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'''海軍'''(かいぐん、Marine<ref group="注">「海軍」を表す英単語は Navy だが、本作では[[海兵隊]]を表す Marine が使用されている。な |
'''海軍'''(かいぐん、Marine<ref group="注">「海軍」を表す英単語は Navy だが、本作では[[海兵隊]]を表す Marine が使用されている。ちなみにフランス語やドイツ語などでは Marine が海軍を意味する。アニメ110話の冒頭ではスモーカーを「海兵隊のスモーカー」と紹介していた。</ref>)は、[[漫画]]『[[ONE PIECE]]』に登場する架空の[[軍隊]]。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
2021年8月6日 (金) 13:35時点における版
海軍(かいぐん、Marine[注 1])は、漫画『ONE PIECE』に登場する架空の軍隊。
概要
世界政府直属の海上治安維持組織[注 2]。中でも海軍本部は「偉大なる航路(グランドライン)」三大勢力の一つ。主な任務は、海賊をはじめとする犯罪者相手の警察行為である。シンボルは「M」の文字を図案化したカモメのマーク。
悪魔の実の能力者や覇気使いを含めた一騎当千の猛者達が数多く所属し、大量の重火器を搭載した軍艦を多数保有するなど、極めて強大な戦力を擁する。「絶対的正義」の名のもとに、海賊などの悪党から民衆を守ることを使命とする。しかし、己の信ずる「正義」に徹するあまり、人命を顧みず民衆の意に反した冷酷非情な行動に走る者(例:サカズキ)や、自らの利益のみを目当てに非道な行いをする者(例:モーガン、ネズミ)、海賊並みの荒くれ者(例:G-5の海兵達)もいる。海軍本部の軍艦は、船底に海楼石が敷き詰められており、海王類を欺くことができる。このため、比較的安全に「凪の帯」を航行する事が可能で、「偉大なる航路」と4つの海を自由に行き来できる。
階級は上から、元帥(海軍トップ)、大将(総督)、中将、少将、准将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉、准尉、曹長、軍曹、伍長、一等兵、二等兵、三等兵(新兵)、雑用[2]。少尉以上は「海軍将校」と呼ばれ、背面に「正義」と書かれた白いコートの着用が認められる[3]。ほとんどの将校は、このコートを袖を通さずに羽織る形で着用している[注 3]。一等兵以下は制服・制帽の着用が義務付けられており、伍長以上になると私服が認められる[注 4][3]。佐官以上の者はスーツを着用することが多い[3]。挙手敬礼の際には掌を後方に向ける[注 5]。各海兵には「M・C」(マリンコード)と呼ばれる認識番号が割り当てられている。通信時には「G-1」など所属を示すコードを添えて名乗る場合もある[6]。
本部と支部
- 海軍本部
- 「偉大なる航路」を管轄する海軍組織。世界中の正義の戦力の最高峰。
- 本部基地は、「偉大なる航路」前半の島「マリンフォード」に置かれていた。しかし頂上戦争後の2年の間に、新元帥サカズキの意向により、G-1支部と入れ替わる形で新世界に移転した。
- ニューマリンフォード
- 新世界編の海軍本部基地。新世界・「赤い土の大陸」付近に存在する。
- 元々はG-1支部だったが、新元帥となったサカズキの意向でマリンフォードと本部の場所が入れ替えられる。中央にはマリンフォードと同様に日本建築の建物がそびえ立っており、その周囲には大量の砲台が存在する。要塞の左右にはカモメの羽を模した巨大な建造物も存在する。島からはシャボンディ諸島と同じくシャボン玉が発生している。
- 海軍支部
- 世界各地の5つの海に散らばる支部。大佐以上の地位の人物によって管轄される[2]。
- 偉大なる航路の支部は、本部の海兵が管轄している。支部名は「海軍G・L(グランドライン)第○支部」、通称「G-○」となる。
- 東西南北の海の支部に所属する海兵の階級は、本部より3ランクほど下がる(例えば、支部大佐は本部大尉相当)[7]。
- マリンフォード
- 「偉大なる航路」前半にある三日月型の島。旧海軍本部。新世界編では海軍G-1支部の所在地。
- 「赤い土の大陸」およびシャボンディ諸島の近くに位置する。主に海兵達の家族が暮らす大きな町や日本風の建築物、庭園がある。湾岸一帯には「オリス広場」があり、その中央後方には処刑台が設置されている。中央に聳える石壁には大きく「海軍」(新世界編では「G-1」)と書かれている。正面に「正義の門」があり、門が開いた時に生まれるタライ海流によってエニエス・ロビー、インペルダウンと繋がっている。広場の西端には伝説の軍艦「オックス・ロイズ号」に付けられていた神聖な鐘「オックス・ベル」がある。
- 24年前、金獅子のシキがロジャー処刑を阻止するために襲撃し、センゴク、ガープの両名と激突[8]。その戦闘により、マリンフォードの町は半壊した[8]。
- マリンフォード頂上戦争では、激しい死闘の末に勝利を収めるが、マリンフォードの町や本部要塞は大きな被害を受けた。その後の2年の間に、新世界のG-1支部と本部の場所が入れ替えられた。
人物
海軍本部
元帥
全兵を統べる海軍総大将。「バスターコール」の発令権を持つ。
マリンフォード頂上戦争終結後、それまで元帥を務めてきたセンゴクが退任。次期元帥の候補として、センゴクから推薦されたクザンと、政府上層部から支持を受けるサカズキが有力になる。対立した二人は、パンクハザード島で10日間に及ぶ決闘を繰り広げ、それに勝利したサカズキが新元帥に就任した。
- センゴク
- 声 - 石森達幸(151話 - 512話)→大川透(703話 - )
- 海軍本部元帥→海軍本部大目付[9]。異名は「仏のセンゴク」。
- 「南の海」出身[10]。77歳→79歳[11]。誕生日は5月9日[12]。身長278cm[10]。おうし座[10]。血液型F型[10]。好物は海軍おかき[10]。
- アフロヘアー、編み込んだ顎髭、黒縁の丸眼鏡が特徴の男。カモメのオブジェをのせた軍帽に多数の勲章を付けた白い礼服を着用[注 6]。新世界編では髪が白髪になり、服装も半袖シャツにショートパンツというカジュアルなものに変わっている[9]。冷静かつ謹厳で、仁義を重んじる。自分たちが世界の中心に位置することで、悪党から世界中の人々を守らんとする「君臨する正義」を信念としている[注 7]。一方で、海軍の行動に対して様々な圧力をかけてくる政府上層部には嫌悪感すら示している[注 8]。同僚のガープの自由奔放な行動には頭を抱えている。元帥を退いて以降は、幾分柔らかい性格の好々爺になっている[注 9]。傍らにヤギを従えている[注 10]。「D」について何か知っている模様[注 11]。
- 動物系幻獣種の悪魔の実「ヒトヒトの実 モデル"大仏"」の能力者[14]。黄金に輝く巨大な大仏に変身することができる。巨体を生かした肉弾戦での攻撃の他、掌から高威力かつ広範囲に及ぶ衝撃波を放てる。老齢ながら実力は未だ衰えていない。覇王色の覇気の持ち主[10]。
- 「智将」の名を取る頭脳と高い戦闘力により任を遂行し、大海賊時代以前から同期のガープ・つると共に、伝説級の大物海賊を相手にし海軍を牽引してきた。27年前の時点で既に本部大将の地位にあった[8]。24年前には、マリンフォードを襲撃した金獅子のシキをガープと共に捕縛し、インペルダウンに投獄した[8]。22年前には、オハラへのバスターコールの発動権を当時のCP9長官スパンダインに譲渡した。
- 31年前、身寄りを失った元天竜人ロシナンテを保護し、優秀な海兵に鍛え上げた。その後、ドンキホーテファミリーを討伐するため、17年前にロシナンテをスパイとして潜入させるが、10年前の「オペオペの実」を巡る事件で彼を失った。ロシナンテのことは息子のように想い、彼の死を知った際は涙していた。
- マリンフォード頂上戦争では、白ひげ海賊団迎撃のために海軍・七武海の全戦力を結集させ、開戦直前にはエースが海賊王ロジャーの息子であることを世界中に発表。開戦後は処刑台から全軍の指揮を執り、パシフィスタによる挟撃策・スクアードへの離間の計・包囲壁による殲滅作戦を実行、白ひげ海賊団とルフィたちを幾度も窮地に陥れた。しかし、ルフィに処刑台まで辿り着かれ、エース共々自らの手で処刑しようとしたが、エースの解放を許してしまった。白ひげの死後は黒ひげ海賊団と交戦。その後、現れたシャンクスの要求を認め終戦を宣言した。
- 終戦後、時代の変わり目を悟り元帥を退任する。コングの要請で軍には残り、大目付として若い海兵の育成にあたっている。ドレスローザ編では、ドフラミンゴ護送の援護のため、つるの軍艦に同乗しドレスローザに赴く。そこでロシナンテに人生を救われたローとロシナンテへのそれぞれの想いを語り合い、互いにロシナンテのことを忘れないでおこうと誓い合った。ドフラミンゴ護送の際には、サカズキに啖呵をきった藤虎に一言謝るよう諭すが、一蹴され呆れていた。ワノ国でのカイドウとビッグ・マムの海賊同盟の情報を聞くと、部下達にロックス海賊団やゴッドバレー事件について説明する。
- サカズキ
- 声 - 立木文彦、中尾みち雄(中将時代)
- 海軍本部大将→海軍本部元帥。通称「赤犬(あかイヌ)」。
- 「北の海」出身[15]。53歳→55歳[9]。誕生日は8月16日[16][注 12]。身長306cm[15]。しし座[15]。血液型F型[15]。好物は白米、トウガラシ[15]。
- 悪は全て根絶やしにすべきという「徹底的な正義」[17]を信条とする硬骨漢。その思想は海軍の中でもひときわ冷酷・過激なもので、正義を遂行するためならいかなる犠牲も厭わない。「人間は正しくなけりゃあ生きる価値なし」と考えており、たとえ民衆や味方の海兵であっても自身が「悪」と見なすものは容赦なく抹殺する。そのため一部の海兵からは畏怖されている。中将時代から「悪」と見なした者に対する容赦のなさを見せており、オハラの一件ではクザンやサウロから問題視されていた。元帥就任後は海軍の面目を保つことを重要視しており、政府上層部からの圧力を嫌っている。対極的な正義を掲げるクザンとは反目しあっているが、海軍を辞めた今では「どこで何をしてようが関係ない」と割り切っている。また仁義を重んじ、王下七武海制度に否定的な藤虎とも意見が合わない。一人称は「わし」で、広島弁を思わせる口調で喋る[注 13]。大将時代はバラを胸にさした赤いスーツと軍帽を着用[注 14]。髪型は角刈りで、左半身にかけて桜吹雪の刺青を彫っている。元帥となった新世界編では、口髭とあご髭を生やし葉巻を吸っており、服装は白いスーツに変わり右上半身から顔面にかけて大きな傷跡があり右耳の一部が欠けている。イッショウからは「サカさん」と呼ばれている。
- 自然系悪魔の実「マグマグの実」の能力者[18]。体を灼熱のマグマと化し、自在に放出することができる「マグマ人間」。攻撃は主にマグマ化した拳を使って行う。山のような巨大な氷塊を一瞬で蒸発させ、火をも焼き尽くす圧倒的な火力を誇り、高温のマグマゆえに覇気を使えない者は触れることすらかなわない。自らをマグマ化する事で地下を溶かし、地中を移動する事も可能。
- 32年前、海軍に入隊[注 15][9]。ボルサリーノとは同期。中将時代の22年前、バスターコールによりオハラに赴く。島から脱出した避難船に対し、「犯罪者が密航している可能性がある」という理由で砲撃を指示し、オハラの一般市民ともども海に沈めた[注 16]。
- マリンフォード頂上戦争では、白ひげのモビー・ディック号を含む2隻を沈め、スクアードへの離間の計の実行役となって陥れ白ひげに傷を負わす。オリス広場では白ひげと交戦。さらに処刑台から解放され逃走を図ったエースに対し、白ひげを罵倒することで怒らせ踵を返させると、ルフィをかばったエースの腹を貫き、死に至らしめた。その直後白ひげに強襲され、白ひげの顔の左半分(アニメでは腹部の一部)を焼き尽くすが、自身も地割れに叩き落とされる。しばらく戦線離脱したが、ルフィを抱えて逃亡を図るジンベエを追撃し、2人もろとも拳で貫きルフィの胸に傷跡を残した。クロコダイルや白ひげ海賊団残党に足止めを食らいながらも、軍を鼓舞しながら猛攻を加えた。コビーに無益な戦火拡大を諌められると即座に粛清しようとしたが、突如現れたシャンクスに止められた。
- 終戦後、新世界へ出動し、黒ひげ海賊団に置き去りにされたボニーを捕えた。センゴクの退任後、政府上層部から次期元帥に推薦されセンゴクから推薦された青雉と対立。パンクハザードで青雉との10日間に及ぶ決闘に勝利し、新元帥に就任する。元帥就任後、海軍本部を新世界に移転させる。また、「世界徴兵」を行い軍を去った青雉と自身の昇進に伴い空席が出来た大将の地位に藤虎と緑牛を新戦力として加え、より強力な正義の軍隊に強化した。
