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脳外科医 竹田くん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
脳外科医 竹田くん

竹田くんの勤務病院のモデルになったといわれる赤穂市民病院
漫画
作者 「脳外科医 竹田くん」製作委員会
出版社
掲載サイト https://dr-takeda.hatenablog.com/
発表期間 2023年1月 - 2023年7月[1]
話数 142
テンプレート - ノート

脳外科医 竹田くん』(のうげかい たけだくん)は、2023年1月から7月までブログサービスの「はてなブログ」で連載されていたWEB漫画であり、医療系の「ホラー漫画」とも評されている[2]

概要

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架空の地方都市である赤池市にある市民病院で、未熟な手術技術により様々な医療事故を起こす脳神経外科医の竹田と、その竹田の上司でありながら彼に翻弄される「僕」こと古荒の姿を描いている。2023年連載中の時点で作者は明らかになっておらず、クレジットは「脳外科医 竹田くん」製作委員会になっている[3]

兵庫県の赤穂市民病院で過去に起こった医療事故がモデルになっているといわれ[注 1][4][1]、手術エピソードや患者の後遺症などの描写は現役の医師からみても「病院関係者が制作協力しているとしか思えないほどリアル」[4]「関係者の方がまず間違いなく関わっている」[5]と評されている。

地名や病院名だけでなく登場人物の名前やキャラクターデザインも実在する関係者からとっていると思われ[2]、赤穂市民病院で医療事故を相次いで起こした男性医師やその上長の個人情報がインターネット上で拡散される事態も発生した[2]

あらすじ・構成

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全三部である。第一部「医療事故篇」(1話-55話)では竹田が市民病院に着任してから様々な医療事故を起こす過程を、第二部「野望篇」(56話-106話)では事故を連発したことが原因で冷遇される竹田が、失地回復のために様々な行動に出る様子を、第三部「隠蔽工作篇」(107話-142話)では竹田の起こした医療事故が全国報道され、脳神経外科学会から市民病院自体が処分を受けた顛末を描く[3]

主な登場人物

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赤池市民病院

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脳神経外科

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竹田 (たけだ)
脳外科医。滋賀の医局に所属していたがフリーの身分である。
口は上手いが止血が出来ない、カテーテルを雑に扱う、腰椎の構造を理解していないなど外科医としての技術が根本的に未熟であり、患者への思いやりも薄い。それゆえ滋賀の医局を破門され(医局の教授曰く「史上最低の医師」)、前に勤務していた京都の病院では手術を許可されなかった。赤池市民病院でも劇中で11件もの医療事故を起こしたため、臨床工学技士らに「殺人行為に加担したくない」と手術の参加を拒否され、看護師らに「あいつのせいで(被害に遭った)患者の世話が大変」「自分の家族を診せたくない」と称される。
相次ぐ事故により病院側から手術禁止処分を受け、もとより悪かった職員らとの関係や勤務態度が更に悪化。遂には弁護士を雇って病院と上司の古荒ら病院関係者をパワハラで訴える。
古荒 (こあら)
脳外科長。ベテランの脳外科医だがお人好しなところがある。
当初は名だたる脳外科医が指導を放棄した竹田を教育することに使命感を持っていたが、それにより彼の起こすミスに対し甘くなってしまい、自分の患者をも執刀させ脳死状態(のちに死亡)にさせてしまうなど連続医療事故を止められなかった。
竹田の手術禁止処分の後、外部有識者として手術動画を見たかつての指導医に叱責され事態の重さを理解するが、部屋の鍵を取り戻そうとした竹田と揉み合いになり、彼が転倒したため訴訟を起こされる。

脚注

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注釈

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  1. ^ 赤穂市民病院で2019年以降連続で起こった医療事故を追跡している地域新聞の赤穂民報は、過去の医療事故はこの漫画のモデルどころか「酷似」しているレベルにあると指摘している[2]

出典 

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  1. ^ a b 独占スクープ『脳外科医 竹田くん』モデルの患者が初証言…「脊髄がドリルに絡みついた」痛ましい手術ミスの一部始終」『現代ビジネス(週刊現代)』講談社、2024年3月2日。オリジナルの2024年5月11日時点におけるアーカイブ。2024年7月22日閲覧。
  2. ^ a b c d 赤穂市民病院がモデル? 医療事故テーマの漫画が話題”. 赤穂民報 (2023年5月27日). 2023年5月28日閲覧。
  3. ^ a b 脳外科医 竹田くん”. 2023年6月30日閲覧。
  4. ^ a b 医療ミス連発!マンガ『脳外科医 竹田くん』が怖すぎる…実在する「竹田くん系医師」から逃げる方法”. DIAMOND online (2023年5月26日). 2023年5月28日閲覧。
  5. ^ 恐ろしすぎる医療系漫画「脳外科医 竹田くん」~赤穂市民病院がモデルでしょうね~”. いまいホームケアクリニック. 2023年5月28日閲覧。

外部リンク

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  • 脳外科医 竹田くん”. 2023年5月28日閲覧。 - 内容のまとめと漫画へのリンク
  • 市民病院医療過誤記録”. 2023年5月28日閲覧。 - 赤穂市民病院で医療事故にあった被害者の家族によるブログ、この漫画について取材依頼も受けているという