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「2013年のJリーグ ディビジョン2」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 08:54時点における版

Jリーグ ディビジョン2
シーズン 2013
優勝 ガンバ大阪
昇格 ガンバ大阪
ヴィッセル神戸
徳島ヴォルティス
降格 ガイナーレ鳥取
試合数 462
ゴール数 1212 (1試合平均2.62)
得点王 ケンペス(千葉・22得点)
最大差勝利ホーム試合
北九州 7-0 熊本(第19節・6月15日)
神戸 7-0 松本(第37節・10月20日)
最大差勝利アウェー試合
鳥取 0-6 山形(第15節・5月19日)
岐阜 2-8 G大阪(第22節・7月3日)
鳥取 1-7 G大阪(第30節・8月21日)
最多得点試合
岐阜 2-8 G大阪(第22節・7月3日)
最多連勝記録
7 - 京都(第32節-第38節)
最多連続負け無し記録
12 - G大阪(第1節-第12節)
最多連続勝ち無し記録
20 - 鳥取(第23節-第42節)
最多連敗記録
6 - 群馬(第23節-第42節)
最多観客動員
24,813人 - 札幌 vs 北九州(第42節・11月24日)
最少観客動員
1,104人 - 愛媛 vs 熊本(第22節・7月3日)
平均観客動員 6,665人
2012
2014

この項目では、2013年シーズンのJリーグ ディビジョン2(J2)について述べる。

2013年シーズンのJ2のクラブ

2013年シーズンのJ2のクラブ数は前年同様の22。Jリーグ ディビジョン1 (J1) 16位ヴィッセル神戸2006年シーズン以来7シーズンぶりの降格。17位ガンバ大阪が初のJ2降格。 18位コンサドーレ札幌2011年シーズン以来1シーズンぶりのJ2降格。一方、JFL所属の準加盟クラブからV・ファーレン長崎が昇格し、代わってFC町田ゼルビアがJFLに降格している。

チーム名 監督 所在
都道府県
ホームスタジアム 前年成績 J1
ライセンス
コンサドーレ札幌 日本の旗 財前恵一 北海道 札幌ドーム
札幌厚別公園競技場
J1 18位
モンテディオ山形 日本の旗 奥野僚右 山形県 NDソフトスタジアム山形 J2 10位
水戸ホーリーホック 日本の旗 柱谷哲二 茨城県 ケーズデンキスタジアム水戸 J2 13位 ×
栃木SC 日本の旗 松田浩 栃木県 栃木県グリーンスタジアム J2 11位
ザスパクサツ群馬 日本の旗 秋葉忠宏 群馬県 正田醤油スタジアム群馬 J2 17位 ×
ジェフユナイテッド千葉 日本の旗 鈴木淳 千葉県 フクダ電子アリーナ J2 5位
東京ヴェルディ 日本の旗 三浦泰年 東京都 味の素スタジアム J2 7位
横浜FC 日本の旗 山口素弘 神奈川県 ニッパツ三ツ沢球技場 J2 4位
松本山雅FC 日本の旗 反町康治 長野県 松本平広域公園総合球技場 J2 12位
カターレ富山 日本の旗 安間貴義 富山県 富山県総合運動公園陸上競技場 J2 19位
FC岐阜 日本の旗 行徳浩二 岐阜県 岐阜メモリアルセンター長良川競技場 J2 21位 ×
京都サンガF.C. 日本の旗 大木武 京都府 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 J2 3位
ガンバ大阪 日本の旗 長谷川健太 大阪府 万博記念競技場 J1 17位
ヴィッセル神戸 日本の旗 安達亮 兵庫県 ノエビアスタジアム神戸[注 1] J1 16位
ガイナーレ鳥取 日本の旗 小村徳男 鳥取県 とりぎんバードスタジアム J2 20位 ×
ファジアーノ岡山 日本の旗 影山雅永 岡山県 kankoスタジアム J2 8位
徳島ヴォルティス 日本の旗 小林伸二 徳島県 鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム J2 15位
愛媛FC 日本の旗 石丸清隆 愛媛県 ニンジニアスタジアム J2 16位 ×
アビスパ福岡 スロベニアの旗 マリヤン・プシュニク 福岡県 レベルファイブスタジアム J2 18位
ギラヴァンツ北九州 日本の旗 柱谷幸一 北九州市立本城陸上競技場 J2 9位 ×
V・ファーレン長崎 日本の旗 高木琢也 長崎県 長崎県立総合運動公園陸上競技場 jfl JFL 優勝 ×
ロアッソ熊本 日本の旗 吉田靖 熊本県 うまかな・よかなスタジアム[注 2] J2 14位
  • チーム名・監督・本拠地名については開幕時点のもの。

