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2022年10月19日 (水) 19:46時点における版

かとう よし(かとう か)
加藤 嘉
本名 加藤 嘉(かとう ただし)
生年月日 (1913-01-12) 1913年1月12日
没年月日 (1988-03-01) 1988年3月1日(75歳没)
出生地 日本の旗 日本東京府東京市芝区新堀町[1](現在の東京都港区
死没地 日本の旗 日本東京都渋谷区富ヶ谷[2]
国籍 日本の旗 日本
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1934年 - 1988年
配偶者 山田五十鈴1950年 - 1953年
中村雅子1958年 - 1988年)死別
著名な家族 加藤助次郎(父)
加藤千代(娘)
主な作品
テレビドラマ
春の坂道
元禄太平記
前略おふくろ様
映画
真空地帯

白い巨塔
神々の深き欲望
砂の器
ふるさと
タンポポ
受賞
日本アカデミー賞
優秀主演男優賞
1983年ふるさと
その他の賞
モスクワ国際映画祭
最優秀主演男優賞
1983年『ふるさと』
毎日映画コンクール
演技特別賞
1983年『ふるさと』の名演と過去の功績に対して
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加藤 嘉(かとう よし、1913年1月12日[3][4] - 1988年3月1日)は、日本俳優。本名:加藤 嘉[3]〈かとう ただし〉。音読みでは「かとう か」と呼ばれる。

東京市[3]芝区新堀町(現在の東京都港区)出身[4]慶應義塾大学中退[3][4]。新倉事務所に所属していた[3]

4度結婚しており[5]、前妻は山田五十鈴、後妻は女優の中村雅子(詳しくは後述)。

来歴・人物

祖父は材木商をしていたが、父は無職で、不動産収入で生活していた。母・長子との長男として誕生(妹が1人いたが、早くに亡くなっている[6])。

鎌倉師範付属小学校から慶應義塾商工学校に入り、慶應義塾高等部に進む[6]。在学中、先輩の徳大寺伸が主宰するアマチュア劇団に誘われ、公演に助っ人として参加[6][7]。当時は俳優になるつもりはなく、山岳部の活動をしながら学生生活を送っていたが、ラグビー部員に刀の鍔で殴られて失明状態になり、僅か1年で高等部を中退している[6]。目は半年後に回復し、その後は素人劇団に出演していた。

本格的に俳優の道へ

1934年(昭和9年)1月、東京宝塚劇場の専属俳優募集の広告を見て俳優を志し、既成俳優を含む1300人の応募者から男16人、女9人の合格者の中に選ばれる[6]。合格者の中には谷幹一森野鍛冶哉伏見信子伊藤雄之助らもいた[8]。しかし、大部屋生活に不満を持ち、それまで関心のなかった新劇を見るようになる。反戦劇に共鳴し、西欧近代劇や社会主義の本を片端から読みあさっていた。

1936年(昭和11年)、新築地劇団付属研究所に入所、同期に殿山泰司千秋実多々良純らがいる。同劇団での初舞台となった水谷八重子主演の『女人哀詞』で茶店の親爺役を演じ、23歳にして早くも老け役を演じている[8]。翌1937年(昭和12年)4月、研究所を卒業して正式に座員となり、『桜の園』『』『どん底』などの作品に出演して頭角を現す[8]

1940年(昭和15年)、新劇弾圧により薄田研二本庄克二ら多くの劇団員が検挙され、加藤も築地署に1週間ほど留置され、劇団は解散させられた。翌1941年(昭和16年)、南旺映画製作の『流旅の人々』で映画に初出演する。同年5月、井上演劇道場・水谷八重子一座合同劇に水谷の相手役として出演[8]1942年(昭和17年)には明治座にも出演し、やがて井上正夫主宰の井上演劇道場に入るが、1943年(昭和18年)に応召。横須賀海兵団に入隊し[9]海軍経理学校の警衛分隊に勤務するうちに終戦を迎える[8]

