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「魔王軍 (ダイの大冒険)」の版間の差分

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GYEBSJGFA (会話 | 投稿記録)
GYEBSJGFA (会話 | 投稿記録)
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==バーン軍==
==バーン軍==
;バーン
;バーン
:詳しくは、[[バーン (ダイの大冒険の登場人物)]]に記載。
:(大魔王)(声:[[内海賢二]])
:名前の由来は「burning(燃える)」から。原作者曰く「地上を焼きつくすイメージから」。
:魔界最強の実力者。齢数千年。自称'''魔界の神'''。聖母竜(マザードラゴン)も神を超える力を持つと言う。バーンの真の野望は地上を消滅させ魔界を浮上させること。そのために禁呪法を扱う者でさえ恐れるという黒の核晶(くろのコア)を平気で扱う底知れない男。
:悪の化身とも言うべき存在でありながらも、嘘は絶対言わない主義(と言うよりは有言実行タイプで嘘をつく必要がない)。人間が脆弱であるという理由で魔族と竜族を魔界に閉じ込めた神々を憎む。異種族を認めない人間の醜さを軽蔑してはいるが、強いものに対しては種族を問わずそれなりの敬意を払う。反旗を翻したバランやハドラーに対してもそれは変わらなかった。ダイを誘ったときの言葉が妙に生々しいものだった為、前途の「人間を軽蔑する」きっかけとなった過去を秘めている可能性もあるが作中では明らかにならなかった。
:数千年前に永遠に近い生命を得るために、「魔力と叡智」を残した肉体をベースに、「若さと力」を持った肉体の2つに分離し、皆既日食が来る度に「凍れる時間の秘法」をかけ続け、全盛期の肉体を封印し続けていた。しかしダイとの最終決戦時、老人の姿では勝てないと悟り、封印していた全盛時の肉体と合体し、真・大魔王バーンとして、「凍れる時間の秘法」を行う前の状態に戻る。
:「力が正義」の信念の持ち主だが、ダイが竜魔人化した時、皮肉にもその信念が自分に対して向けられてしまった。

:老バーン状態時
::外見は老人だが、その身に膨大すぎる程の魔力を持つ。その力は最下級火炎呪文のメラであってもポップのメラゾーマをも凌ぐ破壊力を見せる。また、その膨大な魔法力のために、魔法力の増幅をする必要がなく、即座に呪文を放てる。これにより2つの技を同時に出すこともできる(ゲームでいう「1ターンに2回行動」に相当する)。
::キルバーンの死に関してはヴェルザーとの会話で言及しているがミストバーン(正確にはミストであったが)の死に関しては長年最も信頼してきた部下であったのにも関わらずなぜか一言も言及していない。
::彼の「知らなかったのか…?大魔王からは逃げられない…!!」等のセリフはゲーム同様、大魔王の圧倒的な強さと恐怖を象徴するものとして知られる。
::なおアニメ版ではカーテン越しの影と声のみ登場。
:::〔技〕 カイザーフェニックス、カラミティウォール、凍れる時の秘法

:真・大魔王バーン状態時
::ミストバーンに預けていた全盛期時代の肉体と合体した真なる姿。老バーンの膨大な魔力に若々しい強靭な魔族の肉体が合わさって比類なき実力を誇る。この姿では最大3つの技を同時に出すこと(1ターンに3回行動)ができるため、奥義「天地魔闘の構え」が使える。老バーンの時にもあった額の第3の瞳「鬼眼」から発せられた光線を浴びた者は、バーン本人との一定以上の実力差がついた時点で「瞳」と呼ばれる宝玉にされ内部に閉じ込められる。この状態になると「見る聞く考える」以外の行動ができなくなる。バーンの下に辿り付いたダイの仲間たちは、ダイを含めた5人(ポップ、アバン、ヒム、ラーハルト)以外は戦わずして皆この状態にされ、その後ダイとポップ以外の残りの仲間もダメージを受けて瞳にされた。
::弱点はほぼないと言っても過言ではないが、敢えて挙げるならば「天地魔闘の構え」の直後に隙が生まれること。「天地魔闘の構え」によって一撃で敵を葬ってきたためバーン自身気付かなかった。
::シリーズ中でも屈指の美形であり、魔族では珍しく人間と同じ肌の色をしている(魔族と人間の混血児であるラーハルトも紫色っぽい肌の色である)。レオナの事を惚れ込んで求婚した事もあったが、かなり凄まじい形で振られてしまっている。
::実力面では完全に老人姿を上回っているのだが、言葉が外見と相応に荒っぽくなったり、自身の力を過信している節や遊びが過ぎている節もあり、老人姿の時よりも威厳が無いという意見が一部にある。また老バーン時は敵に敬意を表したり評価したりする発言が多かったがこの姿になってからはこのような発言はほとんど無かった。
:::〔技〕 老バーン時の技全て、フェニックスウィング、カラミティエンド、天地魔闘の構え


:鬼眼王バーン状態時
::バーンの魔力の源である額の第3の眼「鬼眼」の力を全解放し肉体に上乗せした魔獣の姿。一度この姿になると二度と元の魔族の姿には戻れないようである(ただし、一度も試した事はない)。全てを捨てバーンを倒すためだけに竜魔人になったダイを倒すため、魔族の姿を捨て、この姿になった。
::頭部に本体、胸部に巨大な鬼眼を持つ。かつてのバーン軍の拠点であった動く城「鬼岩城」はバーンが自分のこの姿をイメージして建造させたもの。
::その力は竜魔人となったダイをも圧倒し、ドルオーラすら通用しないほどの強靭さを誇ったが、魔族状態の時に胸に刺されたダイの剣をそのままにしていたことが災いし、そこを始点としてダイに真っ二つに切り裂かれて石化するという壮絶な最期を迎えることになる。最後には石化した状態で太陽に消えるが、生死の程は不明。ダイ自身もバーンの事は「死んだ」とは言わず「倒れた」とだけ言っている。