監督交代

特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めている。

チーム名 前監督 退任日 監督代行 新監督 就任日 備考
ロアッソ熊本 日本の旗 吉田靖 7月10日[1] 日本の旗 池谷友良代表取締役社長 - - 新監督を招聘せず[注 3]
ガイナーレ鳥取 日本の旗 小村徳男 8月12日[2] - 日本の旗 前田浩二 8月12日[2] 強化部長兼任
FC岐阜 日本の旗 行徳浩二 8月19日[3] - 日本の旗 辛島啓珠 8月19日[3] コーチからの昇格
栃木SC 日本の旗 松田浩 9月13日[4] - 日本の旗 松本育夫 9月13日[4] シニアアドバイザーからの異動

レギュレーションの変更点

前年と大きな変更はない。

スケジュール

3月3日開幕・11月24日閉幕の全42節・462試合で行われた。前年同様毎週日曜日の開催を基本とし、国際大会等に伴う中断期間は設けられない。なお、6月の試合はJ1が中断中と言うこともあり、毎週土曜日に開催された。

リーグ概要

G大阪と神戸の関西からの降格組が、終始昇格争いをリードする展開となった。

神戸は開幕3連勝、開幕後10試合で8勝1分け1敗とスタートダッシュに成功。第2節から第15節まで首位をキープし、序盤戦の上位争いを引っ張った。G大阪は序盤こそ10試合で5勝5分けと若干もたついたものの、第14節から6連勝を記録するなど徐々に調子を上げ、第15節でシーズン初の首位に浮上。以降は両チームとも大きく取りこぼすことなく勝ち点を積み重ね、一度も3位以下に落ちることなく早々に自動昇格圏を固めた。G大阪は第35節で首位の座を神戸に明け渡したものの、39節の勝利で奪還、同時に3試合を残して1年でのJ1復帰が決定。神戸も続く第40節で、敗れたものの3位京都の敗戦により昇格を決めた。

最後の1枠をかけたプレーオフ圏争いは多くのチームが終盤まで可能性を残す混戦となったが、J1経験組の山形や東京V、序盤の好調を維持できなかった栃木や岡山などがまず脱落。残りのチームが団子状態で争う中、第32節から38節まで7連勝を記録した京都が一歩抜け出し、第41節に1試合を残して3位の座を確保した。残る4位から6位までの3つの座に対し、序盤から常に上位を争ってきた長崎と千葉、後半に入り猛追してきた徳島、札幌、松本の計5チームが可能性を残す状況で最終節を迎えた。

最終節、4位長崎と6位徳島の直接対決は徳島が制し、勝てばプレーオフ圏が決まる7位の札幌は北九州に痛恨の引き分け。8位松本は愛媛に勝利したものの、5位の千葉が鳥取に2点を先行されながらロスタイムに追いつく劇的な展開で、起死回生の勝ち点1を確保。この結果、プレーオフ圏は3位京都、4位徳島、5位千葉、6位長崎で確定。J参入1年目の長崎は、第13節で一時は2位にまで浮上するなど新規参入チームの成績記録を大幅に更新し、いきなりのプレーオフ進出を果たした。

