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藤原武 (陸上選手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
藤原 武 Portal:陸上競技
選手情報
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 400m
所属 ユメオミライ
大学 プエルトリコの旗 インテルアメリカーナ大学英語版
アメリカ合衆国の旗 テキサス大学アーリントン校
生年月日 (1985-08-05) 1985年8月5日(39歳)
出身地 エルサルバドルの旗 サンサルバドル
身長 175cm
体重 64kg
成績
オリンピック 400m 予選3組6着 (2004年)
世界選手権 400m 予選1組8着 (2007年)
地域大会決勝 中央アメリカ競技大会
200m 2位 (2010年)
400m 2位 (2010年)
国内大会決勝 日本選手権
400m 6位 (2016年)
自己ベスト
100m 10秒72 (2010年)
200m 21秒48 (2009年)
400m 45秒44 (2016年)
獲得メダル
陸上競技
エルサルバドルの旗 エルサルバドル
中央アメリカ競技大会
2010 パナマ 200m
2010 パナマ 400m
中央アメリカ選手権
2010 グアテマラシティ 400m
2003 グアテマラシティ 4x400mR
2004 マナグア 4x400mR
2008 サン・ペドロ・スーラ 400m
2008 サン・ペドロ・スーラ 4x400mR
2011 サンホセ 400m
2011 サンホセ 4x400mR
2004 マナグア 400m
2004 サンホセ 400m
2004 サンホセ 4x100mR
2004 サンホセ 4x400mR
2010 グアテマラシティ 4x100mR
2010 グアテマラシティ 4x400mR
中央アメリカジュニア選手権
2003 サンホセ 4x400mR
2004 サンホセ 400m
2003 サンホセ 400m
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藤原 武(ふじわら たけし、Takeshi Salvador Fujiwara Salazar、1985年8月5日 - )は、エルサルバドルサンサルバドル出身の陸上競技選手。専門は短距離走400mで、自己ベストは日本歴代8位タイの45秒44。日本人の父とエルサルバドル人の母を持ち、2013年に日本国籍を取得。現在はユメオミライ所属。

2004年アテネオリンピック2007年大阪世界選手権をはじめ、世界室内選手権世界ジュニア選手権などの世界大会にエルサルバドル代表として出場した経験を持ち、400mで45秒99のエルサルバドル記録を保持している。日本国籍取得後の2016年には400mで日本歴代7位タイ(当時)の45秒44をマーク。2017年には世界リレー日本代表に選出された。

経歴

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幼少期にジュニアプロリーグでサッカーをしながら陸上競技を始め、17歳の時に陸上競技に専念した[1]

高校3年生ながら2004年8月のアテネオリンピック男子400mに出場するも、予選で48秒46の組6着に終わった[2]。その後、拠点をアメリカに移した[1]

2007年8月の大阪世界選手権男子400m予選で46秒92のエルサルバドル記録(当時)を樹立し[3]、1993年にRubén Benítezがマークした47秒51を塗り替えたが、組8着で敗退した[4]

2008年3月のバレンシア世界室内選手権男子400m予選で48秒82のエルサルバドル記録(当時)を樹立したが、組6着で敗退した[5]

2010年3月のドーハ世界室内選手権男子400m予選で48秒21のエルサルバドル記録を樹立したが、組5着で敗退した[6]

2012年3月のイスタンブール世界室内選手権男子400m予選で48秒96の組4着に終わった[7]。4月28日のヒメナ・レストレポ記念(GRAND PRIX INTRENACIONAL XIMENA RESTREPO)男子400mでは45秒99(高地記録)のエルサルバドル記録を樹立し、45秒台に突入した。

2013年に日本国籍を取得し、拠点も日本に移した[1]

2014年6月の日本選手権男子400mでは決勝に進出するも46秒82の7位に終わった。

2015年からニューモード(現・ユメオミライ)に所属[8]

