「ローブデコルテ (競走馬)」の版間の差分
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[[2006年]]に[[函館競馬場]]の新馬戦でデビューし、[[安藤勝己]]騎乗で勝利する。続く[[日本の競馬の競走体系#競走条件区分|条件戦]]2走を2着として[[阪神ジュベナイルフィリーズ]]に出走するが、[[ウオッカ (競走馬)|ウオッカ]]の4着に敗れた。 |
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[[2007年]]は[[紅梅ステークス]]から始動し、これに勝利して2勝目を挙げた。しかし続く[[桜花賞]][[トライアル競走|トライアル]]の[[チューリップ賞]]は5着、本番の桜花賞でも4着に敗れた。迎えたオークスでは、桜花賞優勝のダイワスカーレットが[[感冒]]のために、ウオッカが[[東京優駿]]に出走するためにここを回避し、53年振り・春季開催のオークスとしては史上初めて桜花賞1、2着馬が不在という混戦模様となる。その中でも本馬は5番人気であったが、レースでは中団を進むと最後の直線で大外から追い込み、1番人気の[[ベッラレイア]]をゴール直前でハナ差交わして優勝した。優勝タイム2分25秒3は、1990年に[[エイシンサニー]]が記録した2分26秒1を17年振りに更新するレースレコードだった。 |
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2021年11月10日 (水) 00:26時点における版
ローブデコルテ | ||||||
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2008年5月18日東京競馬場パドック | ||||||
欧字表記 | Robe Decollete | |||||
品種 | サラブレッド | |||||
性別 | 牝 | |||||
毛色 | 芦毛 | |||||
生誕 | 2004年4月28日 | |||||
死没 | 2014年3月19日(10歳没) | |||||
抹消日 | 2008年10月30日 | |||||
父 | Cozzene | |||||
母 | Color of Gold | |||||
母の父 | Seeking the Gold | |||||
生国 | アメリカ合衆国 | |||||
生産者 | Mr.& Mrs. Larry D. | |||||
馬主 | 前田幸治 | |||||
調教師 | 松元茂樹(栗東) | |||||
厩務員 | 水島俊雄 | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 |
18戦3勝 中央:17戦3勝 海外:1戦0勝 | |||||
獲得賞金 | 2億1146万400円 | |||||
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ローブデコルテは、日本の競走馬。2007年に優駿牝馬(オークス)を制し、中央競馬のクラシック競走史上初の外国産勝利馬となった。また、史上初の芦毛のオークス馬でもある。馬名はフランス語で女性の礼装「ローブ・デコルテ」に由来する[注釈 1]。2009年より繁殖牝馬となった。
なお、中央競馬で重賞5勝を挙げたダイワテキサスの母は、同名の「ローブデコルテ」だが別の馬である。
戦績
2006年に函館競馬場の新馬戦でデビューし、安藤勝己騎乗で勝利する。続く条件戦2走を2着として阪神ジュベナイルフィリーズに出走するが、ウオッカの4着に敗れた。
2007年は紅梅ステークスから始動し、これに勝利して2勝目を挙げた。しかし続く桜花賞トライアルのチューリップ賞は5着、本番の桜花賞でも4着に敗れた。迎えたオークスでは、桜花賞優勝のダイワスカーレットが感冒のために、ウオッカが東京優駿に出走するためにここを回避し、53年振り・春季開催のオークスとしては史上初めて桜花賞1、2着馬が不在という混戦模様となる。その中でも本馬は5番人気であったが、レースでは中団を進むと最後の直線で大外から追い込み、1番人気のベッラレイアをゴール直前でハナ差交わして優勝した。優勝タイム2分25秒3は、1990年にエイシンサニーが記録した2分26秒1を17年振りに更新するレースレコードだった。
この後は、アメリカンオークスに遠征。鞍上は騎乗停止となっていた福永祐一に替わり、同じくアメリカ遠征をしていた岩田康誠が務めた。レースではスタートで出遅れ、直線で追い込むもパンティーレイドに敗れて5着に終わった。また、競走中に鼻出血を発症したことにより、日米双方で1ヶ月間の出走停止を課せられた。
