第27歩兵師団 (韓国陸軍)
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第27歩兵師団 | |
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創設 | 1953年9月18日 |
廃止 | 2022年11月30日 |
所属政体 | 大韓民国 |
所属組織 | 大韓民国陸軍 |
部隊編制単位 | 師団 |
兵科 | 歩兵 |
所在地 | 江原特別自治道華川郡 |
編成地 | 全羅南道光州市 |
愛称 | 勝とう部隊(이기자 부대) |
標語 | 中部戦線の守護者、祖国統一の先奉将 |
上級単位 | 第2軍団 |
戦歴 | ベトナム戦争 |
第27歩兵師団(だい27ほへいしだん、朝鮮語: 제27보병사단、The 27th Infantry Division、第二十七步兵師團)は大韓民国陸軍の歩兵師団の1つ。愛称は勝とう部隊(이기자 부대)。休戦ライン東部戦線を担当していた。
歴史
[編集]陸軍本部一般命令第202号に基づき、1953年6月18日、全羅南道光州で陸軍本部直轄で創設された。(創設記念日は9月18日にしている)同年9月18日、陸軍本部交付第1183号に基づき、各部隊からの期間要員を招集、江原道襄陽で集結させ部隊を編成した。同年10月1日、李炯錫准将が初代師団長に赴任。 ベトナム戦争では、第79歩兵連隊第3大隊が軍事援助団(鳩部隊)隷下の第101警備隊に編入し参戦した。
兵力削減に伴い、2022年11月30日をもって解体された。
編成
[編集]- 第77歩兵連隊(龍虎部隊、陸軍2316部隊)
- 新兵教育隊(第3大隊)
- 第78歩兵連隊(上昇ワシ部隊、陸軍2337部隊)
- 第79歩兵連隊(双頭ワシ部隊、陸軍2799部隊)
- (旧)第2新兵教育隊(第3大隊)
- 砲兵連隊
- 第239砲兵隊
- 第251砲兵隊
- 第259砲兵隊
- 第99砲兵隊(雄飛砲兵大隊)
- 本部隊(陸軍1288部隊)
- 工兵隊(1288部隊101大隊)
- 整備大隊(1288部隊201大隊)
- 補給輸送大隊(1288部隊301大隊)
- 化学兵器支援隊(1288部隊401大隊)
- 捜索大隊(1288部隊501大隊)
- 機務隊(1288部隊601大隊)
- 情報通信大隊(1288部隊701大隊)
- 憲兵隊(1288部隊801大隊)
- 戦車中隊
- 防空中隊
- 補充中隊
- 新兵教育隊
不祥事
[編集]2010年、元師団長の金因東[1]少将が2003年~2005年にかけ、歩兵教本等の軍事教範や作戦計画5027を北朝鮮との二重スパイであったとされる元安企部諜報員・朴采緒を通し朝鮮労働党作戦部に流出させたことが発覚、逮捕された[2][3]。
師団長
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 | 備考 | |
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漢字/片仮名表記 | 原語表記 | ||||||
1 | 李炯錫 | 이형석 | 1953.10.9 - 1954.8.24 | 日本陸士45期 | 第8師団長 | 連合参謀本部第1局長 | 准将 |
2 | 金鳳喆 | 김봉철 | 1954.8.25 - 1954.10.9 | 軍英1期 | 第29連隊 | 第33師団長[4] | |
3 | 金桂元 | 서종철 | 1954.10.10 - 1956.4.12 | 軍英1期 | 陸軍砲兵司令官 | 情報局長 | 准将 |
4 | 丁來赫 | 정래혁 | 1956.4.13 - 1956.11.13 | 日本陸士58期 軍英1期 |
歩兵学校長 | 陸軍本部作戦局長 | 准将 |
5 | 李致業 | 이치업 | 1956.11.14 - 1958.8.12 | 警士2期 | 第8師団長 | 援護処訴請委員長 | 准将 |
6 | 朴璟遠 | 박경원 | 1958.8.13 - 1959.7.7 | 警士2期 | 1師団長 | 陸本物流監 | 准将 |
7 | 金東洙 | 서종철 | 1959.7.8 - 1960.7.1 | 中央軍校韓人特別班 | ? | ? | 准将 |
