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若松英輔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

若松 英輔(わかまつ えいすけ、1968年 - )は、日本批評家文芸評論家随筆家[1][2]の執筆も行う。

東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授[3][4]

経歴

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新潟県糸魚川市出身[5]。生後40日で幼児洗礼を受けた生まれながらのカトリック信徒。新潟明訓高等学校を経て慶應義塾大学文学部仏文学科を卒業[5][6]

ピジョン・クオリティ・オブ・ライフ株式会社社長、シナジーカンパニージャパン代表取締役を歴任[7]

2013年10月から2015年12月まで「三田文學」編集長[7][8]読売新聞読書委員[9]。2018年から2022年3月まで東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。

受賞歴

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  • 2007年、「越知保夫とその時代―求道の文学」で第14回三田文学新人賞評論部門を受賞[10]
  • 2016年、『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』で第2回西脇順三郎学術賞を受賞[2]
  • 2018年
  • 2019年10月、『小林秀雄 美しい花』で第16回蓮如賞を受賞。
  • 2022年、『いのちの政治学』(集英社インターナショナル、対談:若松英輔:中島岳志)が、咢堂ブックオブザイヤー2021に選出 [12]

著書

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単著

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  • 井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会、2011)
  • 『神秘の夜の旅 越知保夫とその時代』(トランスビュー、2011/増補版・亜紀書房、2021)
  • 『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー、2012/増補版・亜紀書房、2021)
  • 『内村鑑三をよむ』(岩波ブックレット、2012)
  • 『死者との対話』(トランスビュー、2012)、増補版『亡き者たちの訪れ』(亜紀書房、2022)
  • 池田晶子 不滅の哲学』(トランスビュー、2013/増補版・亜紀書房、2021)
  • 岡倉天心 『茶の本』を読む』(岩波現代文庫、2013)
  • 『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』(河出書房新社、2014)
  • 『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた』(河出書房新社、2014)
  • 吉満義彦 詩と天使の形而上学』(岩波書店、2014)
  • 『生きる哲学』(文春新書、2014)
  • 『霊性の哲学』(角川選書、2015)
  • 『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会、2015)[13]
  • 『悲しみの秘義 若松英輔エッセイ集』(ナナロク社、2015/文春文庫、2019)
  • 『イエス伝』(中央公論新社、2015/中公文庫、2023)
  • 『生きていくうえで、かけがえのないこと』(亜紀書房、2016)
  • 『言葉の贈り物』(亜紀書房、2016)
  • 『詩集 見えない涙』(亜紀書房、2017)
  • 『言葉の羅針盤』(亜紀書房、2017)
  • 小林秀雄 美しい花』(文藝春秋、2017/文春文庫、2021)
  • 『内村鑑三 悲しみの使徒』(岩波新書、2018)
  • 『詩集 幸福論』(亜紀書房、2018)
  • 『常世の花 石牟礼道子』(亜紀書房、2018)
  • 『種まく人』(亜紀書房、2018)
  • 『詩集 燃える水滴』(亜紀書房、2019)
  • 『詩を書くってどんなこと? こころの声を言葉にする』(中学生の質問箱・平凡社、2019)
  • 『「こころ」異聞 書かれなかった遺言』(岩波書店、2019)
  • 『考える教室 大人のための哲学入門』(NHK出版「学びのきほん」、2019)
  • 『詩と出会う 詩と生きる』(NHK出版、2019)
  • 『本を読めなくなった人のための読書論』(亜紀書房、2019)
  • 『いのちの巡礼者 教皇フランシスコの祈り』(亜紀書房、2020)
  • 『詩集 愛について』(亜紀書房、2020)
  • 『霧の彼方 須賀敦子』(集英社、2020)
  • 『14歳の教室 どう読みどう生きるか』(NHK出版、2020)
  • 『弱さのちから』(亜紀書房、2020)
  • 『読書のちから』(亜紀書房、2020)
  • 『詩集 たましいの世話』(亜紀書房、2021)
  • 『「生きがい」と出会うために 神谷美恵子のいのちの哲学』(NHK出版、2021)- 下記・100分de名著を増訂
  • 『沈黙のちから』(亜紀書房、2021)
  • 『日本人にとってキリスト教とは何か~遠藤周作深い河』から考える』(NHK出版新書、2021)
  • 『詩集 美しいとき』(亜紀書房、2022)
  • 『はじめての利他学』(NHK出版「学びのきほん」、2022)
  • 『いのちの秘義 レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』の教え』(亜紀書房、2022)
  • 『言葉を植えた人』(亜紀書房、2022)
  • 『読み終わらない本』(KADOKAWA、2023)- 12編の紹介
  • 『藍色の福音』(講談社、2023)
  • 『光であることば』(小学館、2023)- 30名の銘言解説
  • 『ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う』(亜紀書房、2023)
  • 『詩集 ことばのきせき』(亜紀書房、2024) 
  • 『自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと』(亜紀書房、2024)