===バーン軍幹部・バーン側近===
===バーン軍幹部・バーン側近===

2006年12月20日 (水) 17:54時点における版

魔王軍(ダイの大冒険) まおうぐん(だいのだいぼうけん))は、三条陸(原作)と稲田浩司(作画)による漫画及びそれを原作とするアニメDRAGON QUEST -ダイの大冒険-』に登場する架空の人物の一覧DRAGON QUEST -ダイの大冒険-の登場人物の一部である。なお技・呪文等の説明についてはDRAGON QUEST -ダイの大冒険- の呪文・技を参照。

ハドラー軍

ハドラー
名前の由来は怪物の「hydra」から。原作者曰く「蛇のような残酷な目の男という意味」。初登場時の風貌は「竜王」を意識したものと思われる。(余談だが、原作者はプロ野球ヤクルト1993年に在籍したレックス・ハドラーについて、「本当にこんな名前の人がいるなんて…」と驚いていた。さらに余談だが後に大阪近鉄バファローズケビン・バーンという選手も入団している)。
(魔王→魔軍司令→超魔生物)(声:青野武
魔王時代
かつて、モンスターを魔力で支配し魔王軍を率いて、地上の征服を計ったが、勇者アバンの一行などの抵抗に苦戦する。その中で、アバンとは数回闘うが、両者とも殺すまでにいたらななかったことから、決着がつかなかったとも言える。(作中で見られるアバンとの戦いは、「凍れる時間の秘法」を駆使した闘いとハドラー軍最後の闘いとバーン軍最初の闘いのみ。)
魔軍司令時代と超魔生物時代については、後述。
ブラス
(鬼面道士)(声:田の中勇
魔王配下時代
連載当初の設定としては、魔王を知る理由として、「ただの鬼面道士ではなく、バーン軍で言うところの妖魔士団長のような役目を担っていた」らしいが、作中にそれが反映した面は少ない。
ファンの間では、アバンを勇者と気付かなかったことから、「アバンとの直接対決はなかったのではないか?」と考えられている。
支配開放時代
182歳。デルムリン島に住むようになり、島の長老的存在となる。島に流れ着いた赤子に、難破した際に削れてしまった揺りかごのネームプレートに残されていた「D」の字を見て、「せめて頭文字だけでも同じに」との思いから赤子に「ダイ」と名づけて育てた。アバンが島を訪れる時までは、ダイを魔法使いにしようとしていた。
魔王復活の影響で、アバンのマホカトールで覆われた島より一歩も外に出られない(出ると魔王の支配下に置かれてしまう)。しかし、ダイ達のクロコダインとの戦いで、ザボエラに拉致されてクロコダインに付きダイ達を攻撃してしまうが、ポップの魔法により我に返る。その後はロモス王国の戦士達に守られながらデルムリン島に残る。
バランは死の間際、「自分よりも人間らしい心を持っていたのだな」と息子の育ての親を褒め称えた。また、その人柄はロモス王国の戦士達も感動している。
〔技〕中級火炎呪文メラミ、解毒呪文キアリー、混乱呪文メダパニ、他回復呪文
バルトス
(声:平野正人
魔王配下時代
登場当時の誌上インタビューでは、「ブラス同様、ハドラー軍の一角(バーン軍で言うところの不死騎団長のような役目)を担っていた」と設定されていた。この設定は、ヒュンケルがバーン軍の不死騎団長になっていることなどから、ブラスのものよりは、作中に反映されていたとも言えるが、当初の予定では、「もう1体、軍団長を考え、その3体の活躍などを短編として描きたい」としていることから、全て反映されたとは言いがたい。
捨てられていたヒュンケルの親代わりとなった地獄の騎士(骸骨剣士属)。ハドラーの間に通じる地獄門を守護していた。魔王軍でありながらも騎士道精神に溢れた優しい性格で、ヒュンケルに可能な限りの愛情を注いで育てた。「アバンによって殺された(ハドラーの死で魔力が途絶え消滅した)」とヒュンケルは考えていたが、実際にはアバンとの対決でヒュンケルが贈った紙の首飾りをしていた事からアバンに見逃された事から敗北を認め、ヒュンケルの事をアバンに託して自らはハドラーの死と共に滅びるつもりであった。しかし、ハドラーは瀕死の状態から生き延び、バルトスを失敗作として葬っていた。だが、彼はその事に対しても恨み言一つ言わず、ヒュンケルに「思い出をありがとう」とだけ遺言を残して安らかに消滅した。
ファンの間では、狡猾だった頃のハドラーによって製作されたにも関わらず、騎士道精神に溢れた性格であるのは、「この時点で既にハドラーに武人としての心が存在したからだ」という説もある。
キラーマシーン
作者が「3体目の軍団長」として考えていた存在。バルトスやブラスのように、特別なキラーマシーンなのだろうが、作中には登場しなかった。