- ドレスローザ編では、同盟を結成したルフィとローに対し、藤虎をドレスローザに派遣する。その後、ドフラミンゴの七武海脱退が誤報だと知るとマリージョアに向かい、海軍にも隠し世界を振り回したことを五老星に抗議する。ドフラミンゴが倒された後、藤虎がドレスローザでの政府の非を認めて土下座したことの報告を受け、藤虎と壮絶な舌戦を繰り広げた。落とし前として、ルフィとローの首を取ってくるまで全海軍基地への出入り禁止を藤虎に言い渡す。ホールケーキアイランド編後、ビッグ・マムとカイドウの会話を傍受するが、ワノ国の未知の戦力を警戒して手は出さず様子を見ている。世界会議閉幕後、カイドウとビッグ・マムの同盟を結んだことを藤虎に伝える。
- モデルは俳優の菅原文太[19]。
- コング
- 27年前の海軍本部元帥。現在は世界政府全軍総帥。→詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧 § コング」を参照
大将
「海軍本部最高戦力」と称される3名の総督。本名とは別に、色と動物を組み合わせた別名が与えられる。元帥と同じく「バスターコール」の発令権を持つ。天竜人直属の部下であり、天竜人が危害を加えられると大将が派遣される。
物語当初はクザン(青雉)、ボルサリーノ(黄猿)、サカズキ(赤犬)の3名。マリンフォード頂上戦争終結後、パンクハザードの決闘を機にサカズキは元帥に昇格、クザンは退役。新世界編で判明しているのはボルサリーノに加え、新たに就任したイッショウ(藤虎)、緑牛の3名。
- クザン
- 海軍本部大将。通称「青雉」。頂上戦争後、海軍を脱退。→詳細は「§ クザン」を参照
- ボルサリーノ
- 声 - 石塚運昇(398話 - 751話)→置鮎龍太郎(881話 - )
- 海軍本部大将。通称「黄猿(きザル)」。
- 「北の海」出身[15]。56歳→58歳[9]。誕生日は11月23日[16][注 12]。身長302cm[15]。いて座[15]。血液型XF型[15]。好物は味噌ラーメン、ショウガ、バナナ[15]。
- 間延びした口調が特徴で、掴み所がない飄々とした雰囲気の人物。よく黒電伝虫と子電伝虫を間違えるなどうっかりしたところがあり、感情を表に出すことはあまりないが、わりと短気な一面もある[注 17]。軍務には忠実でシビアな面を見せ、辛辣な発言も多い。ティアドロップのサングラスとストライプの入った黄色のスーツを着用[注 18]。新世界編ではワイシャツがタートルネックに変わっている[9]。青雉と赤犬の対照的な正義を俯瞰し「どっちつかずの正義」という立ち位置についている[17]。またクザンやイッショウのように情に流されたり己の正義を貫き通すことはなく、サカズキのように過激な行動をとる事もない[注 19]。七武海に対しては信用はしていないが、戦力として使えるなら経歴はさほど問題視していない。一人称は「わっし」。部下の戦桃丸には「オジキ」と呼ばれる。
- 自然系悪魔の実「ピカピカの実」の能力者。体を光に変えることができる「光人間」。光速での移動や攻撃が可能であり、光速での蹴りや手や足から放つレーザーを主に使う[注 20]。特に足から放たれる太いレーザーは、巨大なシャボンディ諸島のヤルキマン・マングローブを一撃でへし折るほどの絶大な威力を誇り、光速の蹴りは、軽い攻撃でも蹴った相手を何軒もの家屋を貫通させて吹き飛ばす威力を持つ。指から放つ光線も強力で障害物を貫通させた上、着弾した箇所に大爆発を引き起こす。この光線はDr.ベガパンクによって解析され、人間兵器パシフィスタに搭載、さらにフランキーラディカルビームの元となっている。
- 32年前、海軍に入隊[注 15][9]。サカズキとは同期。15年前の時点で中将の地位にあった。12年前には、フールシャウト島でタイヨウの海賊団を襲撃し、タイガーの死に対する怒りで襲いかかってきたアーロンを返り討ちにし逮捕した。
- 天竜人ロズワード一家が麦わらの一味から危害を受けた報告を受け、シャボンディ諸島に出動する。諸島に滞在していた億越えルーキーたちを瞬く間に圧倒し、さらに部下の戦桃丸やパシフィスタと共に麦わらの一味を窮地に追いやる。しかしレイリーの妨害に遭い、さらにくまの出現によって捕縛に失敗する。
- マリンフォード頂上戦争では、開戦直後に白ひげへ奇襲を仕掛けるが、マルコに阻止される。広場にルフィが現れるとすぐさま狙い、中将2名と共にルフィを瀕死に追いこむ。さらに、中将オニグモとの連携でマルコに海楼石の手錠をはめ、能力を封じた。ルフィが処刑台に辿り着くと、白ひげにレーザーで反撃し、更に遠距離からエースの手錠の鍵を破壊した。その後、ベン・ベックマンの妨害をかわしながら、ルフィとローを追撃するが、結局逃げられてしまった。
- ドンキホーテファミリー崩壊後、七武海ウィーブルによる被害報告を受ける。世界会議編ではカイドウとビッグ・マムの接触に対し、自分がワノ国へ出向こうかとサカズキに提案したが、侍の存在を理由に止められる。
- 劇場版『ONE PIECE FILM Z』では元上官ゼット率いるNEO海軍と交戦。一進一退の攻防を繰り広げ、体調が万全でないゼットを徐々に追い詰めたが、ゼットがダイナ岩を起爆させたことで取り逃がす。その後、部隊を率いピリオ島で再度ゼットを攻撃し討ち取った。
- モデルは俳優の田中邦衛[19]。名前の由来は、映画『トラック野郎 爆走一番星』で田中邦衛が演じた役名「ボルサリーノ2」[21]。
- 技一覧
- 天岩戸(あまのいわと)[22]
- 足から太いレーザーを放つ。照射点に数百mほどの大爆発を引き起こす。
- 天照(あまてらす)[23]
- V字サインをした指から強烈な光を放出し、目眩ましをする。
- 八咫鏡(やたのかがみ)
- 合わせた掌から発光する「光の鏡」を作り出し、そこから放たれる光を次々と周囲の建物などに反射させながら移動地点まで照射、その光の道を辿るように光速移動を行う。しかし光に変化する前に光の道を遮られると移動を阻止されてしまう。
- 天叢雲剣(あまのむらくも)
- 黄猿の半身以上の大きさの光の剣を作り出す。
- 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
- 空中に移動し、両手の指で作った円から無数の光の弾丸を雨のように発射する。
- サカズキ
- 海軍本部大将。通称「赤犬」。頂上戦争後、元帥に昇進。→詳細は「§ サカズキ」を参照
- イッショウ
- 声 - 沢木郁也
- 海軍本部大将。通称「藤虎(ふじトラ)」。
- 「偉大なる航路」出身[10]。54歳[10]。誕生日は8月10日(「ふ」じ「と」ら)[24]。身長270cm[10]。しし座[10]。血液型S型[10]。好物はうどん&そば[10]。
- 仕込み杖を携えた盲目の剣客。額から両目にかけて大きな十字傷があり瞳孔はない[注 21]。藤色の着流しに下駄を履いた和装の上に海軍コートを羽織っている。掲げる正義は「仁義ある正義」[10]。スモーカー同様、見栄や嘘で海軍の手柄にする事を嫌い、非を認めていない海軍や世界政府には納得していない節がある。腹の内を見せようとはしないが、市民の安全を第一とする考えの持ち主で、人の為になったのならば海賊相手にも筋を通そうとするなど仁義を重んじる。ただし、海兵となったからにはその立場は貫き、自身の目的や思惑の為なら決してその意思を曲げず命を懸ける事も惜しまず、不条理な事には相手が誰であろうと物申す。また王下七武海制度を危険視し、大将の立場を利用して完全撤廃を目論んでおり、世界会議編で実現させた。一人称は「あっし」。任侠のような口調で話す。ルフィに対してはドレスローザの一件で好感を抱いており、一度顔を見てみたいと、自らの視力を奪ったことを後悔する描写がある。ルフィからも「賭博のおっさん」と呼ばれ、悪い印象は抱かれていない。賭博が趣味でサイコロを持ち歩いている。
- 超人系悪魔の実「ズシズシの実」の能力者[10]。重力を操ることができる。相手を地面に叩きつけて地中まで沈めたり、上空から巨大な隕石を落としたりできる。さらに軍艦のような巨大な物を浮かしたり、浮かせた瓦礫を操って相手にぶつけたり、瓦礫の上に乗って移動したりできる。その能力はドレスローザ全土の瓦礫を一度に浮かすなど広範囲に及ぶ。逆手の居合いの使い手で、「武装色」と「見聞色」の覇気使い。見聞色で周囲の状況を把握できるため、戦闘で目が見えないハンデはほとんどない。実力は広く知れ渡っており、新参者ながら折り紙つきの化け物と称されている。
- 頂上戦争後に行われた「世界徴兵」で大将に就任。ドレスローザ編では、サカズキの命で、ドフラミンゴの七武海脱退報道の真相を確かめるため、バスティーユやメイナードらを率いドレスローザに赴く。港町アカシアの酒場でギャンブルをしていた際、ルフィ達と遭遇[注 22]。コリーダコロシアムを偵察した後、部隊を引き連れグリーンビットへ向かう。ローがルフィとの同盟を認めたため独断でローの七武海称号剥奪を宣言し、ドフラミンゴと共にローを襲撃する。ドフラミンゴがローを倒した後、ローの救出を試みたゾロたちを退け、王宮に向かいドフラミンゴと会談。ドレスローザ支配の真相が発覚した後も、表向きは暴動の鎮圧とルフィ・ローたちの捕縛に動き[注 23]、単身海軍に立ちはだかったサボと交戦する。その後、自身の思惑を打ち明け互いに手を引くとルフィたちにドフラミンゴ討伐を賭け戦況を見守り、「鳥カゴ」の収縮阻止にも協力した。
- ルフィがドフラミンゴを倒した後リク王の元に出向き、ドフラミンゴの悪政を黙認していた政府の非を認めて土下座し、その様子を隣国に映像で流す。この件でサカズキから「海軍の面目を丸潰れにした」と叱責されるが、真っ向から反論したため[注 24]、落とし前としてルフィとローの首を取ってくるまで全海軍基地への立入禁止を通告される。その後2日間はルフィ達の捕縛に向かわなかったが、つるとセンゴクがドレスローザに到着した日に動き出す[注 25]。ルフィと対峙し、盲目の自分を気遣い攻撃してくるルフィに激怒するも、バルトロメオらがルフィを連れ去ったことで戦闘は中断する。国中に残った大量のガレキの山を浮かせて、港にいる海賊達に浴びせようしたが、ルフィ達を逃がそうとするドレスローザ国民の遠回しな抵抗にあう。国民達の会話を聞き取りその真意を汲み取ると、浮かせたガレキを餞別としてドフラミンゴとの取引を潰されルフィ達への報復に現れた連合艦隊の上に落とし、政府の尻拭いをしてくれたルフィに一礼の感謝を述べた。ドフラミンゴを護送中、奪い返しにきたジャックを撃退した。
- 世界会議編では、かねてより目指す七武海制度撤廃のためマリージョアに入り[注 26]、リク王やアラバスタ国王コブラと会談する。2人が提出した議案が可決されたことで、七武海制度が撤廃される。世界会議4日目には、くま奪還のためマリージョアに乗り込んできた革命軍の軍隊長達と激突したと報じられている。
- モデルは俳優の勝新太郎が『座頭市』で演じた侠客・市[24]。作者によると、名前は当初「紫虎」にするつもりだったが、「むらさきトラ」や「しトラ」だと語呂が悪かったため「藤虎」にしたという[25]。
- 技一覧
- 重力刀 猛虎(グラビとう もうこ)
- 仕込み杖を振るい真横の方向に重力波を飛ばし、周囲を押しつぶす。
- 緑牛(りょくギュウ)
- 声 - 藤原啓治(882話)
- 海軍本部大将。現時点では通称とシルエットのみ登場[注 27]。
- 砕けた口調で奔放な性格の男。面倒だからという理由で3年間断食している[注 28]。笑い声は「らははは」。
- 頂上戦争後に大将に就任。新参者だが、その実力は藤虎と共に折り紙つきの化け物と称されている。世界会議編で初登場。サカズキからマリージョアに入った藤虎を追い出すよう命じられたが、藤虎に世界会議を荒らす意思がないことから黙認する。世界会議4日目には、革命軍の軍隊長達と激突したと報じられている。
中将
大将に次ぐ地位で、全員が「覇気」を身につけている実力者。バスターコールでは5人の海軍中将が召集される。
- モンキー・D・ガープ
- →「§ モンキー・D・ガープ」を参照
- つる
- 声 - 松島みのり
- 海軍本部中将。異名は「大参謀」。
- 「北の海」出身[10]。74歳→76歳[11]。誕生日は3月26日[12]。身長204cm[10]。おひつじ座[10]。血液型X型[10]。好物はお茶と茶菓子[10]。
- 世界各地の情報に精通している知識豊富な老婆。実直で冷静な性格。ガープ・センゴクとは同期入隊[9]。海軍の面々やドフラミンゴからは「おつるさん」、ガープ・センゴクからは「おつるちゃん」と呼ばれている。掲げる正義は「清らかなる正義」[26][10]。側近は全員熟練の女性将校で構成されており、顔ぶれは13年前から現在まで変わっていない[10]。軍艦の帆には「鶴」の文字が大きく描かれている。
- 超人系悪魔の実「ウォシュウォシュの実」の能力者[27]。あらゆるものを洗濯物のように洗って干すことができる「洗濯人間」[27]。洗われた相手は無力化し、悪党の場合は悪の心も洗われ、悪事を行う気力が低下する[27][12]。
- かつて、センゴクのもとでドフラミンゴの討伐を担当していた。センゴクの部下ロシナンテから得た情報を元に何度もドンキホーテファミリーを追い回し、13年前の「オペオペの実」の騒動でも一戦交えた。そのため、因縁の相手としてドフラミンゴからは苦手意識を持たれている。
