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「サライ (曲)」の版間の差分

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「'''サライ」'''は、[[加山雄三]]と[[谷村新司]]の制作により誕生した[[楽曲]]。[[1992年]][[11月16日]]に[[8センチCD|8cmCD]]として[[BMG JAPAN#ファンハウス|ファンハウス]](現・[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)#ソニー・ミュージックレーベルズ|ソニー・ミュージックレーベルズ]] [[アリオラジャパン]]レーベル)より発売。[[オリコンチャート]]最高位20位を記録している。
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[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列([[日本ニュースネットワーク|NNN]]・[[日本テレビネットワーク協議会|NNS]])各局と[[沖縄テレビ放送|沖縄テレビ]]([[フジネットワーク|フジテレビ系列]])が年1回放送するチャリティー番組『[[24時間テレビ 「愛は地球を救う」]]』のテーマソングとして制作され、第15回([[1992年]])より毎年使用されている。
[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列([[日本ニュースネットワーク|NNN]]・[[日本テレビネットワーク協議会|NNS]])各局と[[沖縄テレビ放送|沖縄テレビ]]([[フジネットワーク|フジテレビ系列]])が年1回放送するチャリティー番組『[[24時間テレビ 「愛は地球を救う」]]』のテーマソングとして制作され、第15回([[1992年]])より毎年使用されている。
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楽曲に合わせた振付「[[手話]]コーラス」も存在し<ref>[http://shop.tsutaya.co.jp/dvd/product/4988002443758/ TSUTAYA ONLINE: みんなともだち 手話イチニッサン この手で歌おう 9] - 『サライ』の手話を収録したDVD。3曲目に収録。</ref>、番組のエンディングにステージ上で、[[日本テレビ小鳩文化事業団]](旧:愛の小鳩事業団)の手話コーラス部によって<ref>[http://osaka.yomiuri.co.jp/possibility/news/ps90106a.htm 手話スクール初級の新年度受講生募集 愛の小鳩事業団=東京] [[読売新聞]] 2009年1月13日</ref>披露されている。
楽曲に合わせた振付「[[手話]]コーラス」も存在し<ref>[http://shop.tsutaya.co.jp/dvd/product/4988002443758/ TSUTAYA ONLINE: みんなともだち 手話イチニッサン この手で歌おう 9] - 『サライ』の手話を収録したDVD。3曲目に収録。</ref>、番組のエンディングにステージ上で、[[日本テレビ小鳩文化事業団]](旧:愛の小鳩事業団)の手話コーラス部によって<ref>[http://osaka.yomiuri.co.jp/possibility/news/ps90106a.htm 手話スクール初級の新年度受講生募集 愛の小鳩事業団=東京] [[読売新聞]] 2009年1月13日</ref>披露されている。


発売から31年以上経った2023年8月現在でも本作品は、発売当時の[[8センチCD|8cmCD]]のままカタログに残っており、発売元が[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)#ソニー・ミュージックレーベルズ|ソニー・ミュージックレーベルズ]]の[[社内カンパニー|社内レーベル]]であるアリオラジャパンに移管された上で販売が続けられている<ref>発売元のファンハウスが1996年3月1日にBMGジャパン(旧・BMGビクター ← RVC ← ビクター音楽産業 RCAレコード事業部 ← 日本ビクター RCAレコード事業部)の子会社となり、1999年7月1日に親会社と合併し[[BMG JAPAN|BMGファンハウス]]となり、2008年に[[ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)|ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)]]傘下後、2009年10月1日にアリオラジャパンが設立。その後、[[2014年]][[4月1日]]に発足したSMEJ傘下のソニー・ミュージックレーベルズ(旧・[[ソニー・ミュージックレコーズ]]を存続とした新法人)に吸収される形で法人そのものが完全消滅した。なお、加山の原盤権は[[渡辺プロダクション|渡辺音楽出版]]が保有しており、現在本作以外の加山雄三に関する作品は、2002年に[[ドリーミュージック]]に発売権が移管されている。</ref>。
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=== テーマ ===
=== テーマ ===

