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「2014年のJ3リーグ」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 08:51時点における版

明治安田生命J3リーグ
シーズン 2014
優勝 ツエーゲン金沢(初)
昇格 ツエーゲン金沢
試合数 198
ゴール数 495 (1試合平均2.5)
得点王 鈴木孝司(町田・19得点)
最大差勝利ホーム試合
盛岡 6-1 J-22(第3節・3月23日)
長野 5-0 J-22(第27節・10月5日)
長野 6-1 YS横浜(第33節・11月23日)
最大差勝利アウェー試合
琉球 1-7 町田(第7節・4月20日)
琉球 0-6 J-22(第15節・6月8日)
最多得点試合
琉球 1-7 町田(第7節・4月20日)
最多連勝記録
7 - 金沢 (第21節-第27節)
最多連続負け無し記録
13 - 金沢 (第21節-第33節)
最多連続勝ち無し記録
11 - 福島(第16節-第26節)
最多連敗記録
6 - YS横浜 (第9節-第14節)
秋田(第13節-第19節)
最多観客動員
8,115人 - 金沢 vs 藤枝(第14節・6月1日)
最少観客動員
504人 - 福島 vs 鳥取(第4節・3月30日)
平均観客動員 2,224人
2015

この項目では、2014年シーズンのJ3リーグ(J3)について述べる。

概要

Jリーグが3部制となって初めてのシーズンで、明治安田生命保険とタイトルパートナー契約を結び、「2014 明治安田生命 J3リーグ」として開催する。

参加するクラブは参入申請のあった19クラブのうち、「J3ライセンス」資格審査及び「J3スタジアム要件」審査に合格し、「J3入会審査」を経てJリーグ理事会から入会を承認された10クラブにJ2・JFL入れ替え戦の敗者となった1クラブの計11クラブ。そこにJ1・J2の若手選手の出場機会を確保するため22歳以下の選手を対象にして結成されるJリーグ・アンダー22選抜が加わり、リーグ戦は計12チームにより争う。

12チームのうち日本フットボールリーグ(JFL)から9クラブ(2013年11月19日発表[1])、東北リーグ1部からグルージャ盛岡(2013年12月2日発表[2])および2013年12月1日・8日に行われたJ2・JFL入れ替え戦で敗れたガイナーレ鳥取(J2からの降格)が参加する。

2014年シーズンのJ3のクラブ

チーム名 監督 所在
都道府県
ホームスタジアム 前年成績 J2
ライセンス
グルージャ盛岡 日本の旗 鳴尾直軌 岩手県 盛岡南公園球技場 東北東北1部 優勝 ×
ブラウブリッツ秋田 日本の旗 与那城ジョージ 秋田県 秋田市八橋運動公園球技場[注 1] JFL 08位 ×
福島ユナイテッドFC 日本の旗 栗原圭介 福島県 とうほう・みんなのスタジアム JFL 14位 ×
FC町田ゼルビア 日本の旗 相馬直樹 東京都 町田市立陸上競技場 JFL 04位
Y.S.C.C.横浜 日本の旗 有馬賢二 神奈川県 ニッパツ三ツ沢球技場
三ツ沢公園陸上競技場
JFL 12位 ×
SC相模原  日本の旗 木村哲昌 相模原ギオンスタジアム JFL 03位 ×
AC長野パルセイロ 日本の旗 美濃部直彦 長野県 佐久総合運動公園陸上競技場 JFL 1位優勝
ツエーゲン金沢 日本の旗 森下仁之 石川県 石川県西部緑地公園陸上競技場 JFL 07位
藤枝MYFC 日本の旗 水島武蔵 静岡県 藤枝総合運動公園サッカー場 JFL 13位 ×
ガイナーレ鳥取 日本の旗 松波正信 鳥取県 とりぎんバードスタジアム J2 022位
FC琉球 日本の旗 薩川了洋 沖縄県 沖縄市陸上競技場 JFL 11位 ×
Jリーグ・アンダー22選抜 日本の旗 高畠勉 (特定ホームタウン・ホームスタジアムなし) 特別参加枠
  • チーム名・監督・本拠地名については開幕時点のもの。クラブライセンスについては2014年9月29日承認時点のもの[4]