- クロコダイルの七武海称号剥奪後の会議では、退屈しのぎで海兵達を操り同士討ちさせようとしたドフラミンゴを嗜めた。マリンフォード頂上戦争では、白ひげ海賊団への包囲作戦を実行した。ドレスローザ編ではセンゴクと共にドレスローザへ赴き、ドフラミンゴをインペルダウンへ護送する。
- ジョン・ジャイアント
- 声 - 佐藤正治(45話)→竹本英史(294話)→江川央生(473話)
- 海軍本部中将。巨人族。
- 二角帽子を被り、コートに大量の勲章を付けた男。かつて巨人国「エルバフ」とのパイプを持っていた孤児売りマザー・カルメルの斡旋によって誕生した、海軍初の巨人海兵。武器は日本刀。新世界「エルバフ」出身[28]。誕生日は5月19日[12]。
- ルフィの初手配時や、エースの公開処刑前にマリンフォードで部下を鼓舞する演説を行なった。マリンフォード頂上戦争では、出陣した白ひげを真っ先に迎え撃ちに行ったが、返り討ちにされた。
- コーミル
- 海軍G-2支部中将。→詳細は「§ コーミル」を参照
- モモンガ
- →「§ モモンガ」を参照
- オニグモ
- 声 - 園部啓一(305話)→藤本たかひろ(311話 - )
- 海軍本部中将。
- 兜を身につけ、タバコをふかした長髪の男。赤犬に近い考えを持ち、任務遂行のためならば味方の犠牲もいとわない。髪の毛を6本の手のように変化させ、八刀流で戦う[12]。武器はサーベル。誕生日は2月8日[12]。
- エニエス・ロビーへのバスターコールに召集された中将の一人。ルフィとルッチが交戦している軍艦に、躊躇なく砲撃命令を下した。マリンフォード頂上戦争では、負傷した白ひげに気をとられたマルコに海楼石の手錠をはめた。
- ドーベルマン
- 声 - 竹本英史
- 海軍本部中将。
- 体中に十字の傷がある男。武器は日本刀。負傷兵の手当てより海賊追撃を優先するなど、赤犬に近い苛烈な思想を持つ。誕生日は10月8日[12]。
- エニエス・ロビーへのバスターコールに召集された中将の一人。17年前にルッチが解決した事件を部下に語った。
- ヤマカジ[29]
- 声 - 増谷康紀(464話)→大場真人(475話 - )
- 海軍本部中将。
- 顎鬚をはやし葉巻をくわえた男。武器は日本刀。誕生日は4月5日[12]。大海賊時代以前から海軍に所属していた[8]。
- エニエス・ロビーへのバスターコールに召集された中将の一人。
- ストロベリー
- 声 - 竹本英史
- 海軍本部中将。
- 異常に丈の長い頭[17]と長い髭が特徴の男[注 29]。長い軍帽を被っている。少将時代は普通の軍帽を頭頂部に乗せていた。洋刀による二刀流の剣士。ボルサリーノの部下。誕生日は1月5日[12]。
- 12年前は少将の地位にあり、フールシャウト島でフィッシャー・タイガーを奇襲し、瀕死の重傷を負わせた。
- エニエス・ロビーへのバスターコールに召集された中将の一人。
- ラクロワ
- →「§ ラクロワ」を参照
- ロンズ
- →「§ ロンズ」を参照
- ステンレス[12]
- 声 - 竹本英史
- 海軍本部中将。アニメでの名前は「カイゼルヒゲ」。
- カイゼル髭とオールバックが特徴的な男。武器は日本刀。
- ジャヤ編でのマリージョアの会議で、ドフラミンゴに操られたモザンビアともみ合いになった。頂上戦争にも参戦した。世界会議編での七武海制度撤廃後、バギーを捕縛するためカライ・バリ島を包囲する。
- モザンビア[12]
- 海軍本部中将。顔の左側に傷がある男。マリージョアの会議で、ドフラミンゴに操られたステンレスともみ合いになった。
- キャンサー[12]
- 海軍本部中将。サングラスをかけた、左目に傷のある男。葉巻を吸っている。マリージョアの会議に参加。
- ダルメシアン[12]
- 声 - 服巻浩司
- 海軍本部中将。
- ダルメシアンに変身できる動物系悪魔の実の能力者で、大柄な男。六式の「剃」「指銃」を使用できる。誕生日は11月1日[12]。
- マリンフォード頂上戦争では、モモンガと共にルフィを追い詰めた。
- スモーカー
- 海軍G-5支部中将。→詳細は「§ スモーカー」を参照
- ヴェルゴ
- 元海軍G-5支部中将。→詳細は「王下七武海 § ヴェルゴ」を参照
- バスティーユ
- 声 - 小山剛志
- 海軍本部中将。異名は「鮫切りバスティーユ」。
- 「偉大なる航路」出身[31]。36歳→38歳[31]。誕生日は7月14日[31]。身長291cm[31]。かに座[31]。血液型F型[31]。好物は鮫肉のハーブ焼き[31]。
- 角のついた仮面をかぶる、大柄な体格の男[注 30]。目元に何らかの模様があり、これを隠すために仮面をつけている[31]。部下からの信頼は厚く、バスティーユの部隊は士気が高いことで有名[31]。語尾に「だら」を付ける口調が特徴。武器は長い刀身を持つ「鮫切包丁」。
- 頂上戦争編で初登場。ドレスローザ編では剣闘会に出場した犯罪者を捕えるため、増援部隊を率いコリーダコロシアムを包囲する。「鳥カゴ」発動後、単身立ちはだかったサボと交戦するが、武器と仮面を破壊され返り討ちにされる。復帰後、ドレスローザから逃亡を図るルフィたちの捕縛に乗り出すが、バルトロメオやトンタッタ族たちの妨害により失敗した。
- メイナード
- 声 - 花田光
- 海軍本部中将。異名は「追撃のメイナード」。
- 口髭を生やし眼鏡をかけた男。タバコを吸っている。誕生日は5月7日(May(5)ナ(7)ード)[32]。
- ドレスローザ編で、コリーダコロシアムを偵察するため、「キャップマン」の偽名で剣闘会に潜入する。出場者の情報を部下に報告している途中、正体を怪しんだガンビアを倒したが、そのすぐ後にバルトロメオに倒される。「鳥カゴ」発動後、コロシアムから抜け出し、藤虎に代わって部隊を指揮し暴動鎮圧にあたる。ドフラミンゴ敗北後、藤虎の指示で近隣の島々にドレスローザの真相を公表した。
- ギオン[33]
- 声 - 小松由佳
- 海軍本部中将[24]。通称「桃兎(ももうさぎ)」[24]。
- 第74巻SBSで「大将候補」として紹介されたキャラクターで、原作では世界会議編で初登場。劇場版『GOLD』への登場に伴い詳細な設定が明かされた。
- 雅やかな色気を醸し出す女性。つるの妹分で、年齢は不詳[33]。お座敷遊びに精通しており、あらゆる海賊をおびき出す「桃色客あしらい」の異名を持つ[33]。名刀「金比羅」を持つ剣士[33]。左太ももにクモのタトゥーがある[33]。好物はお茶漬けと八ツ橋[33]。『ONE PIECE FILM GOLD オフィシャルムービーガイド』によれば、女だてらに中将の地位に就いている実力者で、その手腕を買われ、世界中を股に活躍している[34]。
- 劇場版『GOLD』ではグラン・テゾーロを訪れ、カジノのVIPルームで客の視線を一手に集めていた[34]。
- モデルは女優の木暮実千代[24]。
- トキカケ[33]
- 声 - 檜山修之
- 海軍本部中将[35]。通称「茶豚(ちゃトン)」[35]。
- 第75巻SBSで「大将候補」として紹介されたキャラクターで、原作では世界会議編で初登場。劇場版『GOLD』への登場に伴い詳細な設定が明かされた。
- 頭にハット、口にはタバコ、格子柄のコートに腹巻、下駄といった独特な風体をした中年男性。海軍内では鼻つまみ者だが、市民には好かれており、大将藤虎とは気が合う[33]。美人が大好き[33]。好物は卵かけご飯とがんもどき[33]。『ONE PIECE FILM GOLD オフィシャルムービーガイド』によれば、サカズキの元帥就任後に頭角を現した人情派中将であり、職務の合間を縫っては「マドンナ」を捜し求め、世界中を渡り歩いている[34]。元帥サカズキを「社長」と呼ぶ。
- 劇場版『GOLD』ではグラン・テゾーロでゴルフを満喫していたが、カメ車レースでコースアウトしたルフィたちのカメ車に轢かれかけた[34]。
- ナヅ・ケタガーリ[36]
- 海軍本部中将[36]。姓名判断が趣味で、大将の異名の命名を担当している[36]。
少将
- シシリー[12]
- 海軍本部少将。「南の海」出身[15]。誕生日は6月5日[15]。
- マリージョアで、ルフィと天竜人の一件をセンゴクに報告した。アニメでは登場せず、彼とは違う海兵が報告している。
- アケヘンデ[37]
- 海軍本部少将[37]。インペルダウン編で、脱獄し逃走を図るルフィ達を、軍艦の砲撃で阻もうとした。
- カタコンボ[12]
- 声 - 服巻浩司
- 海軍本部少将。シャボンディ諸島に再集結した麦わらの一味を捕らえようとしたが、ハンコックによって阻止された。
- カダル
- 海軍G-2支部少将。→詳細は「§ カダル」を参照
- ヒナ
- 海軍本部少将。→詳細は「§ ヒナ」を参照
- Tボーン
- 声 - 西村知道
- 海軍本部大佐→海軍本部少将[38]。元王国騎士。異名は「船斬りTボーン」。
- 「偉大なる航路」出身[6]。51歳→53歳[6]。誕生日は9月10日[12]。身長200cm[6]。おとめ座[6]。血液型X型[6]。好物は優しい味の精進料理[6]。
- 民衆の幸せを第一に願う凄まじい善人。趣味は「人助け」で、モットーは「一日百善」。部下からも尊敬されているが、痩せ細った骸骨のような怖い顔のため相手に一歩引かれてしまう。剣の名は「バンブー」[6]。
- 海王類をも真っ二つにする凄腕の剣士。海賊船をステーキのように斬りオロしてしまうことから「船斬り」の異名をとる。曲がったことが大嫌いで、彼の振るう飛ぶ斬撃はすべて直角の軌跡を残す。
- ウォーターセブン編では、ロビンの護送のために海列車に乗っていた。しかしサンジたちの罠に嵌り、乗っていた列車が前の列車から切り離されてしまう。その後、民を思う気概で線路を荒波の中走って列車を追いかける。その途中に出くわしたロケットマンを止めるべく立ち向かうが、ゾロに一騎討ちで敗れる。その後、マリンフォード頂上戦争に参戦する。作者曰く、ゾロに敗れた後は「タマタマ」助かったという[39]。
- 新世界編では少将の地位にある[38]。世界会議編では、マリージョアに現れた藤虎を止めようとしたが理論武装で言いくるめられ、サカズキにそれを報告した。
- 技一覧
- 直角閃光 ボーン空割(ボーンソワール)
- 四角型に相手を切る。
- 直角飛鳥 ボーン大鳥(ボーンオオドリー)
- 直角に曲がって螺旋を描く斬撃を飛ばす。
准将
- ダイギン[12]
- 声 - 竹本英史
- 海軍本部准将。「西の海」出身[40]。
- インペルダウンに侵入したルフィを捕らえようと、獄内に入ろうとしたが、サディちゃんに制止された。
- ヤリスギ
- 海軍G-5支部准将。→詳細は「§ ヤリスギ」を参照
- ブランニュー
- 声 - 山田真一
- 海軍本部少佐→海軍本部准将。
- 「偉大なる航路」出身[40]。54歳→56歳[40]。誕生日は9月3日[12]。身長190cm[40]。おとめ座[40]。血液型X型[40]。好物はブランマンジェ[40]。
- サングラスと厚い唇が特徴の男。海賊たちを調査し、懸賞金の額を決める任務にあたっている。センゴクやサカズキからの信頼は厚く、重要な会議では議長を任されるなど、卓越した情報処理能力で海軍を内からサポートしている[40]。内政を担当することが多いが、頂上戦争では刀を手に前線に立った。
- 初登場時は少佐。アーロンパーク崩壊後に会議を開き、ルフィに懸賞金をかけた。頂上戦争終結後、センゴクにインペルダウンの報告を行った。その後の会議では、ルフィが起こした「16点鐘」の行動について報告した。
- 新世界編では准将の地位にある。ドフラミンゴの七武海脱退(後に誤報と判明)を会議で取り上げた。七武海制度撤廃後、称号を剥奪された元メンバーの新たな懸賞金の取り決めにかかり、四皇の現時点での懸賞金を会議で取り上げる。
佐官
- ベリーグッド[5]
- 声 - 山本圭一郎
- 海軍本部大佐。
- 髪型はアフロで、顎に「MARINE」の文字がある。誕生日は9月10日[12]。
- 超人系悪魔の実「ベリベリの実」の能力者[5]。体の各部を果実のように丸く取ることができる「ブドウ人間」[5]。分離した体は様々な体型にくっつけ直せる[5]。
- エニエス・ロビーへのバスターコールに召集され、ためらいの橋でフランキーと戦った。アニメでは、ゾロにバラバラになった体の各部を吹き飛ばされ、フランキーに頭を船体に撃ち飛ばされて倒された。後に表紙連載『CP9の任務外報告』で、逃亡中のCP9達の討伐に狩り出されたが、返り討ちにあった。
- シュウ[5]
- 声 - 中尾良平
- 海軍本部大佐。
- ぶかぶかの帽子を被り、スカーフで口を隠している。
- 超人系悪魔の実「サビサビの実」の能力者[5]。触れた金属をサビつかせることができる「サビ人間」[5]。
- エニエス・ロビーへのバスターコールに召集された。ためらいの橋でゾロと戦い、「雪走」をボロボロに腐食させて破壊した。アニメではゾロの関節も腐食させようとしたが、ウソップの「火の鳥星」で倒された。
- シャリングル[5]
- 海軍本部大佐。
- サングラスをかけている男。
