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畑瀬聡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
畑瀬 聡(2014年)

畑瀬 聡(はたせ さとし、1982年12月18日 - )は、日本の元陸上競技選手、指導者。砲丸投元日本記録保持者。福岡県出身。身長184cm 体重121kg[1]

福岡市立博多工業高等学校在学中の2000年8月、長良川陸上競技場で行われた全国高校総体において19m57(旧規格、5.443kg)という高校新記録を樹立した。10月には第84回日本選手権で16m64のジュニア日本新記録を樹立して2位に入り、サンティアゴで開催された世界ジュニア選手権に出場し15m86の記録で予選14位の成績を残した。

2001年に日本大学文理学部に入学。2004年に日本人2人目の18m越えを達成。

大学卒業後、群馬綜合ガードシステムに入社(現在のALSOK群馬株式会社)2006年7月の第90回日本選手権で8年ぶりの更新となる18m56の日本新記録を樹立した[2]

2007年世界陸上競技選手権大阪大会に出場し17m71の記録で予選B18位となった[1]

2009年夏にはボブスレーの合宿に参加している[3]

日本選手権では2002、2005-2007、2010、2012-18年の合計12回優勝を果たしている。2015年6月28日の第99回日本選手権では18m78の日本新記録で優勝、4連覇を達成した。

2018年5月初旬に右手中指の付け根部分にある腱を痛め、選手生命の危機に立たされる。また、同じ時期に自身の持つ砲丸投の日本記録を中村太地に更新された。6月に入ってから練習を再開し、同月の日本選手権では中村に0.03m差で勝利し、大会7連覇を達成した[4]

2019年3月末で所属していたALSOK群馬を退社し、4月1日付で母校・日本大学の専任講師に就任した[5]。講師就任後も競技を続行していたが、2020年秋に現役を引退し、同大学のコーチに専念している[6]

主な戦績

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年度 大会名 順位 記録 備考
2000 第84回日本陸上競技選手権大会 2位 16m64 ジュニア日本新記録
2000 第8回世界ジュニア陸上競技選手権大会 予選 15m86
2001 第85回日本陸上競技選手権大会 2位 16m52
2002 第86回日本陸上競技選手権大会 優勝 16m58
2003 第87回日本陸上競技選手権大会 2位 17m44
2004 第88回日本陸上競技選手権大会 2位 17m76
2005 第89回日本陸上競技選手権大会 優勝 17m93
2006 第90回日本陸上競技選手権大会 優勝 18m56 日本新記録
2007 第91回日本陸上競技選手権大会 優勝 18m47
2007 第11回世界陸上競技選手権大会 予選 17m71
2008 第92回日本陸上競技選手権大会 2位 17m25
2009 第93回日本陸上競技選手権大会 3位 17m80
2010 第94回日本陸上競技選手権大会 優勝 17m96
2012 第96回日本陸上競技選手権大会 優勝 17m91
2013 第97回日本陸上競技選手権大会 優勝 18m30
2014 第98回日本陸上競技選手権大会 優勝 18m50
2015 第99回日本陸上競技選手権大会 優勝 18m78 日本新記録
2016 第100回日本陸上競技選手権大会 優勝 18m53
2017 第101回日本陸上競技選手権大会 優勝 18m26
2018 第102回日本陸上競技選手権大会 優勝 18m36
2019 第103回日本陸上競技選手権大会 7位 16m50
2020 第104回日本陸上競技選手権大会 棄権 記録なし

記録

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脚注

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  1. ^ a b 畑瀬聡、愛妻のコーンシチューで砲丸日本新V 日刊スポーツ 2015年6月28日
  2. ^ 前記録は1998年に野口安忠が記録した18m53
  3. ^ 砲丸畑瀬、ボブスレータイムは右肩上がり nikkansports.com (2009-08-19). 2010年6月8日閲覧。
  4. ^ 砲丸投げ畑瀬が意地のV7 選手生命の危機も強行!」『日刊スポーツ』2018年6月24日。2024年1月25日閲覧
  5. ^ 男子砲丸投げ ALSOK群馬・畑瀬が退社」『上毛新聞』2019年4月20日。2024年1月25日閲覧
  6. ^ 男子砲丸投の大器覚醒、武田歴次が18m64!! 回転投法2年目で日本歴代3位タイ/日本選手権」『月陸Online』2021年6月28日。2024年1月25日閲覧

関連項目

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外部リンク

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先代
野口安忠
男子砲丸投日本記録保持者
2006/7/2 - 2009/10/5
次代
山田壮太郎
先代
山田壮太郎
男子砲丸投日本記録保持者
2015/6/28 - 2018/5/20
次代
中村太地