現在のような重信川の支流ではなかった。
  3. ^ 松山河川国道事務所/重信川とは”. www.skr.mlit.go.jp. 2019年9月7日閲覧。
  4. ^ 瀬戸内海の環境データベース, 2007年, 湾灘別の環境特性及び課題特性一覧, 国土交通省

注釈

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  1. ^ 他の例としては、吉田川吉田善太郎より)、備前堀備前渠用水伊奈備前守忠次より)、伝右川(井出伝右衛門より)、黒川(黒川治愿より)、道頓堀川安井道頓より)、左門殿川戸田左門氏鉄より)、元安川末次元康より)などがある。

外部リンク

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関連項目

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