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聖マリアンナ医科大学病院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
聖マリアンナ医科大学 > 聖マリアンナ医科大学病院
聖マリアンナ医科大学病院
病院外観
情報
英語名称 St. Marianna University School of Medicine Hospital
標榜診療科 内科、呼吸器・感染症内科、循環器内科、消化器・肝臓内科、腎臓・高血圧内科、代謝・内分泌内科、神経内科、血液内科、リウマチ・膠原病・アレルギー内科、腫瘍内科、神経精神科、小児科・新生児科、消化器・一般外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺・内分泌外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、皮膚科、腎泌尿器外科、産科・婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、麻酔科
許可病床数 955床
一般病床:924床
精神病床:31床
機能評価 一般病院2(500床以上)
3rdG:Ver.1.1
開設者 学校法人聖マリアンナ医科大学
管理者 大坪 毅人(病院長)
開設年月日 1974年(昭和49年)
所在地
216-8511
位置 北緯35度36分1.7秒 東経139度32分55.9秒 / 北緯35.600472度 東経139.548861度 / 35.600472; 139.548861 (聖マリアンナ医科大学病院)座標: 北緯35度36分1.7秒 東経139度32分55.9秒 / 北緯35.600472度 東経139.548861度 / 35.600472; 139.548861 (聖マリアンナ医科大学病院)
二次医療圏 川崎北部
PJ 医療機関
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聖マリアンナ医科大学病院(せいまりあんないかだいがくびょういん、英語: St.Marianna University School of Medicine Hospital)は、神奈川県川崎市宮前区にある医療機関である。

沿革

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  • 1974年(昭和49年): 大学病院本館が完成し開院。
  • 1980年(昭和55年): 別館が完成する。
  • 2023年(令和5年)1月 : 大学病院新入院棟がオープンする。
  • 2024年(令和6年)10月 : 大学病院新外来棟(現別館)オープン(予定)
  • 2026年(令和8年)8月 : 新病棟・エントランス棟がグランドオープン(予定)

診療科

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  • 総合診療内科
  • 呼吸器内科
  • 循環器内科
  • 消化器・肝臓内科
  • 腎臓・高血圧内科
  • 代謝・内分泌内科
  • 脳神経内科
  • 血液内科
  • リウマチ・膠原病・アレルギー内科
  • 腫瘍内科
  • 神経精神科
  • 小児科
  • 新生児科
  • 消化器・一般外科
  • 心臓血管外科
  • 呼吸器外科
  • 小児外科
  • 乳腺・内分泌外科
  • 脳神経外科
  • 整形外科
  • 形成外科
  • 皮膚科
  • 腎泌尿器外科
  • 産科
  • 婦人科
  • 眼科
  • 耳鼻咽喉・頭頚部外科
  • 放射線診断・IVR科
  • 放射線治療
  • 麻酔科
  • リハビリテーション科
  • 病理診断科
  • 救急科
  • 緩和ケア科
診療施設部門
  • 呼吸器病センター
  • ハートセンター
  • 心不全センター
  • ハイブリッド心臓大動脈治療センター
  • 脳卒中センター
  • パーキンソン病治療センター
  • 腎臓病センター
  • 糖尿病センター
  • 内分泌疾患センター
  • リウマチ・膠原病生涯治療センター
  • 胆道・膵臓病センター
  • 肝疾患医療センター
  • 脊椎センター
  • 人工関節センター
  • 総合周産期母子医療センター
  • こどもセンター
  • 精神療法・ストレスケアセンター
  • 認知症(老年精神疾患)治療研究センター
  • 統合失調症治療センター
  • リハビリテーションセンター
  • 腫瘍センター
  • 生殖医療センター
  • 感染症センター
  • 緩和ケアセンター
  • 救命救急センター
  • てんかんセンター
  • 夜間急患センター
  • 健康診断センター
  • ゲノム医療推進センター

医療機関の指定等

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交通アクセス

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公式サイト「交通アクセス」を参照

不祥事

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精神保健指定医の不正取得事件

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同病院に所属する精神科医のうち、計11人が、精神障害を持つ患者を強制入院させるための国家資格である「精神保健指定医」のケースレポートを「コピー&ペースト」で使い回し、資格を不正取得していたことが2015年(平成27年)までに明らかになった[1]。最終的には23人の指定医取り消し事件となった。この件について、大学病院からお詫び文が発表された[2]

聖マリアンナ医科大学は、大学組織ぐるみでの不正については、これを否認していたが[3]、更に厚生労働省が調査したところ、聖マリアンナ医科大学病院に所属していた2人の精神科医(うち1人が既に病院を退職済み)が「精神保健指定医」を不正取得していたことが、2016年(平成28年)9月4日に明らかになった[4]

聖マリアンナ医科大学の幹部は「大学の調査に限界があり、新たに不正の疑いが出ていることは残念」と読売新聞の取材に対して述べ、2015年の不正取得事件発覚後に、聖マリアンナ医科大学内で調査委員会を設置して調べたが、今回浮上した2人については、学内での調査で不正行為を確認出来なかった[4]

