赤穂市民病院
赤穂市民病院 | |
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情報 | |
正式名称 | 赤穂市民病院 |
英語名称 | Ako City Hospital |
前身 | 国保直営赤穂町民病院 |
標榜診療科 |
内科 呼吸器科 消化器内科 循環器科 外科 小児科 眼科 耳鼻咽喉科 産婦人科 皮膚科 整形外科 泌尿器科 脳神経外科 放射線科 麻酔科 心臓血管外科 歯科口腔外科 形成外科 精神科 心療内科 乳腺外科 神経内科 血液内科 リウマチ膠原病科 病理診断科 救急科 |
許可病床数 |
360床 一般病床:356床 感染症病床:4床 |
開設者 | 赤穂市 |
地方公営企業法 | 全部適用 |
開設年月日 | 1947年11月17日 |
所在地 |
〒678-0232 |
位置 | 北緯34度44分35.1秒 東経134度23分27.3秒 / 北緯34.743083度 東経134.390917度 |
二次医療圏 | 播磨姫路 |
PJ 医療機関 |
赤穂市民病院(あこうしみんびょういん)は、兵庫県赤穂市にある医療機関である。赤穂市病院事業の設置等に関する条例により設置された市立の病院である。災害拠点病院、地域がん診療病院などの指定を受けており、播磨姫路圏域内の赤穂準圏域の中核病院の役割を担っている。病院の基本理念は、「良い医療を、効率的に、地域住民とともに[1]」。
沿革
[編集]年表
[編集]- 1947年11月17日 - 国保直営赤穂町民病院として開院。
- 1948年10月1日 - 赤穂町営に移管する。
- 1951年9月1日 - 市施行に伴い市営に移管する。
- 1986年1月1日 - 総合病院になる。
- 1998年2月11日 - 新市民病院開設する。
- 2007年1月31日 - がん診療連携拠点病院となる。
- 2017年8月1日 - 北側に増築された新館が稼働する。
- 2023年4月1日 - 地域がん診療病院へ指定変更となる。
保険指定施設
[編集]認定病床数
[編集]診療科
[編集]- 内科
- 呼吸器科
- 消化器内科
- 循環器科
- 血液内科
- 外科
- 小児科
- 眼科
- 耳鼻咽喉科
- 産婦人科
- 皮膚科
- 整形外科
- 泌尿器科
- 脳神経外科
- 神経内科
- リウマチ膠原病科
- 放射線科
- 麻酔科
- 心臓血管外科
- 歯科口腔外科
- 形成外科
- 精神科
- 心療内科
- 乳腺外科
- 病理診断科
- 救急科
認定専門医人数
[編集]交通
[編集]- JR赤穂線播州赤穂駅からウイング神姫バスで約6分、赤穂市民病院バス停下車。市内循環バス「ゆらのすけ」で約13分、市民病院バス停下車。
- JR上郡駅からウイング神姫バスで約49分、赤穂市民病院バス停下車。もしくは東備西播定住自立圏圏域バス「ていじゅうろう」上郡ルートで約37分、赤穂市民病院バス停下車。
- JR有年駅からウイング神姫バスで約32分、もしくは市内循環バス「ゆらのすけ」東西ルートAで約48分、赤穂市民病院バス停下車。
- JR三石駅から東備西播定住自立圏圏域バス「ていじゅうろう」備前ルートで約39分、赤穂市民病院バス停下車。
医療事故
[編集]脳神経外科医療事件
[編集]赤穂市民病院脳神経外科の男性医師A(2022年6月時点で44歳男性、2021年8月末で依願退職[2])が関わった手術で、2019年9月から2020年2月にかけて8件の医療事故が起きていたことが報道された。そのうち1件は、70代女性が腰椎の手術中に神経の一部を切断され、両足まひなどの後遺症が残った医療過誤と認定された。女性と家族は、市と医師に慰謝料など計約1億1500万円の損害賠償を求める訴訟を起こした[3]。医療事故を起こした医師Aは、2023年11月に「うつ病に罹患し、退職を余儀なくされた」と逆に赤穂市などを相手取り提訴している[4]。
本事件により、該当医師のみならず病院も杜撰な医療安全管理体制や隠ぺい体質を問題視され、日本脳神経外科学会から専門医指定訓練施設の認定を停止された[5]。
医師Aは2020年1月の手術の後に初めて病院へ報告した。病院は2022年4月に医療事故調査委員会を設置した。委員会はその後8件の医療事故を認定し、1件は過誤であるとした。兵庫県警は前述の8軒を含む11件を捜査し、2024年5月と7月には、上司の医師と医師Aが2件の医療事故で書類送検された。関西テレビの報道によると、手術の動画を見た別の医師は、「いろいろなところにドリルを当てにいっている。どこを削ればいいのかっていうのがわかっていないんじゃないかなっていう印象を受けました。」と述べている[6][7][8]。神戸地検姫路支部は5月に書類送検された事案について9月19日付で医師2人を不起訴処分とした[9][10]。
