金井豊
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金井 豊(かない ゆたか、1959年10月26日 - 1990年8月23日)は日本の陸上競技(長距離走・マラソン)選手。1984年ロサンゼルスオリンピック男子10000mで7位に入賞したが、現役中に交通事故で死去した。群馬県立沼田高等学校、早稲田大学卒業。30000mの日本学生記録保持者でもある。
略歴
[編集]- 1977年 インターハイ800mで優勝
- 1978年 早稲田大学受験に失敗
- 1979年 一浪し、早稲田大学に入学。早稲田大学競走部のエースとして箱根駅伝などで活躍。
- 1981年 クライストチャーチで30000m1時間33分52秒9の日本学生新記録を樹立。この記録は25年経った2006年現在も破られていない
- 1983年 ヱスビー食品に入社
- 1984年 ロサンゼルスオリンピック男子10000mに出場。7位入賞の快挙を成し遂げる
- 1986年 ロンドンマラソンに出場。2時間13分42秒で6位入賞
- 1990年8月22日 北海道での合宿中、大学生が運転する車に同乗の際、チームメートの谷口伴之と共に交通事故に遭い、30歳で死去(エスビー食品陸上競技部員交通死亡事故)。
トピックス
[編集]- 金井はロス五輪の男子10000mで入賞を果たしたが、これは1964年東京オリンピック男子10000mの円谷幸吉(6位)以来20年ぶりの好成績だった。これ以後オリンピックで、日本男子勢が同種目で入賞するのは、16年後の2000年シドニーオリンピック代表・高岡寿成(7位)まで待つことになった。
マラソン全成績
[編集]- 1,2時間18分38秒 24位 81東京国際
- 2,2時間25分54秒 39位 82東京国際
- 3,途中棄権 85東京国際
- 4,2時間14分46秒 13位 85福岡国際
- 5,2時間13分42秒 6位 86ロンドン
- 6,2時間27分15秒 35位 88東京国際
- 7,2時間12分51秒 9位 88福岡国際(生涯自己最高記録)
- 8,途中棄権 89東京国際
- 9,2時間14分52秒 9位 89福岡国際
- 10,2時間20分09秒 58位 90ロンドン
関連項目
[編集]- 中村清(早稲田大学競走部監督・ヱスビー食品陸上競技部監督)
- 瀬古利彦(ヱスビー食品陸上競技部監督)
- 渡辺康幸(早稲田大学駅伝監督・元ヱスビー食品陸上競技部)
- 金哲彦(ニッポンランナーズ理事長・早稲田大学卒業)