放送テキスト

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  • 『「100分de名著石牟礼道子 苦海浄土-悲しみに真実を見る』 NHK出版、2016年8月、同・名著ブックス(改訂版)、2019年1月
  • 『「100分de名著」 内村鑑三 代表的日本人-永遠の今を生きる者たち』 NHK出版、2015年12月、同・名著ブックス(改訂版)、2017年10月
  • 『シリーズ・カルチャーラジオ-文学の世界 詩と出会う 詩と生きる』 NHK出版、2017年12月
  • 『「100分de名著」 神谷美恵子 生きがいについて-いのちを点す「義務」がある』 NHK出版、2018年5月
  • 『別冊「100分de名著」 茨木のり子 自分の感受性くらい 若松英輔特別授業 読書の学校』 NHK出版、2018年11月
  • 『「100分de名著」 西田幾多郎 善の研究-人は誰もが生かされている』 NHK出版、2019年10月
  • 『「100分de名著」 災害を考える 喪失と再生の果て』 NHK出版、2021年2月
  • 『「100分de名著」 新約聖書 福音書-言葉の奥にあるコトバ』 NHK出版、2023年3月
  • 『「NHK 宗教の時間柳宗悦 美は人間を救いうるのか』(上下)NHK出版、2024年3月-2024年9月(予定)

共著

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  • 『現代の超克 本当の「読む」を取り戻す』中島岳志と対話(ミシマ社、2014)
  • 『往復書簡 悲しみが言葉をつむぐとき』和合亮一と(岩波書店、2015)
  • 『往復書簡 緋の舟』志村ふくみと(求龍堂、2016)
  • 『宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教』池上彰佐藤優松岡正剛碧海寿広との討論(角川書店、2018)
  • 『キリスト教講義』山本芳久と対話(文藝春秋、2018/文春学藝ライブラリー、2023)
  • 『本を贈る』(三輪舎、2018)、全10名
  • 『いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている』中島岳志と対話(集英社クリエイティブ、2021)
  • 『危機の神学 「無関心というパンデミック」を超えて』山本芳久と対話(文春新書、2021)
  • 『徹底討論! 問われる宗教と“カルト』(NHK出版新書、2023)、全6名・論者で参加

編著

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  • 『読むと書く 井筒俊彦エッセイ集』(慶應義塾大学出版会[注釈 1]、2009)[6]
  • 『小林秀雄 越知保夫全作品』(慶應義塾大学出版会、2010、新版2016)[6]
  • 『井筒俊彦 言語の根源と哲学の発生』(河出書房新社〈KAWADE道の手帖〉、2014、増訂版2017)。安藤礼二と責任編集
  • 『井筒俊彦ざんまい』(慶應義塾大学出版会、2019)
  • 『新編 志樹逸馬詩集』(亜紀書房、2019)
  • 『文学者と哲学者と聖者 吉満義彦コレクション』(文藝春秋〈文春学藝ライブラリー〉、2022)