2016年4月23日に男子400mで4年ぶりの自己ベスト(当時)となる45秒89をマークすると、5月8日のコスタリカ選手権男子400mでは日本歴代7位タイ(当時)の記録となる45秒44をマークし、リオデジャネイロオリンピック参加標準記録に0秒04差と迫った[9]。今季日本ランク1位(当時)として臨んだ6月の日本選手権男子400mでは46秒41の6位に終わり、リオデジャネイロオリンピック男子4×400mリレーの日本代表候補から漏れた[注 1]日本代表デビューとなった7月の日中韓3カ国交流男子400mは46秒60の2位に終わり(日本人トップ)[10]、リオデジャネイロオリンピック参加標準記録を突破できず、オリンピック出場は叶わなかった。

2017年4月の世界リレー男子4×400m日本代表に選出されたが[11]、大会では4×400m予選のメンバーには選ばれず、4×100mリレーのB決勝に出場した(アンカーを務めて40秒31の7位)[12]

人物・エピソード

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自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒72 (+1.8) 2010年5月1日 アメリカ合衆国の旗 ナッキトッシュ
200m 21秒48 (-0.6) 2009年5月9日 アメリカ合衆国の旗 ナッキトッシュ
400m 45秒44 2016年5月8日 コスタリカの旗 サンホセ 日本歴代8位タイ
高地記録
室内
200m 22秒51 2008年2月22日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン 室内エルサルバドル記録
400m 48秒21 2010年3月12日 カタールの旗 ドーハ 室内エルサルバドル記録

エルサルバドル記録

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種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
400m 45秒99 2012年4月28日 コロンビアの旗 メデジン 高地記録

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

国際大会

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
エルサルバドルの旗 エルサルバドル
2003 中央アメリカ選手権 (en グアテマラの旗 グアテマラシティ 400m 4位 49秒29
4x100mR 4位 44秒64 (3走)
4x400mR 2位 3分19秒16 (3走)
パンアメリカンジュニア選手権 (en バルバドスの旗 ブリッジタウン 200m 予選 23秒02 (0.0)
400m 予選 50秒12
中央アメリカジュニア選手権 (en コスタリカの旗 サンホセ 200m 予選 22秒86
400m 2位 49秒13
4x100mR 4位 44秒19
4x400mR 優勝 3分24秒49 (1走)
2004 中央アメリカジュニア選手権 (en コスタリカの旗 サンホセ 400m 優勝 47秒80 大会記録
世界ジュニア選手権 イタリアの旗 グロッセート 400m 予選 49秒66
オリンピック ギリシャの旗 アテネ 400m 予選 48秒46
中央アメリカ選手権 (en ニカラグアの旗 マナグア 200m 4位 22秒20
400m 3位 48秒53
4x100mR 4位 44秒66 (1走)
4x400mR 2位 3分21秒98 (2走)
2006 イベロアメリカ選手権 (en アメリカ合衆国の旗 ポンセ 400m 予選 48秒26
2007 中央アメリカ選手権 (en コスタリカの旗 サンホセ 400m 3位 48秒21
4x100mR 3位 42秒34 (4走)
4x400mR 3位 3分20秒95 (4走)
北中米カリブ選手権 (en エルサルバドルの旗 サンサルバドル 400m 予選 47秒75
4x400mR 6位 3分23秒90 (4走)
世界選手権 日本の旗 大阪 400m 予選 46秒92 エルサルバドル記録
2008 世界室内選手権 スペインの旗 バレンシア 400m 予選 48秒82 室内エルサルバドル記録
中央アメリカ選手権 (en ホンジュラスの旗 サン・ペドロ・スーラ 400m 2位 47秒89
4x400mR 2位 3分20秒70 (3走)
中央アメリカ・カリブ選手権 (en コロンビアの旗 カリ 400m 予選 47秒88
2009 ユニバーシアード (en セルビアの旗 ベオグラード 200m 2次予選 DNS
400m 準決勝 47秒43
2010 世界室内選手権 カタールの旗 ドーハ 400m 予選 48秒21 室内エルサルバドル記録
中央アメリカ競技大会 (en パナマの旗 パナマ 200m 2位 21秒62 (+0.1)
400m 2位 47秒70
イベロアメリカ選手権 (en スペインの旗 サン・フェルナンド 400m 予選 47秒05
中央アメリカ・カリブ海競技大会 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 400m 予選 47秒66
中央アメリカ選手権 (en グアテマラの旗 グアテマラシティ 400m 優勝 47秒33
4x100mR 3位 43秒17 (1走)
4x400mR 3位 3分23秒54 (1走)
2011 中央アメリカ選手権 (en コスタリカの旗 サンホセ 400m 2位 47秒12
4x400mR 2位 3分21秒45 (4走)
中央アメリカ・カリブ選手権 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 400m 予選 47秒00
アルバ競技大会 (en ベネズエラの旗 バルキシメト 200m 7位 21秒65 (+2.4)
400m 4位 46秒48
パンアメリカン競技大会 (en メキシコの旗 グアダラハラ 400m 予選 46秒93
2012 世界室内選手権 トルコの旗 イスタンブール 400m 予選 48秒96
日本の旗 日本
2016 日中韓3カ国交流 大韓民国の旗 金泉 400m 2位 46秒60
2017 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x100mR B決勝 40秒31 (4走)

