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第33師団 (日本軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第33師団
1942年、イェナンジョンで油田を占拠中の第33師団の兵士
創設 1939年(昭和14年)2月7日
廃止 1945年昭和20年)
所属政体 大日本帝国
所属組織 大日本帝国陸軍
部隊編制単位 師団
兵種/任務 歩兵
所在地 中支-タイ-ビルマ-タイ
編成地 仙台
通称号/略称
補充担任 第14師管宇都宮師管宇都宮師管区
最終上級単位 緬甸方面軍
最終位置 タイ ナコーンナーヨック
戦歴 日中-太平洋戦争
(ビルマの戦い (1941-1942年))
(インパール作戦)
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第33師団(だいさんじゅうさんしだん)は、大日本帝国陸軍師団の一つ。

沿革

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編成経緯・大陸戦線

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日中戦争開戦後、占領地の警備や治安維持を目的として1939年(昭和14年)2月7日に新設された師団の一つ。宮城県仙台市で編成された。通称号の「弓」で知られる。

編成後、ただちに中国戦線に投入、第11軍戦闘序列に編入され湖北省に在って、ほかの治安師団と同様に1939年夏以降に行われたさまざまな治安作戦に参加し、その後1941年(昭和16年)4月に華北に転用され山西省に駐屯した。

ビルマ攻略戦

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太平洋戦争開戦後、第15軍戦闘序列に編入されビルマ攻略戦に参加、1942年(昭和17年)1月にバンコクからビルマに向かう、5月末には第15軍によりビルマのほぼ全域が占領された(第一次アキャブ作戦)。

1944年(昭和19年)3月には、師団は第15師団第31師団とともにインパール作戦に参加した。

インパール作戦以後

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師団概要

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歴代師団長

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  • 甘粕重太郎 中将:1939年(昭和14年)3月9日 - 1941年(昭和16年)1月20日
  • 桜井省三 中将:1941年(昭和16年)1月20日 - 1943年(昭和18年)3月11日
  • 柳田元三 中将:1943年(昭和18年)3月11日 - 1944年(昭和19年)5月16日
  • (心得)田中信男 少将:1944年(昭和19年)5月16日 - 6月27日
  • 田中信男 中将:1944年(昭和19年)6月27日 - 終戦

参謀長

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  • 外立岩治 歩兵大佐:1939年(昭和14年)3月9日 - 1939年8月1日[1]
  • 小堀金城 砲兵大佐:1939年(昭和14年)8月1日 - 1940年12月2日[2]
  • 村田孝生 大佐:1940年(昭和15年)12月2日 - 1943年6月10日[3]
  • 田中鉄次郎 大佐:1943年(昭和18年)6月10日 - 1944年9月9日[4]
  • 倉橋武雄 大佐:1944年(昭和19年)9月9日 - 終戦[5]

最終所属部隊

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  • 歩兵第213連隊(水戸):河原右丙大佐
  • 歩兵第214連隊(宇都宮):林正直大佐
  • 歩兵第215連隊(高崎):柄田節大佐
  • 山砲兵第33連隊:龍福松中佐
  • 工兵第33連隊:八木茂大佐
  • 輜重兵第33連隊:松木熊吉中佐
  • 第33師団通信隊:宮嶋清市少佐
  • 第33師団兵器勤務隊:五十嵐善一郎大尉
  • 第33師団衛生隊:久世清蔵中佐
  • 第33師団第1野戦病院:阿部順一軍医少佐
  • 第33師団第2野戦病院:土井茂軍医少佐
  • 第33師団防疫給水部:石橋嘉久蔵軍医大尉
  • 第33師団病馬廠:高橋威彦獣医少佐

インパール作戦時

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師団幹部

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  1. 師団長:柳田元三中将)→田中信男(着任時は少将のため、師団長心得。中将昇進に伴い正式に着任する。)
  2. 歩兵団長:山本募(少将)
  3. 参謀長:田中鉄次郎大佐

隷下部隊

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  1. 歩兵第213連隊(右突進隊)(連隊長:温井親光(大佐))
  2. 歩兵第214連隊(中突進隊)(連隊長:作間喬宜(大佐))
  3. 歩兵第215連隊(左突進隊)(連隊長:笹原政彦(大佐))
  4. 山砲第33連隊(連隊長:福家政男(大佐))
  5. 工兵第33連隊(連隊長:八木茂(大佐))
  6. 輜重兵第33連隊(連隊長:松木熊吉中佐))
  7. 通信隊
  8. 衛生隊
  9. 歩兵第151連隊(連隊長:橋本熊五郎(大佐))(原隊:第53師団(安))(配属部隊、以下同)
  10. 歩兵第67連隊第1大隊(大隊長:瀬古三郎大尉))(原隊:第15師団)
  11. 歩兵第154連隊第2大隊(大隊長:岩崎勝治(大尉))(原隊:第54師団(兵))
  12. 独立速射砲第14大隊(大隊長:川道乙巳(中佐))
  13. 戦車第14連隊(上田信夫(大佐)→井瀬清助(大佐))
  14. 野砲兵第54連隊第1中隊(中隊長:星子友宏(大尉))
  15. 野戦重砲兵第3連隊(連隊長:光井一雄(大佐))
  16. 野戦重砲兵第18連隊(連隊長:真山勝(大佐))
  17. 独立工兵第4連隊(連隊長:田口音吉(中佐))

脚注

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  1. ^ 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』357頁。
  2. ^ 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』378頁。
  3. ^ 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』377頁。
  4. ^ 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』458頁。
  5. ^ 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』476頁。

参考文献

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  • 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

関連項目

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