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第61回朝日新聞社杯競輪祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第61回朝日新聞社杯競輪祭
小倉競輪場・GI
ナイター開催
周長:400m みなし直線:56.9m
周長:400m みなし直線:56.9m
レース詳細
開催日 2019年11月19日(火) - 24日(日)
レース結果
優勝 [1] 松浦悠士 (広島)
2位 [5] 清水裕友 (山口)
3位 [9] 諸橋愛 (新潟)
2018
2020

第61回朝日新聞社杯競輪祭は、2019年11月19日から24日まで、小倉競輪場で行われた競輪のGI競走である。

優勝賞金3450万円(副賞含む)[1][2]

KEIRINグランプリ2019への道のり

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当大会は、当年12月30日立川競輪場で行われる、KEIRINグランプリ2019の出場権をかけた最後の一戦となる。当大会開幕直前までに、同レースへの優先出場権を得た選手は以下の4名。

中川誠一郎 第34回読売新聞社杯全日本選抜競輪第70回高松宮記念杯競輪 優勝 (賞金2位)
脇本雄太 第73回日本選手権競輪 優勝 (賞金1位)
新田祐大 第62回オールスター競輪 優勝 (賞金8位)
村上博幸 第28回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント 優勝 (賞金5位)

残る5名は、当大会の優勝者ないし、競輪祭最終日(当年11月24日)時点における「選考用賞金獲得額」の上位者から選出される[3]が、以下の2名が賞金獲得額上位者として出場を確定させている[4][5](賞金獲得額順位は当年当大会開幕直前時点による[6])。

以上の前提に立ち、実質的に決勝戦が行われるまでに残った椅子は3名。そして残る3名の争いは、

に加え、下記に記した決勝戦に進出したメンバー(の5名=柏野・木暮・和田・坂口・吉田)ということになった。

9位と10位の間に大きな金額差がある中で迎えた今回の競輪祭。決勝進出を果たしたうち、7位・平原と9位・松浦は完走できればGP出場決定(逆に言うとレースで失格すると危うい状況)[4][5]、片や10位・諸橋は優勝が必須となった(7位平原あるいは9位松浦が失格した場合を除く)。

なお6位・郡司は、4日目・2次予選Bで落車して途中欠場となり、約6850万円で終えた[5][7]。清水・平原・松浦のいずれかが優勝した場合は、賞金9番手に残ってGP出場となる結果待ちになったが[5]、松浦の優勝によって最後の枠を掴んだ[8]

レースプログラム

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6日間で各5走。

1次予選では各2走して、着順に応じたポイント(数値設定は昨年大会と同じ)の合計上位選手が、4日目の2次予選に進出(1-9位はダイヤモンドレースへ)。

[9][10] 1着 2着 3着 4着 5着 6着 7着 8着 9着 棄権
1走 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
2走 13 11 9

結果的に進出ボーダーラインは、2次予選Aが15ポイント、2次予選Bが11ポイントとなった[11][12]

昨年とは異なり、4・5日目は、敗者戦を最終第12Rに持ってきた。

  • L級 B=「アメジスト」、A=「トパーズ」[1][13]
19(火) 20(水) 21(木) 22(金) 23(土 24(日)
1R 1次予選
1
1次予選
1
1次予選
2
選抜 一般 一般
2R
3R 選抜
4R 選抜
5R 1次予選
2
2次予選
B
6R 特選
7R 特選
8R 2次予選
A
9R L予選1(B) L予選2(B) L選抜(B) 準決勝
10R L選抜(A) 特秀
11R L予選1(A) L予選2(A) L決勝(B) DMR
12R L決勝(A) 選抜 一般 0決勝0

