酢酸ネリル
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酢酸ネリル Neryl acetate | |
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(2Z)-3,7-Dimethylocta-2,6-dien-1-yl acetate | |
別称 ネリル アセテート、cis-3,7-ジメチル-2,6-オクタジエニル アセテート[1] | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 141-12-8 |
PubChem | 1549025 |
ChemSpider | 1266018 |
UNII | OF82IJU18H |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | C12H20O2 |
モル質量 | 196.29 g mol−1 |
外観 | 無色ないし薄い黄色の透明な液体 |
沸点 | |
水への溶解度 | 水に微溶、アルコール・油類に可溶[2] |
危険性 | |
引火点 | 107℃[3] |
半数致死量 LD50 | >5g/kg(ラット、経口)[3] |
関連する物質 | |
関連物質 | 酢酸ゲラニル 酪酸ネリル ギ酸ネリル プロピオン酸ネリル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酢酸ネリル(さくさんネリル、英: Neryl acetate)は、化学式C12H20O2で表される酢酸エステルの一種である。
性質
[編集]ラズベリー、ローズ様のフルーティ・フローラル香を持つ無色の液体である[2]。酢酸ゲラニルとは幾何異性体の関係にある[2]。日本の消防法では危険物第4類第三石油類(非水溶性)に区分される[3]。
用途
[編集]天然にはナツメグ、タイム、ホップ、シトラス、グレープなどに広く存在する。ローズ、ネロリ、ジャスミン、フローラルブーケ調の調合香料、またシトラス、ネロリ、ベリー類などのフルーツ系やハネー系の食品フレーバーに1.3~15ppmほど用いられる。製品は一般的に酢酸ゲラニルとの混合体として販売される[2]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 合成香料編集委員会『合成香料 化学と商品知識(増補新版)』化学工業日報社、2016年。ISBN 978-4-87326-677-0。