日本の大会

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大会 場所 種目 結果 記録 備考
2013 静岡国際 袋井市 400m 決勝 47秒03
日本選手権 調布市 400m 予選 DNS
2014 静岡国際 袋井市 400m 7位 46秒68
日本選手権 福島市 400m 7位 46秒82
南部記念 札幌市 400m 優勝 46秒57
2015 織田記念 広島市 400m 予選 48秒72
東日本実業団選手権 熊谷市 400m 3位 47秒12
4x400mR 優勝 3分12秒82 (4走)
日本選手権 新潟市 400m 予選 46秒42
実業団・学生対抗 平塚市 400m 2位 46秒86
メドレーR 優勝 1分49秒92 (4走) 大会記録
全日本実業団選手権 岐阜市 400m 予選 48秒35
4x400mR 4位 3分11秒36 (4走)
2016 日本選手権 名古屋市 400m 6位 46秒41
全日本実業団選手権 大阪市 4x400mR 6位 3分14秒60 (4走)
2017 静岡国際 袋井市 400m 8位 47秒26
東日本実業団選手権 秋田市 400m 4位 47秒32
4x400mR 優勝 3分16秒41 (4走)
日本選手権 大阪市 400m 予選 46秒41

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ 発表時は日本チームがリオデジャネイロオリンピック男子4×400mリレーの出場権を獲得していなかったため、日本陸上競技連盟は日本代表候補として発表。出場権を獲得した場合は候補が外れて正式に日本代表となる。

出典

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  1. ^ a b c d TEACHER / TAKESHI FUJIWARA”. INTA KIDS RUNNING CLUB. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月8日閲覧。
  2. ^ 第28回オリンピック男子400m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年5月1日閲覧。
  3. ^ 第11回世界選手権男子400m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年5月1日閲覧。
  4. ^ Fujiwara, un salvadoreno que bate records en la tierra de sus ancestros”. Terra USA (2007年8月28日). 2016年5月1日閲覧。
  5. ^ 第12回世界室内選手権男子400m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年5月1日閲覧。
  6. ^ 第13回世界室内選手権男子400m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年5月1日閲覧。
  7. ^ 2012年世界室内選手権男子400m予選リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年5月1日閲覧。
  8. ^ 陸上競技部”. ニューモード. 2015年4月1日閲覧。
  9. ^ 「NEWSフラッシュ」『月刊陸上競技』第50巻第7号、講談社、2016年6月号、86頁。 
  10. ^ 第3回日中韓3ヵ国交流陸上競技大会(2016/金泉)日本選手リザルト 日本陸上競技連盟 (PDF, 108 KB) 2017年04月09日閲覧
  11. ^ 2017 ワールドリレーズ(ナッソー)日本代表選手 日本陸上競技連盟 (PDF, 92.6 KB) 2017年04月09日閲覧
  12. ^ 2017年世界リレー男子4×100mB決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2017年4月22日). 2017年4月23日閲覧。

外部リンク

[編集]
記録
先代
Rubén Benítez
(47秒51)
1993年5月1日
男子400m
エルサルバドル記録保持者
(46秒92 - 45秒99)

2007年8月28日 - 現在
次代
未定