1946年(昭和21年)、道場を解散して第2次新協劇団に参加した井上に従って同劇団に入るが、1947年(昭和22年)に東京芸術劇場公演『林檎園日記』にフリーの立場で出演した。これを機に、同年7月28日滝沢修宇野重吉らが結成した民衆芸術劇場(第一次民藝)に参加し、旗揚げ公演の『破戒』に出演[8]1950年(昭和25年)には劇団民藝(第二次民藝)創立に参加し、『その妹』等に出演するが、翌1951年(昭和26年)に民藝を退団[9]。以降は活躍の場を映画に移したが、1965年(昭和40年)には文学座に入り、『女の一生』『五稜郭血書』などの舞台に立った。

映画界での活躍

戦後の映画初出演作は吉村公三郎監督の『わが生涯のかがやける日』。1950年代山本薩夫監督の『真空地帯』などの独立プロ映画に出演し、やがて東映専属となった。

1957年の映画「」では半身不随の老人役を演じたが、今井正監督の度重なるダメ出しに苦悩したことから、役作りのため前歯を全部抜いて撮影に挑んだ[5]

出演した映画の中でも1974年の映画『砂の器』は、ハンセン病を患う和賀英良の父親役を、回想シーンおよび物語終焉シーンにて生死の狭間と父親の深くも悲しい愛を演じた。鬼気迫る演技を見せ、代表作の1つとされた。

1983年の映画『ふるさと』では妻を亡くした痴呆気味の老人役を好演し、モスクワ国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞[5]

今井正山本薩夫内田吐夢今村昌平野村芳太郎ら多くの巨匠監督に重用されており、出演映画総数は360本以上[5]

1988年2月29日午後11時40分、自宅の寝室で倒れ、救急車で井上病院に運ばれたが、3月1日午前0時3分になって間もなく脳卒中により死去、75歳[10]

エピソード

役者として

病人のように痩せこけた顔、骨ばった身体、ギラリと光る黒目の大きな瞳が特徴[11]。本人は生前、演じる際には極度のあがり症だったことを、ドラマで息子役で共演した児玉清に告白している[12]

映画では老け役を多く担当し、媒体によっては「“老け役”として様々な作品で強烈なアクセントの役割を果たしてきた」[11]、「好々爺よりも理不尽な物語を背負う役でこそ真価が発揮された」などと評されている[5]

映画評論家の樋口尚文は、加藤を以下のように評している。「加藤さんは、日本人特有の脆さを体現した俳優だと思います。だからこそ脇役で短い出演シーンでも、我々の琴線に触れ、目に焼き付いてしまうのです」[5]

加藤と親交のあった作家・水上勉は、加藤を以下のように評している。「痩せこけて骨太で神経質で頑固である。豊満な孟宗竹の切り口のように艷やかではないが、黒竹のように加藤嘉は締まっている」[5]

中村雅子との結婚生活の話として、娘・千代は以下のように回想している。「父の役者の仕事がない時は家の雰囲気も朗らかでしたが、父は常に役柄と同居して生きているような人でした。台詞が上手く頭に入らないと、父はよく家具に八つ当たりしていました。そのため父が居間で台本を覚える間は、私と母はできるだけ物音を立てないよう細心の注意を払って生活していました」[5]

4度の結婚

1度目は1933年に新橋の芸者見習いと上海へ駆け落ちして結婚し[5]、女子をもうけたがその後離婚。とある女優と2度目の結婚[5]をして男子と女子をもうけたが離婚。1950年(昭和25年)に当時の大スター女優・山田五十鈴と3度目の結婚をし、1952年(昭和27年)に夫婦で現代俳優協会を結成したが[13]、3年で離婚した。

1958年(昭和33年)に映画『米』で親子役として共演した、東映の新進女優・中村雅子と4度目となる結婚をし、後に女優となる加藤千代をもうけた[5]。また、これ以外にも様々な女優との恋の噂があり、マスコミからは「ドン・ファン」と評され、叩かれたこともある[注釈 1]

中村とは22歳差ということでマスコミに騒がれ、お互いの親族から大反対されたが、それらを乗り越えての結婚だった[注釈 2]。新婚早々加藤の京都での仕事が偶然続いたため、しばらくの間“別居婚”状態になったが、夫婦はラブレターでやり取りを続けた[5]