バーン軍

バーン
詳しくは、バーン (ダイの大冒険の登場人物)に記載。

バーン軍幹部・バーン側近

ハドラー
(魔王→魔軍司令→超魔生物)(声:青野武
魔軍司令時代
357歳。アバンに倒されたのち大魔王バーンの力によって復活し、魔軍司令(バーン軍の司令官)として彼に仕える。デルムリン島でアバンを倒し、ダイ達を執拗に狙うものの敗北を重ね続けザボエラと一緒に騙し討ちも使ったが防がれ大怪我を負った。ここに至ってハドラーは全てを捨てる覚悟を決め、最終的にはアバンの使徒を倒すために魔族の身体を捨てて超魔生物へと変貌する。
初めは狡猾な戦い方をしていたが、それでは勝てないと悟る。
魔王時代については、前述。超魔生物時代については、後述。
〔技〕 火炎・爆裂・閃熱呪文全般
キルバーン
(死神)(声:田中秀幸
後述。
ミストバーン
(魔影参謀→魔軍司令)(声:難波圭一
後述。
マキシマム
名前の由来は「maximum(最大、最高)」
バーンのオリハルコン製チェスの駒を指揮する金属生命体(禁呪法で生み出されたが、術者本人であるバーンの精神が反映されていない。これは彼がリビングピースというモンスターで元々自らの意思を持っていたため。)。345歳。ハドラー親衛騎団分を除いた残りの駒から生み出されたオリハルコン製金属生命体軍団を統括する。「王」だけあって登場した当初は金属生命体最強の実力を持つのではと期待されたが、蓋を開けてみれば戦闘方法は周囲の駒を操って戦わせることで、自身には戦闘力はあまりなく、完全な見かけ倒しであった(もっともこれはチェスの王の特性を反映している)。悪魔の目玉から収集されたデーターを蓄積しており、そこから戦術を編み出す。絶対勝利を常とし、そのために消耗した戦力から始末しようとするので、ヒムは彼を「ハイエナ」に例え、ミストバーンは「掃除屋」と呼んでいた。一人称は「我輩」で自称「大魔宮最強の守護神」。
アルビナスに相当する「女王」がないのはチェスのルール上、「王」とともに一個づつしかないためである。
最終決戦時、死闘で消耗したヒュンケルとヒムを倒そうとしたが、ヒュンケルの捨て身の攻撃とラーハルトの参入で手駒を全て失い一人逃げようとした。しかしその時既にラーハルトに切り刻まれており、飛び上がった瞬間粉々に吹っ飛んだ。ヒムは彼を「正真正銘のバカ」と酷評し、自分がハドラーに仕えていた事に心底安堵した。
〔技〕 キングスキャン、スーパースキャン
ロン・ベルク
(名工)
名前のスペルはキャラ紹介では「Lon-Berk」となっているが、いかにもドイツ風といった名前なので正しいドイツ語から考えれば「Lon-Berg」が正しい。余談ではあるがドイツっぽい響きの名前のキャラは他にヒュンケル、ラーハルト、ヴェルザーと3人もいる。
今は鎧の魔剣や魔槍、ダイの剣を作った伝説の名工として知られているが、かつては魔界随一の剣の達人でバーンにも一目置かれていた。
ダイたちと初めて出会った当初はポップの故郷のランカークス村近くの森に隠棲し、優れた武器に見合う使い手がめっきり減ったことに悲嘆して酒に溺れていたが、バランの真魔剛竜剣を強度の劣る自身の作品「鎧の魔剣」で折った話を聞いて以降はダイ達に進んで協力するようになる。
かつてバーンの下に居た時、バーンの護身用として光魔の杖などを作っている。275歳。ポップの父ジャンクとは、バーンと決別した自分と似た経歴がある事から意気投合し、親友となっている。
最終決戦前にはポップ・マァム・クロコダイン用の武器を作成、本人も用心棒として決戦に参加する。超魔ゾンビザボエラとの戦いの際、ノヴァの勇気に感じ入って封印していた未完成の専用二刀武器「星皇剣」と、本来の戦闘スタイルである二刀流を使用、その結果敵は討ち果たしたが、剣とともに両腕は使い物にならなくなった。完治には魔族の高い再生力をもってしても最低70年近く必要。鍛冶屋をしていたのは自身が全力で戦えるための武器を生み出すためであった。最終決戦後は、ともに戦ったノヴァを弟子に取り、鍛冶を教える日々を送っている。
〔技〕 星皇十字剣