また、この不祥事によって、2015年(平成27年)3月に、13人所属していた常勤の精神保健指定医が、2016年(平成28年)4月には常勤医が4人に減り、精神科の診療体制を縮小せざるを得なくなり、当病院での医療保護入院は難しくなったと、川崎市の担当者は述べた[5]

治験における臨床試験虚偽報告事件

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向精神薬「ブロナンセリン(商品名:ロナセン)」 における、向精神薬「アリピプラゾール(商品名:エビリファイ)との患者の改善度と比較する臨床試験「初発エピソード統合失調症患者の認知機能障害に対する第2世代抗精神病薬 blonanserin の効果:aripiprazole とのオープン比較試験」において[6]、同病院神経精神科の治験に参加した、女性の臨床試験の診療録原本閲覧を、2015年(平成27年)8月に求めたものの、「シュレッダーで破棄した」とをつき、聖マリアンナ医科病院、聖マリアンナ医科大学の職員が、口裏を合わせて情報開示を拒み続けたが、2015年(平成27年)12月21日、一転して原本の存在を認め、女性に謝罪した[7]

この件で、聖マリアンナ医科大学生命倫理委員会が開かれ、この臨床試験の中止が決まった。三宅良彦学長は「研究方法・施行にプロトコール(実施計画書)との相違が見られましたので、生命倫理委員会の決議を受け、中止を命じました」と文書で述べている[8]

臨床試験問題は、2016年(平成28年)3月10日参議院厚生労働委員会において、維新の党川田龍平が質疑で取り上げ、厚生労働大臣塩崎恭久は「聖マリアンナ医科大学病院の担当者に対して、既に厚生労働省が行政指導を行った」と答弁した[9]

この件について、6件の臨床研究を中止し、関連する論文撤回、治験や臨床研究論文についてのお詫び文と顚末書が、2017年(平成29年)2月14日に、聖マリアンナ医科大学の公式ウェブサイトに掲載された[10][11]

関連項目

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脚注

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  1. ^ “聖マリアンナ医大病院:医師11人に資格不正取得の疑い”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年4月15日). http://mainichi.jp/select/news/20150415k0000m040070000c.html 
  2. ^ 精神保健指定医の取り消しについてのお詫び』(プレスリリース)聖マリアンナ医科大学病院、2015年8月7日http://www.marianna-u.ac.jp/hospital/news_hospital/hospital20150416_2.html2015年9月6日閲覧 
  3. ^ 成相通子 (2015年6月18日). “聖マリ「ゆるみきっていた」、指導医3人を追加取消”. m3.com編集部 (エムスリー株式会社). https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/331712/ 2015年9月6日閲覧。 
  4. ^ a b “「精神指定医」不正疑惑、聖マリアンナ医大でさらに2人…大学「調査に限界」”. 読売新聞 (読売新聞東京本社). (2016年9月4日). https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160904-OYTET50008/ 2016年2月16日閲覧。 
  5. ^ “【ニュース深層】前代未聞の“コピペ医師”大量資格取り消し…措置入院の判断どうする”. 産経新聞 (産経新聞社). (2016年11月8日). https://www.sankei.com/article/20161108-UVRXHVIXK5NCDDITYIQFMRUEUY/5/ 2017年8月8日閲覧。 
  6. ^ 第2世代抗精神病薬の初発エピソード統合失調症の認知機能に対する効果』(プレスリリース)大学病院医療情報ネットワーク、2016年3月8日https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R0000126572016年5月2日閲覧 
  7. ^ 佐藤光展 (2015年12月28日). “聖マリアンナの虚言”. 読売新聞 (読売新聞社). https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151228-OYTEW63492/?catname=column_sato-mitsunobu 2016年5月2日閲覧。 
  8. ^ 佐藤光展 (2016年2月17日). “聖マリが臨床試験を中止”. 読売新聞 (読売新聞社). https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160217-OYTET50036/?catname=column_sato-mitsunobu 2016年5月2日閲覧。 
  9. ^ 佐藤光展 (2016年3月17日). “厚労省が聖マリを行政指導”. 読売新聞 (読売新聞社). https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160317-OYTET50052/?catname=column_sato-mitsunobu 2016年5月2日閲覧。 
  10. ^ 佐藤光展 (2017年2月13日). “聖マリが新たに六つの臨床研究を中止へ”. 読売新聞 (読売新聞東京本社). https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170213-OYTEW201216/?catname=column_sato-mitsunobu 2016年2月16日閲覧。 
  11. ^ 三宅良彦『本学で実施された神経精神科臨床試験における不適切事案について』(プレスリリース)聖マリアンナ医科大学、2017年2月14日http://www.marianna-u.ac.jp/houjin/houjin20170214/2017年2月16日閲覧 
  12. ^ 院内学級 - 川崎市立菅生中学校ホームページ内

外部リンク

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