受賞歴

出演

映画

太字の題名はキネマ旬報ベスト・テンにランクインした作品

テレビドラマ

  • 東芝日曜劇場KR→TBS
    • 第67回「笛のとが」(1958年)
    • 第79回「女の幸福」(1958年)
    • 第198回「都甲太兵衛」(1960年)
    • 第213回「夫婦まつり」(1960年)
    • 第269回「雪折れ」(1962年)
    • 第287回「夜の花火」(1962年)
    • 第358回「燃ゆる限り」(1963年)
    • 第392回「日々の微笑」(1964年)
    • 第413回「娘は娘、母は母その3」(1964年)
    • 第454回、第455回「太陽がまぶしい」(1965年)
    • 第481回「片想い」(1966年)
    • 第505回「女と味噌汁その5」(1966年) - 小川正二の父
    • 第586回「はたる放生」(1968年)
    • 第641回「雪の炎」(1969年)
    • 第646回「24才その7」(1969年)
    • 第667回「ゴンズイとキス」(1969年)
    • 第672回「一本刀土俵入り」(1969年)
    • 第684回「二代目」(1970年)
    • 第718回「釣忍」(1970年)
    • 第723回「下町の女その1」(1970年) - 小村良吉
    • 第750回「銀の海」(1971年)
    • 第764回「24才その11」(1971年)
    • 第824回「一枚看板」(1972年)
    • 第835回「あによめ」(1972年)
    • 第872回「秋の蛍」(1973年)
    • 第945回「明日もまた」(1975年)
    • 第991回「嘘」(1975年)
    • 第997回「ああ泣いて血を吐くほととぎす」(1976年)
    • 第1043回「霧の日の童話」(1976年)
    • 第1196回「牛を売りに来た女」(1979年)
    • 第1305回「ホンカン仰天す」(1981年) - 森井老人
  • 雑草の歌 第11回「母ひとすじに」(1958年、NTV
  • ダイヤル110番(NTV)
    • 第42話「家族は五人いた」(1958年)
    • 第84話「顔」(1959年)
  • コロちゃんの冒険(1959年、NET / 東映
  • テレビ劇場(NHK
    • 空白の意匠(1959年)
    • 昭和新山(1963年)
  • NECサンデー劇場(NET)
    • からすなぜ泣くの(1959年)
    • レミは生きている(1960年)
    • 命あるかぎり(1961年)
  • 剣豪秘伝(1960年、NET)
    • 第1回「秘剣」
    • 第5回「盲刀」
    • 第11回、第12回「伊藤一刀斎」
  • サスペンスタイム(1960年、NET)
    • 第12回「私は殺される」
    • 第14回「噂」
  • 東芝土曜劇場CX
    • 第83回「陥穽」(1960年)
    • 第86回「失われた特別休暇」(1960年)
    • 第100回「消えたバス」(1961年) - 三村刑事
    • 第120回「黒い穽」(1961年)
    • 第128回「宿家書房の終焉」(1961年)
    • 第131回「破戒裁判」(1961年) - 天野
  • サンヨーテレビ劇場 / 勝敗(1960年、HBC
  • 第9回「日日平安」(1961年、CX)
  • プリンススリラー劇場 / ひとり芝居(1961年、CX)
  • 松本清張シリーズ・黒い断層 第35回、第36回「」(1961年、TBS)
  • 人生の四季(NTV)
    • 第15回「わらび」(1961年)
    • 第55回「あだ花の」(1962年)
  • シャープ火曜劇場(CX)
    • 第3回「哀愁日記」(1961年)
    • 第37回「乳母車」(1962年)
    • 第68回「孤愁」(1962年) - 園原周平
  • 判事よ自らを裁け(1961年、TBS) - 高松
  • 松本清張シリーズ・黒の組曲(1962年、NHK)
    • 第4回「共犯者
    • 第13回「巻頭句の女」 - 麦人
  • 文芸アワー / 田舎教師(1962年、NTV)
  • 女の園(NHK)
    • 第32回「その歳月」(1962年)
    • 第66回「旅ごころ」(1963年)
  • 名作推理劇場 / 警部の娘(1963年、NET)
  • 文芸劇場(NHK)
    • 第59回「世はさまざまの」(1963年)