決勝戦

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競走成績

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車番 選手 登録地
着差 決まり
上がり
(秒)
H/B 特記[18]
1 1 松浦悠士 広島 S1 差し 11.4 S
2 5 清水裕友 山口 SS 1/2車身 捲り 11.5 B 重注(押上×2)、走注(斜行)
3 9 諸橋愛 新潟 S1 3/4車身 11.4 走注(押上)
4 6 柏野智典 岡山 S1 1車身 11.4
5 7 木暮安由 群馬 S1 1/8車輪 11.2
6 2 和田健太郎 千葉 S1 1/2車身 11.5
7 8 坂口晃輔 三重 S1 1/8車輪 11.2
8 4 吉田拓矢 茨城 S1 4車身 11.9 JH
9 3 平原康多 埼玉 SS 大差 14.4

配当金額

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  • 上段:複式、下段単式
2枠連
2車連 3連勝 ワイド
49,769票 128,019票 675,432票 60,747票
1=4 540円 (2) 1=5 530円 (2) 1=5=9 1,470円 (5) 1=5
1=9
5=9
320円 (3)
330円 (4)
530円 (7)
1-4 830円 (3) 1-5 860円 (3) 1-5-9 4,080円 (8)
85,582票 1,127,134票 [15] 8,524,977票 計 10,651,660票

レース概略

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[19][20][21]

最内枠の松浦が良いタイミングで真っ先に飛び出し、Sを取ることに成功。

清水裕友-松浦悠士-柏野智典、和田健太郎、吉田拓矢-平原康多-諸橋愛、坂口晃輔、木暮安由で周回。

清水が誘導員との距離を大きく空けつつ、後方の様子を窺う。残り2周で誘導員が退避。一本棒の5番手から吉田は仕掛けるも先頭に立つまで時間がかかり、清水は突っ張り気味に一旦イエローライン近くまで上がってから、平原の所でイン粘り。平原は最終1センターで外へふくらんで完全に後退。その直後に清水が早くも発進して、バック手前で吉田を乗り越える。

続いた松浦は、吉田を抜かした後に清水との車間を空けて、(柏野を捌いた)諸橋に気づいて警戒してギリギリまで待ってから踏み[22]、ゴール前で清水に追い付きハンドル投げで交わした。

GI決勝進出3回目での優勝。グレード制導入後では、広島勢で初の快挙となった[23]

GI初制覇となった選手は、2018年8月第61回オールスター競輪脇本雄太以来。また、競輪祭におけるGI初制覇は、2011年第53回大会)・長塚智広以来。

清水が2着に残り、準決勝第10R[24]同様となる中国両者のワンツー[25]。諸橋は和田の捲り追込をブロックしてから直線に入って3着に終わった[26]

特記事項

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  • 前年同様、競輪祭期間中の昼間には「KEIRINフェスティバル」を実施。前半3日間(11月19日〜21日)は久留米競輪場大宮競輪場で、後半3日間(11月22日〜24日)は平塚競輪場広島競輪場で、それぞれ開催[27]。但し本年はオールS級戦を開催した前年とは異なり、10R制になった以外はいずれの開催もA級戦を含む通常開催(FI)であった。
  • 決勝戦の地上波中継は、テレビ東京TXN系列 全6局ネット》が20:00 - 20:50に、『熱血ペダル!!~ボクらには戦う理由がある~第61回朝日新聞社杯 競輪祭(GⅠ)決勝戦』として放送(BSテレ東では20:00 - 20:54枠ながら前年同様地上波と同じタイミングにて終了してその後はCM)[29][30]

競走データ

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  • 昨年大会の決勝にも出場していたのは、清水裕友と、今回で7年連続ファイナリストとなった平原康多と、3年連続の諸橋愛