一方の下位争いでは、前年からの経営難に苦しむ岐阜が開幕から大苦戦し、第1節から第18節まで最下位に低迷。これに加え、第19節に最下位に転落した群馬や、富山、北九州、熊本などが残留争いに巻き込まれることになったが、第29節に監督を交代した鳥取が、以降最終節まで未勝利(5分け9敗)と完全に裏目に出る形となり、第34節で最下位に転落。そのまま抜け出せすことが出来ず、第41節で最下位が確定した。その後JFLで2位となった讃岐がJ2ライセンスを認められたことにより、入れ替え戦への出場が決まった。

またこのシーズンは先述した岐阜のほか、福岡に資金ショート寸前まで陥る経営危機が発覚[5]。栃木も債務超過解消のため運営方針見直しを表明する[6] など、クラブライセンス制度の本格運用開始を控え、緊縮財政を取るチームが目立った。

順位表

チーム 出場権または降格
1 ガンバ大阪 (C) (P) 42 25 12 5 99 46 +53 87 Jリーグ ディビジョン1 2014へ昇格 1
2 ヴィッセル神戸 (P) 42 25 8 9 78 41 +37 83
3 京都サンガF.C. 42 20 10 12 68 46 +22 70 J1昇格プレーオフに出場 1
4 徳島ヴォルティス (O) (P) 42 20 7 15 56 51 +5 67
5 ジェフユナイテッド千葉 42 18 12 12 68 49 +19 66
6 V・ファーレン長崎 42 19 9 14 48 40 +8 66
7 松本山雅FC 42 19 9 14 54 54 0 66
8 コンサドーレ札幌 42 20 4 18 60 49 +11 64
9 栃木SC 42 17 12 13 61 55 +6 63
10 モンテディオ山形 42 16 11 15 74 61 +13 59
11 横浜FC 42 15 13 14 49 46 +3 58
12 ファジアーノ岡山 42 13 17 12 52 48 +4 56
13 東京ヴェルディ 42 14 14 14 52 58 −6 56
14 アビスパ福岡 42 15 11 16 47 54 −7 56
15 水戸ホーリーホック 42 14 13 15 50 58 −8 55
16 ギラヴァンツ北九州 42 13 10 19 50 60 −10 49
17 愛媛FC 42 12 11 19 43 52 −9 47
18 カターレ富山 42 11 11 20 45 59 −14 44
19 ロアッソ熊本 42 10 13 19 40 70 −30 43
20 ザスパクサツ群馬 42 9 13 20 43 61 −18 40
21 FC岐阜 42 9 10 23 37 80 −43 37
22 ガイナーレ鳥取 (R) 42 5 16 21 38 74 −36 31 J2・JFL入れ替え戦に出場 2

最終更新は2013年11月24日の試合終了時
出典: J. League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.
1 J1ライセンスを保有するクラブのみ、J1自動昇格(上位2チーム)、プレーオフ参加(3-6位)可。
2 2014年度からJ2の下部リーグとしてJ3リーグ(J3)が設立され[7]、J2からの自動降格チーム及び入れ替え戦に敗北したチームはJFLに降格(残留)ではなく、J3に降格(移行)することになる[8]

J1昇格プレーオフは12月1日・12月8日に行われ、J2・JFL入れ替え戦も同日に行われた。

戦績表

http://www.j-league.or.jp/data/view.php?d=j2&t=table&y=2013 (Jリーグ公式記録)

得点ランキング

順位 選手(所属) 得点
1 ブラジルの旗 ケンペス(千葉) 22
2 日本の旗 宇佐美貴史(G大阪) 19
3 日本の旗 内村圭宏(札幌) 17
4 ブラジルの旗 サビア(栃木) 16
ブラジルの旗 クリスティアーノ(栃木)
ブラジルの旗 ポポ(神戸)
日本の旗 小川慶治朗(神戸)