    • 第98回「春風秋雨」(1964年)
  • 近鉄金曜劇場(TBS)
    • 倒産(1963年)
    • 灰燼(1963年)
    • 散華(1964年)
    • 徴税日誌(1965年)
  • 判決(NET)
    • 第20話「発芽」(1963年)
    • 第46話「生還」(1963年)
    • 第55話「北僻の人」(1963年)
    • 第144話「花嫁衣装」(1965年)
    • 第197話「やくざ」(1966年)
  • ポーラ名作劇場MBS
    • 西陣の蝶(1963年) - 田島与吉
    • みおつくし(1965年)
  • 講談ドラマ / 安中草三郎(1963年、NHK)
  • 短い短い物語 第110回「警笛」(1963年、NET)
  • 日本映画名作ドラマ(NET)
    • 息子の縁談(1963年)
    • わが恋の墓標(1964年)
    • 二丁目の角の物語(1964年)
    • 他人のこと(1964年)
  • 嫁ぐ日まで 第37回「影の女」(1963年、CX)
  • おかあさん 第208回「叱られる」(1963年、TBS)
  • 娘の結婚 第8回「ある日突然に」(1963年、NTV)
  • 大河ドラマ (NHK)
  • 七人の刑事 第121話「不運な依頼人」(1964年、TBS)
  • 新日本百景 第39回「三代 姫路」(1964年、NHK)
  • 事件記者 第187話「影の男」(1964年、NHK)
  • 風雪(NHK)
    • 銀座古事記(1964年) - 刀剣屋徳十
    • 道は六百八十里(1965年) - 陸奥宗光
    • 女優須磨子(1965年) - 坪内逍遥
  • NHK劇場(NHK)
    • ぼたんにちんでん(1964年)
    • そして夜になった(1965年)
    • エプロン記者(1966年)
    • 象と幽霊たち(1966年)
  • それからの武蔵(1964年、MBS) - 丸目蔵人
  • テレビ指定席(NHK)
    • ある判決以前(1965年)
    • シャルル四世(1966年)
  • シオノギテレビ劇場(CX)
    • 片岡千恵蔵アワー・落城(1965年)
    • 終末の刻(1966年)
    • 山本周五郎シリーズ・法師川八景(1967年)
    • 若狭の女(1967年)
  • 家庭劇場 第40回「霧夜狸」(1966年、NHK)
  • ザ・ガードマン(TBS / 大映テレビ室
    • 第44話「コンクリートの下」(1966年)
    • 第59話「人喰い鮫」(1966年)
    • 第61話「ダイヤモンドの歌が聞こえる」(1966年)
    • 第68話「赤い関係」(1966年)
    • 第86話「悪者たちは死んだ」(1966年)
    • 第148話「風と火の呪い」(1968年)
    • 第222話「怪談・吸血鬼」(1969年)
    • 第227話「怪談・霧の夜に殺人鬼が笑う」(1969年)
    • 第291話「バクチで稼ごう! 団地奥さん」(1970年)
    • 第325話「200億の鍵は記憶を失った女」(1971年)
    • 第339話「追い出された花嫁は復讐する」(1971年)
  • 今井正アワー(1966年、NET)
    • 初夜 - 蕪木兵介
    • 海の心の通うとき
  • 泣いてたまるか(TBS)
    • 第10話「さらば飛行服」(1966年)
    • 第75話「東京よいとこ」(1968年)
  • 木下恵介アワー(TBS)
    • 記念樹(1966年) - 弥左衛門
    • 二人の世界(1970年) - ラーメン屋の親爺
  • 三匹の侍(CX)
  • 部長刑事 第436話「殺意」(1967年、ABC)
  • 剣 第15回「あだ花」(1967年、NTV) - 嘉兵衛
  • お庭番 第13 - 16回「鎖」(1968年、NTV)
  • ローンウルフ 一匹狼 第17話「限りなき逃亡」(1968年、NTV / 東映)
  • おんなの劇場 (CX)
  • 銭形平次(CX)
    • 第178話「盗まれた首」(1969年) - 仁造
    • 第264話「命を売った男」(1971年) - 仁助
    • 第330話「沈黙の訴え」(1972年) - 久兵ヱ
    • 第412話「お父っつあんの十手」(1974年)
    • 第431話「かわいい娘」(1974年) - 龍神の音右ヱ門
    • 第622話「おやじ」(1978年) - 文造