脚注

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  1. ^ a b GP切符かけ競輪祭開幕 【小倉】 - 西日本スポーツ、2019年11月15日
  2. ^ a b 松浦悠士が三度目の正直V!広島に初タイトル/小倉 「第61回・競輪祭の決勝成績」 - 日刊スポーツ、2019年11月25日
  3. ^ グランプリへの道 - KEIRIN GRAND PRIX 2019
  4. ^ a b グランプリ賞金争いの行方は!? - 日刊プロスポーツ新聞社 エンジョイニュース記事詳細、2019年11月23日 22時30分
  5. ^ a b c d 平原康多と松浦悠士は完走で獲得 GP出場権/小倉 - 日刊スポーツ、2019年11月24日
  6. ^ Road to GP 競輪祭直前展望 グランプリ出場を賭けた最後の戦いが始まる! - KEIRIN.JP、2019年11月18日
  7. ^ 郡司浩平が賞金8位で初出場 立川GPメンバー決定 - 日刊スポーツ、2019年11月25日
  8. ^ KEIRINグランプリ2019出場選手・2020年S級S班決定!! - KEIRIN.JP、2019年11月24日
  9. ^ http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/report/graderace/keirinsai/2019/winner_data/pdf/point.pdf
  10. ^ https://kdreams.r10s.jp/keirin/contents/images/graderace_20191119_pc/point.gif
  11. ^ https://web.archive.org/web/20191122021100/https://keirin.kdreams.jp/graderace/keirinsai/ranking/
  12. ^ 【小倉GI競輪祭】検車場から(21日) - 競輪スポニチ、2019年11月22日
  13. ^ 小林優香・梅川風子がガールズケイリングランプリ2019へ出場決定/競輪祭ガールズケイリングランプリトライアル2019 - More CADENCE、2019年11月22日
  14. ^ 日刊スポーツ PDF新聞
  15. ^ a b 広島競輪pdf
  16. ^ レース詳細 2019年11月24日 12R - Kドリームス
  17. ^ S級決勝|2019年11月24日(日) 小倉競輪 12R出走表 - オッズパーク競輪
  18. ^ 結果・検車場レポート - 日刊プロスポーツ新聞社 プロスポーツWeb
  19. ^ 『第61回朝日新聞社杯競輪祭(GI)レポート』 最終日編 - KEIRIN.JP
  20. ^ http://wm.st.keirin.jp/wm-keirin81/20191124-81-05-12-01-00.mp4
  21. ^ (00:04:27) Rakuten kdreams 【本気の競輪TV】第61回朝日新聞社杯 競輪祭GⅠ 決勝 後閑信一のレース徹底解説(0s〜) - YouTube
  22. ^ 松浦悠士が競輪祭でGI初制覇 GP出場権を獲得 - サンスポZBAT!、2019年11月24日
  23. ^ a b “松浦G1初制覇 競輪祭 【小倉】”. 西日本スポーツ (西日本新聞社). (2019年11月25日). https://web.archive.org/web/20191125093439/https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/562354/ 2019年11月25日閲覧。 
  24. ^ http://wm.st.keirin.jp/wm-keirin81/20191123-81-05-10-01-00.mp4
  25. ^ 松浦 初競輪王 清水と20代ワンツー!新時代到来 - 競輪スポニチ、2019年11月25日
  26. ^ 競輪祭優勝は松浦悠士 KEIRINグランプリ2019出場選手が決定/第61回朝日新聞社杯・競輪祭GⅠ - More CADENCE、2019年11月25日
  27. ^ ナイターGⅠ「競輪祭」の期間中は、1日中競輪を楽しもう!”. けいりんマルシェ(JKA) (2019年11月12日). 2019年11月25日閲覧。
  28. ^ ウルトラケイリン - JKA
  29. ^ テレビ放送予定
  30. ^ 熱血ペダル!!~ボクらには戦う理由がある~第61回 朝日新聞社杯 競輪祭(G1)決勝戦 - テレビ東京
  31. ^ 6日間の総売り上げ目標の110億円に届かず/小倉 - 日刊スポーツ、2019年11月25日
  32. ^ 日刊スポーツ大阪本社版、2019年11月25日付12面

外部リンク・参考文献

[編集]
朝日新聞社杯競輪祭
前回 (2018年 第61回朝日新聞社杯競輪祭
2019年
次回(2020年
第60回朝日新聞社杯競輪祭 第62回朝日新聞社杯競輪祭