J2 Exciting 22

事前にファンの投票により各クラブの最高得票者1名が「J2 Exciting 22」としてノミネートされる。その22名の中から当日のJリーグアウォーズ観覧者の投票によってもっとも多くの票を集めた選手がJ2 Most Exciting Playerに選ばれる。

所属クラブ 選手名 ポジション 受賞回数
コンサドーレ札幌 日本の旗 内村圭宏 FW
モンテディオ山形 日本の旗 中島裕希
水戸ホーリーホック 日本の旗 橋本晃司 MF 2年連続2回目
栃木SC 日本の旗 西岡大輝 DF
ザスパクサツ群馬 日本の旗 平繁龍一 FW
ジェフユナイテッド千葉 日本の旗 米倉恒貴 MF
東京ヴェルディ 日本の旗 中島翔哉
横浜FC 大韓民国の旗 ペ スンジン DF
松本山雅FC 日本の旗 岩上祐三 MF
カターレ富山 大韓民国の旗 ソ ヨンドク 2年連続2回目
FC岐阜 日本の旗 木谷公亮 DF
京都サンガF.C. 日本の旗 山瀬功治 MF
ガンバ大阪 日本の旗 遠藤保仁
ヴィッセル神戸 日本の旗 小川慶治朗
ガイナーレ鳥取 日本の旗 永里源気 FW
ファジアーノ岡山 日本の旗 押谷祐樹
徳島ヴォルティス 日本の旗 大﨑淳矢
愛媛FC 日本の旗 秋元陽太 GK
アビスパ福岡 日本の旗 石津大介 FW
ギラヴァンツ北九州 日本の旗 小手川宏基 MF
V・ファーレン長崎 日本の旗 金山隼樹 GK
ロアッソ熊本 日本の旗 北嶋秀朗 FW

J2 Most Exciting Player

所属クラブ 選手名 ポジション 受賞回数
ガンバ大阪 日本の旗 遠藤保仁 MF

優勝クラブから選ばれたのは2年ぶり。
ガンバ大阪所属選手の受賞は初めて。
MFの受賞は初めて。

出典・脚注

脚注

  1. ^ 命名権満了及び新規契約に伴い、「ホームズスタジアム神戸」(ホムスタ)から名称変更。
  2. ^ 命名権導入に伴い、「熊本県民総合運動公園陸上競技場」(KKWING)から名称変更。
  3. ^ シーズン終了まで池谷が「監督代行」として指揮を執った。

出典

  1. ^ "吉田 靖監督 退任のお知らせ" (Press release). アスリートクラブ熊本. 10 July 2013. 2013年7月10日閲覧
  2. ^ a b "監督交代のお知らせ" (Press release). ガイナーレ鳥取. 12 August 2013. 2013年8月12日閲覧
  3. ^ a b "監督交代のお知らせ" (Press release). FC岐阜. 19 August 2013. 2013年8月19日閲覧
  4. ^ a b "栃木SCトップチーム 体制の変更について" (Press release). 栃木SC. 13 September 2013. 2013年9月13日閲覧
  5. ^ “アビスパ危機 経営難 資金5000万円不足 Jリーグ退会も”. 西日本新聞. (2013年10月16日). http://www.nishinippon.co.jp/nsp/avispa/article/46467 2013年11月24日閲覧。 
  6. ^ “栃木SCは会見で現在の経営状況や今後の方針について説明”. 栃木放送. (2013年11月5日). http://www.crt-radio.co.jp/5039.html 2013年11月24日閲覧。 
  7. ^ “J3の14年開始を正式決定=12クラブ前後参加へ-Jリーグ”. 時事ドットコム (時事通信社). (2013年2月26日). http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2013022600956 2013年2月26日閲覧。 
  8. ^ Jリーグディビジョン3(J3)への、参加に向けた各種資格要件について (PDF) - 公益財団法人日本サッカー協会平成24年度第12回理事会(2013年3月14日開催)配付資料、p.6、2013年5月4日閲覧。