    • 第697話「三味線慕情」(1979年) - 桂千寿太夫
    • 第763話「浮世絵の女」(1981年) - 国重
    • 第786話「白菊ざんげ」(1981年) - 以蔵
  • ポーラテレビ小説 / 安ベエの海(1969年 - 1970年、TBS)
  • 燃えよ剣 第1話「新選組前夜」(1970年、NET) - 孫六
  • ありがとう(1970年、TBS / テレパック
  • 柳生十兵衛 第7話「烏城の剣豪」(1970年、CX / 東映) - 昔日庵
  • 銀河ドラマ(NHK)
  • 大江戸捜査網12ch→TX / 日活三船プロ
    • 第10話「天狗に踊る黒い影」(1970年) - 樽屋茂左衛門
    • 第79話「てまり騒動危機一髪」(1971年)
    • 第226話「怒りの虚無僧狩り」(1976年) - 脇坂玄蕃
    • 第249話「謎の土蔵破り」(1976年) - 仕掛けの半兵衛
    • 第263話「ふたり隠密、華麗に参上!」(1976年) - 日源和尚
    • 第276話「無残! 盗っ人秘録」(1977年) - 喜太郎
    • 第530話「秘伝七ヶ條を追う女武芸者」(1982年) - 宍戸泰軒
  • 火曜日の女シリーズ クラスメート -高校生ブルース- (1971年、NTV)- 市川先生
  • 土曜日の女シリーズ 天使が消えていく(1973年、NTV)
  • 徳川おんな絵巻(1971年、KTV)
    • 第19話、第20話「可愛い悪魔」 - 大越甚左衛門
    • 第23話、第24話「年上の佳人」 - 松平忠矩
  • 大忠臣蔵(1971年、NET) - 矢頭長助
  • 遠山の金さん捕物帳(NET / 東映)
    • 第35話「蒸発した女」(1971年) - 越後屋吉兵ヱ
    • 第108話「煮え湯を飲んだ男」(1972年) - 嘉七
  • キイハンター 第163話「南の海を渡る殺人部隊」(1971年、TBS / 東映)
  • 特別機動捜査隊 第496話「闇の中」(1971年、NET / 東映)
  • 白雪姫と七人の悪党たち(1971年、ABC) - たそがれの長
  • 鬼平犯科帳(NET / 東邦)
  • 一心太助 第20話「駆落ち者です今晩は!」(1972年、CX / 国際放映) - 東海屋松五郎
  • 天皇の世紀 第13話、最終話「壊滅」(1972年、ABC) - 武田耕雲斎
  • 木枯し紋次郎(CX / C.A.L
    • 第1部 第3話「峠に哭いた甲州路」(1972年) - 次郎衛門
    • 第2部 第8話「獣道に涙を棄てた」(1973年) - 加納屋善左衛門
  • 銀河テレビ小説(NHK)
    • 楡家の人々(1972年) - 勝俣秀吉
    • 冬の稲妻(1982年)
  • 少年ドラマシリーズ(NHK)
  • 忍法かげろう斬り 第17話「おんなを捨てた女」(1972年、KTV / 東映) - 中川久右衛門
  • 眠狂四郎 第2話「女怨に剣が哭いた」(1972年、KTV / 東映)
  • 長谷川伸シリーズ 第7話「一本刀土俵入(後編)」(1972年、NET / 東映)
  • 日本の嫁シリーズ(ABC)
    • 嫁ふたり(1972年) - 二階堂良庵
    • 嫁サこらんしょ(1973年) - 善吉
  • 必殺シリーズABC / 松竹
    • 必殺仕掛人 第17話「花の吉原 地獄の手形」(1972年) - 大庄屋・庄右衛門
    • 助け人走る 第15話「悪党大修行」(1974年) - さそりの銀平
  • しがらき物語(1972年、NET)
  • 赤ひげ 第34話「短夜」(1973年、NHK) - 源次郎
  • 走れ!ケー100 第15話「ほんとにきちゃった海賊船」(1973年、TBS / C.A.L) - ミドリちゃんのおじいさん
  • 木曽街道いそぎ旅 第10話「御獄宿に嫁いだ女」(1973年、CX / C.A.L) - 半造
  • それぞれの秋(1973年、TBS) - 繁谷
  • 唖侍鬼一法眼 第3話「火炎の街道」(1973年、NTV / 勝プロ) - 庄屋・左衛門
  • どっこい大作 第59話、第60話(1974年、NET)- 篠田勘兵衛
  • 大久保彦左衛門 第15話「毒茶献上」(1974年、KTV) - 安藤弥五郎
  • ぶらり信兵衛 道場破り 第26話「悪い道場 良い道場」(1974年、CX / 東映) - 榊一念
  • アドベンチャーコメディ 夏の家族 第7話「パイポ変身ス!」(1974年、CX / 国際放映) - 謎の紳士