帰国後は、この夏に発生した馬インフルエンザの影響もあり、予定していたローズステークスを回避して牝馬三冠目の秋華賞へ直行。しかし10着と大敗を喫すると、以降は凡走を続けるようになる。結局、オークス以後は古馬になって出走した阪急杯 (GIII) とNSTオープン(オープン特別)での3着が最高という成績で、2008年秋に出走した府中牝馬ステークスでの10着を最後に競走馬引退、繁殖入りが決まった。
競走馬引退後
馬主の前田幸治が経営するノースヒルズマネジメントで繁殖入りし、初年度の2009年はアグネスタキオンと交配され、翌年芦毛の牝馬(スイートメドゥーサ)を出産した。スウィートメドゥーサはデビュー戦を1番人気で快勝したものの、その後2戦続けてスタート直後に外に逃避して競走中止となってしまい、矯正は困難と判断されて引退している。2014年3月19日に、第3子となるハーツクライの仔の出産時に、膀胱破裂のため死亡[1]。仔馬も死亡したため、残した仔は2頭のみであった。
馬名 | 誕生年 | 毛色 | 父 | 性 | 厩舎 | 馬主 | 戦績 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1子 | スイートメドゥーサ | 2010年 | 芦毛 | アグネスタキオン | 牝 | 栗東・松元茂樹 | ノースヒルズマネジメント | 3戦1勝(引退・繁殖) |
第2子 | エレーデ | 2013年 | 鹿毛 | ディープインパクト | 牝 | 前田幸治 | 13戦1勝(引退・繁殖) |
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ[2]およびnetkeiba.com[3]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2006. 7.23 | 函館 | 2歳新馬 | 芝1800m(稍) | 9 | 4 | 4 | 6.5 (3人) | 1着 | 1:56.5(36.4) | -0.2 | 安藤勝己 | 54 | (フィールドウイナー) | 452 | |
9. 9 | 札幌 | コスモス賞 | OP | 芝1800m(良) | 12 | 7 | 10 | 13.0 (6人) | 2着 | 1:49.0(36.1) | 0.6 | 安藤勝己 | 54 | ナムラマース | 462 |
11.19 | 京都 | 2歳500万下 | 芝1600m(良) | 7 | 4 | 4 | 2.9 (2人) | 2着 | 1:35.6(35.5) | 0.0 | 安藤勝己 | 54 | ジャングルテクノ | 456 | |
12. 3 | 阪神 | 阪神JF | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 17 | 22.8 (6人) | 4着 | 1:33.8(34.5) | 0.7 | 福永祐一 | 54 | ウオッカ | 456 |
2007. 1.14 | 京都 | 紅梅S | OP | 芝1400m(良) | 16 | 2 | 4 | 2.3 (1人) | 1着 | 1:22.5(35.7) | -0.1 | 安藤勝己 | 54 | (バクシンヒロイン) | 456 |
3. 3 | 阪神 | チューリップ賞 | JpnIII | 芝1600m(良) | 16 | 4 | 8 | 14.6 (3人) | 5着 | 1:34.8(34.5) | 1.1 | 武豊 | 54 | ウオッカ | 458 |
4. 8 | 阪神 | 桜花賞 | JpnI | 芝1600m(良) | 18 | 3 | 6 | 76.8 (9人) | 4着 | 1:34.5(33.5) | 0.8 | 福永祐一 | 55 | ダイワスカーレット | 454 |
5.20 | 東京 | 優駿牝馬 | JpnI | 芝2400m(良) | 18 | 1 | 2 | 11.7 (5人) | 1着 | 2:25.3(34.7) | -0.0 | 福永祐一 | 55 | (ベッラレイア) | 456 |
7. 7 | ハリウッドP | アメリカンオークス | G1 | 芝2000m(良) | 9 | 5 | 5着 | 2:02.1 | 0.6 | 岩田康誠 | 55 | Panty Raid | 計不 | ||
10.14 | 京都 | 秋華賞 | JpnI | 芝2000m(良) | 18 | 8 | 18 | 20.0 (4人) | 10着 | 1:59.9(33.9) | 0.8 | 福永祐一 | 55 | ダイワスカーレット | 464 |
11.11 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 13 | 4 | 5 | 14.1 (6人) | 11着 | 2:13.0(34.7) | 1.1 | 福永祐一 | 54 | ダイワスカーレット | 462 |