2023年11月23日 (木) 22:54時点における版

「サライ」
加山雄三谷村新司シングル
初出アルバム『『サライ』』
リリース
規格 8cmCD
ジャンル ポップス
時間
レーベル FUN HOUSE
作詞・作曲 代表作詞:谷村新司
作曲:弾厚作(加山雄三)
チャート最高順位
加山雄三谷村新司 シングル 年表
-サライ
(1992年)
-
加山雄三 年表
オヤジの背中
(1992年)
サライ
(1992年)
新しい君
1993年
谷村新司 年表
三都物語
(1992年)
サライ
(1992年)
階-きざはし-
(1993年)
テンプレートを表示

サライ」は、加山雄三谷村新司の制作により誕生した楽曲1992年11月16日8cmCDとしてファンハウス(現・ソニー・ミュージックレーベルズ アリオラジャパンレーベル)より発売。オリコンチャート最高位20位を記録している。

日本テレビ系列(NNNNNS)各局と沖縄テレビフジテレビ系列)が年1回放送するチャリティー番組『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』のテーマソングとして制作され、第15回(1992年)より毎年使用されている。

解説

楽曲の歴史

1992年の第15回記念として、加山雄三(筆名である弾厚作名義)がギターで作曲し、全国の視聴者から寄せられた愛のメッセージを基に谷村新司代表作詞としてとりまとめ、24時間以内にそれを一本の歌(番組内では「愛の歌」と呼ばれた)として制作しようという試みが行われた。CDには参加していないが、歌唱指導を堺正章が、曲制作の模様を伝える役を生島ヒロシが担当している。

完成した曲は、以後毎年のように番組のエンディングで谷村・加山のメインボーカルにより出演者や全国各地の系列局のパーソナリティ・ボランティアで大合唱される[1]2014年2017年はオープニングで、2022年は加山雄三のラストステージ、および楽曲誕生30周年を記念して初めて番組の途中でも歌唱された。

CDの売上による印税の一部は、同番組のチャリティー募金に充てられた。カラオケで発生する著作権料の一部も、チャリティー基金に充てられている[2]

実際に番組のフィナーレで流れる曲は原曲をアレンジしたバージョンで、イントロ・間奏・アウトロはCD版と大きく異なる他、3番のサビから先は延々と繰り返されて途中からは変調、最後は終わりの歌詞を2回繰り返した後にファンファーレ調のアウトロで締めている。

楽曲に合わせた振付「手話コーラス」も存在し[3]、番組のエンディングにステージ上で、日本テレビ小鳩文化事業団(旧:愛の小鳩事業団)の手話コーラス部によって[4]披露されている。

発売から31年以上経った2023年8月現在でも本作品は、発売当時の8cmCDのままカタログに残っており、発売元がソニー・ミュージックレーベルズ社内レーベルであるアリオラジャパンに移管された上で販売が続けられている[5]

テーマ

日本テレビによると、曲のテーマは「心のふるさと」であり、「サライ」という曲名はペルシア語سرای」(サラーイ、UNGEGN式: Srāy; Srāi)から来ていて、直訳は「宿(または家)」。本曲には「砂漠の中のオアシス[A 1]という意味も込められている。「宿(または家)」や「砂漠の中のオアシス」が、曲のテーマ「心のふるさと」に近いから『サライ』という曲名になったと日本テレビは説明している[2][A 2]

24時間テレビ外での使用

『24時間テレビ』のテーマソングとして制作された楽曲ではあるが、日本テレビ系列の他番組やイベントなどでも使用されている。さらに、他局・他の媒体でも『24時間テレビ』のパロディー暗喩の演出として「負けないで」と共に演奏、歌詞の一部が使用されることがある。