レギュレーション

試合は前後半90分(45分ハーフ)で、同点の場合は延長戦を行わず引き分けとし、勝ち点(勝ち3、引き分け1、負け0)によりリーグ戦の順位を決定する。上位2チームに入り、J2ライセンスを取得している場合は、J2との入れ替えに臨む(J2・J3入れ替え戦参照)。

リーグ戦のベンチ入りメンバーは16人まで(J1・J2より2人少ない)で、選手交代は5人まで可能(J1・J2より2人多い)。警告累積4回で次節出場停止となる。

スケジュール

2013年12月17日にリーグ戦の概要が発表された[5]。3月9日開幕・11月23日閉幕の全33節・198試合が3回戦総当り(ホーム&アウェイ+ホーム or アウェイ、U-22選抜は全試合アウェー扱い)で行われる。途中、6月21日・6月22日・6月25日の第17節から7月19日・20日の第18節まで1カ月間中断期間が設けられるほか、9月14日から10月2日に行われる仁川アジア大会U-21代表で臨む関係からこの間にU-22選抜の試合が設けられず、第3クールの一部が変則的な日程となっている[6]

リーグ概要

発足初年度のJ3リーグで、戦前の予想では前年のJFLで優勝しながらJ2ライセンス申請を見送ったために昇格を逃した長野を筆頭に[7]、早くからJ2参入を目指して活動していた金沢、リーグ開幕直後に元日本代表FW高原直泰の獲得に成功した相模原[8]、さらにはJ2経験のある町田・鳥取などが優勝争いの軸となると目されていた。

序盤の1巡目(第11節まで)では、7勝3分け1敗で町田と金沢が勝ち点24で並び(得失点差で町田が首位)、これを勝ち点差4で長野が、勝ち点差5で鳥取が追う展開となり、事実上この4チームでのマッチレースとなった。その後、10試合負けなし(7勝3分)となった首位町田が勝ち点を48まで伸ばし、第21節終了時点では2位金沢に勝ち点7差をつけ、独走状態に入ったと思われた。ところが町田は第22節からの4試合で1勝3敗で失速。3位長野との直接対決2試合(第21節・第25節)を含めて第21節から5連勝した金沢が第25節で町田から首位を奪う。金沢はその後も勝利を重ねて首位をキープ。結局第21節以降は13試合負けなし(12勝1分け)でシーズンを終え、第32節のアウェー琉球戦での勝利をもって優勝・J2昇格を決定した[9]。残る1チームは町田と第26節から負けなしの長野との一騎討ちとなったが、2位長野・3位町田の勝ち点差が1の状態で最終節を迎え、長野と町田が共に勝利した結果、長野が町田を振り切って2位に食い込み、J2・J3入れ替え戦に臨むことになった。鳥取は常に4位をキープし続けていたが、要所要所での取りこぼしが響き、第30節で金沢に敗れた時点で3位以下が確定し、1年でのJ2復帰は果たせなかった[10]

中位以下では、地域リーグから唯一“飛び級”でJ3入りを果たした盛岡が5位に入る健闘を見せた。一方、注目を集めたJ-22はメンバー構成によって好不調の波が激しく[注 2]、年間を通じた成績は10位に終わった。

結果

順位表


順位
チーム 試合数



得点
失点
得失差
勝点
出場権・降格
1 ツエーゲン金沢 (C) (P) 33 23 6 4 56 20 +36 75 J2リーグ20151、2へ昇格 
2 AC長野パルセイロ 33 20 9 4 58 23 +35 69 J2・J3入れ替え戦に出場 1、2
3 FC町田ゼルビア 33 20 8 5 59 22 +37 68 J3残留
4 ガイナーレ鳥取 33 14 11 8 34 25 +9 53
5 グルージャ盛岡 33 12 9 12 43 39 +4 45
6 SC相模原 33 12 7 14 44 48 −4 43
7 福島ユナイテッドFC 33 9 9 15 31 38 −7 36
8 ブラウブリッツ秋田 33 10 4 19 38 57 −19 34
9 FC琉球 33 8 10 15 31 50 −19 34
10 Jリーグ・アンダー22選抜 33 9 6 18 37 63 −26 33
11 藤枝MYFC 33 7 9 17 36 52 −16 30
12 Y.S.C.C.横浜 33 4 12 17 29 58 −29 24

