西月島
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西月島またはウエストヨーク島[1][2](英語: West York Island、タガログ語: Likas、中国語: 西月岛、ベトナム語:Đảo Bến Lạc / 島檳樂)は、南沙諸島の島である[3]。旧称西青島[4]。
地理
[編集]パグアサ島から北東に76km離れている。長さ約720m、幅400m、面積0.21平方km[5]。南沙諸島で3番目に大きい島で、フィリピンが支配している島としてはパグアサ島に次いで2番目に大きい。
生態
[編集]島には草木が茂っている。海鳥が多く、鳥の糞で汚染されているため、淡水が飲めない[6]。
領有
[編集]フィリピンが実効支配している島であるが、中華人民共和国、中華民国(台湾)、ベトナムも主権を主張している[7]。1963年からフィリピン軍が駐留している[8]。
2016年7月12日の常設仲裁裁判所の裁定(南シナ海判決)では、この島は人間の居住または独自の経済的生活を維持できない岩であって、領海の基線となるが排他的経済水域(EEZ)の基線とはならないと判断された[2][5]。
脚注
[編集]- ^ いわゆる南沙諸島における各国の領有権の主張と実効支配の状況に関する質問主意書 衆議院
- ^ a b 南シナ海仲裁裁判所の裁定:その注目点と今後の課題 海洋情報 FROM THE OCEANS(笹川平和財団)
- ^ 南沙諸島 - 領土の帰属をめぐる紛争地帯
- ^ 片倉佳史「片倉佳史の台湾歴史紀行 第七回 高雄 7 南沙(スプラトリー)諸島の歴史 (PDF) 交流、2017年11月号 No.920、日本台湾交流協会
- ^ a b AWARD PCA Case Nº 2013-19 in the Matter of the South China Sea Arbitration before an Arbitral Tribunal Constituted under Annex VII to the 1982 United Nations Convention on the Law of the Sea between the Republic Of the Philippines and the People’s Republic of China (PDF) 常設仲裁裁判所、2016年7月12日
- ^ 西月島
- ^ 中国が南シナ海を「火の海」にする日 ザ・ファクタ、2011年8月号
- ^ 南海風雲 香港文匯報(中国語)