不死騎団

ヒュンケル
詳しくは、ヒュンケル (ダイの大冒険の登場人物)に記載。

魔影軍団

ミストバーン
(魔影参謀→魔軍司令)(声:難波圭一
名前の由来はmyst(霧)+主のバーンの個人名。また「影」という字に「ミスト」の字がよくルビに入っていた事とバーンの分身体を預かっていた事から「影のバーン」という意味でもある。ミストバーン本人の話によると自分の名前はキルバーンが現れてから命名された幹部名との事。また正体が明らかになるまで、「ミスト」と「キル」の呼び名はお互い友人同士だからこそのニックネームと思った読者も多かった。またアバンはキルバーンに化けてミストバーンと会話した時事情を知らず「ミストバーン」と呼んでいる。またキルバーンの初登場時、普通に「キルバーン」と呼んだ。
当初は魔王軍の魔影軍団(暗黒闘気生命体の軍団)長。のちバーンの側近であることが判り、バーンの最大の秘密の鍵を握る。ヒュンケルの闇の師。正体を知られないため、滅多に口をきかない(ただし口をきかなかったのは当初だけで物語が進むにつれて他のキャラに負けないくらいしゃべるようになった。「無口キャラ」として登場したが彼はその失敗例と言えるだろう。余談だが、他のフィクションでも「無口キャラ」の成功例は銀河英雄伝説アイゼナッハあずまんが大王の榊など非常に少ない)。
正体は暗黒闘気の集合体で本来の名は「ミスト」。実体がないため物理攻撃は一切効かないが、逆にそのままでは他者に攻撃することも出来ない。唯一の能力が「他人を乗っ取ること」。この能力を見込まれ、バーンに「自分の肉体の管理を任せるもの」として拾われて以降、バーンに絶対的な忠誠を誓う。
体質上光の闘気が大いに苦手で、光の闘気を用いた攻撃でダメージを与えることが出来る。実体がなく自らの力で敵と戦うことが出来ないため、自身を鍛えて強くなった強者を敵味方問わず尊敬する傾向がある。その為、ハドラーやバラン、自分より明らかに弱いクロコダインにさえも彼は敬意を表している。
バーンの本来の肉体を預かり、これに纏わりついて正体を隠していた。バーンの許可を前提に彼の本来の肉体を使用でき、この時のミストバーンはバーンの肉体を保存する「凍れる時の秘法」の特性により、あらゆる攻撃が通用しない(ただし消滅呪文メドローアのみは例外)無敵に近い超絶的な戦闘力を発揮する。そのため魔王軍六団長はバランが最強とされているが、事実上最強なのは彼である(作中でも、『私が魔王軍最強なのだ!』と宣言している)。バーンの超必殺技の一つであるフェニックスウイングをも使いこなす。なお、アバンの元を離れたヒュンケルを拾ったのはバーンに肉体を返した時にメインボディとして使用するためであった。
ダイに苦戦していたバーンに肉体を返した後、一時期マァムに取り憑き、ヒュンケルに乗り移ろうとしたが、これを察知していたヒュンケルは魂に光の闘気を溜め込み、ミストはこれを破壊しようとしたために溢れる光の闘気の中に飲まれて最期を迎えた。
のちに発売されたコンビニコミックではバーン以外のキャラに乗り移ったらどうなるかという企画があった。
〔技〕(全て肉体に纏わりついている状態の時のもの) ビュートデストリンガー、デストリンガー・ブレード、闘魔傀儡掌、闘魔滅砕陣、闘魔最終掌、フェニックスウイング(闇の衣を取り払った時のみ使用可能)
フレイザード
(氷炎将軍)(声:山口健
後述。

氷炎魔団

フレイザード
(氷炎将軍)(声:山口健
魔王軍の氷炎魔団(岩石生命体やエネルギー生命体の軍団)長。右半身が氷の岩、左半身が炎の岩で出来た呪法生命体で、ハドラーの禁呪法により作られた。当時のハドラーの精神を反映して、残虐非道・権力に固執する性格。大魔王バーンからの褒美「暴魔のメダル」をつけている。炎と氷の相反する2つの半身を核で繋ぎとめている。核を破壊されない限り何度でも復活できるが、ダイに核を破壊された上ポップに右半身を溶かされてしまう。その後ミストバーンにより鎧を装着させられるが、完成したダイのアバンストラッシュの前に敗れ、最期はミストバーンに踏み潰されて散った。
ダイ達と戦ったのは生み出されてからおよそ1年ほどの頃であったが、後のマトリフ曰く「生まれたてで良かった」。経験を積んで炎系と氷系の呪文を極めてしまえば行き着くところは極大消滅呪文(メドローア)であり、フレイザードがその域まで到達してしまっていたらおそらく勝てなかったであろう。
名前の由来はフレイム(炎)とブリザード(吹雪)の合成語。また、氷炎魔団の軍団長なのでゲームのモンスターとしてもおなじみのフレイムとブリザードも彼の部下である。内部は溶岩魔人と氷河魔人、外部はフレイムとブリザード、顔を爆弾岩からデザインしている。
ヒュンケルを非常に嫌っており、「人間の分際で」の他に、ヒュンケルより年下(フレイザードは1歳)なのにもかかわらず彼を「青二才」呼ばわりしている。彼がダイに敗れた直後には火山を起爆してダイ達もろとも葬ろうとした。
五本の指からメラゾーマを同時に放つ「フィンガー・フレア・ボムズ」を得意技とし
ポップも「敵の技でイメージが悪い」と言いつつも数回使用した(不完全)が、禁呪法に近い為か冒険終盤には使用していない
〔技〕 氷系と炎系の呪文全般、五指爆炎弾(フィンガーフレアボムズ)、氷炎爆花散、弾岩爆花散、氷炎結界呪法

妖魔士団

ザボエラ
(妖魔司教)(声:龍田直樹
当初は魔王軍の妖魔士団(魔法を得意とするモンスターの軍団)長で、後にミストバーン配下の魔軍司令補佐。魔王軍団長が集まったときは大きな魔力で一目置かれていた存在。体内に自在に調合できる数百種の毒物を持っており、調合された毒物は爪から分泌される。常に他者を利用し、自分の保身を図るずる賢い性格。自分の息子・ザムザやハドラーを超魔生物に改造した。890歳。
最終決戦時、魔物の死骸で自身を覆い魔力でこれを操る超魔生物2号「超魔ゾンビ」でフローラ達を苦しめるが、ロン・ベルクの捨て身の切り札の前に敗れ去る。本人は辛くも脱出するものの、直後にクロコダインに見つかる。その期に及んでも彼に命乞いを装い毒素で操ろうとしたが見抜かれ、トドメを刺されて最期を迎える。
〔技〕 死の呪文ザラキ、変身呪文モシャス、集束呪文マホプラウス、中級閃熱呪文ベギラマ、毒素、魔香気、毒牙の鎖、超魔ゾンビ
ザムザ
(妖魔学士)
182歳。ザボエラの息子。自分自身を実験台にして、超魔生物を研究していた。
覇者の剣(偽者)をエサに実験台にふさわしい強者を集めようとしたところでダイと遭遇し、超魔生物に変身して剣を持たないダイを圧倒した。一度は勝利したと思われたが、マァムの閃華烈光拳とダイの残りわずかな力を爆発させたアバンストラッシュの前に敗れ、最後は自分の研究成果が父の力になるであろうと満足しながら灰となって散っていった。しかし、ザボエラは息子の成果を褒め称えたもののその死を悲しむ様子は無かった。
父であるザボエラと似て卑屈な性格だが、今際の際で見せた素顔は魔族でありながらも父の愛を求め続けた普通の青年であった(幼少の頃より道具としてしか扱われてないトラウマもあった為、その事も原因の一つと言える。それでもチウをクズ呼ばわりして侮った事を反省できるだけ、ザボエラよりは遥かにまともである)。
命名は恐らくカフカの小説「変身」の主人公グレーゴル・ザムザから。