  • いわゆるセルフカバー作品としての扱いであるが、谷村・加山共に発表している[6][7][8]。その他、谷村と加山はそれぞれ『サライ』の名を冠したベスト・アルバムを1992年12月25日に同時発表、本曲のデュエット版を収録している[9][10]
「愛は地球を救う」で本曲を大合唱する様子。中継地は大阪市ツイン21アトリウム。(2005年8月)

24時間テレビのエピソード

  • 2003年の『24時間テレビ26』(8月23日 - 24日)では、チャリティーマラソンを行った山田花子が放送内にゴールできず、さらには1時間以上の遅れが見込めるものだったこともあり、総合司会を務めた徳光和夫の呼びかけで花子への応援を兼ねて生放送終了後にもう1度本曲の大合唱が実施された(この模様は翌週の8月31日放送分の『THE・サンデー』で放映された)。
  • 2022年、加山が85歳という高齢を理由に、コンサート活動から引退することを表明[14]。楽曲完成から30周年を迎えたこの年の『24時間テレビ45』(8月27日 - 28日)が加山最後の24時間テレビでのサライ歌唱となった[15][16](同年はエンディング以外にも、8月28日夕方の部にて谷村とデュオで披露している)[17][18][19]。また、翌2023年では谷村は病気のため出演せず、そのまま同年10月8日に死去したため、彼にとっても最後の24時間テレビでのサライ歌唱となった。なお、日本テレビ代表取締役社長の石澤顕は10月23日の定例記者会見にて谷村の死去に触れ、谷村への感謝とともに今後も「サライ」を歌い継いでいくことを明らかにしている[20]

収録曲

  1. サライ
  2. サライ-オリジナルカラオケ-

関連項目

外部リンク

脚注

名称に関する注釈

セム系言語は、右から左に読む。かな文字は、2016年現在の日本語横組みで一般である、左から右の読みにした。

  1. ^
    「砂漠の(中の)オアシス」は、ヘブライ語で「נווה מדבר(またはנוה מדבר)」(ネヴェ・ミデバル)である。「נווה(またはנוה)」(発音は「ナヴェ」になる)は「家」という意味、「מדבר」(ミデバル)は「砂漠」という意味である。
    曲名「サラーイ」同様、ペルシア語にすると「ネヴェ」は、「ناوه」(ネヴェ)である。
    「オアシス」と「ネヴェ」に関連する言葉として、「ネヴェ・シャロム」がある。ヘブライ語では「נווה שלום」(ネヴェ・シャロム)、ペルシア語では「ناوه شالوم」(ネヴェ・シャロム)、英語では「en:Neve Shalom」(ネヴェ・シャロム)もしくはアラビア語の「واحة السلام」の読みに由来する「en:Wāħat as-Salām」(ワート・アッ・サラーム)。
    「ネヴェ・シャロム」は、「アヤロンの谷」(en:Ajalon)にある、丘の上の「村」(価値を共有する共同体 en:Intentional community)の名前であり、「平和オアシス」を意味する。
  2. ^
    そのことに関して参考までに、ペルシア語のオアシスは「واحه」であり、「ヴァーヘ」や「ワーヘ」といったかな文字に落ち着く。UNGEGN式なら「Vāhe」や「Uāhe」。セム系言語として、より公共性の高いアラビア語にすると、「واحة」(ワーハ Wāha)である。

