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酢酸ネリル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酢酸ネリル
Neryl acetate
Skeletal formula of neryl acetate
Ball-and-stick model of the neryl acetate molecule{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 141-12-8 チェック
PubChem 1549025
ChemSpider 1266018
UNII OF82IJU18H チェック
ChEBI
特性
化学式 C12H20O2
モル質量 196.29 g mol−1
外観 無色ないし薄い黄色の透明な液体
沸点

231℃[2]
140℃(6kPa)[3]

への溶解度 水に微溶、アルコール・油類に可溶[2]
危険性
引火点 107℃[3]
半数致死量 LD50 >5g/kg(ラット、経口)[3]
関連する物質
関連物質 酢酸ゲラニル
酪酸ネリル
ギ酸ネリル
プロピオン酸ネリル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酢酸ネリル(さくさんネリル、: Neryl acetate)は、化学式C12H20O2で表される酢酸エステルの一種である。

性質

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ラズベリーローズ様のフルーティ・フローラル香を持つ無色の液体である[2]酢酸ゲラニルとは幾何異性体の関係にある[2]。日本の消防法では危険物第4類第三石油類(非水溶性)に区分される[3]

用途

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天然にはナツメグタイムホップシトラスグレープなどに広く存在する。ローズネロリジャスミン、フローラルブーケ調の調合香料、またシトラス、ネロリ、ベリー類などのフルーツ系やハネー系の食品フレーバーに1.3~15ppmほど用いられる。製品は一般的に酢酸ゲラニルとの混合体として販売される[2]

脚注

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参考文献

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  • 合成香料編集委員会『合成香料 化学と商品知識(増補新版)』化学工業日報社、2016年。ISBN 978-4-87326-677-0