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野田市駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
野田市駅
西口(2024年6月)
のだし
Nodashi
(もの知りしょうゆ館前)
TD 16 愛宕 (0.9 km)
(2.3 km) 梅郷 TD 18
地図
所在地 千葉県野田市野田128
北緯35度56分36.2秒 東経139度52分14.8秒 / 北緯35.943389度 東経139.870778度 / 35.943389; 139.870778座標: 北緯35度56分36.2秒 東経139度52分14.8秒 / 北緯35.943389度 東経139.870778度 / 35.943389; 139.870778
駅番号 TD17
所属事業者 東武鉄道
所属路線 野田線
(東武アーバンパークライン)
キロ程 28.6 km(大宮起点)
電報略号 ノダ
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
[東武 1]8,708人/日
-2023年-
開業年月日 1911年明治44年)5月9日[1]
備考 1950年昭和25年)に野田町駅より改称。
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キッコーマン野田本社

野田市駅(のだしえき)は、千葉県野田市野田にある、東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)のである。駅番号TD 17

歴史

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駅名の由来

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もの知りしょうゆ館

開業時の地名(千葉県東葛飾郡野田町野田)が由来だが、県内には、既に帝国鉄道庁房総線(現・東日本旅客鉄道(JR東日本)外房線)野田駅(現・誉田駅。千葉県千葉郡誉田村野田に由来)が設けられていたことから「野田町駅」となった[14]1950年に野田町・旭村梅郷村七福村が合併し野田市が発足したのと同時に「野田市駅」に改称された。

なお、2017年(平成29年)1月より当駅に副駅名が導入され、キッコーマンのロゴと「キッコーマンもの知りしょうゆ館前」が駅名標に記入された。2019年(令和元年)9月の同館一時休館時に「キッコーマン野田本社前」に変更されたが、2022年(令和4年)3月に副駅名自体が一旦廃止された。その後、キッコーマンもの知りしょうゆ館再開館に併せて2023年(令和5年)5月に副駅名が再導入され、キッコーマンのロゴと「もの知りしょうゆ館前」の副駅名が約1年2か月振りに駅名標に記入された。なお、いずれも副駅名の車内アナウンス、路線図等への記載は行われていない。

駅構造

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島式ホーム2面4線を有する高架駅。ホームと改札階間を連絡するエレベーターエスカレーターを備える。

かつては駅舎に接する単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有していたが、高架化工事に伴い上述の通り2014年(平成26年)9月28日より島式ホーム1面2線のみとなった。駅舎は大宮方面の単式ホーム側にあり、島式ホームとは地下道で連絡していた。

2021年(令和3年)3月28日の高架化の際は島式ホーム1面2線で使用開始し[15]、高架橋の2期施工が進められていた[9][16]。2024年(令和6年)3月3日より新駅舎・新ホームが使用開始、2面4線(他に保守車両留置線が1線)となった[12]

駅に隣接するキッコーマンの醤油工場から貨物輸送が行われていた名残りから、駅構内面積は広い。また、旧駅舎(2代目)は木造2階建ての洋風駅舎で、東武野田線の前身である総武鉄道の本社が置かれていたため、学校風の大柄な建物となっていたが[17]、高架化工事に伴い、2018年(平成30年)1月19日の仮駅舎移転後に解体された。

大宮方面行当駅始発列車が設定されている。一方、当駅終着列車は、運行区間延長による削減傾向を辿り、2014年(平成26年)5月9日で一度消滅した。その後、2017年(平成29年)4月21日より浅草発特急列車で当駅終着が設定されたものの、2020年(令和2年)6月5日より柏行に延長されて消滅した。2024年(令和6年)3月16日ダイヤ改正に伴い、大宮方面からの当駅終着列車が平日2本、土休日1本設定された[18]。なお、輸送障害時を除き、当駅から柏・船橋方面を運行する列車で当駅始発・終着とする列車はない。

以前は野田車掌区が存在したため、車掌は当駅で交代していた。七光台電車乗務区・野田車掌区を七光台乗務管区に統合したことにより、2011年7月23日のダイヤ改正より車掌も七光台駅での交代に変更された。

のりば

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  • 連続立体交差事業着工前の構造は、駅舎側の単式ホームは上り本線(旧1番線)、島式ホームは下り本線(旧2番線)と下り副1番(旧3番線)として使用していた。下り副1番のみ上下線双方に出発可能であった。
  • 連続立体交差事業に伴い旧1番線を撤去し、旧2番線を上り本線、旧3番線を下り本線に切り替え、島式ホーム1面2線となり下り副1番は消滅した。存続する主本線は上下線双方に出発可能となった。
  • 2021年(令和3年)に高架駅となり、島式ホーム1面2線(1・2番線)で運用し、上下線双方に出発可能であった。
  • 2024年(令和6年)に新ホーム(3・4番線)の使用を開始。既存ホーム(1・2番線)は春日部・大宮方面ホーム、新ホームは柏・船橋方面ホームとなった[12]
番線 路線 方向 行先[19]
1・2 TD 東武アーバンパークライン 上り 大宮方面
3・4 下り 方面