最終更新は2014年11月23日の試合終了時
出典: J. League
順位の決定基準: 1.勝点 2.得失点差 3.総ゴール数 4.直接対決の結果 5.警告数 6.抽選.
1 J2ライセンスを保有するクラブのみ、J2自動昇格(1位のみ)、ないしはJ2・J3入れ替え戦参加(2位のみ)可。
2上位2位までに、U-22選抜が入賞した場合は、U-22選抜を除いた11チームの成績を基として、自動昇格・入れ替え戦出場チームを決定する

1-11節

ホーム / アウェー[1] GRU BLA FUK ZEL YSC SGM PAR ZWE MYF GAI RYU J22
グルージャ盛岡

1–4

3–0

2–3

0–0

4–1

6–1

ブラウブリッツ秋田

2–1

2–2

1–2

2–1

1–0

1–2

福島ユナイテッドFC

0–2

1–0

1–2

0–1

0–1

0–1

FC町田ゼルビア

4–1

2–0

0–0

0–0

3–0

4–0

Y.S.C.C.横浜

1–1

0–1

1–1

0–2

1–4

0–2

SC相模原

3–0

2–0

2–2

0–4

2–1

0–1

AC長野パルセイロ

1–0

0–0

2–1

1–4

1–0

1–0

ツエーゲン金沢

2–0

1–0

4–0

1–1

2–1

2–0

藤枝MYFC

0–0

1–2

0–0

0–2

2–2

2–4

ガイナーレ鳥取

0–0

0–1

1–0

1–1

0–0

1–0

FC琉球

0–1

2–0

1–3

1–7

0–0

3–0

最終更新は2014年5月11日の試合終了時
出典: J. League
1左縦列のチームがホーム側。
: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。

12-22節

ホーム / アウェー[1] GRU BLA FUK ZEL YSC SGM PAR ZWE MYF GAI RYU J22
グルージャ盛岡

3–0

1–2

1–1

0–1

2–1

3–1

ブラウブリッツ秋田

0–1

1–4

3–4

1–0

2–2

4–0

福島ユナイテッドFC

0–2

2–2

2–3

2–0

2–2

0–0

FC町田ゼルビア

1–1

2–1

1–0

1–1

0–1

1–1

Y.S.C.C.横浜

0–0

0–1

2–3

1–1

0–3

2–1

SC相模原

0–0

0–1

2–2

0–1

4–0

2–3

AC長野パルセイロ

3–2

2–0

3–0

1–2

1–1

4–0

ツエーゲン金沢

1–0

2–2

0–1

2–1

3–1

0–0

藤枝MYFC

0–1

1–2

2–1

0–1

1–0

3–1

ガイナーレ鳥取

1–0

1–4

0–0

4–2

0–0

1–0

FC琉球

2–0

1–1

0–2

1–0

0–3

0–6

最終更新は2014年10月26日の試合終了時
出典: J. League
1左縦列のチームがホーム側。
: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。

23-33節

ホーム / アウェー[1] GRU BLA FUK ZEL YSC SGM PAR ZWE MYF GAI RYU J22
グルージャ盛岡

1–1

0–3

0–2

0–2

1–1

2–1

ブラウブリッツ秋田

1–3

2–1

2–1

1–2

0–1

1–1

福島ユナイテッドFC

0–1

2–0

2–2

0–1

2–1

0–0

FC町田ゼルビア

2–0

2–1

0–0

1–2

4–1

3–0

Y.S.C.C.横浜

0–0

2–4

2–0

1–2

0–0

1–1

SC相模原

2–1

1–0

1–2

1–0

1–1

1–5

AC長野パルセイロ

3–0

3–0

2–0

6–1

2–0

5–0

ツエーゲン金沢

2–1

2–1

4–0

3–2

2–0

3–0

藤枝MYFC

1–2

0–2

0–1

1–1

2–2

2–1

ガイナーレ鳥取

1–2

2–0

1–1

0–1

2–1

1–2

FC琉球

1–1

0–1

0–1

0–0

0–0

4–2

最終更新は2014年11月23日の試合終了時
出典: J. League
1左縦列のチームがホーム側。
: 青 = ホームチームが勝ち; 黄 = 引き分け; 赤 = アウェーチームが勝利。