2008. 2. 3 | 京都 | 京都牝馬S | GIII | 芝1600m(重) | 13 | 3 | 4 | 24.1(11人) | 5着 | 1:36.7(34.7) | 0.7 | 福永祐一 | 58 | アドマイヤキッス | 464 |
3. 2 | 阪神 | 阪急杯 | GIII | 芝1400m(良) | 16 | 1 | 2 | 20.1 (6人) | 3着 | 1:21.1(34.7) | 0.4 | 福永祐一 | 56 | ローレルゲレイロ | 460 |
4.12 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1400m(良) | 15 | 7 | 12 | 4.8 (3人) | 6着 | 1:22.2(34.7) | 0.8 | 福永祐一 | 57 | エイジアンウインズ | 464 |
5.18 | 東京 | ヴィクトリアマイル | JpnI | 芝1600m(良) | 18 | 2 | 3 | 19.7 (7人) | 14着 | 1:35.1(34.6) | 1.4 | 福永祐一 | 55 | エイジアンウインズ | 462 |
8.24 | 新潟 | NST・OP | OP | 芝1400m(稍) | 10 | 1 | 1 | 3.0 (2人) | 3着 | 1:21.1(34.7) | 0.1 | 福永祐一 | 54 | ヤマニンエマイユ | 470 |
10. 5 | 阪神 | ポートアイランドS | OP | 芝1600m(稍) | 18 | 5 | 9 | 5.0 (2人) | 7着 | 1:35.8(34.7) | 1.1 | 四位洋文 | 54 | マイネルレーニア | 472 |
10.19 | 東京 | 府中牝馬S | GIII | 芝1800m(良) | 18 | 3 | 5 | 52.4(11人) | 10着 | 1:46.3(34.3) | 0.8 | 津村明秀 | 55 | ブルーメンブラット | 468 |
血統
ローブデコルテの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | カロ系(フォルティノ系) |
[§ 2] | ||
父 Cozzene 1980 芦毛 アメリカ |
父の父 Caro1967 芦毛 フランス |
*フォルティノ Fortino |
Grey Sovereign | |
Ranavalo | ||||
Chambord | Chamossaire | |||
Life Hill | ||||
父の母 Ride the Trails1971 鹿毛 アメリカ |
Prince John | Princequillo | ||
Not Afraid | ||||
Wildwook | Sir Gaylord | |||
Blue Canoe | ||||
母 Color of Gold 1996 鹿毛 アメリカ |
Seeking the Gold 1985 鹿毛 アメリカ |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Con Game | Buckpasser | |||
Broadway | ||||
母の母 Sulemeif 1980 栗毛 アメリカ |
Northern Dancer | Nearctic | ||
Natalma | ||||
Barely Even | Creme dela Creme | |||
Dodge Me | ||||
母系(F-No.) | 10号族(FN:10-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Native Dancer5×5=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
|
従姉に中央競馬史上2頭目の牝馬三冠馬スティルインラブ、従兄にラジオたんぱ賞 (GIII) 優勝馬ビッグバイアモンがいる。
脚注
注釈
出典
- ^ “ローブデコルテが死亡”. 競馬ブック. 2014年3月20日閲覧。
- ^ “ローブデコルテ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年10月14日閲覧。
- ^ “ローブデコルテの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年10月14日閲覧。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post エラー:
|racingpostname=
が未定義です。(参照1・参照2) - ローブデコルテ(USA) - 競走馬のふるさと案内所