- 超人系悪魔の実「シャリシャリの実」の能力者[5]。体の各部を車輪にし、高速回転させることで強力な武器にできる「車輪人間」[5]。
- エニエス・ロビーへのバスターコールに召集され、ためらいの橋でフランキーを襲った。アニメでは、能力者ではなく剣士になっている。
- ゴリラ
- 声 - 稲田徹
- 海軍本部大佐。
- 名前のとおりゴリラのような風貌で、語尾に「ウホ」と付ける。誕生日は5月18日[12]。
- フランキーが起こした「バルジモアの悪夢」事件の調査を行ったが、フランキーが被っていた燃えるトラの敷物を見て恐怖に駆られ、「バルジモアの燃える霊獣伝説」の元となった。
- たしぎ
- 海軍G-5支部大佐。→詳細は「§ たしぎ」を参照
- コビー
- 海軍本部大佐。→詳細は「§ コビー」を参照
- ドンキホーテ・ロシナンテ
- 海軍本部中佐。故人。→詳細は「王下七武海 § ドンキホーテ・ロシナンテ」を参照
- ヘルメッポ
- 海軍本部少佐。→詳細は「§ ヘルメッポ」を参照
- フルボディ
- 海軍本部少佐。→詳細は「§ フルボディ」を参照
- ジャンゴ
- 海軍本部少佐。→詳細は「§ ジャンゴ」を参照
各部隊
フルボディの部隊
- フルボディ
- 海軍本部大尉。→詳細は「§ フルボディ」を参照
- ラインズ[41]
- 海軍本部一等兵[41]。フルボディの部下。「東の海」出身[42]。誕生日は12月27日[42]。
- ギンの脱走を許してしまい、バラティエに赴きフルボディにその報告を行っていたところをギンに撃たれた。
ガープの部隊
- モンキー・D・ガープ
- 声 - 中博史
- 海軍本部中将。ルフィの祖父で、革命家ドラゴンの父。異名は「ゲンコツのガープ」。
- 「東の海」ゴア王国出身[10]。76歳→78歳[11]。誕生日は5月2日[12]。身長287cm[10]。おうし座[10]。血液型F型[10]。好物はせんべい、カレー[10]。
- かつて海賊王ロジャーと何度も激闘を繰り広げた、「海軍の英雄」と呼ばれる伝説の海兵。ルフィと同じく陽気かつ気まぐれ、自由奔放な性格。部下がするような雑務を一緒にやり、敵対者であろうと分け隔てなく接するなど人を選ばない人間性も共通している。そのため部下からは非常に慕われており、ガープの世話になったクザンからも敬意を払われている。荒々しい部分があるが指導力は高く、凡庸だったコビーとヘルメッポを短期間で海軍将校にまで育て上げ、過去にはルフィを強い海兵にするため過激なスパルタ教育で鍛え[注 31]、現在の戦闘能力の持ち主に至る基盤を作った。ルフィが海賊になったことには不満だが、活躍に関しては「さすがわしの孫じゃ」と笑いながら喜んでいる[注 32]。一方、ルフィは修行で何度も死にそうになったことからあまりいい印象を抱いていない。ドラゴンの革命家としての活動をどう思っているかは不明だが、縁は切れておらず何らかの手段で接触している模様。天竜人を「ゴミクズ」と呼ぶほど嫌っており、これが大将の地位を拒んでいる理由の一つである。軍艦の船首は骨をくわえた犬を象っている。笑い声は「ぶわっはっはっは」。
- 老齢ながら筋骨隆々の肉体を保っており、素手で砲弾を大砲より速く投げたり、軍艦よりも巨大な鉄球を投げつけたりと、凄まじい腕力を誇る(それでも本人曰く力は衰えているらしい[注 33])。武装色の覇気使い。その実力から幾度も大将への昇格を勧められていたが「自由にやるにはこれ以上の地位は必要ない」との考えから昇格を拒み続けたため、少なくとも38年前の「ゴッドバレー事件」時から階級は変わっていない。
- 長年同期のセンゴクらと共に海軍を牽引し、幾多の大物海賊たちと渡り合い、海賊からは「悪魔」として恐れられた[注 34]。特にロジャーとは長年の宿敵関係で、誰よりもロジャーを仕留めることに執念を燃やしていた[注 35]。38年前、ゴッドバレー事件でロジャーと共闘し、当時世界最強と呼ばれた「ロックス海賊団」を壊滅させ、世間からは「海軍の英雄」と呼ばれるようになった[注 36]。30年前には八方水軍棟梁であったチンジャオと決闘し、彼の錐の頭を凹ませた[注 37]。24年前には、単身マリンフォードに攻め込んできたシキを、センゴクとの共闘で捕縛しインペルダウンに投獄した。
- かつて処刑寸前のロジャーから、生まれてくる子供(エース)を託され、出産にも立ち会う。そして、生まれたばかりのエースをダダンの元に預け、後にルフィも7歳の頃に彼女に預け、エースと共に修行させた。二人に対しては、それぞれの血筋により将来を案じ、海兵にするつもりだった。
- 初登場は表紙連載『コビメッポ奮闘日記』[注 38]。モーガンの逃走事件で出会ったコビーとヘルメッポを見込み、自分の部下に引き抜き海軍本部で鍛えた。エニエス・ロビー崩壊後、ウォーターセブンで海賊となったルフィと再会し、ルフィに父親が革命家ドラゴンであることを告げる。ルフィを見逃すため一時は帰還するが、センゴクに怒鳴られウォーターセブンに引き返し、ルフィたちを本気で沈めにかかったが取り逃がした。
- エースの公開処刑発表後、インペルダウンに赴きエースと面会。マリンフォード頂上戦争では海兵としての職務と家族を救いたいという葛藤に悩み涙を流す。白ひげ海賊団がオリス広場まで攻め込むと、迎撃のため処刑台前に陣取り、処刑台に向かう変身したマルコを拳で殴り飛ばす。処刑台直前でルフィの前にも立ち塞がるが、二人への情の前に一瞬ためらってしまい、ルフィの一撃を食らって退けられる。解放されたエースが赤犬によって致命傷を受けた際には激昂し、赤犬への強い殺意を露にするが、センゴクに押さえつけられた。その後センゴクと共に黒ひげ海賊団と交戦した。
- 終戦後、フーシャ村を訪れる。ダダンから結果的にエースを見殺しにしてしまったことを糾弾され殴り飛ばされたが、けじめとして一切反撃しなかった。その後職を下りるが、センゴクと同じく、若い海兵の育成のため肩書きはそのままに軍に残っている。世界会議編では、マリージョアに向かうリュウグウ王国一行の護衛を担当し、「赤い港」に送り届ける。世界会議閉幕後、一行をリュウグウ王国に送り届け、アラバスタ王国で起こった事件を知らせた。
- 技一覧
- 拳・骨・隕石(ゲン・コツ・メテオ)
- 砲弾を投げつける。本物の大砲よりもはるかに速く飛ばせる。
- 拳・骨・流星群(ゲン・コツ・りゅうせいぐん)
- 「拳・骨・隕石」の連続版。砲弾1000発を対象物に向け両手でひたすら投げつける。
- ボガード[20]
- 声 - 黒田崇矢(68・69話)→竹本英史(314話 - )
- ガープの副官の海軍本部将校(階級不明)。
- 天然なガープをサポートし、非常事態の場合には、冷静な判断で部下に指令を出す。複数の拳銃を一瞬でバラバラに切断する程の腕を持つ剣士である。
- コビー
- 声 - 土井美加
- アルビダ海賊団航海士兼雑用→海軍第153支部雑用→海軍本部雑用→海軍本部曹長→海軍本部大佐兼機密特殊部隊「SWORD」隊員。ガープの部下。
- 「東の海」出身[44]。16歳→18歳[44]。誕生日は5月13日(コ→5、ビー→B→13)[5]。身長167cm[44]。おうし座[44]。血液型F型[44]。好きな食べ物はリカが作ったおにぎり、じゃがバター[44]。嫌いな食べ物はブラックコーヒー[45]。趣味は海釣り[45]。イメージ動物はイルカ[45]。
- ルフィが海に出て出会った最初の人物。初登場時は弱気で臆病な性格だったが、ルフィの夢のためには死をも恐れない姿勢に感化され、次第に逞しくなり、ここ一番での行動力や度胸を発揮するようになった。ルフィとは敵対する立場だが、海兵になってからも羨望の眼差しで見ることは変わっていない。一人称は「ぼく」。登場初期はかなり貧弱な体格だったが、海軍入隊後は背は大きく伸び[注 39]、別人のように逞しくなっている。トレードマークである大きな眼鏡は額にかけるようになり、バンダナを巻いている。また額には大きな傷ができている。新世界編ではさらに背が伸び、ルフィと同じぐらいの背丈になっている[9]。
- 海軍入隊後はガープの訓練により身体能力が格段に上がり、ウォーターセブン編では六式「剃」を使えるまでの成長ぶりを見せた。頂上戦争編で「見聞色の覇気」が覚醒。新世界編では六式をマスターし、見聞色の覇気が異常に発達している[9]。
- 幼い頃から海軍に入隊することを夢見ていた。しかし釣りに出かけた際、誤ってアルビダ海賊団の船に乗り込んでしまい、海の知識が人一倍あったため雑用係として2年間こき使われていた[46]。アルビダが拠点にしていた島に流れ着いたルフィと出会い、ルフィがアルビダを倒したことで解放される。それからルフィと友達になり、海軍に捕らえられたゾロに興味を持ったルフィをシェルズタウンに案内する。ルフィが海軍基地に乗り込むとゾロの救出に協力。モーガン失脚後、念願の海軍入隊を果たし、ルフィと別れる。以降海軍将校を目指し、第153支部で雑用として働くことになる。
- その後が描かれた表紙連載『コビメッポ奮闘日記』では、ヘルメッポと2人あわせて「コビメッポ」とコンビで呼ばれ、お互いに好敵手にして唯一無二の親友となった。その後、モーガンの逃走事件を経て、ヘルメッポと共にガープ中将に引き取られ、海軍本部で特訓に励む。その後、曹長にまで昇格し、ウォーターセブンでルフィ・ゾロと再会する。別れ際ルフィと新世界で再会する約束を交わし、もっと強くなりいつかルフィを捕まえ海軍大将になってみせると宣言した。
- マリンフォード頂上戦争では次々と倒れていく海兵の姿に怯え、一時は敵前逃亡を図ろうとした。何とか勇気を振り絞りルフィに挑むが、一撃でやられ気絶する。その後、極限状態の中で「見聞色の覇気」が目覚める。敵味方の声が次々と消えていく中、白ひげが戦死してもなお海軍が必要のない犠牲を増やし続けることに耐えられなくなり、追撃を続ける赤犬の前に立ち塞がる。怒った赤犬に粛清されそうになったが、間一髪シャンクスに救われる。結果的に、このコビーの行動によってルフィは戦場から離脱できた。
- 新世界編では大佐の地位にある[9]。世間からは「ロッキーポート事件」で市民を守った英雄として名が知られている。また、機密特殊部隊「SWORD」にも所属している。世界会議編では、マリージョアに向かうドレスローザとプロデンス王国の一行を狙う海賊を討ち取り、そのまま護衛を担当する。そこでルフィの活躍が書かれた新聞を発見し、夢中で読む姿に興味を持ったレベッカたちからルフィの話に誘われる。世界会議閉幕後は七武海制度撤廃により、ハンコック捕縛のため女ヶ島に向かう。その途中ドレークと連絡を取り、カイドウとビッグ・マムが同盟を結ぶことやワノ国にCP-0がいる情報を得る[注 40]。
- アニメSP『ハンドアイランドの冒険』では原作に先駆け新世界編の姿で登場。ハンドアイランド基地の司令官ビリッジの査察のため、ヘルメッポと共に派遣される。調査を進めるうちにビリッジの不正を確信し、島の蝋人形職人ジエゴの協力でビリッジの不正を暴き、更迭処分を下した。身体能力はさらに向上しており、拳で巨大な瓦礫を粉砕したりビリッジの小型戦闘機を手刀でバラバラにするほどの進歩を遂げている。
- ヘルメッポ
- 声 - 永野広一
- 海軍第153支部雑用→海軍本部雑用→海軍本部軍曹→海軍本部少佐。ガープの部下。元第153支部大佐モーガンの息子。
- 「東の海」シェルズタウン出身[44]。20歳→22歳[44]。誕生日は7月16日(「七光」り「息」子)[5]。身長179cm[44]。かに座[44]。血液型S型[44]。好物は豪華なステーキ、キャビア[44]。
- 初登場時は親の七光りで、支配下の町民に威張り散らしていた小悪党だった[注 41]。当初の髪型はキノコカットだったが、改心後はコビー同様に頭身が変わって髪も伸び、細いサングラスをかけるようになっている。また精神的にも成長し、ルフィたちと再会したときは自分が七光りのバカ息子だったと認めている。ウォーターセブン編以降は二振りのククリ刀の使い手となっている。笑い声は「ひぇっひぇっひぇっ」。
- 父モーガンの任地である「東の海」のシェルズタウンで、親の権力を利用して住民を怯えさせていた。自身が放し飼いにしていた狼を斬りつけたゾロを捕らえて磔にし、一ヶ月そのまま耐え抜いたら釈放すると約束したが、最初から守る気はなく、数日後にゾロを公開処刑しようとしていた[注 42]。それを知ったルフィによってゾロを解放されモーガン共々倒された。
- モーガンの失脚後、コビーと共に雑用係となる。表紙連載『コビメッポ奮闘日記』では護送船から脱走したモーガンの人質になるが、父親を超える決心を本人に言い放ち、自力で逃亡した。以後、コビーと共にガープの下で特訓することとなる。軍曹としてウォーターセブン編で再登場。頂上戦争にもコビーと共に参戦し、赤犬に逆らったコビーが殺されそうになった時は大泣きした。
- 新世界編では少佐の地位にある[9]。世界会議編では、ルルシア王国のコマネ王女を誘拐した海賊をコビーと共に討ち取った。
スモーカーの部隊
- スモーカー
- 声 - 松尾銀三(48話 - 79話)→大場真人(94話 - )
- 海軍本部大佐→海軍本部准将→海軍G-5支部中将。G-5基地長[40]。異名は「白猟のスモーカー」。