百獣魔団

クロコダイン
(獣王) (声:銀河万丈
名前の由来は「crocodile(鰐)」+力の単位「dyne(ダイン)」。
鰐頭の獣人(リザードマン)で、元魔王軍百獣魔団(動植物型モンスターの軍団)長。年齢は人間の年齢に換算して30歳前後。ダイたちに倒されたのちバルジ島決戦で復活、味方になる。超怪力(ヒュンケル曰くボラホーンの倍以上)と鋼鉄の肉体(ダイの剣をはじいた)、強靭な生命力(ギガブレイクを耐え切る)を持つ。ハドラーやバランに「手強い相手」と言わしめるほどの強さを持ち、中盤までは心強い味方であったが、物語が進むにつれてどんどん強くなっていく味方や敵達についていけなくなり、最終決戦ではついに戦力外となってしまった(ミストバーンやバーン等、相手が強すぎたせいもあるが)。獣王の称号をチウに譲ったのは、洒落なのか本心からなのか不明。武人としての誇りと実直な性格の持ち主で、敵味方関係なく評価されている。
最終決戦後はダイの育ち故郷のデルムリン島に移住する。なお中盤で「戦いの後には嫁探しでもするか」と発言したが、結局実行したのかは不明。
後のコンビニコミックでのインタビューにて、バーン打倒後にも作品が続いていた場合には、5年後の世界で海戦騎としてダイと共に魔界で戦う予定であった事が明かされている。
〔技〕 獣王痛恨(会心)撃、獣王激烈掌、焼けつく息(ヒートブレス)