論文

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  • 須賀敦子の足跡(あしあと) 異端者の信仰とその祈願 -「三田文学」2007年夏季号
  • 越知保夫とその時代―求道の文学 -「三田文学」2007年春季号
  • 吉満義彦 -「三田文学」連載 2010年 - 2014年
  • 生きる哲学 - 「文學界」連載 2013年 - 2014年
  • イエス伝 - 「中央公論」連載 2013年 - 2014年
  • 愛しみの哲学 - 「文藝」連載 2013年 - 2014年
  • 美しい花―小林秀雄 - 「文學界」連載 2015年 - 2017年
  • 緋の舟―往復書簡(志村ふくみと)- 「すばる」連載 2015年(1‐12月号)
  • 霧の彼方-須賀敦子 - 「すばる」連載 2016年 - 2020年
  • 柳宗悦-美に用いられた人 - 月刊「目の眼」連載 2015年~2020年2月号
  • 岡倉天心―日本近代絵画を創った描かぬ巨匠 - ウェブ版「考える人」連載 2014年~2017年11月(第13回で中断)

翻訳

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  • メディカルハーブ安全性ハンドブック - マイケル・マクガフィンほか編、メディカルハーブ広報センター監修、林真一郎・渡辺肇子監訳、東京堂出版、2001.12.
  • ミッチェル・メイ・モデル 「スピリチュアリティ」と「ビジネス」を高い次元で融合した男。 - ミッチェル・メイ 監訳、大空夢湧子 通訳、ヴォイス、2007.5.

脚注

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注釈

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  1. ^ 『井筒俊彦全集』(全13巻、慶應義塾大学出版会、2013-2016)の編集委員。他に複数の旧著校訂・解説を担当。

出典

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  1. ^ 若松英輔氏(批評家)×安藤礼二氏(文芸評論家)トークイベント”. 2015年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  2. ^ a b 亜紀書房 - 見えない涙”. 亜紀書房. 2018年9月8日閲覧。
  3. ^ NHK Eテレ「こころの時代」にリベラルアーツ研究教育院の若松英輔教授が出演”. 東京工業大学 (2020年12月17日). 2021年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月26日閲覧。
  4. ^ 若松英輔『考える教室 大人のための哲学入門』NHK出版〈教養・文化シリーズ〉、2019年3月。ISBN 9784144072413 (Kindle版、位置No. 1157/1177)
  5. ^ a b 上越タイムス社 電子版|記事詳細”. 上越タイムス. 2018年9月8日閲覧。
  6. ^ a b c 書誌詳細 小林秀雄”. 慶応義塾大学出版会. 2011年7月14日閲覧。
  7. ^ a b c 【決定のお知らせ】第16回 角川財団学芸賞”. 角川文化振興財団 (2018年10月18日). 2018年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月22日閲覧。
  8. ^ 若松英輔『生きていくうえで、かけがえのないこと』亜紀書房、2016年9月、30頁。ISBN 978-4-7505-1483-3 
  9. ^ 若松英輔初の詩集『見えない涙』 詩は人の心に宿るもう1つの祈り : 書籍 : クリスチャントゥデイ”. 株式会社 クリスチャントゥデイ. 2018年10月3日閲覧。
  10. ^ 三田文学ホームページ”. 三田文学会. 2018年9月8日閲覧。
  11. ^ 第33回 詩歌文学館賞 決定 - 日本現代詩歌文学館”. 日本現代詩歌文学館. 2018年9月8日閲覧。
  12. ^ 尾崎行雄記念財団ホームページ 咢堂ブックオブザイヤー2021”. 尾崎行雄記念財団. 2022年7月6日閲覧。
  13. ^ 「井筒俊彦 叡知の哲学」より先に著した

外部リンク

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