- 「偉大なる航路」出身[42]。34歳→36歳[48]。誕生日は3月14日(ホワイトデー)[48]。身長209cm[42]。うお座[42]。血液型XF型[42]。好物はスモークチキン[42]。趣味は陶芸・カジノ[49]。
- 地肌に直接ジャケットを着ている白髪の男。葉巻を常に2本同時に吸っているヘビースモーカーで、ジャケットにはたくさんの葉巻が常備されている。新世界編では海軍コートを羽織りサングラスをかけ、顔の右側に傷ができている。海軍の正義を絶対視せず己の信念に基づき行動し、組織の論理に従わないことが多々ある。上層部からは「野犬」として厄介者扱いされており、過去に何度もクビになりかけているが[48]、その度に同期のヒナの弁解に救われている[48]。容姿・言動は荒々しくいかついが部下思いであり、一般人にはフランクかつ穏やかに接する[注 43]。「海賊はどこまでいこうと海賊」と位置づけており、藤虎同様に七武海制度には否定的である。ただし海賊相手でも筋は通す。たしぎを始めとする部下からの信頼は厚く、G-5の部下からは「スモやん」「スモさん」と呼ばれている。敵であるルフィからも好感を抱かれており「ケムリン」という愛称で呼ばれている。
- 自然系悪魔の実「モクモクの実」の能力者。体を煙に変化させることができる。体の一部を煙にすることで遠距離の敵に攻撃したり、一度に大人数を捕縛したり、空中を移動をしたりすることも可能。全身を煙と化して拡散した場合、覇気による攻撃を受ける的が増えてしまうことが弱点。武器は先端に「海楼石」を仕込んだ大型の十手「七尺十手」[29]。新世界編では「武装色の覇気」を身につけており、腕や十手を硬化させることができるようになっている。また、煙を動力源とする水陸両用三輪バイク「ビローアバイク」を持つ。
- 少年期に海賊王ロジャーの処刑を目の当たりにし[注 44]、その堂々たる最期に感銘を受けた過去がある。初登場時は「東の海」のローグタウン派出所勤務(海軍本部の管轄)で、階級は大佐。就任以来、町から海賊を逃がしたことは一度もなかった。バギー・アルビダ一味を一網打尽にし、ルフィも取り押さえたが、革命家ドラゴンの妨害と突然の突風により逃げられる。死刑の間際にルフィが、先述のロジャーのように笑みを浮かべた事と、ドラゴンがなぜルーキーのルフィに一目置いたのか、その疑問に決着をつけたい形で、麦わらの一味を追うべく独断で「偉大なる航路」に入る。
- 「偉大なる航路」では、サンジとクロコダイルの通話を傍受し、一味の情報を掴むとアラバスタに入国する。港町ナノハナでルフィと遭遇するが、偶然居合わせたポートガス・D・エースの介入で捕縛に失敗する。さらに一味を追って、レインベースで再びルフィと遭遇するが、ルフィたちと共にレインディナーズの牢に入れられてしまう。そして脱出の際、溺れそうになったところを、ルフィから船長命令を受けたゾロによって救われたため、この場では彼らを見逃した。その後、たしぎに部隊を任せ外海に出ると、ヒナの部隊を借りB・Wの人工降雨船を拿捕した。アラバスタの動乱終結後、七武海の陰謀が海賊によって阻止されたという事実のもみ消しを図る政府から「クロコダイル討伐」の手柄を与えられ[注 45]、昇格と勲章の授与が言い渡されるが、怒りを露にしこれを拒否した。その後、海兵としての立場上大佐のまま我を通すことに限界を感じ、エニエス・ロビー編後の再登場時には、准将に昇進していた[注 46]。
- マリンフォード頂上戦争では処刑台を目指すルフィの前に立ち塞がり追いつめるが、七武海ボア・ハンコックの乱入により十手を折られ、またしても取り逃がしてしまう。終戦後、自らクザンに頼み新世界のG-5支部へ異動。
- 新世界編では中将の地位にある。パンクハザード編では新魚人海賊団から解放された海賊たちを捕縛したことで、新世界に進出した麦わらの一味の情報を掴み、パンクハザードに上陸する。そこでローと対峙するも、心臓を奪われて敗北を喫し、たしぎと精神を入れ替えられてしまう。その後、島の調査に乗り出すが、シーザーに捕えられ、ルフィやローらと共に檻に入れられる。そこへG-5基地長のヴェルゴが現れ、パンクハザード近海で多発していた子供の誘拐事件の真相とヴェルゴの正体を知る。檻から脱出する際、ローとの取引で元の状態に戻された。脱出後、長年海軍を騙し続け部下を蔑ろにしたヴェルゴに落とし前をつけるべく、「SAD」製造室でヴェルゴと対峙。覇気の達人であるヴェルゴに対して、自分が囮となりローの心臓を取り返すことでローへの借りを返し、ヴェルゴ撃破に協力した。ルフィたちがパンクハザードを出港した後、口封じを図ったドフラミンゴに襲撃され殺されかけたが、クザンに助けられた。
- ドレスローザ編ではまだ療養中で、ドフラミンゴの支配を許した海軍の失態を認め土下座する映像を世界に流すという藤虎の行動に対し、「同じ地位を得てもこんな真似おれにはできねえ」「胸がすいた」と感心していた。全快すると、ヴェルゴに代わりG-5基地長に就任した[40]。
- 劇場版『STAMPEDE』では、たしぎと共に海賊に変装し海賊万博に潜入。主催者のブエナ・フェスタを捕らえるためアジトに潜り、鉢合わせた麦わらの一味と交戦。たしぎからダグラス・バレットが現れた報告を受けると戦いを中断し、たしぎやヒナと合流。海賊たちの拿捕にあたり、偶然その場に居合わせたバギーからバレットが持つ宝の中身がラフテルへの「永久指針」であることを聞き出す。海軍が島にバスターコールをかけると撤退命令を無視し、単身バレットに挑み、不本意ながらルフィたちに加勢。ルフィがバレットを倒すと、指揮を執る黄猿にバスターコールの中止を要求した。
- 技一覧
- ホワイト・アウト
- 両手を煙に変え、敵を捕まえる。一度に大量の目標を捉えることができる。
- ホワイト・ブロー
- 腕を煙に変え、相手を殴りつける。見た目はロケットパンチに近い。
- ホワイトスネーク
- 腕全体を蛇型の煙に変え、相手を捕らえる。
- 白蔓(ホワイト・バイン)
- 体全体をつる状の煙に変え、一気に上空まで上昇する。
- ホワイトランチャー
- 体を煙に変え、敵に急接近する。
- たしぎ
- 声 - 野田順子
- 海軍本部曹長→海軍本部少尉→海軍G-5支部大佐。スモーカーの部下。
- 「東の海」出身[42]。21歳→23歳[50]。誕生日は10月6日(トロい→10・6)[51]。身長170cm[50]。てんびん座[42]。血液型S型[42]。好物はホットコーヒー[42]。趣味は刀の本の読書・切り絵[49]。
- ゾロの亡き幼馴染・くいなと瓜二つの女剣士。軽い近視で、眼鏡をかけている[52]。当初の髪型はショートヘアで、新世界編ではロングヘアを束ねている。また新世界編ではピンク色の海軍コートを着用している。名刀に関するメモをいつも所持しており、ゾロの「和道一文字」を一目で言い当てている。剣を使って金を稼ぐ者を「悪」とみなし、海賊だけでなく賞金稼ぎのことも嫌っている。夢は、世界中の悪党たちの手に渡った名刀を集めてまわること。生真面目な性格だが、トロくておっちょこちょいなところが玉に瑕[注 47]。部下や海賊相手でも敬語で話すが、激怒すると多少言葉遣いが荒々しくなる。くいなと同様、自分が女である事に引け目を感じている節がある。くいなと顔だけでなく考え方も似ているため、ゾロからは苦手意識を持たれている。当初はゾロに対し敵意を剝き出しにしていたが、パンクハザードでの共闘を経て態度がやや軟化している。G-5の部下からは「大佐ちゃん」と呼ばれ、アイドル扱いされている。
- 愛刀は業物「時雨」。剣の腕は確かであり、新世界編では「武装色の覇気」や六式「剃」を身につけ、剣術も砲弾を剣先で受け流すほど格段に上がっている。
- 初登場時はローグタウン勤務で、階級は曹長。仲間が逮捕されたことに逆恨みしたチンピラを撃退した際にゾロと遭遇し、武器屋で再会したときに、刀に対する自分の信念や愛情、そして先述の「悪」とみなす人間たちの事をゾロに語る。麦わらの一味とバギー海賊団の事件が起きた時にゾロの正体を知り、海賊であることを隠し自分をからかったことに腹を立て勝負を挑むも敗北を喫し、さらに止めを刺さなかったことに屈辱を感じ彼を追うため「偉大なる航路」へ入る[注 48]。
- アラバスタでは、レインベースでスモーカーから部隊の指揮を任され、首都アルバーナに入る。国王コブラを拘束するミス・オールサンデーと接触するが、全く歯が立たず敗れる。その後、クロコダイルを追うルフィと遭遇しクロコダイルの居場所を伝えると、宮前広場への砲撃を阻止するため麦わらの一味に協力した。反乱終結後、一味を捕らえられる状況でありながらわざと見逃す形となり、力量不足から海賊に手を貸すことしかできなかった自分の弱さに悔し涙を流した。エニエス・ロビー編の後の再登場時には、少尉に昇進していた。マリンフォード頂上戦争ではルフィと交戦した。終戦後、スモーカーと共にG-5支部に異動。
- 新世界編では大佐の地位にある。パンクハザードにてローに挑むが返り討ちにされ、スモーカーと精神を一時入れ替えられた。シーザーの研究所から脱出を図る最中、本性を現したヴェルゴに襲われるがサンジが加勢したことで免れる。ビスケットルームで自然系能力者のモネと交戦し窮地に陥るが、ゾロの援護を受け撃破する。脱出後、ナミからシーザーに誘拐されていた子供たちを託され、子供たちを連れ一足先にパンクハザードを出港した。
- ドレスローザ編では藤虎が起こした行動に対し、2年前のアラバスタでの悔しさを思い出しながら「まるで敵を取ってくれたみたい」と涙ながらに感謝していた。
- 名前の由来は鳥のタシギ[53]。
- 技一覧
- 斬時雨(きりしぐれ)
- 武装色の覇気を纏った斬撃。
黒檻部隊
黒檻のヒナ率いる部隊。サンディ島周辺海域を担当している。海賊船を四方から囲み、巨大な鉄の槍を打ち込む海戦戦法「黒ヤリの陣」を得意とする。
- ヒナ
- 声 - 中友子
- 海軍本部大佐→海軍本部少将。異名は「黒檻のヒナ」。
- 「西の海」出身[28]。32歳→34歳[48]。誕生日は3月3日(ひな祭り)[48]。身長181cm[28]。うお座[28]。血液型F型[28]。好物はケバブ、シャンパン[28]。趣味は乗馬・クラブ[49]。
- 緩みのない雰囲気を持つ美女。口癖は「ヒナ○○」で、○○の中は二字熟語が入る[注 49]。スモーカーとは同期入隊[48]。世渡り下手で問題児なスモーカーとは対照的な優等生であり、彼が海軍をクビになる危機を弁明して救ったことが何度もあるなど、良い印象は抱いていないが、腐れ縁の長い付き合い[48]。彼に振り回されているたしぎに同情している。部下のフルボディとジャンゴから好意を寄せられ、ヒナも二人を信頼ある部下として扱ってはいるものの、度々受けるアプローチは完全に無視している。若い海兵があまり知らない「ロックス」に詳しいなど情報通。ガープを「ガープ君」と呼ぶ[注 50]。
- 超人系悪魔の実「オリオリの実」の能力者。体が相手に触れると、その部分が鉄の錠に変化し、相手を捕縛することができる。
- 初登場は表紙連載『ジャンゴのダンス天国』。バロックワークス壊滅後、アラバスタから出港した麦わらの一味を待ち伏せする。「黒ヤリの陣」で一味を追いこんだが、Mr.2の偽装作戦に翻弄され、一味を取り逃がした。表紙連載『ミスG・Wの作戦名"ミーツバロック"』ではB・W残党を追い、キューカ島でMr.2とMr.3を逮捕した。頂上戦争では、ルフィを捕らえようとするが失敗した。
- 新世界編では少将の地位にある。「世界会議」ではマリージョアへ向かうアラバスタ・ネフェルタリ王家の護衛を務めた。
- 技一覧
- 袷羽檻(あわせばおり)
- 両手の檻を広範囲に伸ばし、敵を複数捕まえる。
- マッコー[41]
- 海軍本部少尉[41]。
- 右額に傷がある、坊主頭の男。アニメでは登場しない。
- シャイン[41]
- 声 - 田中大文
- 海軍本部軍曹[41]。
- アラバスタの港で、フルボディとジャンゴが敵船を落として来たことを確認した。サンドラ河でメリー号を見失ってしまい、ヒナに探し出すよう指令を受けた。
- フルボディ
- 声 - 石川英郎
- 海軍本部大尉→海軍本部三等兵→海軍本部少佐[38]。異名は「鉄拳のフルボディ」(初登場時)→「両鉄拳のフルボディ」(アラバスタ編以降)。
- 「北の海」出身[28]。26歳→28歳[28]。誕生日は9月7日[28]。身長184cm[28]。おとめ座[28]。血液型F型[28]。好物は赤ワイン(イテュルツブルガー・シュタイン[注 51])[28]。
- ナックルダスターがトレードマーク(初期は右手のみ。後に左手にも装着)。右ほほに傷がある。正義感は強いが初登場時は陰険で傲慢な態度が目立っていた。サンジには手も足も出なかったがその実力はなかなかのもので、チューリップ海賊団を一人で圧倒しヒナにジャンゴと二人だけで海賊船の殲滅を任されたこともある。ジャンゴとは親友で互いに「兄弟(ブラザー)」と呼び合い、彼と共にヒナに好意を抱いている。ジャンゴと同様ダンスが趣味。