超竜軍団

バラン
(竜騎将/竜の騎士)(声:石塚運昇
魔王軍の超竜軍団(竜系モンスターの軍団)長にして最後の純血なる竜の騎士。ダイの父親。年齢は不明だが容姿とダイの年齢から察するに40歳前後と思われる(ちなみに竜の騎士の寿命は人間よりやや長い程度だが、歴代の竜の騎士は戦いに明け暮れ殆んど天寿を全うしていない)。魔王ハドラーが地上を席巻していた頃、魔界で冥竜王ヴェルザーと死闘を繰り広げ、これを斃す。生死の狭間で人間の娘ソアラと出会い、人間の愛に惹かれ、ダイが生まれる。妻ソアラを殺された際、自分たちの責任を棚に上げてソアラを侮辱した人間の醜悪な態度に激怒したバランは国を消し、流刑された息子を探したが船が難破したためか見つけることはかなわず、バーンの呼びかけに応えて人間を滅ぼすことを決意し、これに加担する。我が子と骨肉の死闘を演じてからは、ダイへの愛が芽生え、ダイとともにバーンを討ちに行くことになる。しかしハドラーの体内に仕掛けられていた黒の核晶の爆発からダイを救うために力を使い果たし、ポップ達が見守る中、息子の腕の中で息を引き取る。その際、彼の竜の紋章はダイに受け継がれ、後に双竜紋となる。また、死後もその魂はダイとともにある。
左目に付けている飾り「竜の牙(ドラゴンファング)」を握り締めて上空に掲げ、雷をその身に受けることにより、竜・魔族・人の3つの力を持った竜の騎士の最終戦闘形態(マックスバトルフォーム)である人型の魔獣「竜魔人」にその姿を変える。その際血の色が人の赤から魔族の青へと変化する。竜魔人に変身すると相手が全員死ぬまで元に戻れないようであるが、実際には戦闘不能になった時点で元に戻っている。
その力は竜の騎士の名に恥じぬもので、他の生物を寄せ付けない強さを見せ、超魔生物ハドラーを赤子同然に扱っていた。超常的な強さを誇り、大魔王バーンの魔法力をも跳ね返す。
名前の由来はダイのそれから考えて東宝怪獣のバランと同じく、コモドオオトカゲの異称バラナス・ドラゴンか。同名のキャラクターは『北斗の拳』にも登場する。
姿は人間そのものだが中身は究極の戦闘力を持った生物という80~90年代のジャンプ漫画によくあったパターン(例:『ドラゴンボール』の超サイヤ人など)のキャラでもある。また劇中では竜の騎士である事が公になる以前から人間として扱われていなかった。
役の石塚はダイ役の藤田より1歳年少である。
〔技〕 幾つかの回復呪文や補助呪文(催眠呪文ラリホーマなど)、電撃系全般を含めた幾つかの攻撃呪文、ギガブレイク、竜闘気砲呪文(ドルオーラ)
竜騎衆
正確には、竜騎衆は、竜の騎士に仕えるもので、バーン軍ではない。
ラーハルト(陸戦騎)
竜の騎士直属の配下「竜騎衆」最強の男。22歳。魔族の父と人間の母の混血で槍術の達人。目にも止まらぬ超高速移動で敵を翻弄し、真空波を使った攻撃を得意とする。父は幼少時に死んだが、かのハドラーの侵攻後は自分のみならず同種族の母まで迫害しだしたことから人間を極めて憎悪していた。孤独を初めて理解してもらえた(恐らくは人間への憎悪で共感もした)バランを父親のように慕う。ヒュンケルとは敵同士として出会ったが、戦いを通して戦友と認め合う仲となった。バランとともにダイ達を襲撃した際に、ヒュンケルと死闘を繰り広げ、最後は「鎧の魔槍」をヒュンケルに託して一度命を落とすが、バランが自身の体に流れる竜の血を彼に飲ませたことで最終決戦直前に復活を遂げる。最終決戦ではバランの遺言に従い、ダイに忠誠を誓って共闘する。ポップからは「コレ(ヒュンケルと同じ)系の性格」だと言われてはいるが、思いやりのある優しい性格で、ヒュンケルよりは場の空気は読める。主のためなら命を投げ出し、自分の腕に絶対の自信を持って敵と戦う。正々堂々とした戦いを望み、人質を取るなど卑怯な振る舞いをした者は例え味方であろうと愛槍を投げ付けるのが流儀。ヒュンケルはそれによって2度も助けられている。
なお、竜の血は死の淵から生還できるだけの強靭な精神力を持った人物にしか効果が出ないため、同時に与えられた他の竜騎衆(ガルダンディー、ボラホーン)に効果は無かった。ポップとラーハルトはそれに見合うだけの精神力があったので復活できた。
復活した後、ヒュンケルの危機に駆けつけた際は特に武器を持っていなかったが、その状態でどう戦闘に参加するつもりだったのかは謎(魔槍は力尽きたヒュンケルから返却されたもの)。もしかすると本当に弾除けになるためだけに来たのかも知れない(スピードで圧倒するラーハルトの戦術とはかけ離れているが)
最終決戦後はヒュンケルとともに旅に出ている。
後のコンビニコミックでのインタビューによると彼の復活はバーン打倒後も作品が続いた時の為の伏線であり、その時点(5年後)においても陸戦騎として竜騎将となったダイの部下(ダイは仲間と言うであろうが)として戦う予定であった。
槍術の冴えは切断力にも優れているので名前の由来は槍と斧の一体化武器、ハルバードであろう。
〔技〕 ハーケンディストール
ガルダンディー(空戦騎)
バラン直属の部下「竜騎衆」の一人。外見は鳥人間のようである(鳥人族)。年齢は人間の年齢に換算して20歳前後。兄弟同然に育ったスカイドラゴンのルードに乗って行動する。刺さると体力を奪う赤い羽・魔法力を奪う白い羽やスパイラルソードを武器としている。人間を虫けらの様にしか思っておらず、いたぶり殺す事を好む残忍な性格。ヒュンケルとポップによって倒された。
名はガルダから来ているようである。
バランも軍団長の一人にも関わらず、「バラン様にならともかく魔王軍の軍団長ごときに」と言っており、物議を醸した(ダイの部下となった後のラーハルトの言では竜騎衆は魔王軍靡下ではないのでそのためか。バランが六団長最強であるばかりか上官たるハドラーより上のためとも考えられる。)。
ボラホーンとともに竜の血による復活は叶わなかったが仮に復活したとき(もしくはバランによるダイの簒奪に成功したら)どのようにダイに接していたかが興味深い。
ボラホーン(海戦騎)
バラン直属の部下「竜騎衆」の一人。外見は白熊とトドを足したような感じである(トドマン)。年齢は人間の年齢に換算して30歳前後。自称「天下無双の力」が自慢(しかしヒュンケルはそれを軽く受け止め、更にクロコダインならその倍以上ある旨の発言をしている)。マヒャド級の凍てつく息(コールドブレス)と鋼鉄(はがね)の錨を武器としている。一旦ヒュンケルに敗れた後、隙を狙ってポップを人質に取るが、卑怯な手段を嫌うラーハルトに倒される。一部ではフェンブレンとともにネタキャラ人気がある。
語源は大型個体が“とど”と呼ばれ「とどのつまり」の由来となったと警笛も意味するhornと思われ、咆哮のような語感となっている。