  • 非情のライセンス(NET / 東映)
    • 第1シリーズ 第40話「兇悪の望郷」(1974年) - 真中組組長
    • 第2シリーズ
      • 第8話「兇悪の燦めき」(1974年) - 伊能正幸
      • 第29話「兇悪の武者人形」(1975年) - 荻野部長刑事
  • 子連れ狼(NTV / ユニオン映画
    • 第2部 第4話「しぐれ待ち」(1974年) - 井上周防
    • 第3部 第3話「来ない明日へ」(1976年) - 居形三郎兵衛
  • 水戸黄門(TBS / C.A.L)
    • 第2部(1970年)
      • 第11話「四人の無法者 -能代-」 - 伝二
      • 第16話「佐渡恋情 -佐渡-」
    • 第5部 第9話「黒い奉書紙 -福井-」(1974年) - 藤兵衛
    • 第6部 第5話「おてもやんの初恋 -熊本-」(1975年) - 蟹の政どん
    • 第7部 第11話「津軽こぎん -弘前-」(1976年) - 万造
    • 第8部 第7話「助さんの身替り亭主 -掛川-」(1977年) - 平右衛門
    • 第9部 第15話「名工二代輪島塗り -輪島-」(1978年) - 太兵衛
    • 第11部 第23話「鎌倉彫にかけた意地 -鎌倉-」(1981年) - 宗左衛門
    • 第12部 第25話「嘘を承知で親孝行 -富岡-」(1982年) - 花岡屋嘉三郎
    • 第14部 第5話「三年味噌に賭けた意地 -仙台-」(1983年) - 古木屋
    • 第16部 第20話「九谷焼に賭けた兄弟愛 -大聖寺-」(1986年) - 杏雲堂泉右衛門
  • 大岡越前(C.A.L / TBS)
    • 第4部 第7話「形見の観音像」(1974年) - 伍平
    • 第5部 第14話「将軍様の人情裁き」(1978年) - 原田孫太夫
  • 太陽にほえろ!(NTV / 東宝
    • 第113話「虫けら」(1974年) - 高森
    • 第269話「みつばちの家」(1977年) - 田沼幸平
    • 第391話「黄色いボタン」(1980年) - 高坂十造
  • 事件狩り 第7話「魔がさした若い二人」(1974年、TBS / 大映テレビ)
  • 傷だらけの天使 第5話「殺人者に怒りの雷光を」(1974年、NTV / 東宝) - 千早組組長
  • 破れ傘刀舟悪人狩り 第26話「生きていた女」(1975年、NET / 三船プロ) - 近江屋利兵衛
  • 座頭市物語 第23話「心中あいや節」(1975年、CX / 勝プロ) - 作衛門
  • けんか安兵衛 第11話「仇討たれ」(1975年、KTV) - 早乙女又十郎
  • 土曜劇場 / 赤ちゃんがいっぱい(1975年、CX) - 剛造
  • 長崎犯科帳 第26話「さよなら長崎 また来るぜ」(1975年、NTV / ユニオン映画) - 原島三左衛門
  • はぐれ刑事 第5話「偽証」(1975年、NTV / 国際放映) - 元刑事・土井良一
  • 前略おふくろ様(1975年、NTV) - 渡辺甚吉
  • 土曜ドラマ / 松本清張シリーズ・中央流沙(1975年、NHK) - 西秀太郎
  • 遠山の金さん 杉良太郎版 第1シリーズ 第60話「裏切りを覗いた女」(1976年、NET/東映) -黒犬の松五郎
  • 十手無用 九丁堀事件帖 第20話「奈落の花」(1976年、NTV / 東映) - 七五郎
  • 夫婦旅日記 さらば浪人 第2話「春の城下町」(1976年、CX / 勝プロ)
  • 俺たちの旅 第29話「生きるのがへたな男もいるのです」(1976年、NTV / ユニオン映画) - 森口平一郎
  • 夜明けの刑事 第82話「裏切りの烙印に賭ける!!」(1976年、TBS / 大映テレビ) - 仁内組長
  • 火曜日のあいつ 第19話「断崖落下!親子が泣いた見返り峠」(1976年、TBS / 東宝) - 正助
  • Gメン'75(TBS / 東映)
    • 第47話「終バスの女子高校生殺人事件」(1976年) - 三浦春子の祖父 三浦源一郎
    • 第117話「日本降伏32年目の殺人」(1977年) - 藤作
    • 第135話「死んだ人からの緊急電話」(1977年) - 植村喜八
  • 伝七捕物帳 第129話「愛の絆に灯がともる」(1976年、NTV / ユニオン映画) - 立花屋清五郎
  • 桃太郎侍(NTV / 東映)
    • 第8話「この芋五十六文なり」(1976年) - 与平ヱ
    • 第115話「つっぱりすぎた欲の皮」(1978年)