- バラティエ編での初登場時は大尉[55]。「偉大なる航路」から敗走したクリーク海賊団を襲撃し、ギンを捕らえた。彼女のムーディを連れてバラティエに食事に来たが、サンジに因縁をつけたことでいさかいを起こす。悶着の末に惨敗し、ゼフからも追い打ちで蹴りを食らわされ、バラティエを追い出された。
- 表紙連載『ジャンゴのダンス天国』で再登場。ミラーボール島のダンス大会決勝戦を通じ、当時海賊だったジャンゴと意気投合する。島を襲ったチューリップ海賊団との交戦中人質を取られ窮地に陥ったが、ジャンゴの加勢で撃退に成功する。立場上ジャンゴを逮捕するが、彼の処刑にダンスで異議申し立てを行い、ノリで判決を覆してジャンゴを無罪にさせた。しかし代償に三等兵に降格。以後はジャンゴと共にヒナの部下となった。
- アラバスタ編で再登場[注 52]。ジャンゴと共に「黒ヤリの陣」の一船を任されたが、ウソップに船を沈められ突破を許してしまった。頂上戦争にも参戦した。
- 新世界編では少佐の地位にある[38]。
- 名前の由来は、濃いワインを指す「フルボディ」[56]。
- ジャンゴ
- 声 - 矢尾一樹、高木渉(劇場版『ジャンゴのダンスカーニバル』)
- クロネコ海賊団2代目船長→海軍本部三等兵→海軍本部少佐[38]。異名は「1・2のジャンゴ」(初登場時)→「寝返りのジャンゴ」(アラバスタ編以降)。元懸賞金900万ベリー。
- 「東の海」出身[57]。27歳→29歳[57]。誕生日は12月28日(1・2・ジ(2)ャ(8)ンゴ)[58]。身長207cm[57]。やぎ座[57]。血液型S型[57]。好物はキノコのスパゲティ[57]。
- 腕が高い催眠術師だが、同時に自分も催眠術にかかってしまう癖がある。催眠術の振り子代わりに使うチャクラムが武器であり、林の中の多数の木を一瞬で切り倒すほどの手練れ。ムーンウォークで歩く癖があり、ハート型のサングラスをかけている(サングラスの下の目もハート型)。海賊になる前はダンサー志望で、貧乏生活の中で顎の下に生えたシマシマのキノコを食べたことを機に、催眠術が使えるようになった[59]。
- シロップ村編での初登場時はクロネコ海賊団船長。かつては副船長で、クロの下船から3年間船長を務めていた。クロのカヤ暗殺計画に協力するためシロップ村に攻め入り、カヤを脅し遺書を書かせて殺そうとしたがウソップに倒され、そのまま置き去りにされた。
- その後が描かれた表紙連載『ジャンゴのダンス天国』では、シロップ村を脱出して流れ着いたミラーボール島のダンス大会で優勝し、フルボディとダンスを通じて親友となる。フルボディが海兵だと知り、チューリップ海賊団の襲撃に乗じて一度は島から逃走するも、フルボディのピンチに駆けつけ共闘。正体を明かしたことで逮捕され、縛り首となるところだったが、フルボディのおかげで処刑を免れる。フルボディとの別れ際にこの友情を忘れようとお互いに催眠をかけようとしたが、偶然通り過ぎたヒナに二人揃って一目惚れし取りやめる。その後、海軍に入隊し海軍本部三等兵となり、フルボディと共にヒナの部下となった。
- アラバスタ編で再登場。頂上戦争では、ルフィが発した覇王色の覇気によって気絶した[注 53]。
- 新世界編では少佐の地位にある[38]。
科学部隊
- 戦桃丸(せんとうまる)
- 声 - 伊倉一恵
- 海軍本部科学部隊隊長。Dr.ベガパンクのボディガードで、黄猿の部下。
- 「偉大なる航路」出身[15]。32歳→34歳[15]。誕生日は3月10日[12]。身長279cm[15]。うお座[15]。血液型F型[15]。好物はおにぎりと焼き芋[15]。
- 金太郎のような腹掛けを着用し、巨大な鉞をかついだ男。「世界一ガードが堅い男」「世界一口の固い男」と自称しているが、うっかりいろいろな情報を喋ってしまっている[注 54]。一人称は「わい」。黄猿のことは「オジキ」、七武海のくまは「クマ公」、ベガパンクは「パンク野郎」と呼んでいる。
- 高レベルの「武装色の覇気」の使い手で、相手に触れることなく弾き飛ばす技術を持っている。
- シャボンディ諸島にてパシフィスタを引き連れて現われ、黄猿と共に麦わらの一味を追い詰めた。マリンフォード頂上戦争では、20体以上のパシフィスタを率い参戦し、白ひげ傘下の海賊を追いつめたが一部はルフィに味方したハンコックに破壊された。
- 終戦後の2年間で、正式に海兵に就任した[注 55]。麦わらの一味復活の報に真っ先に駆けつけ、ニセ麦わらの一味を率いていたデマロ・ブラックを一撃で倒す。本物のルフィたちを見つけてパシフィスタ2体を差し向けるが、取り逃がした。その後、ニセ麦わらの一味に加入していた海賊達を、一部を除き全員捕らえた。
- 技一覧
- 足空独行(アシガラドッコイ)
- 武装色の覇気を纏わせた強力な突っ張りを放つ。2年前のルフィに対して使用、ゴムの体による守りを無効化しただけでなく、一撃で立つことすらままならなくなるほどのダメージを与えた。
- パシフィスタ
- 声 - 堀秀行
- Dr.ベガパンクの改造手術により生み出された「人間兵器」。名前は「平和主義者」の意。
- 身体は王下七武海バーソロミュー・くまの姿を再現しており、鋼鉄以上の硬度を持つ。黄猿の「ピカピカの実」の能力を再現した、金属をも溶かすレーザーを口と掌から発射できる。目にはレーダーがあり、そこを通じて見た賞金首の名前と賞金額を識別することが可能。主な攻撃手段はレーザーだが、強固な肉体により格闘でも圧倒的な実力を誇る。戦闘能力は億クラスの賞金首に全く引けをとらない。ロボットの類ではなく、元々は人間がベースのサイボーグ。1体造る費用は軍艦1隻分に相当するという。バーソロミュー・くまの姿を模した何体ものパシフィスタが存在しており、「PX-○」の製造ナンバーが刻印されている。
- マリンフォード頂上戦争では、20体以上のパシフィスタが投入され、白ひげ海賊団側に猛威を振るった。
- PX-1
- PX-4が倒された直後、戦桃丸と共に現れたパシフィスタ。麦わらの一味を追い詰めるが、くまによってどこかに飛ばされた。
- PX-4
- シャボンディ諸島にて、最初に麦わらの一味と交戦したパシフィスタ。一味を苦戦させるが、全員の共闘により破壊された。
- PX-5、PX-7
- 試作品(プロトタイプ)のパシフィスタ。2年前に麦わらの一味を追いつめたものと同じ強さ。ニセ麦わらの一味が集めた海賊達を圧倒するが、PX-5はルフィに、PX-7はゾロとサンジに、どちらも一撃で破壊された。
- PX-Z(白くま)
- →「ONE PIECE FILM Z § PX-Z」を参照
巨人部隊
巨人族で構成された部隊。マリンフォード頂上戦争には、女性1人を含む海軍将校8人が参加している。
- ラクロワ
- 声 - 吉水孝宏
- 海軍本部中将。武器はサーベル。誕生日は6月8日[12]。
- 頂上戦争では、リトルオーズJr.を倒しに向かうが、返り討ちにされた。
- ロンズ
- 声 - 高塚正也
- 海軍本部中将。開口部がT字型の鉄仮面をかぶっている。武器は斧。誕生日は6月2日[12]。
- リトルオーズJr.が倒された際、白ひげの隙を狙い急襲したが、彼の能力の前に一撃で敗北した。
SWORD
ドレークが隊長を務める機密特殊部隊。詳細は不明。
- X・ドレーク
- 海軍本部機密特殊部隊「SWORD」隊長。元海軍本部少将。ドレーク海賊団船長。→詳細は「海賊 (ONE PIECE) § X・ドレーク」を参照
- コビー
- 海軍本部大佐兼「SWORD」隊員。→詳細は「§ コビー」を参照
派生作品オリジナルキャラクター
アニメオリジナル(海軍本部)
- ミンチー
- 声 - 鈴木琢磨
- 海軍本部軍曹。「出撃!ゼニィ海賊団編」で登場。ムーアの部隊を利用してゼニィの財宝を手に入れようとしたが、ルフィたちに阻まれ、地位を剥奪された。
- ムーア
- 声 - 田中亮一
- 海軍本部大佐。ミンチーの上官。ミンチーの不正を阻止したルフィを見逃した。
- パスクア(ラパヌイ)の部隊
- かつてのパンプキン海賊団の船長と団員たち。→詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧 § ルルカ島」を参照
- パスクア(ラパヌイ)
- 海軍本部少佐。
- イソカ、アキビ、ロンゴ、プカウ
- イソカは海軍本部将校、残る3人は本部海兵(階級不明)。パスクアの部下。
- ガバナー
- 声 - 二又一成
- 海軍本部中佐。元ランドルフの部下。TVスペシャル『守れ! 最後の大舞台』で登場。
- 野心家で「金で買えぬ物は無い」という考えを持つ。30年前、海賊に武器を横流しし、さらに協力した友人を口封じのために殺害した。それに気付いたランドルフに告発され、軍法会議に掛けられるが、証拠不十分で無罪となった。その後30年かけて中佐にまで昇格するが、過去の一件が原因で出世が遅れたとランドルフを逆恨みしている。
- ランドルフへの恨みを晴らすため、引退芝居の日に彼を捕えるが、ルフィたちに阻止された。それでもなおランドルフの船を客諸共沈めようとするがそれもルフィ達に阻止された上にこれまで利権をむさぼることばかりしてきたために元々信頼されていなかった部下達にも見捨てられ、ルフィに空まで殴り飛ばされた。
- シェパード
- 声 - 難波圭一
- 海軍本部中佐。「脱出!海軍要塞編」で登場。
- 地位を鼻にかけた、嫌味な人物。武器は軍艦の大砲と同等の威力を誇る巨大バズーカ「イーグル・ランチャー」。
- ナバロンを潰す口実を探しに特別監査官としてナバロンを訪れるが、ロビンによって成り代わられ、不審人物として捕まってしまう。その後、ジョナサンとは別に麦わらの一味を捕えようとするが、ジョナサンの作戦を妨害してばかりで役に立たなかった。
- グローブ
- 声 - 今村直樹
- 海軍本部中佐。
- その名の通り両手にグローブをはめている。エニエス・ロビーへのバスターコールに召集され、フランキーに倒された。
- リュードー
- 海軍本部将校(階級不明)。リトル・イーストブルーに駐屯していた。→詳細は「ONE PIECE FILM STRONG WORLD § リュードー」を参照
- ユキムラ
- 声 - 増谷康紀
- 海軍本部少将。
- 「千人斬り」と呼ばれる剣士。頂上戦争で、海賊に襲われたコビーを救うが[60]、その後海賊によって斬られ倒れる[61]。後にアニメスペシャル『ハートオブゴールド』に登場する。
- キビン
- 声 - 髙木俊
- 海軍本部准将。
- 武器は十手。頂上戦争で、広場に乗り込んだルフィを仕留めようと、六式の「剃」「月歩」「鉄塊」を使用して挑むが、返り討ちにされる[62]。後に劇場版『ONE PIECE FILM Z』に登場する。
- ビリッチの部隊
- 特別編『エピソードオブルフィ』で登場。新世界のハンドアイランドを拠点としていた部隊。
- ビリッチ
- 海軍本部准将。
- ヘジス
- 本部海兵(階級不明)。ビリッチの部下。
- コーメイの部隊
- 特別編『アドベンチャー オブ ネブランディア』で登場。麦わらの一味を捕らえるための作戦で一時的にフォクシー海賊団に潜入。新世界のネブランディアを拠点としていた。
- コーメイ
- 海軍本部中将。
- カンショウ、ドウジャク
- 海軍本部将校(階級不明)。コーメイの部下。
小説オリジナル
- イスカ[63]
- 『ONE PIECE novel A』の登場人物。海軍本部少尉。異名は「釘打ち」。
- 若い女性海兵。手の甲にひどい火傷の痕がある。正義感が強く真面目な性格だが、どこか抜けているところもある。部下想いで、海賊を討ち取ることよりも部下の救助を優先する。武器は細身の剣。釘を打つように正確に獲物を穴だらけにすることから「釘打ち」の二つ名を持ち、海賊の間では凄腕と名高い。
- 幼い頃、故郷が海賊に襲われ、そのときの火災で両親を亡くした。現場に駆けつけたドロウに助けられ、彼に憧れ海兵になった。両親を火事で失ったことで炎がトラウマになっており、自分と同じ想いをする子供を増やさないため、悪い海賊を自分の手で捕まえることを決意している。
- 「偉大なる航路」を航海中のスペード海賊団を襲撃し、先陣を切って単独で攻め入ることで自分に注意をひきつけ、その隙に他の軍艦で包囲する作戦をとるが、岩礁地帯に誘い込まれ味方の軍艦が大破してしまう。部下を助けるためエースとの戦闘を中断して荒れ狂う海に飛び込み、懸命に救助する姿を見つめるエースから浮き輪を投げ入れられる。海賊に助けられた屈辱から次は必ずお前を捕まえるとエースに宣言し撤退した。[64]
- 以後、執拗にエースを狙うが、幾度と顔を合わせるうちにエースが極悪人ではないと見抜く。休暇中に訪れたシャボンディ諸島でエースと遭遇し、海軍に誘うが断られる。後日、エースを七武海に勧誘する交渉の場に立ち会うが、エースとドロウの戦いで故郷に火を放ったのが憧れのドロウであったと知り絶望する。ドロウが倒れると、エースたちの逃亡を手助けし、エースから自分の船に乗り賞金稼ぎになるよう誘われるが、これを拒否しエースの船出を見届けた。[65]
- 名前の由来は鳥のイスカ[63]。
- ドロウ[65]
- 『ONE PIECE novel A』の登場人物。海軍本部中将。