発車メロディ

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発車メロディ2024年(令和6年)2月11日から野田市出身のシンガーソングライターナオト・インティライミが同市の応援ソングとして作曲した「The Day」が使用されている[11]

利用状況

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2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員8,708人である[東武 1]。野田市の中心駅ではあるが、市内の駅では川間駅梅郷駅愛宕駅の方が多い。2019年度(令和元年度)までは愛宕駅を上回っていた。

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員
年度 1日平均
乗降人員
[20][東武 2]
1日平均
乗車人員
[21]
出典
2001年(平成13年) 11,146 5,568  
2002年(平成14年) 10,930 5,460  
2003年(平成15年) 10,667 5,330  
2004年(平成16年) 10,344 5,160  
2005年(平成17年) 10,381 5,135  
2006年(平成18年) 10,281 5,041  
2007年(平成19年) 10,307 5,066  
2008年(平成20年) 10,231 5,036  
2009年(平成21年) 10,040 4,946  
2010年(平成22年) 9,964 4,917  
2011年(平成23年) 10,081 5,001  
2012年(平成24年) 10,420 5,175  
2013年(平成25年) 10,511 5,220  
2014年(平成26年) 10,361 5,151  
2015年(平成27年) 10,293 5,122  
2016年(平成28年) 10,211 5,108  
2017年(平成29年) 10,177 5,086  
2018年(平成30年) 10,099 5,045  
2019年(令和元年) 9,932  
2020年(令和 2年) 7,392  
2021年(令和 3年) 7,829 3,910 [東武 3]
2022年(令和 4年) 8,461 4,230 [東武 4]
2023年(令和05年) 8,708 4,350 [東武 1]

駅周辺

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野田市中心市街地に近いが、駅前には工場倉庫が立地する。なお、野田市役所最寄り駅は愛宕駅である。

駅東側には国道16号、西側には千葉県道5号松戸野田線千葉県道17号結城野田線千葉県道80号野田岩槻線、南側には千葉県道46号野田牛久線が走る。

東側

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駅前にはキッコーマンの工場(製造第2部)などが立地し、愛宕駅方面に市役所をはじめ、警察署や消防署などの行政機関が集約している。

西側

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当駅からキノエネ醤油本社方面にかけて、経済産業省認定の近代化産業遺産「野田市の醸造関連遺産」が集約している。

バス路線

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埼玉県北葛飾郡松伏町越谷市茨城県坂東市岩井地区方面への路線バスが発着する。

駅前の再開発事業に伴い、駅前広場(ロータリー)が2023年(令和5年)11月1日に刷新、バス乗り場も再配置された[22]。また、駅前広場に近接して茨城急行自動車の野田営業所・バス車庫も設置されていたが、この再開発で閉鎖統合され再開発用地となった。

  • 1番乗り場:まめバス
    • 10 大殿井ルート
    • 12 新南ルート
  • 2番乗り場:茨城急行自動車松伏営業所:ND11・ND12・ND13 北越谷駅 行(中野台・東大沢橋経由、中野台・大沢四丁目経由、下町・大沢四丁目経由)
  • 3番乗り場:茨城急行自動車松伏営業所:ND21 岩井車庫 行

これ以外に各種送迎バスが発着する。

付記

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  • 野田市では地下鉄8号線(有楽町線)延伸を要望しており(詳細は「東京直結鉄道」を参照)、実現すれば当駅が終着駅となる予定だが(但し、当駅以北への延伸要望も存在する)、具体的な計画は決定していない。
  • 当駅の初代駅舎は川間駅に移築後、1970年(昭和45年)に駅舎が改築されて役目を終えた後は清水公園内の乗りもの公園(現存しない)へ移築保存された。しかし、状態が悪化したため1990年(平成2年)に解体・撤去された[4]

隣の駅

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東武鉄道
TD 東武アーバンパークライン
急行・区間急行・普通
愛宕駅 (TD 16) - 野田市駅 (TD 17) - 梅郷駅 (TD 18)

脚注

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注釈

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  1. ^ 2022年12月21日に開催した令和4年度第2回千葉県県土整備公共事業評価審議会の説明資料が公表される前までは、2023年度(令和5年度)に完了する予定とされていた[13]