10月3日、70代女性が頸髄を傷つけたとされる医療事故で、医師Aがドリルで首の神経を損傷したにもかかわらず、執刀したのは上司の医師だったとする虚偽の報告書を作成して、兵庫県警は有印公文書偽造・同行使の疑いで、医師Aと上司の医師ら3人を書類送検した[11][12][13]。
関連項目
[編集]- 架空の市民病院である赤池市民病院を舞台にして、未熟な手技の竹田医師が引き起こす医療事故が4コマ漫画で描かれている。赤穂市民病院がモデルと言われている。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 赤穂市民病院. “赤穂市民の皆様の安心と健康を支えます”. webcache.googleusercontent.com. www.amh.ako.hyogo.jp. 2023年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月31日閲覧。
- ^ “《市民病院医療事故多発》別の手術でもドリルで脊髄損傷「ありえない操作」病院は過誤否定”. 赤穂民報. 2023年5月31日閲覧。
- ^ “赤穂市民病院 同じ医師の手術で8件の医療事故 市長が謝罪”. NHK. 2022年6月28日閲覧。
- ^ “赤穂民報”. www.ako-minpo.jp. www.ako-minpo.jp (2023年11月25日). 2023年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月25日閲覧。
- ^ “医療事故相次ぎ8件→学会は11件指摘 赤穂市民病院脳神経外科の認定を停止 専門医の研修できなくなる”. 神戸新聞. 2022年10月29日閲覧。
- ^ 産経新聞 (2024年7月22日). “<独自>医療事故で脳神経外科医2人を書類送検 赤穂市民病院、業過致傷疑い”. 産経新聞:産経ニュース. 2024年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月22日閲覧。
- ^ “赤穂市民病院、執刀医ら書類送検 手術中のドリル操作ミスで神経切断した疑い 別の手術でもミスか” (Japanese). 神戸新聞NEXT (2024年7月22日). 2024年7月22日閲覧。
- ^ “手術ミスで両脚が麻痺…兵庫・赤穂市民病院に勤務していた医師を業務上過失傷害容疑で書類送検”. 関西テレビ放送 カンテレ (2024年7月22日). 2024年7月22日閲覧。
- ^ “女性患者への手術ミスで後遺障害負わせた疑い 赤穂市民病院の執刀医ら不起訴 神戸地検姫路支部”. 神戸新聞. (2024年9月19日) 2024年9月22日閲覧。
- ^ “《市民病院医療事故多発》業務上過失傷害容疑で書類送検の脳外科医2人 1件目は不起訴”. 赤穂民報. (2024年9月19日) 2024年9月22日閲覧。
- ^ “虚偽の報告書を病院に提出した疑い 執刀医ら医師3人書類送検 赤穂市民病院医療事故”. 神戸新聞. (2024年10月3日) 2024年10月4日閲覧。
- ^ “《市民病院医療事故多発》有印公文書偽造・行使容疑 医師3人を書類送検”. 赤穂民報. (2024年10月3日) 2024年10月4日閲覧。
- ^ “<独自>医療事故を上司執刀と偽る、報告書偽造容疑で医師らを書類送検 赤穂市民病院”. 産経新聞. (2024年10月3日) 2024年10月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- 赤穂市民病院
- 赤穂民報|《市民病院医療事故多発》あまりに多い問題点(上)
- 赤穂民報|《市民病院医療事故多発》あまりに多い問題点(下)
- 赤穂民報|《市民病院医療事故多発》さらに医療事故3件 計11件に
- 赤穂民報|《市民病院医療事故多発》記者会見の一問一答(赤穂民報まとめ)
- 赤穂民報|《市民病院医療事故多発》検証委報告書でも真相解明至らず
- 赤穂民報|《市民病院医療事故多発》市長「再検証を行う考えはない」