8 | 全富一 | 전부일 | 1960.7.2 - 1962.3.2 | 警士2期 | 50師団長 | 第5軍管区司令官 | |
9 | 安光栄[5] | 이승우 | 1962.3.2 - 1964.1.9 | 警士3期 | 第50師団長 | 第2軍団副軍団長 | 准将 |
10 | 李俊鶴[6] | 곽철종 | 1964.1.10 - 1966.3.15 | 7期 | 第31師団長 | 国防部財政局長 | |
11 | 任智淳[7] | 임지순 | 1966.3.16 - 1967.12.7 | 8期2特 | 第36師団長 | 軍需参謀部次長 | |
12 | 羅熙弼 | 나희필 | 1967.12.7 - 1969.11.26 | 5期 | 軍事高等裁判官 | 陸本管理参謀部次長 | |
13 | 尹興禎 | 윤흥정 | 1969.11.27 - 1971.11.29 | 8期 | ? | ? | |
14 | 崔永植 | 윤흥정 | 1971.11.29 - 1974.1.24 | 8期 | ? | ? | |
15 | キム・ソニル | 김선일 | 1974.1.24 - 1976.2.26 | 7期 | ? | 第5軍団副軍団長 | 准将 |
16 | 権寧珏 | 권영각 | 1976.2.27 - 1978.2.25 | 砲幹5期 | 国防部長補佐官 | 連合軍司令部参謀部長[8] | |
17 | 鄭振權 | 정진권 | 1978.2.25 - 1980.1.6 | 8期 | ? | 陸軍教育司令官 | |
18 | ジョン・スンヒョン | 윤흥정 | 1980.1.7 - 1981.7.17 | 甲種46期 | ? | 予備役? | |
19 | キム・チャンギ | 김찬기 | 1981.7.17 - 1983.6.22 | ? | ? | ? | |
20 | 片東洙[9] | 편동수 | 1983.6.23 - 1985.6.9 | 14期 | 第5砲兵旅団長 | 6軍団副軍団長 | |
21 | ユン・インハ | 윤인하 | 1985.6.9 - 1987.6.9 | ? | ? | ||
22 | 片將圓 | 편장원 | 1987.6.10 - 1989.1.9 | 18期 | ? | 第3軍団長 | |
23 | 梁祥泰[10] | 양상태 | 1989.1.10 - 1991.1.6 | 19期[11] | ? | 国防部第1次官補 | |
24 | 吳亨根 | 오형근 | 1991.1.7 - 1992.12.28 | 22期 | 国防部投資事業調整官 | 作戦参謀部次長 | ハナフェ |
25 | キム・ヒョンス | 김현수 | 1992.12.29 - 1994.4.24 | ? | ? | ? | |
26 | 李豊吉 | 이풍길 | 1994.4.24 - 1995.10.23 | 24期 | ? | 軍需局長[12] | |
27 | 金勝廣[13] | 김승광 | 1995.10.23 - 1997.10.24 | 25期 | 国防部長官補佐官 | 第2軍副司令官[14] | |
28 | 金基成 | 김기성 | 1997.10.25 - 1999.11.11 | 陸士27期 | ? | 陸軍本部軍需部長 | |
29 | 金軍植[15] | 김군식 | 1999.11.12 - 2001.11.19 | 三士1期 | 情報司令官 | ||
30 | 李明九[16] | 이명구 | 2001.11.20 - 2003.9.8 | 29期 | 国軍体育部隊長[17] | 陸軍本部監察官 | |
31 | 河正烈 | 하정열 | 2003.9.9 - 2005.11.11 | 31期 | 3軍軍需処長 | 陸軍本部軍需参謀部長[18] | |
32 | イ・スンウ | 이승우 | 2005.11.12 - 2007.11.9 | 33期 | 人事参謀部長[19] | ||
33 | 金因東[1] | 김인동 | 2007.11.9 - 2009.11.10 | 三士12期 | 第6軍団参謀長[20] | ||
34 | 全仁釩 | 전인범 | 2009.11.10 - 2011.11.12 | 学士37期 | 合参戦略企画部戦作権転換推進団長 | 連合軍司令部作戦参謀次長 | |