- イスカが恩人と慕う海兵。威圧感あふれる、体格のいい巨漢。「正義の味方」を自称し、目の前に傷ついた子供が倒れていれば助けるが、海賊逮捕のためには民間人の犠牲もためらわない苛烈な性格。少佐であった頃、イスカの故郷を襲った海賊を仕留めるため村に火を放ち、イスカの両親を巻き添えにした。七武海も含めた海賊を激しく嫌悪している。武器は両腕に装着した火炎放射器。武装色の覇気使い。
- シャンボンディ諸島で、エースに七武海入りを打診する手紙を渡す。エースが七武海入りを断ると即座に攻撃を仕掛け、近くにいた子供を利用してエースの動きを抑える。だが、デュースに燃料タンクのチューブを外され、戦いの中で覇気を身につけたエースに倒された。[65]
海軍支部(偉大なる航路)
海軍G-1支部
- モモンガ
- 声 - 太田真一郎
- 海軍G-1支部中将。G-1基地長[6]。
- 「偉大なる航路」出身[6]。46歳→48歳[6]。誕生日は6月6日[12]。身長251cm[6]。ふたご座[6]。血液型F型[6]。好物はサモサ[6]。M・Cは00660。
- モヒカン頭と口ひげが特徴の男。性格は生真面目で部下に厳しく、気骨ある軍人気質[6]。武器は日本刀。単独で海王類を仕留めるほどの実力を持ち、精神力も強い。六式の「剃」と「月歩」が使える。大海賊時代以前から海軍に所属していた[8]。
- エニエス・ロビーへのバスターコールに召集された中将の一人。女ヶ島編で、七武海ハンコックに臨時召集を知らせるため、女ヶ島近海に現れる。その後、ハンコックの希望で共にインペルダウンへ赴き、エースとの面会に付き合った。マリンフォード頂上戦争では、六式を駆使してルフィを追い込んだ。
- 新世界編では、麦わらの一味復活の報を受け指示を出した。アニメではその後「Zの野望編」に登場している。
- ゾット[37]
- 海軍G-1支部大尉[37]。インペルダウン編で、シャンクスとカイドウが小競り合いを起こしたことをモモンガに報告した。
- ストーカー
- 声 - 高塚正也
- 海軍G-1支部中尉。「偉大なる航路」出身[40]。名前の通り、ストーカー的な行動を取る。軍艦で、ハンコックの部屋に隠れたルフィの発言を聞いていた。
海軍G-2支部
- コーミル
- 声 - 竹本英史
- 海軍G-2支部中将。
- 掲げる正義は「ゆとりある正義」。武器は日本刀。誕生日は10月1日[12]。
- 表紙連載『エースの黒ひげ大捜査線』で初登場。支部の苦いコーヒーが嫌いだったが、エースから受け取った手紙でモーダのミルクを仕入れたことで、コーヒーは格段においしくなった。その後、マリンフォード頂上戦争に参戦。
- カダル
- 声 - 山田真一
- 15年前の海軍G-2支部少将。
- 眼鏡をかけた男。武器は日本刀。誕生日は7月29日[12]。
- 15年前、タイヨウの海賊団に挑むが、フィッシャー・タイガーに返り討ちに遭い、船を落とされた。現在の消息は不明。
海軍G-5支部
新世界に所在する支部。本部の命令を聞かず、海賊を無慈悲に扱う無法者集団として知られている。世間の評判は悪いが、海兵としての最低限のプライドは持っており、結束力は強い。構成人員は約300人で、6隻の軍艦を所有し、01部隊~06部隊で構成されている[40]。結成日は5月5日[40]。
- ヴェルゴ
- 元海軍G-5支部中将。元G-5基地長。正体はドンキホーテファミリー最高幹部。→詳細は「王下七武海 § ヴェルゴ」を参照
- スモーカー
- 海軍G-5支部中将。01部隊所属→G-5基地長。→詳細は「§ スモーカー」を参照
- ヤリスギ
- 声 - 中村浩太郎
- 海軍G-5支部准将。06部隊所属。
- 名前のとおり、行き過ぎた言動が目立つ危ない人物。口癖は「 - すぎる」。身長220cm[40]。
- 市民から行方不明になった子供たちの捜索を依頼されるが、ヴェルゴが「事故死」と処理していたため、はねのけた。その後、表紙連載『カリブーの新世界でケヒヒヒヒ』に登場し、カリブー海賊団と交戦した。
- たしぎ
- 海軍G-5支部大佐。01部隊所属。スモーカーの部下。→詳細は「§ たしぎ」を参照
- パイク、ジェロ、バケゾー、ガル、ボンバ[20]
- 声 - 荒井聡太(パイク)、宮原弘和(ジェロ)、福原耕平(バケゾー、ボンバ)、田中一成(ガル)
- 海軍G-5支部海兵(階級不明)。01部隊所属。
海軍G-8支部(アニメオリジナル)
「ハリネズミ」と呼ばれる鉄壁の大要塞「ナバロン」に所在する。劇場版『デッドエンドの冒険』においてレースの偽ゴール地点として初登場し、後にテレビアニメ「脱出!海軍要塞編」の舞台となった。
- ジョナサン
- 声 - 田中信夫
- 海軍G-8支部中将。ナバロンの司令官。赤犬の部下。
- 一見飄々とした呑気者だが、狡知に長けた熟練の策士であり、的確な采配で相手を追い詰める知将。
- ナバロンに進入した麦わらの一味を捕らえるため、様々な策で一味を追い詰めたが、肝心な所でシェパードが作戦を台無しにし、取り逃がしてしまった。頂上戦争編で、本部に招集された海兵の一人として、ドレイク・軍曹と共に再登場した。
- ドレイク
- 声 - 竹本英史
- 海軍G-8支部少佐。ジョナサンの副官。
- 初登場は劇場版『デッドエンドの冒険』で、次作『呪われた聖剣』にも登場。麦わらの一味を捕まえようと奮闘するが、いずれも失敗している。
- 軍曹
- 声 - 稲田徹
- 海軍G-8支部軍曹。ドレイクの副官。本名不明。ドレイクと同じく、劇場版『デッドエンドの冒険』『呪われた聖剣』にも登場している。
- ジェシカ
- 声 - 伊倉一恵
- ナバロンの美人料理長。ジョナサンの妻。男勝りで誇り高い性格で、他のコックからの信頼も厚い。
- コバト
- 声 - 平松晶子
- ナバロンの女医。メカオの娘。専門は小児科。天然な性格をしている。血を見ただけで気絶してしまうほど臆病な一面がある。
- メカオ
- 声 - 園部啓一
- ナバロンの熟練の整備士。コバトの父。病気持ちだが酒好きで、医者であるコバトによく怒られている。
- マーレイ兄弟
- 声 - 佐々木誠二(兄)、成田剣(弟)
- ナバロンの厨房のチーフになるべく、マリージョアからやってきた料理人の兄弟。マリージョアでは高官達に高級料理を振舞っていたらしい。しかし、実際は仕込みの段階から部下に任せていたためジャガイモの皮むきすら満足にできない。
- シンパチ、ビリー、トム
- 声 - 龍谷修武、藤本たかひろ、田中大文
- ナバロンの料理人。
海軍G-F支部(アニメオリジナル)
「海軍超新星編」で登場[66]。新世界・ホールケーキアイランドの近くにある孤島「フロン島」にある支部[66]。四皇ビッグ・マムの動向を監視する、海軍の最前線基地[66]。海軍の各部隊から札付きの荒くれ者が集まっている[注 56][67]。
- プロディ
- 声 - 多田野曜平[66]
- 海軍G-F支部中将[66]。G-F所長[66]。
- 左右に伸びた口ひげを生やした老兵。ガープとは旧知の仲だが[66]、問題児のグラントを寄越したことには怒鳴り散らしている[67]。掲げる正義は「メリハリある正義」[67]。常に2人の側近を引き連れている[67]。夢や冒険を口実に市民の安全を脅かす海賊を許さないという海兵としての強い使命感を持つが、同時に左遷や退職金カットが嫌という本音も漏らしている[68][69]。青雉に対しては、脱退後の黒い噂もあってあまり快く思っていない[67]。武器はバズーカで[68]、砲弾に覇気を纏わせることで威力を上げている[69]。若い頃はガープのゲンコツとよく競い合ったという[69]。
- G-F基地に侵入者が現れたとの報告を受け監視室に向かい、食堂にいるルフィを発見し全兵に捕縛を命じる[67]。グラント達がルフィと交戦している間に、自身は部隊を率い海岸に先回りし、グラント達を振り払ったルフィ達を待ち構える[68]。ナミとキャロットの電気への対抗策として衛兵の盾にゴムを施したが、戦力差から徐々に押されていき、最終的に自身も含む部隊全員ルフィ達に倒された[69]。
- オールハント・グラント[70]
- 声 - 花江夏樹[66]
- 海軍G-F支部大佐[70]。
- G-F支部に赴任してきた実力派の若手海兵[66]。17歳[66]。かつては青雉の部隊に所属していた[66]。青雉を慕っており、彼を非難したプロディに怒りを露にしている[67]。味方の海兵相手に腕ならしをするなど血気盛んな性格で、赴任早々のトラブルもありG-F支部の海兵たちからは疎まれている[67]。馴れ合いは好まないが、長い付き合いのボナムとザッパには気を許している[68]。辛い物が苦手でG-F支部の海軍カレーも受け付けない[67]。ルフィからは「グラタン」と呼ばれる[69]。
- 動物系悪魔の実の能力者[66][71]。左腕が巨大な獣の腕になる[注 57][69]。普段は暴走を抑えるため左腕に特殊な拘束具をつけている[69]。武器は2本の短剣[68]。
- 少年時代、左腕が暴走し自分がいた島を崩壊させてしまったが、偶然島に立ち寄った青雉の能力で抑えられた。以降、海軍に入隊し修行を重ねていったが、青雉からは戦いの最中に左腕が暴走されると困るとして何度も待機を命じられていた[69]。
- ビッグ・マムを仕留めるため自らの希望でG-F支部に異動。赴任早々同じく派遣されてきた他の海兵といさかいを起こし軍艦一隻を台無しにした。食堂で元同僚のボナム、ザッパと再会し、そこへプロディからの通信で潜入中のルフィを見つける[67]。真っ先に勝負を挑むも軽くあしらわれ逃げられてしまう。その後も3人で執拗にルフィを追いかけるが、力の差を見せつけられ敗北する[68]。一度は戦意喪失するが、かつて青雉から言われた言葉を思い出し再びルフィと相対する。左腕の拘束具を外し、解放した能力でルフィと渡り合ったが、最後はギア3との押し合いに敗れる。目を覚ました後、3人でルフィへのリベンジを誓った[69]。
- アント・デ・ボナム[72]
- 声 - 安元洋貴[66]
- 海軍G-F支部中尉[72]。
- G-F支部に赴任してきた実力派の若手海兵で、かつて青雉の部隊に所属していた[66]。22歳[72]。手長族の巨漢[66]。顔は厳ついが面倒見はよく、グラント、ザッパとの3人の中では兄貴的存在[66]。グラントよりも階級は下だが対等に接している[67]。体型を自由に変えることで身体能力を増幅させる独自の技「息吹気功」の使い手[66][68]。六式の天才を自称し、「指銃」「鉄塊」「嵐脚」「月歩」が使える[注 58][68][69]。
- 食堂でルフィに攻撃を仕掛けるもことごとくかわされ、ギア2の一撃で退けられる。食料庫ではチョッパーと対決し、体を収縮することでスピードを上げ翻弄したが、「毛皮強化」で攻撃を受け止められる。筋肉を増幅させパワー勝負に持ち込むも「重量強化」の一撃の前に敗北する[68]。ルフィに敗れ戦意喪失したグラントを殴りつけ檄を飛ばすと、なおもルフィを追走し、ザッパと二人で挑むが返り討ちにあった[69]。
- シモイ・ザッパ[73]
- 声 - 古川慎[66]
- 海軍G-F支部中尉[73]。
- G-F支部に赴任してきた実力派の若手海兵で、かつて青雉の部隊に所属していた[66]。20歳[73]。人見知りだが、女性を見かけると猛アプローチする女好き[66]。ナミを気に入っており、彼女の手配書を常に持ち歩いている[67]。二刀流の剣士で、剣を抜くと豹変する[66]。六式の「月歩」が使える[67]。
- G-F支部に赴任して片っ端からプロポーズしたがすべてフラれ落ち込んでいた。ナミの変装を見抜き即座にプロポーズしたが気持ち悪いとドン引きされる[67]。さらにキャロットにも目をつけ、エレクトロやナミの「天候棒」の電撃を受けてもしつこく追い回したが、自分の攻撃で崩れた貯水タンクに潰される[68]。ルフィに敗れ戦意喪失したグラントに対し、大将の言葉を忘れたのかとグラントの奮起を促した[69]。
海軍支部(東西南北の海)
海軍第8支部(アニメオリジナル)
「東の海」にある支部。「千年竜伝説編」で登場。
- ネルソン・ロイヤル
- 声 - 滝口順平
- 海軍第8支部提督。
- 異様な肥満体の大食漢。横暴かつ下劣な性格。語尾に「おじゃる」と付けて話す。本人の戦闘能力は低いが、艦隊による海戦の采配に優れており、その点についてだけは周囲にも評価されている。
- 傭兵のエリックを使い、不老不死の妙薬「竜骨」を得ようと目論んでいた。最終的にルフィたちの妨害によって失敗し、裏切ったエリックに攻撃される。その後の生死は不明。
- ハーディ[74]
- 声 - 高塚正也
- 海軍第8支部少佐。ネルソンの副官。ネルソンとは違い、実直な性格。
海軍第16支部
「東の海」にある支部。原作とアニメでは基地の外観が異なる[注 59]。
- ネズミ
- 声 - 西脇保
- 海軍第16支部大佐。
- 「東の海」出身[42]。34歳→36歳[42]。誕生日は12月12日[42]。身長182cm[42]。いて座[42]。血液型XF型[42]。好物はチーズ[42]。M・Cは00733。
- 耳の付いたフードを被った、ネズミのような顔つきの男。海賊アーロンと癒着して賄賂を受け取り、コノミ諸島の支配を黙認していた卑劣漢。心の底ではアーロンを金づるとしか考えておらず、魚人に対しても差別意識を持っている。笑い声は「チチチチチ」。
