白鳥みづえ
表示
白鳥 みづえ(しらとり みづえ、本名・坂口 瑞江(さかぐち みづえ)[1][2]。1944年9月15日 - 2021年9月21日[1][2])は、日本の歌手、女優。白鳥みずえの表記もある。
来歴
[編集]戦後、満洲から引き揚げる。5歳の時に九州の小倉で行われた「NHKのど自慢」に出場し3位に入賞(4歳で2位としている資料もある)。その後、上京し米軍のキャンプまわりや日劇小劇場(のち日劇ミュージックホール)に出演する。スカウトされ、1951年の大映製作の映画『母月夜』で子役デビュー[2]。この『母月夜』をはじめ、三益愛子主演の『母もの映画』シリーズに多数出演し[2]、名子役と謳われた。「母もの映画」以外の映画作品への出演もある。
1951年2月発売の『黒いひとみ』で歌手デビューも果たす[2]。1955年には田端義夫とデュエットした『親子舟唄』が大ヒットした[1]。
1982年には久々のシングル『お吉物語』を発売し、話題になった。
その後も歌手活動を続けていたが、2021年9月21日、多発性脳梗塞のため栃木県日光市内の病院で死去。77歳没。訃報は2023年6月22日になって日本歌手協会から「三回忌を前にして死去が判明した」と発表された[1][2]。
その他
[編集]私生活では漫才師の青空うれしと結婚し、1男をもうけたが、1964年に離婚。1970年4月にクラブ経営者の足立宣夫と再婚したが、のちに離婚。
主なディスコグラフィー
[編集]- 1951年
- 黒いひとみ(2月)
- わたしの子守唄(4月)
- 作詞:清水みのる/作曲:渡辺浦人
- 想い出のオルゴール(4月)
- 作詞:島田磬也/作曲:植松万木
- 迷い小羊(8月)
- 作詞:大高ひさを/作曲:植松万木
- 母恋手鞠唄(10月)
- 作詞:島田磬也/作曲:深井史郎
- 悲しい星の子(10月)
- 作詞:森川幸吉/作曲:植松万木
- キューバの夜(10月)
- 作詞:柳平太/作曲:植松万木
- 1952年
- 親なしピエロ(2月)
- 作詞:清水みのる/作曲:植松万木
- 1953年
- みづえの花売り娘(1月)
- 作詞:大高ひさを/作曲:植松万木
- フキラウ(2月)
- 作詞:清水みのる/作曲:バッキー白片
- レイをあなたに(2月)
- 作詞:清水みのる/作曲:バッキー白片
- わたしの夢(5月)
- 作詞:清水みのる/作曲:平川浪竜
- 夕焼小焼(6月)
- 靴が鳴る(6月)
- 街角の夕刊売り(8月)
- 作詞:川村右文/作曲:福島正二
- 湖畔の子守唄(12月)
- 作詞:清水みのる/作曲:福島正二
- ハワイの夜は更けて(12月)
- 作詞:雨音しげる/作曲:宮脇春夫
- 1954年
- 湖畔の兄妹(2月) - with 白根一男
- 作詞:清水みのる/作曲:平川浪竜
- 波止場のドミー(7月)
- 作詞:川村右門/作曲:福島正二
- テキサスのおてんば娘(11月)
- 作詞:清水みのる/作曲:宮脇春夫
- なつかしのコロラド(11月)
- 作詞:清水みのる/作曲:宮脇春夫
- 1955年
- 獅子舞いマンボ(1月)
- 作詞:杉江晃/作曲:大久保徳二郎
- 母恋い子鳩(1月)
- 作詞:清水みのる/作曲:大久保徳二郎
- 親子舟唄(6月) - with 田端義夫
- 作詞:藤田まさと/作曲:大久保徳二郎
- まんまるおどり(7月) - with テイチク・ミチル合唱団
- 作詞:清水みのる/作曲:平川浪竜
- 親子かりがね(11月) - with 菊池章子
- 作詞:藤田まさと/作曲:大久保徳二郎
- 風の子守唄(11月)
- 作詞:藤田まさと/作曲:平川浪竜
- 霧に唄う兄妹(12月) - with 白根一男
- 作詞:清水みのる/作曲:上原賢六
- 1956年
- 親子馬子唄(3月) - with 田端義夫
- 作詞:藤田まさと/作曲:大久保徳二郎
- 母子三味線(6月) - with 鈴木三重子
- 作詞:十二村哲/作曲:大久保徳二郎
- 波止場のテープ売り(6月)
- 作詞:杉野大三郎/作曲:下川博省
- まぼろし城の唄(8月)
- 作詞:島田磬也/作曲:大久保徳二郎
- 正義の剣士(8月) - with 白根一男
- 作詞:島田磬也/作曲:大久保徳二郎
- かりがね峠(9月)
- 作詞:藤田まさと/作曲:上原賢六
- 1957年
- 花売りメリー(5月) - with 大木実
- 作詞:小林とくさ/作曲:上条たけし
- 1958年
- 東京のお兄さん(11月)
- 作詞:荒川利夫/作曲:内藤貞夫
- 1965年
- 1982年
- お吉物語(9月)
- 作詞:藤田まさと/作曲:陸奥明
- 2005年
- 俺の人生まったなし(4月)
- 作詞:小森喜久子/作曲:千木良政明
- まごころ(4月)
- 作詞:小森喜久子/作曲:千木良政明
主な出演
[編集]映画
[編集]- 母月夜(1951年、大映)
- 母千鳥(1951年、大映)
- 江の島悲歌(えのしまエレジー)(1951年、大映)
- 逢魔が辻の決闘(1951年、大映)
- 母人形(1951年、大映)
- 生き残った弁天様(1952年、大映)
- 娘初恋ヤットン節(1952年、大映)
- 母山彦(1952年、大映)
- 母子鶴(1952年、大映)
- 母波(1953年、大映)
- 母の湖(1953年、大映)
- 桜まつり歌合戦(1954年、大映)
- こんな美男子見たことない(1954年、大映)
- 浪曲天狗道場(1955年、大映)
- 母笛子笛(1955年、大映)
- 名犬物語 吠えろシェーン(1957年、大映)
- 坊ぼん罷り通る(1958年、新東宝) - ※DVD発売
- ドドンパ酔虎伝(1961年、大映)
テレビドラマ
[編集]- 花詩集 第4話「バラ開く頃」(1959年、KRテレビ(現・TBS))
- 新隠密剣士(1965年、TBS) - ※DVD発売
- ジグザグブルース(1977年、テレビ朝日)
- はるちゃん(1996年、フジテレビ系)
歌番組
[編集]- NHK歌謡コンサート(NHK総合)
- 懐かしの昭和メロディ(テレビ東京、2013年8月14日)
その他
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d “白鳥みづえさん 2年前に死去 77歳 多発性脳梗塞 田端義夫さんとの「親子舟唄」が大ヒット”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2023年6月22日) 2023年6月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g “白鳥みづえさん、21年に死去していた 77歳、田端義夫さんとデュエット「親子舟唄」が大ヒットし”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2023年6月22日) 2023年6月22日閲覧。
- ^ 司会は女優の倍賞千恵子
関連書籍
[編集]- 「スタアの40年 平凡 週刊平凡 秘蔵写真集」(1988年、マガジンハウス)