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「エル・シド (映画)」の版間の差分

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2021年8月17日 (火) 23:53時点における版

エル・シド
El Cid
監督 アンソニー・マン
脚本 フレドリック・M・フランク
フィリップ・ヨーダン
原案 フレドリック・M・フランク
製作 サミュエル・ブロンストン
出演者 チャールトン・ヘストン
ソフィア・ローレン
音楽 ミクロス・ローザ
撮影 ロバート・クラスカー
編集 ロバート・ローレンス
製作会社 コロンビア ピクチャーズ
配給 コロンビア映画
公開 イタリアの旗 1961年10月24日
アメリカ合衆国の旗 1961年12月14日
日本の旗 1962年4月27日
上映時間 184分
製作国 イタリアの旗 イタリア
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $6,200,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $26,620,000[2]
配給収入 3億2707万円[3] 日本の旗
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エル・シド』(原題:El Cid)は、1961年制作のイタリアアメリカ合衆国合作の映画。アンソニー・マン監督。チャールトン・ヘストンソフィア・ローレン出演。

11世紀後半のレコンキスタで活躍したカスティーリャ王国の貴族エル・シドことロドリーゴ・ディアス・デ・ビバールRodrigo Díaz de Vivar)の生涯を描いた作品。

ストーリー

物語は1080年から始まる。史実ではその時点でフェルナンド王は既に死んでいる(1065年没)が存命中として描かれている。

カスティーリャ王国の若き武将ロドリゴは、イベリア半島に攻め込んで来たムーア人との戦の末に捕らえた敵軍の首長ムータミンとカディアを、捕虜として王に引き渡すことなく、生かして逃がす。これに恩を感じたムータミンはロドリゴに「エル・シド」の尊称を贈るとともに友情を誓う。しかし、捕虜を逃がしたためにロドリゴは反逆者と見なされ、彼と深く愛し合う婚約者シメンの父で最高戦士であるゴルマス伯爵は、ロドリゴの父ドン・ディエゴを公の場で激しく侮辱する。これに怒ったロドリゴはゴルマス伯爵に謝罪を求めるが、頑なに拒否される。その結果、2人は決闘することになり、激しい闘いの末にゴルマス伯爵が死ぬと、息を引き取る父に復讐を頼まれた娘シメンはロドリゴを激しく憎むようになる。反逆者の汚名が消えないままのロドリゴは、アラゴン王国からカスティーリャ王国に挑まれたカラオラの地を賭けた最高戦士同士の一騎討ちに志願する。苦戦の末、アラゴンの最高戦士ドン・マルティンを辛くも倒したロドリゴは汚名を返上し、名実ともにカスティーリャ王国の最高戦士となる。その後も王国の英雄として戦功をあげ、その褒美としてシメンとの結婚を認められるが、シメンのロドリゴへの憎しみは消えず、シメンを愛するオルドニェス伯爵を使ってロドリゴを殺そうとまでする。ロドリゴはそれらの全てを知りつつもシメンを愛する気持ちが変わることはなく、全てを受け入れてシメンと結婚する。

しばらくしてフェルナンド王が死ぬと、第2王子アルフォンソが姉ウラカ王女と結託し、兄であるサンチョ王を暗殺して即位すると、暗殺の事情に気付いているロドリゴを追放する。これをきっかけにシメンはロドリゴを愛している自分の気持ちに気付き、全てを捨ててロドリゴに付いて行く。ようやく真の夫婦となり、穏やかに過ごしていた2人の前に、ロドリゴを敬愛する忠実な部下ファニェスらが現れ、ロドリゴに「エル・シド」としてスペインのために戦うよう強く請い願う。シメンはロドリゴを引き止めるが、ロドリゴは自らの意思で戦うことを決めると、シメンを僧院に預けて旅立つ。ここで前編が終了する。

後編は、数年後にロドリゴが勇将として復活し、アルフォンソ王に呼び出されるところから始まる。ここではアルフォンソ王と和解せぬまま決別し、ロドリゴは王の方針に反して独自にムーア人の首長であるムータミンらと手を組み、バレンシアを攻略する。周囲がバレンシア王となることを勧める中、ロドリゴはバレンシアの王冠をアルフォンソ王に送り届け、王への変わらぬ忠誠を誓う。ところが、攻め込んで来たムーア人の王ベン・ユサフとの戦のさなかにロドリゴは無念の死を遂げてしまう。それでも、ロドリゴの遺言に従い、彼の遺体を馬上に据えて味方の先頭に立たせることで、敵を威嚇すると同時に味方の士気を高めることに成功、ロドリゴらの軍は敵を一掃し、これによりロドリゴの存在は「エル・シド」として伝説となる。

登場人物

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
フジテレビ テレビ東京
エル・シド チャールトン・ヘストン 納谷悟朗
シメン ソフィア・ローレン 今井和子 此島愛子
ベン・ユサフ ハーバート・ロム 今西正男
オルドニェス伯爵 ラフ・ヴァローネ 小林清志 渡部猛
ウラカ王女 ジュヌヴィエーヴ・パージェ 武藤礼子 谷育子
アルフォンソ王子 ジョン・フレイザー 内海賢二 津嘉山正種
サンチョ王子 ゲイリー・レイモンド 仲村秀生
ファニェス マッシモ・セラート 島宇志夫
ドン・ディエゴ マイケル・ホーダーン 清川元夢
ゴルマス伯爵 アンドリュー・クルークシャンク 穂積隆信
アル・ムータミン ダグラス・ウィルマー 宮田光 家弓家正
フェルナンド王 ラルフ・トルーマン 大久保正信

出典

  1. ^ Cinema: A Round Table of One”. Time (December 22, 1961). 2009年12月11日閲覧。
  2. ^ El Cid (1961) - Box Office/business” (英語). IMDb. 2013年6月5日閲覧。
  3. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)191頁

関連項目

外部リンク