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米田完

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
米田 完よねだ かん
生誕 (1961-10-16) 1961年10月16日(63歳)[1][2]
日本の旗 日本 東京都
研究分野 ロボット工学
研究機関 東京工業大学
千葉工業大学
出身校 東京工業大学
博士課程
指導教員
広瀬茂男
梅谷陽二
博士課程
指導学生
東京工業大学(主査は広瀬茂男)
倉爪亮[注 1]
塚越秀行[注 2]
太田祐介[注 3]
主な業績 光学式力センサ、四足歩行ロボット『TITAN-IV』、『HYPERION』シリーズ、二足歩行ロボット『YANBO』シリーズ、書籍『ロボット創造設計』シリーズ
影響を
与えた人物
多田隈建二郎[3]
主な受賞歴 日本機械学会教育賞(2008)
文部科学大臣表彰(2009)
プロジェクト:人物伝
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米田 完(よねだ かん、1961年(昭和36年) - )は、日本ロボット工学者千葉工業大学未来ロボティクス学科教授、同学科長。学位は、博士(工学)東京工業大学[4]。省自由度の二足・四足・六足歩行ロボットや特殊移動ロボット、ロボット要素の研究開発に従事。

東京工業大学の学生サークル「ロボット技術研究会」における二足歩行ロボット『YANBO』の製作、筑波科学博に出展された四足歩行ロボット『TITAN-IV』や光学式力センサの研究開発、人が乗って歩行できる四足歩行ロボット『HYPERION 4』等を開発している。

豊富な開発経験をもとに「はじめてのロボット創造設計」を共著で執筆し、シリーズ化する。これらの書籍は多方面で評価され、日本機械学会教育賞や文部科学大臣表彰を受賞している。

来歴・人物

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1961年東京で生まれる。小学生の頃から工作をよくやり、プラモデルもよくつくっていた。中学で鉄道模型、高校で金属板に穴を開けたりというレベルになる[要出典]

東京工業大学へ進学し、大学一年時に先輩が作ったサークル「ロボット技術研究会」に入る。動きのあるロボットを最初の教材として作ろうと思い、そこでロボットというものの存在に気付く[要出典]理学部物理学科へ進みながらも、二足歩行YANBOを製作する。修士課程も物理学専攻に進むが、博士後期課程進学時に機械系に転じ、機械物理工学専攻梅谷・広瀬研究室に所属する。

博士後期課程の途中から研究室の助手となる。四足歩行ロボット、及びそのためのウィスカセンサや光学式の力センサ等の研究開発に取り組む。1985年筑波科学博に出展されたTITAN-IVにも携わる。1994年には助教授に昇任し、広瀬・米田研究室として活発な研究活動を展開する。COE形成基礎研究や21世紀COEプログラム等も担当し、2006年には千葉工業大学に教授として栄転する。初代学科長の中野栄二の後を継ぎ、2010年に未来ロボティクス学科の学科長に就任。

研究内容

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自然の生物に学びながらも、それを超える人工機械をつくり出すことを志向している。2足、4足、6足歩行ロボット、および車輪、クローラ車両など移動ロボット全般、またそのメカニズム・センサ・制御・知能について研究している。

光学式力センサ

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  • 3自由度、6自由度の光学式力センサ[1][5]

二足歩行ロボット

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  • YANBO(ロボット技術研究会)
  • YANBO 3
  • YANBO EX
  • YANBO 4
  • YANBO 5
  • YANBO 0.1
  • PRISMAN(受動歩行)

四足歩行ロボット

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その他のロボット

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  • ParaWalker II
  • XEVIUS (俗称:粉クロ[要出典]
  • WINCLE 1&2
  • WINCLE 3
  • ARISTAN 1
  • PICROSS 1
  • WALLISS 1
  • HYPEGASUS

履歴

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略歴

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受賞歴

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  • 2008年 - 日本機械学会教育賞[9]
  • 2009年 - 平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)[注 4]

社会的活動

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業績

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学位論文

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著書

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(共著)

(分担執筆)

特許

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脚注

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注釈

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  1. ^ 倉爪亮『協調ポジショニングシステムに関する研究』東京工業大学〈博士論文(乙第3242号)〉、1998年12月31日。 NAID 500000182148NDLJP:3161270https://doi.org/10.11501/3161270 
  2. ^ 塚越秀行『傾斜面作業型4足歩行機械の機構と制御の研究』東京工業大学〈博士論文(甲第3703号)〉、1998年3月26日。 NAID 500000165324NDLJP:3144446https://doi.org/10.11501/3144446 
  3. ^ 太田祐介『Twin-Frame型移動システムの機構設計とその制御』東京工業大学〈博士論文(甲第4331号)〉、2000年3月26日。 NAID 500000197762NDLJP:3176884https://doi.org/10.11501/3176884 
  4. ^ 受賞理由:著作活動を通じたロボット工学の理解増進、受賞者:米田完、坪内孝司、大隅久[10]

出典

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  1. ^ a b c d e f 広瀬茂男 & 米田完 1991, pp.911.
  2. ^ a b c d 淺間一 2008, p. 2.
  3. ^ 瀬名秀明 (2008年2月22日). “東北大学機械系-瀬名秀明がゆく!シリーズ24『若手ロボット研究者がゆく!』第1回”. 東北大学機械系. 2015年1月8日閲覧。
  4. ^ a b 米田博士論文 1993.
  5. ^ 光センシング方式による6軸力センサを開発』(プレスリリース)ミネベア株式会社、2005年1月12日https://www.minebea.co.jp/press/2005/1182270_2949.html2015年1月8日閲覧 
  6. ^ S. Hirose, et.al. 2009, pp.111.
  7. ^ 米田完 2002, pp.266.
  8. ^ 米田完 & 佐藤裕亮 2009, pp=106.
  9. ^ (5)「はじめてのロボット創造設計,ここが知りたいロボット創造設計,これならできるロボット創造設計」の著作(教育,日本機械学会賞〔2007年度(平成19年度)審査経過報告〕)」『日本機械学会誌』第111巻第1074号、2008年5月5日、394頁、NAID 110006666323 
  10. ^ 平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰, http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/04/__icsFiles/afieldfile/2009/04/06/1259919_1.pdf 2014年3月30日閲覧。 
  11. ^ フェロー”. 学会案内. 日本ロボット学会. 2015年1月8日閲覧。
  12. ^ 米田完 、日本機械学会『生物型システムのダイナミックスと制御(分担)』養賢堂〈新技術融合シリーズ〉、2002年。国立国会図書館書誌ID:000003635067http://t2r2.star.titech.ac.jp/cgi-bin/publicationinfo.cgi?q_publication_content_issue=CTT1004666082024年3月25日閲覧 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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(研究者情報)

(その他)