出典

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  1. ^ a b 「軽便鉄道運輸開始」『官報』第8368号、1911年5月17日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  2. ^ 「地方鉄道運輸営業継承」『官報』第8368号、1923年8月10日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  3. ^ 7月26日譲渡許可『「鉄道譲渡」『官報』第3299号、1923年7月28日』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  4. ^ a b 45 東武鉄道野田市駅 - 千葉県立現代産業科学館
  5. ^ 「鉄道省文書 地免・東武鉄道・昭和24 - 26年」 本館-3B-013-00・平12運輸00146100
  6. ^ 野田線「清水公園 - 梅郷」間の連続立体交差事業(高架化)に着手します』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2008年7月16日。オリジナルの2012年1月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120114191405/http://www.tobu.co.jp/file/1694/080716.pdf2022年5月1日閲覧 
  7. ^ 東武鉄道における高架化工事の現状 Vol.2” (PDF). 東武鉄道. p. 2. 2021年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月4日閲覧。
  8. ^ 野田市駅連続立体交差事業に伴う仮設駅舎使用開始のお知らせ” (PDF). 野田市. 2018年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月7日閲覧。
  9. ^ a b 11か所の踏切を廃止し安全性が向上します 3月28日(日)から東武アーバンパークライン 清水公園 - 梅郷間 高架区間の使用を開始します 〜愛宕駅新駅舎も同日より使用開始、2023年度の事業完成に向けて連続立体交差事業を推進します〜』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道、2021年2月22日。オリジナルの2021年2月22日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210222084632/https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202102221122419W_QbQxO1zNTW_P8A6wF1A.pdf2021年2月22日閲覧 
  10. ^ 東武野田線(野田市)連続立体交差事業ニュース No.8” (PDF). 野田市役所建設局都市部都市整備課. 2023年7月23日閲覧。
  11. ^ a b 【野田市】あの曲がホームメロディに! 2月11日(日・祝)にはオープンイベントも開催!” (2024年1月15日). 2024年3月6日閲覧。
  12. ^ a b c 東武アーバンパークライン「野田市駅」新駅舎・新ホーム使用開始のお知らせ|東武鉄道公式サイト” (PDF). www.tobu.co.jp. 2024年2月9日閲覧。
  13. ^ a b 千葉県県土整備部 道路整備課 (21 December 2022). 公共街路整備事業 東武野田線連続立体交差事業 (PDF). 令和4年度第2回千葉県県土整備公共事業評価審議会. 千葉県県土整備部 県土整備政策課. p. 11. 2022年12月22日閲覧
  14. ^ 「鉄道で行く千葉」No.14「東武野田線その1」” (PDF). 京葉銀行 (2010年11月24日). 2020年10月20日閲覧。
  15. ^ 連続立体交差事業により3月28日に鉄道が高架化”. 野田市 (2020年2月25日). 2020年3月3日閲覧。[リンク切れ]
  16. ^ 施工順序 | 連続立体交差事業について” (PDF). 野田市. 2017年1月17日閲覧。
  17. ^ 杉﨑行恭『東武鉄道各駅停車』洋泉社、2015年7月、139,179頁。 NCID BB19243494 
  18. ^ 2024年3月16日(土)ダイヤ改正を実施します|東武鉄道公式サイト” (PDF). www.tobu.co.jp. 2024年2月9日閲覧。
  19. ^ 野田市駅 構内マップ”. 東武鉄道. 2024年3月3日閲覧。
  20. ^ レポート”. 関東交通広告協議会. 2023年6月17日閲覧。
  21. ^ 千葉県統計年鑑”. 千葉県. 2023年6月17日閲覧。
  22. ^ 野田市駅西側における駅前広場供用開始のお知らせ”. 野田市ホームページ. 2024年3月3日閲覧。

利用状況

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東武鉄道の1日平均乗降人員
  1. ^ a b c 駅別乗降人員 2023年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、10頁。オリジナルの2024年9月8日時点におけるアーカイブhttp://web.archive.org/web/20240518015737/https://www.tobu.co.jp/pdf/corporation/passengers_2023.pdf#page=10 
  2. ^ 駅情報(乗降人員)”. 東武鉄道. 2023年6月17日閲覧。
  3. ^ 駅別乗降人員 2021年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、10頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240518021804/https://www.tobu.co.jp/pdf/corporation/passengers_2021.pdf#page=10 
  4. ^ 駅別乗降人員 2022年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、10頁。オリジナルの2024年9月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240518021731/https://www.tobu.co.jp/pdf/corporation/passengers_2022.pdf#page=10 

関連項目

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外部リンク

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