得点ランキング

順位 選手 所属 得点
得点王 日本の旗 鈴木孝司 FC町田ゼルビア
19
2 日本の旗 大石治寿 藤枝MYFC
17
3 日本の旗 宇野沢祐次 AC長野パルセイロ
16
T4 日本の旗 土井良太 グルージャ盛岡
12
日本の旗 三好洋央 ブラウブリッツ秋田
6 日本の旗 吉田明生 Y.S.C.C.横浜
10
T7 日本の旗 鈴木崇文 FC町田ゼルビア
9
日本の旗 佐藤悠希 AC長野パルセイロ
日本の旗 勝又慶典
日本の旗 清原翔平 ツエーゲン金沢

2014年11月23日の試合終了時
出典: J. League data

観客動員

チーム 合計 最多 最小 平均 推移
1 AC長野パルセイロ 64,701 8,011 1,655 3,595 0.53698161607525+53.6%
2 ツエーゲン金沢 61,920 8,115 658 3,440 0.66747455162385+66.7%
3 FC町田ゼルビア 56,404 4,569 2,012 3,134 -0.98739760554505−1.2%
4 SC相模原 56,388 7,860 921 3,133 0.62837837837838+62.8%
5 ガイナーレ鳥取 55,242 5,892 1,832 3,069 -0.74908469611911−25.0%
6 グルージャ盛岡 27,403 3,048 741 1,522 1.0347593582888+103.4%‡‡
7 ブラウブリッツ秋田 27,343 2,187 842 1,519 -0.8591628959276−14.0%
8 FC琉球 25,162 5,163 520 1,398 -0.67568873852102−32.4%
9 福島ユナイテッドFC 23,769 4,163 504 1,321 0.28627069133398+28.6%
10 藤枝MYFC 23,733 3,302 612 1,319 0.38259958071279+38.2%
11 Y.S.C.C.横浜 18,323 1,819 512 1,018 0.30012771392082+30.0%
リーグ合計 440,388 8,115 504 2,224
n/a

最終更新:2020年10月4日
出典: J.League data
註記:
前シーズンはJ2。
前シーズンはJFL。
‡‡ 前シーズンは東北リーグ1部。

脚注

注釈

  1. ^ 2014年9月1日以降は「あきぎんスタジアム」の呼称を用いる[3]
  2. ^ 4得点以上の試合が3試合あったのに対し、4失点以上の試合も6試合あった。2014年のJリーグ・アンダー22選抜#戦績も参照のこと。

出典

  1. ^ "Jリーグ入会審査(J2およびJ3)結果について" (Press release). 日本プロサッカーリーグ. 19 November 2013. 2017年11月18日閲覧
  2. ^ "Jリーグ入会審査(J3)結果について" (Press release). 日本プロサッカーリーグ. 2 December 2013. 2017年11月18日閲覧
  3. ^ "秋田市八橋運動公園球技場 名称変更について". J3リーグ公式サイト (Press release). 日本プロサッカーリーグ. 13 August 2014. 2014年10月10日閲覧
  4. ^ "クラブライセンス交付第一審機関 (FIB) 決定による 2015シーズン Jリーグクラブライセンス交付について" (Press release). 日本プロサッカーリーグ. 29 September 2014. 2017年11月18日閲覧
  5. ^ "2014 J3リーグ 大会方式および試合方式について" (Press release). 日本プロサッカーリーグ. 17 December 2013. 2017年11月18日閲覧
  6. ^ 日程”. J3リーグ公式サイト. 日本プロサッカーリーグ. 2014年2月12日閲覧。
  7. ^ 元川悦子 (2014年3月10日). “記念すべき2014年J3開幕!優勝候補筆頭と言われるAC長野パルセイロの今”. J-SPORTSコラム&ブログ. 2015年5月18日閲覧。
  8. ^ “高原直泰 相模原へ電撃移籍 初代J3王者へ「歴史的」”. スポーツニッポン. (2014年3月20日). http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/03/20/kiji/K20140320007817000.html 2015年5月18日閲覧。 
  9. ^ “【金沢】J2昇格!琉球破り初代J3王者”. スポーツ報知. (2014年11月16日). http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20141116-OHT1T50274.html 2015年5月18日閲覧。 
  10. ^ “J3第30節…金沢がJ3優勝王手!! 鳥取は1年でのJ2復帰ならず”. ゲキサカ. (2014年11月3日). http://web.gekisaka.jp/news/detail/?150812-150812-fl 2015年5月19日閲覧。 

関連項目

外部リンク