  • 横溝正史シリーズ(MBS)
  • 俺たちの朝 第32話「酔っぱらいと腕のいい経理マンとタマネギの皮」(1977年、NTV / ユニオン映画) - 西脇
  • 男たちの旅路 第3部 第1話「シルバー・シート」(1977年、NHK) - 辻本
  • 菜の花の女(1977年、KTV) - 信賢
  • 特捜最前線ANB / 東映)
    • 第36話「傷痕・夜明けに叫ぶ男」(1977年) - 伊丹仙吉
    • 第212話「地図を描く女!」(1981年)-砂田清
    • 第253話「注射器を持った狼!」(1982年)
    • 第464話「埋み火・闇に濡れる哀切のルージュ!」(1986年)
  • 白いシリーズ
  • 江戸を斬るIII 第6話「すった財布が縁結び」(1977年、TBS / C.A.L) - 吉兵衛
  • 達磨大助事件帳 第9話「夜明けの父娘」(1977年、ANB / 前進座 / 国際放映) - 仁兵衛
  • 日本の戦後 第3集「酒田紀行」(1978年、NHK) - 本間信吉
  • 土曜ワイド劇場(ANB)
  • 破れ新九郎 第2話「えん魔がくれた千両箱」(1978年、ANB / 中村プロ) - 正助
  • 風鈴捕物帳 第9話「父娘を結ぶ銀の駒」(1978年、ANB / 東映) - 銀駒の仁平
  • 疾風同心 第5話「蘇えった父娘の絆」(1978年、12CH / C.A.L) - 半兵衛
  • 同心部屋御用帳 江戸の旋風IV 第6話「父ありき」(1978年、CX / 東宝) - 富蔵
  • 柳生一族の陰謀 第19話「髪の罠」(1979年、KTV / 東映) - 伊達政宗とその影武者
  • 新五捕物帳 第54話「岡っ引きの唄」(1979年、NTV / ユニオン映画) - 象潟仁助
  • 陽はまた昇る 第1話「第三外科病棟」(1979年、CX) - 石黒常吉
  • ちょっとマイウェイ 第6話「オレンジシャーベットサービスよ」(1979年、NTV) - 渡辺彦吉
  • ゴールデンドラマシリーズ / ささやかな設計(1980年、CX)
  • 頓珍館おやじ 第9話「丑寅びっくり! 結婚話」(1980年、NET) - 今西泰助
  • 裸の大将放浪記 第3話「人の心は顔ではわからないので」(1980年、KTV)
  • 大捜査線 第28話「贋札遊戯」(1980年、CX) - ニセ札師・ホリケン
  • 噂の刑事トミーとマツ 第1シリーズ 第37話「トミマツのダンシングオールナイト」(1980年、TBS / 大映テレビ) - 山口社長
  • 新春ワイド時代劇TX
  • 時代劇スペシャル(CX)
    • 快傑黒頭巾(1981年) - 山鹿士行
    • 御金蔵破り 佐渡の金山を狙え!!(1983年、東映) - 庄右衛門
  • 森繁久彌のおやじは熟年 第9話「よい嫁? 悪い嫁?」(1981年、NET) - 高松
  • いのち燃ゆ(1981年、NHK) - 嘉右衛門
  • 木曜ゴールデンドラマ (YTV)
  • 雄気堂々・若き日の渋沢栄一(1982年、NHK) - 渋沢市郎右衛門
  • 吉宗評判記 暴れん坊将軍 第207話「しばし名残の八百八町」(1982年、ANB / 東映) - 治助
  • 同心暁蘭之介 第45話「同心哀話」(1982年、CX / 杉友プロ) - 大沢伝右衛門
  • ザ・サスペンス / 骨肉の家(1983年、TBS)
  • 日本の面影(1984年、NHK) - 稲垣万右衛門
  • 弐十手物語 第6話「売れ残り」(1984年、CX / 東映)
  • オレゴンから愛 第7話「SUMMER3」(1984年、CX) - 山村新造
  • 暴れ九庵 第5話「神の心子知らず」(1984年、KTV / 東宝) - 滝川釈雲坊
  • 火曜サスペンス劇場 / 心身症の犬(1985年3月26日、NTV) - 北川
  • 真田太平記(1985年 - 1986年、NHK) - 矢沢頼綱
  • パパ合格ママは失格 (1986年、NTV) -矢頭義一
  • 年末時代劇スペシャル(NTV / ユニオン映画)
  • 女ふたり捜査官 第15話「愛を盗んだ女スリ」(1987年、ABC / テレパック)
  • 京都かるがも病院 第17話「終りなき青春」(1987年、ANB / 東映)
  • スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇 第12話「明かされた風魔一族の宿命」(1987年、CX / 東映) - 海覚上人
  • 今朝の秋(1987年、NHKドラマスペシャル)