出典

  1. ^ 2009年は放送日が谷村のアリスとしてのコンサート開催日と重なったため谷村は欠席し、加山のみ出演。また2005年SMAP草彅剛香取慎吾がメインパーソナリティーを務め、中居正広木村拓哉稲垣吾郎も主要ゲストとして出演した関係上、本曲はラスト前の扱いとなり、エンディングではSMAPの楽曲『世界に一つだけの花』をSMAPのメインボーカルにより出演者で大合唱した。
  2. ^ a b Oha!4 気になるコトバ サライ 日テレNEWS24 2008年8月29日
  3. ^ TSUTAYA ONLINE: みんなともだち 手話イチニッサン この手で歌おう 9 - 『サライ』の手話を収録したDVD。3曲目に収録。
  4. ^ 手話スクール初級の新年度受講生募集 愛の小鳩事業団=東京 読売新聞 2009年1月13日
  5. ^ 発売元のファンハウスが1996年3月1日にBMGジャパン(旧・BMGビクター ← RVC ← ビクター音楽産業 RCAレコード事業部 ← 日本ビクター RCAレコード事業部)の子会社となり、1999年7月1日に親会社と合併しBMGファンハウスとなり、2008年にソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)傘下後、2009年10月1日にアリオラジャパンが設立。その後、2014年4月1日に発足したSMEJ傘下のソニー・ミュージックレーベルズ(旧・ソニー・ミュージックレコーズを存続とした新法人)に吸収される形で法人そのものが完全消滅した。なお、加山の原盤権は渡辺音楽出版が保有しており、現在本作以外の加山雄三に関する作品は、2002年にドリーミュージックに発売権が移管されている。
  6. ^ TSUTAYA ONLINE: サライ(ソロ・ヴァージョン) 谷村新司 - シングルCD。カップリング曲は『浪漫鉄道<途上篇>』。
  7. ^ 谷村新司オフィシャルサイト: BASARA(アルバム) - アルバム『BASARA(バサラ)』の10曲目に収録。
  8. ^ 加山雄三オフィシャルサイト: 加山雄三withザ・ワイルドワンズ コンサートツアー記念アルバム 湘南 海 物語 オヤジ達の伝説
  9. ^ 谷村新司オフィシャルサイト: サライ(アルバム)
  10. ^ 加山雄三オフィシャルサイト: サライ(アルバム)
  11. ^ 日中友好コンサート in 上海 - 音楽でつなぐココロのかけ橋 - NHK 保存番組検索
  12. ^ 国交正常化35周年記念コンサート「日中携手世紀2007」開催、谷村新司や平原綾香らが出演 - 上海市 Record China 2007年10月1日
  13. ^ MUSIC FAIR BACK NUMBER”. フジテレビ (2018年3月10日). 2018年8月20日閲覧。
  14. ^ “加山雄三 コンサート活動から引退 4月に85歳「まだ歌えるうちに」、音楽活動は継続”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2022年6月20日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/06/20/kiji/20220619s00041000817000c.html 2022年7月5日閲覧。 
  15. ^ “加山雄三「サライ」24時間テレビで最後の歌唱 コンサート活動今年限りで引退”. デイリースポーツ. 神戸新聞社. (2022年6月28日). https://www.daily.co.jp/gossip/2022/06/28/0015423119.shtml 2022年7月5日閲覧。 
  16. ^ “加山雄三、今年で24時間テレビ“ラストサライ” 二宮和也「一緒に記憶に残せたら」”. (2022年6月27日). https://news.mynavi.jp/article/20220627-2381041/ 2022年7月30日閲覧。 
  17. ^ “加山雄三 24時間テレビ・ラスト「サライ」熱唱「感無量だよ、もう。涙出ちゃうよ!」”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2022年8月28日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/08/28/kiji/20220828s00041000668000c.html 2022年8月30日閲覧。 
  18. ^ “加山雄三が〝ラストサライ〟熱唱 『24時間テレビ』で「皆さんが一生懸命手を振ってくれて…頑張ったよ」”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. (2022年8月29日). https://www.sanspo.com/article/20220829-YDEL2REMG5PCFFJLISO7BFPANU/ 2022年8月30日閲覧。 
  19. ^ “【24時間テレビ】加山雄三ラスト「サライ」谷村新司の肩抱きデュエット「感無量だよ」”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社. (2022年8月29日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202208280001443.html 2022年8月30日閲覧。 
  20. ^ 2023年10月23日 日本テレビ 定例記者会見 2023年10月23日発信、11月6日閲覧 (PDF)