親衛騎団

バーン軍であったのは、一時のみ。その後は、ハドラーの誇りとともに生きることとなる。
ハドラー
(魔王→魔軍司令→超魔生物)(声:青野武
超魔生物(親衛騎団)時代
超魔生物になった以降は虚栄を捨て、アバンの使徒と正々堂々と戦い勝つことに全力を尽くすようになる。(後に同じような志を持ったヒムが光の闘気を発したことから、ハドラーにもその資質があった可能性がある。)武器は両手の爪「地獄の爪(ヘルズクロー)」、超魔生物になった後はオリハルコン製の剣「覇者の剣」や内蔵武器「地獄の鎖(ヘルズチェーン)」も振るう。その身体にはバーンによって「黒の核晶(コア)」が埋め込まれており、皮肉にも超魔生物になったことが原因で余命いくばくもなくなる。そして後にバーンと袂を別つことになる。
大魔宮でダイに完全敗北後、キルバーンのトラップにダイとポップとともにかかるもののアバンに救われる。その後最後の力でキルバーンを退け、かつての宿敵であるアバンに後を託して自らの人生に満足しながら灰となって散った。この時アバンが被った灰は後にアバンをメガンテやバーニングクリメイションの攻撃から救うことになり、死後は友としてアバンを守り続けた。上記の事とキルバーンの罠からは最後までポップやダイを庇い続けた彼は、終盤では紛れもなくダイ達の「仲間」であった。このときのハドラーとポップのやりとりは、読者の心を動かした。(武人となって以来、ハドラー自身はアバンを殺した事に後ろめたいものがあったらしく、バーンと袂を分かってもダイに力を貸せない理由に挙げていた)。
魔軍司令時代と超魔生物時代については、後述。
〔技〕 火炎・爆裂・閃熱呪文全般、超魔爆炎覇
ヒム
兵士
ハドラーの禁呪法によりオリハルコン(超金属)製のチェスの駒から生み出された、意思を持つ五体の金属生命体からなる「ハドラー親衛騎団」の一体。その体に並みの攻撃は通用しない。ハドラーの「闘志」を色濃く受け継ぎ、荒削りな行動が目立つが、性格は雄々しく、誇り高い(事実ヒュンケルとの闘いでは最後の激突は闘気拳の渾身の一撃を選んだ。アルビナスが採用した高速移動と強靭なボディを使った通常攻撃に関しては「こんな勝ち方をするくらいなら死んだほうがマシだ」と発言している)。両拳による格闘戦を得意とし、火炎呪文の素質もあるが拳にのせて攻撃力を上げるために使用していた。ポーンであるため最下級とみられがちだが、こと近接格闘においては他親衛騎団員より優れており、ダイやヒュンケルと戦闘した。大魔宮の戦いでヒュンケルに敗れてから、不屈の意志とハドラーらの遺志により闘気(光の闘気)を操る一個の生命体となる(チェスのプロモーション(成り)の効果?)。その際体質と髪型が変化した(メタルスライム等と同じになった)ため、体が破壊されても回復呪文で修復されるようになった(呪法生命体は本来、生みの親の魔力で修復するらしい)。
ハドラーのダイとの決戦時はヒュンケルを足止めする役を負うが敗れた。復活して以降はダイ達の仲間として共闘、光の闘気でミストバーンを圧倒する。その時、無理矢理チウに12と胸に書かれ獣王遊撃隊に入隊させられてしまった。その後は元ポーン故のサガなのかチウに頭が上がらなくなってしまうが、なんだかんだ言いながらも彼を尊敬するようになる。その後、バーンパレスの魔力炉からヒムが見様見真似グランドクルスを使用して脱出した際、チウに死んだと勘違いされ永久欠番とされてしまい、嘆いていた(本来ならば永久欠番となるべきなのはゴメちゃん)。ちなみにチウとは初対面(ハドラー親衛騎団)時に「チビ」と呼んでいた。
最終決戦後はデルムリン島に移り住んでいる。
〔技〕 超熱拳(ヒートナックル)→闘気拳(オーラナックル)、(見様見真似)グランドクルス
ブロック
城兵
ハドラー親衛騎団の一体。「ブローム」としか言葉を話すことができないが、獣王クロコダインをも凌ぐ超怪力・超重量の持ち主。ハドラーの心に芽生えた「優しさ」を受け継いだのか、その巨体に似合わず仲間を何度かかばっていた為、性格は割と温和だと思われる。親衛騎団の他団員から推測すると氷系呪文が使えたのかもしれないが言葉を話さなかったため不明。バーンと袂を分かったハドラーをかばうためにキャスリングを使い、最後に一言だけ「ミンナ・・・ハドラーサマヲ、タノム・・・」と言葉を発して命を落とす。
キャスリング時は巨体の中から細身の体(ヒムと似た体型だがさらに細身)が出て、すさまじいスピードで行動できる。その後、巨体の「抜け殻」はバリアーとして使用でき、ハドラーたちを逃がすために使用した。
〔技〕 キャスリング
フェンブレン
僧正
ハドラー親衛騎団の一体。老獪な喋り方をするが、誇り高い親衛騎団の中ではイレギュラー的な存在で冷徹で残酷。これはハドラーがダイたちを倒すために捨てたはずの「功名心」や「虚栄心」を受け継いでいたらしい。(深く読み解かないと分からないが一概にマイナス要因ばかりがメインではなく、サディスティックに痛めつけたチウに対してもその根性を認める台詞等がある)。しかし普段は他の親衛騎団に足並みを合わせていたことから考えれば、当時のハドラーよりはまともであり現在のハドラーとかつてのハドラーの両方の性格を合わせたものとも取れる。極度のサディストでもある(ただし卑怯な真似はせず、戦い方はあくまでも正々堂々としたもの)。両腕や頭部など全身が刃物で真空呪文も操る。バランに両目を潰されてからは、彼はバランへの復讐心を忘れぬ為に目の傷を残して、バランをターゲットにする。死の大地の門の前でダイとバランを待ち構えるも、功を焦り過ぎて油断し、ダイのアバンストラッシュで真っ二つに切り裂かれて敗れ去った。一部ではボラホーンとともにネタキャラ人気がある。
〔技〕真空呪文全般、ツインソードピニング
シグマ
騎士
ハドラー親衛騎団の一体。馬面。武器は「疾風の槍」とあらゆる呪文をはね返す「シャハルの鏡」。爆裂呪文の素質はあるが、腕の内部に圧縮して放つ方法で攻撃力を高めて使用している。マァムを圧倒する跳躍と速度を持っていた。ハドラーの心の中の「騎士道精神」を受け継ぎ、ポップを強敵だと認める。ハドラーのダイとの決戦時は、魔法は跳ね返せる事から相性の良いポップの足止めを受け負っていた。どんな相手にも決して手を抜かない性格によってポップからは一番戦いづらい相手と言われるが、死闘の末ポップとの知力を尽くした一騎打ちに敗れ、「シャハルの鏡」を彼に託し、満足して散る。後にこの「シャハルの鏡」は、真・大魔王バーンとの戦いに置いて重大な勝利の鍵となった。
〔技〕 ライトニングバスター
アルビナス
女王
名前の由来はギリシャ神話の女神、アルテミスビーナスを合成したものと思われる。また、名前の語感が南米のマルビナス諸島(英領フォークランド諸島のアルゼンチン名だが日本ではこちらより領有しているイギリス名の方が有名)によく似ているがこれはただの偶然だと思われる。
ハドラー親衛騎団の一体。女性の姿で、普段は手足を長いマントに隠している。全力で戦う時はマントを畳み、その時はスピードが格段に増す。閃熱呪文を針状にして攻撃力を高めて使用している。ハドラーとダイとの決戦時にヒュンケル・ダイ・ポップ以外の全員を足止め受け持つ(実際にはレオナを連れる際にゴメちゃんに邪魔された為、結果としてマァム一人を相手にした)役割を負っていたが、密かに自分ひとりで全員を倒し、ハドラーを延命するようにバーンに頼むつもりでいた。ハドラーの心の中に微かにあった「愛情」を受け継いでおり、自分は駒であり性別など無意味と否定してはいたが、ハドラーの命に背いてでも彼を死なせまいとした行動は彼を愛している女性そのものだった。あるいはこの作品で最も性別にこだわり、愛に殉じたのは彼女だったのかもしれない(マァムも「女も大切な物を守るために命を懸けて戦う」と発言しているが、さすがにアルビナスほどのこだわりは見せていない)。マァムとの死闘の末に、素早さと引き換えに防御力が低いと言う弱点を付かれて倒された。余談だが後に発行されたコンビニコミックでは、ハドラー自身も彼女に僅かながら心寄せていた事が判明している。
〔技〕 閃熱呪文全般、ニードルサウザンド、サウザンドボール