35 | イ・ジンウォン | 이진원 | 2011.11.12 - 2013.4.26 | 39期 | 陸軍本部戦略企画処長 | 陸軍本部戦力企画参謀部長 | |
36 | キム・ジョンテ | 김종태 | 2013.4.26 - 2015.4.15 | 三士18期 | 陸軍教育司令部教育訓練部長 | ||
37 | 金政秀 | 김정수 | 2015.4.15 - 2017.09 | 42期 | 韓米連合司令部企画参謀次長[21] | 首都防衛司令官 |
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “[2泊3日同行取材]陸軍勝とう部隊酷寒期訓練(“ [2박3일 동행취재]육군 이기자부대 혹한기 훈련”)” (朝鮮語). 月刊朝鮮. (2008年4月1日) 2024年10月2日閲覧。
- ^ “北朝鮮、「黒金星」に黄長鎏氏の所在確認を指示”. 東亜日報. (2010年6月10日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ “スパイ「黒金星」に「作戦計画5027」渡した現役陸軍少将拘束”. デイリーNK. (2010年7月20日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ “(3587)第79話第79話陸士卒業生(40)張昌国( (3587) 제79화 제79화 육사졸업생들(40) 장창국)”. 中央日報. (1982年12月13日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ 李承雨大田顕忠院
- ^ 李俊鶴大田顕忠院
- ^ 任智淳大田顕忠院
- ^ “国防次官権寧珏氏( 국방차관 권영각 씨)”. 中央日報. (1982年5月26日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ 片東洙韓国人物情報
- ^ 梁祥泰人物情報
- ^ 梁祥泰将軍(陸士19期)夫人喪
- ^ “国防部、軍需局長など解任(국방부,軍需국장등 해임)”. 中央日報. (1997年5月2日) 2016年8月8日閲覧。
- ^ “陸軍「勝とう部隊」、韓国型「ウォーゲーム」初公開(육군 「이기자부대」,한국형 「워게임」 첫 공개)”. 東亜日報. (1997年6月27日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ “[講師](前)軍人共済会ギムスングァン理事長([강사](전)군인공제회 김승광 이사장)”. ニュースエデュ. (2011年12月21日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ 国のための犠牲にはお金より名誉を(육군 중앙수사단장에 김종출 소장)特殊任務遂行者補償審議委員会
- ^ 李明九人物情報
- ^ “韓国軍事問題研究院長李明九前少将( (3587) 제79화 제79화 육사졸업생들(40) 장창국)”. 韓経ドットコム. (2013年9月5日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ 보도자료
- ^ “実体のない「盧武鉉軍脈」清算掲げ優秀な人材進級で大挙脱落させて(실체없는 ‘盧武鉉 軍脈’ 청산 내세워 우수 인재들 진급에서 대거 탈락시켜)”. 月刊朝鮮. (2008年12月10日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ “「A級特殊工作員」から「スパイ」に規定された「黒金星」( 'A급 특수공작원'에서 '간첩'으로 규정된 '흑금성' )”. オーマイニュース. (2010年11月1日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ “陸軍第27師団長にキム・ジョンス少将就任( 육군 제27사단장에 김정수 소장 취임)”. ニューシス. (2015年4月15日) 2016年8月2日閲覧。