ドキュメンタリー

舞台

  • かもめ(1950年、劇団民藝) - トリゴーリン
  • その妹(1951年、劇団民藝) - 高峯
  • 女の一生(1967年、文学座) - 伸太郎

CM

脚注

注釈

  1. ^ 中村はその後、著書『トランクいっぱいの恋文』で恋多き加藤について以下のように綴っている。「ヨシ(加藤)が惚れっぽいことは確かだが、それは彼が少年のようにいつも純粋な情熱(を持っていたから)なのだ」[5]
  2. ^ 中村は加藤を好きになった理由について、「彼の俳優としての情熱と人生経験豊富な部分に惹かれた」と語ったことがある[5]

出典

  1. ^ 加藤嘉KINENOTE、2015年8月11日閲覧
  2. ^ 『演劇年鑑』、二松堂書店、1989年、p.202
  3. ^ a b c d e 日本タレント名鑑'82』VIPタイムズ社、1981年、52頁。 
  4. ^ a b c “加藤 嘉(カトウ ヨシ)とは - コトバンク”. (n.d.). https://kotobank.jp/word/%E5%8A%A0%E8%97%A4%20%E5%98%89-1642331 2019年3月31日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n 週刊現代2022年6月11日・18日号「脇役稼業」第11回・加藤嘉「孤高のロマンチスト」p25-32
  6. ^ a b c d e キネマ旬報1979、p.159
  7. ^ 『時事百科』、小学館、1984年、p.422
  8. ^ a b c d e f キネマ旬報1979、p.160
  9. ^ a b 加藤嘉、新撰 芸能人物事典 明治〜平成、コトバンク、2015年8月11日閲覧
  10. ^ “「砂の器」などで渋いわき役 加藤嘉さんが急死”. 読売新聞朝刊: p. 31. (1986年3月1日) 
  11. ^ a b 今時の若者は知らない…名脇役・加藤嘉「狂気の演技」をご存じですか(その1)”. ウェブサイト・現代ビジネスより週刊現代のページ (2022年6月12日). 2022年6月30日閲覧。
  12. ^ 児玉清『負けるのは美しく』、集英社、2005年
  13. ^ 山田五十鈴『山田五十鈴 映画とともに』、日本図書センター、2000年、p.161
  14. ^ 老優たちの日々”. NHK (1986年6月15日). 2021年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月6日閲覧。

参考文献

関連文献

加藤の顔を白黒アップで撮影した絵本。こどものとも年少版106号(1986年1月号)の単行本化。

外部リンク