魔力炉管理者

ゴロア(ドラムーン)
魔力炉の管理を担当するモンスター。「だムーン」が口癖。上半身はトロルに似て、下半身の太鼓を打つことで出る重力波により魔力炉を操るが、ミナカトールによりバーンからの魔力の供給を断たれ魔力を欲した魔力炉を操りきれなかった。ダイを思わぬ苦戦においこむが、ダイが双竜紋に目覚めたことによりドルオーラを受けて敗れ去った。
実は小さなドラムのようなモンスターにバーンの鬼眼の力を加えた魔物。読者の投稿を元に制作された。

ヴェルザー軍

ヴェルザー
(冥竜→冥竜王)
名前のスペルはキャラ紹介では「Velther」となっているが、彼もドイツ風の感じの名前なので「Welser」、または「Werser」が正しいと思われる。
「真竜の戦い」で雷竜ボリクスに勝利し、「冥竜王」の称号を得た。
バーンと魔界を二分する勢力であった竜族の王であり、キルバーンの真の主人。最後の知恵ある竜で、地上界支配を目論む。数百年前に「各々に神になるための戦略を進め、成功した方に従う」という協定をバーンと交わし、その際にキルバーンをバーンの元に送った。バーンの地上界消滅計画を察知し、(ハドラー軍が地上を征服しようとしていた頃、)先手を打って地上に侵攻しようとするが、バランとの死闘で敗れる。本来ならば不死身の魂で時を経て蘇ることができたが、精霊達に魂を封じ込められ、魔界の奥地に幽閉される。
竜にしては妙に欲深く、キルバーンに「人間みたいだよね」と陰口を言われた事も。
キルバーン
(死神)(声:田中秀幸
名前の由来はkill(殺す)+ミストバーンと同じくバーンの個人名。ヴェルザーの命を受けていた事から「バーンを殺せ」の暗号名でもあった。バーンはヴェルザーとの会話では彼のことを単に「キル」と呼んでいる。
魔王軍の裏切り者の後始末やバーンパレス(大魔宮)への侵入者を排除する任についていたが、実は冥竜王ヴェルザーからの使者で、バーンの計画がしくじろうものならその場で始末する命を任されていた。
いつも仮面を被っており、それを傷つけられると激怒する。完全決着用の魔界の遺物「ジャッジ」を使ってアバンを亜空間に閉じ込め、激闘を繰り広げたが策に溺れ過ぎ、「14本目のファントムレイザー」にて首を刎ねられて敗れ去った。
その正体はピロロと名乗っていた本当のキルバーンが操る機械人形。その為心臓を刺されても胴体を切られても一切痛くも痒くもない(但し、アバンに敗れて首を刎ねられた際は一時的に機能停止となっていたらしい)。全身を巡る魔界のマグマ成分が原動力となっており、生半可な氷系呪文では凍りつかない。ポップか、バーン並の魔力をもってマヒャドでも放てば凍るのかも知れないが、逆に言うとそのくらいでなければ凍らないため実質氷系呪文が一切無効である。またこのマグマ成分により、彼?を攻撃した武器はオリハルコン製と言えど腐蝕してしまう(ダイの剣や真魔剛竜剣には再生能力がある為、一時的に切れ味が鈍るだけだが)。仮面の下には黒の核晶が隠されており、ウェルザーからはこれを用いてバーンを始末するよう指示を受けていた。
ミストバーンとはなぜか妙に気が合い、互いに「ミスト」「キル」と呼び合う仲となった。
〔技〕 キル・トラップ、ファントムレイザー、バーニングクリメイション
ピロロ
(使い魔)(声優:江森浩子
キルバーンと常に行動をともにする、一つ目ピエロタイプの使い魔。しかし実は彼が本物のキルバーンで、通常の腹話術とは逆にピロロとして話す時に声色を使っていた。最後はアバンのゴールドフェザーとマァムの一撃により死亡。(物語を深く読み取ると、ストーリーの運び次第ではキルバーンも生物の設定にしたであろう可能性も見て取れる。)

ヴェルザー軍関係者

ボリクス
(雷竜)
「真竜の戦い」で冥竜ヴェルザーに敗北し、生死不明となる。

関連項目