- アーロンパーク編で、アーロンとの取引により、ナミが8年かけて貯めた9300万ベリーを強引に回収する[注 60]。麦わらの一味がアーロン一味を倒すと、その手柄と残された資産を横取りしようとするが、ナミから制裁を受け撤退[注 61]。帰還後、ルフィたちを逆恨みして本部に連絡し、ルフィ手配のきっかけを作った。
海軍第77支部
「東の海」にある支部。
- プリンプリン
- 声 - 稲田徹
- 海軍第77支部准将。
- 正義感が強い人物で、部下からは慕われている。自身の部隊を「多少なり名の通った精鋭部隊」と称しているが、アーロンからは認知されていなかった。「東の海」出身[75]。誕生日は5月16日[75]。
- ゴサの町民の救出を目的に、コノミ諸島に出動する。その際、堂々と居座っているアーロン一味を見過ごせず、アーロンパークに攻撃を仕掛けるが、返り討ちに遭い、船ごと沈められた。その後の生死は不明。
- モデルは、作者の幼少期に放送されていた人形劇『プリンプリン物語』[76]。
海軍第153支部
「東の海」のシェルズタウンにある支部[2]。
- モーガン
- 海軍第153支部大佐。ルフィとゾロによって倒され、逮捕された。→詳細は「§ モーガン」を参照
- リッパー[41]
- 声 - 幸野善之(3話)、稲田徹(68話)、高塚正也(879話)
- 海軍第153支部中佐[41]。誕生日は6月13日[57]。
- コビーの入隊を許可した人物。モーガンの後釜に収まった模様[41]。
- ロッカク[41]
- 声 - 村上陽
- 海軍第153支部中尉[41]。誕生日は6月19日[57]。
- リカを殺害せよというモーガンの命令を拒み、斧で斬られた。
- ウッカリー[41]
- 海軍第153支部三等兵[41]。誕生日は2月17日[57]。
- うっかりしていたため、モーガンの像を建物に当てて傷を付けてしまった。見せしめに斬られそうになったが、ルフィの侵入により免れた。
- コビー
- 海軍第153支部雑用。現在は海軍本部大佐。→詳細は「§ コビー」を参照
- ヘルメッポ
- 海軍第153支部雑用。現在は海軍本部少佐。モーガンの息子。→詳細は「§ ヘルメッポ」を参照
その他の海兵・海軍関係者
- Dr.ベガパンク
- 声 - 安原義人
- 海軍科学班のトップ。「世界最大の頭脳を持つ男」と呼ばれる天才科学者。現時点では名前とシルエットのみ登場。
- 軍艦の船底に海楼石を敷き詰めて海王類に船の存在を気付かせないようにする技術や、悪魔の実の能力の伝達条件の解明、無生物に悪魔の実を食べさせる新技術の開発、「血統因子」の発見、サイボーグ技術の研究と人間兵器「パシフィスタ」製造、人工生物「竜(ドラゴン)」創造など、数々の功績を挙げている。彼の科学技術は、これから人類が500年かけて到達する域にいると言われている。誕生日は8月9日[12]。
- 未来国バルジモア出身。少年時代は、発明を実現させる技術と資金がないため周囲を楽にさせられないことに苦悩していたという。世界政府に属する以前、無法な研究チームに所属し兵器の研究をしていた(当時の同僚にヴィンスモーク・ジャッジがいる)[77]。その時に生命の設計図といえる「血統因子」を発見するが、危険視した世界政府に逮捕され、研究チームは政府に買収された[77]。かつてパンクハザード島の研究所で実験を行っていた時期、非道な性格の同僚シーザー・クラウンとは常に対立していた。4年前にシーザーの起こした化学兵器暴発事故では、ベガパンクは責任者として名を挙げられてしまっている。
- アタッチ[3]
- 声 - 松山鷹志
- 海軍写真部部長[3]。異名は「炎のアタっちゃん」。
- 海軍が発行する手配書の写真を撮っているカメラマン[3]。どんな場所にも潜り込み、「ファイア!!」と叫びながらシャッターを切る[3]。
- SBSで初めて紹介されたキャラだが、後に本編にも登場。エニエス・ロビーの事件の際に、ルフィたちの写真を撮影したが、サンジの顔写真を撮った時だけカメラのレンズのキャップを外し忘れて失敗した。同様のミスを57回も繰り返したことでその後クビになるが、モルガンズに拾われ、新世界編では世界経済新聞に所属している[49]。
- アサヒジャー[12]
- 声 - 平井啓二
- 海軍軍曹[12]。モリアに影を奪われていた。
- カンドレ[21]
- 海軍本部将校。白ひげ傘下の海賊船長・アンドレの双子の兄弟[21]。
- 名前の由来は歌手・井上陽水の旧芸名「アンドレ・カンドレ」[78]。
- Dr.フィッシュボーネン[12]
- 声 - 服巻浩司
- 海軍本部の医師。頂上戦争後、コビーに覇気について教えた。
- エリック
- 声 - 中尾隆聖
- アニメオリジナルキャラクター。ネルソン・ロイヤル提督に雇われた傭兵。異名は「つむじ風のエリック」。
- 悪魔の実「カマカマの実」の能力者。鋭い爪先からカマイタチを作り出すことができる。
- 飲めば不老不死になるという「竜骨」を手に入れるべく、ネルソンと手を組む。アピスが匿っていた千年竜を発見したが、ネルソンには報告せず独断でルフィたちを追う。最終的にはネルソンを裏切り、自らが竜骨を手に入れようとするが失敗。その後、ルフィと対決し吹き飛ばされる。なおもルフィの首を狙ってリヴァース・マウンテンまで追いかけてくるが、油断した隙にナミに海に落とされた。その後の消息は不明。
- タジオ
- 声 - 雪乃五月
- アニメオリジナルキャラクター。海軍の見習い少年コック。オールブルーを目指している。
- サンジのぶっきらぼうながらも的確なアドバイスを受け、海軍カレーを作ることに成功する。最後はサンジもオールブルーを目指していることを知り、笑顔で別れた。
- サガ、トウマ、ビスマルク、ブーコング
- 劇場版オリジナルキャラクター。アスカ島の海軍道場師範と高弟たち。→詳細は「ONE PIECE 呪われた聖剣 § 海軍道場」を参照
脱隊者
- クザン
- 声 - 子安武人
- 元海軍本部大将。通称「青雉(あおキジ)」。
- 「南の海」出身[10]。47歳→49歳[9]。誕生日は9月21日[16][注 12]。身長298cm[10]。おとめ座[10]。血液型F型[10]。好物はシェリー酒(ティオペペ)、酪農牛乳、コーヒー(クザンオリジナルブレンド)[10]。
- マイペースかついい加減で、調子のいい性格。「だらけきった正義」がモットーの男。地位相当の威厳があまりないがその実、海軍の「絶対的正義」に縛られない強い信念を内に秘めており、職務を全うしながらも「正義とは立場や状況によって変わるもの」という考えを持ち、世界政府や海軍が全てだとは思っていない。そのため、センゴクや部下からの信頼は厚い。アイマスクに青いシャツに白いベストを着用[注 62]。新世界編では、サングラスをかけ放浪者のような服装をしている。また、無精ひげを生やし右上半身に大きな火傷の痕があり、左足には能力で作った氷の義足をつけている[9]。海軍をやめてからは、超ペンギンのキャメルを旅の供にしている[21]。ガープやゼファーには世話になった過去があり、敬意を払っている。「あらら」が口癖。
- 自然系悪魔の実「ヒエヒエの実」の能力者。体を氷に変えることができる「氷結人間」。冷気であらゆる物質を凍結させられる。凍結した状態で衝撃を加えられた物体は瞬時に粉砕される。水を凍らせることができるため、能力者の弱点である海に対して強い耐性を持つ。氷の性質ゆえ物理攻撃を受け流すことはできないが、氷の破片を集結させることで再生できる。体が超低温の氷であるため、青雉と接触した部分は一瞬で凍りつき、すぐに処置しないと凍傷になり腐ってしまう。海に出る際は、愛用の自転車「青チャリ」[29]に乗って海水を凍らせながら移動している。
- 30年前、海軍に入隊[注 15][9]。中将時代の22年前、バスターコールによりオハラに派遣される。脱走したかつての同僚であり親友のハグワール・D・サウロを討ち取った。そして、サウロの意志を酌んでバスターコールからロビンを逃がし[注 63]、その動向を静観していた。また、当時は「燃え上がる正義」という信念を掲げていたが、オハラの事件以降は悩み続けた末、確固たる意志で現在の「だらけきった正義」に行き着いた[17]。
- アラバスタ事件後に行方を眩ませたロビンの消息の確認とガープの孫であるルフィを一目見るため、ロングリングロングランドに出向き、麦わらの一味の前に現れる。仲間との合流を目指す島の住民トンジットのために、周辺の海を凍らせて渡れるようにした。最初は一味と友好的に接していたが、急成長を遂げる一味が政府にとって危険な存在になることを指摘し、攻撃を仕掛ける。一味を圧倒し、ロビンとルフィを氷漬けにするが、一騎討ちを挑んだルフィの真意を汲み取り、クロコダイル討伐の借りを返すため、この場では見逃した。その後、ロビンを捕縛するため、CP9の長官スパンダムにバスターコールの権限を与えた。CP9がエニエス・ロビーで麦わらの一味に敗北を喫した様を見届けると、ウォーターセブンでロビンの意志を確認し、彼女の行方を見守ることにした。
- マリンフォード頂上戦争では開戦直後に白ひげが起こした大津波を凍らせ、さらに海を凍らせて足場を作った。センゴクの命を受けるとバギーを映像電伝虫ごと氷漬けにする。オリス広場ではルフィや白ひげとも交戦し、ジョズを全身氷漬けにし戦闘不能にした。エースが解放されるとルフィに攻撃を仕掛けたが、エースによって攻撃を打ち消された。エースと白ひげの死後、ルフィたちの逃走阻止を図り、ハートの海賊団の潜水艦を捕縛しようとするが、逃げられてしまった。
- 終戦後、センゴクから次期元帥に推薦される。政府上層部から推薦された赤犬が元帥に就任することに強く反発、激しく対立した後に元帥の座をかけ、パンクハザードで赤犬と10日間に及ぶ死闘を繰り広げるが敗北し、彼の下につくことを拒否して海軍から去った。その後は消息不明となっていた。
- 2年後のパンクハザード編で再登場し、ドフラミンゴに襲撃され重傷を負ったスモーカーを救助した。現在、黒ひげ海賊団に何らかの形で加担している[注 64]。
- 劇場版『ONE PIECE FILM Z』では、原作に先駆けて新世界編の姿で登場。セカン島でルフィたちと遭遇し、ゼットがエンドポイントを破壊すると氷で火砕流を防ぎ観光客やルフィたちの脱出を手助けする。ルフィたちに元上官ゼットの目的を話し、ピリオ島の「永久指針」を渡した。ルフィとゼットの決闘を見届け、ゼットが麦わらの一味を海軍から逃がすため殿を務めようとすると、氷壁でゼットの退路を断ち、その最期を見届けた。
- アニメオリジナルエピソード「海軍超新星編」では元部下のグラント・ボナム・ザッパの3人が登場し、彼らとの関係が描かれている[66][67][69]。
- モデルは俳優の松田優作[19]。ドラマ『探偵物語』で松田が演じた工藤俊作がデザインのモチーフになっている[10]。
- 技一覧
- 氷河時代(アイスエイジ)
- 周囲の水を一瞬にして凍らせる。見渡す限りの海面を凍らせるほど範囲は広く、最低でも1週間は効果が続くという。水に直接触れずとも、氷を通して凍らせることが可能。
- アイスサーベル
- 芯となるもの(作中ではちぎった草を使用)に息を吹きかけて凍らせた氷のサーベル。
- アイスタイム
- 相手に体を密着させ、全身から冷気を放つことで相手を凍らせる。
- アイスタイムカプセル
- 離れた距離から冷気の弾丸を放ち、相手を徐々に凍らせる。
- アイス塊(アイスブロック)
- 冷気によって様々な形状の氷の塊を作り出す。
- 両棘矛(パルチザン)
- 矛型の氷塊を無数に飛ばす。
- 暴雉嘴(フェザントベック)
- 雉型の巨大な氷の彫刻を作り出し、相手に突進させる。
- アイスBALL(アイスボール)
- 冷気を飛ばし、相手をボール状の氷塊の中に閉じ込める。
- ハグワール・D・サウロ
- 声 - 草尾毅
- 元海軍本部中将。巨人族。故人。
- 「南の海」出身[79]。105歳没[79]。誕生日は3月6日[12]。身長19.5m[79]。うお座[79]。血液型F型[79]。好物はクジラの丸焼き[79]。
- 軍艦を持ち上げるほどの怪力を誇る。クザンとは親友同士だった。笑い声は「デレシシシ」。語尾は「だで」。巨人族だがエルバフの出身ではない[注 65]。
- 22年前、考古学者ニコ・オルビアを捕らえる。だが、学者達を処罰することに疑念を感じ、オハラへのバスターコール参加命令に強く反発し、オルビアと話し合った末海軍への不信感からオルビアを逃がす。海軍から脱走して偶然オハラに流れ着き、オルビアの娘であるロビンに出会う。孤独な彼女と対等に接し、笑い方を教えた。オハラにバスターコールが発動された際、ロビンを守るため海軍の軍艦6隻を破壊したが[注 66]、クザンに討たれた[79]。
- モーガン
- 声 - 銀河万丈
- 元海軍第153支部大佐。ヘルメッポの父親。異名は「斧手のモーガン」。
- 「東の海」シェルズタウン出身[44]。42歳→44歳[44]。誕生日は4月13日[12]。身長285cm[44]。おひつじ座[44]。血液型XF型[44]。好物は高級な料理[44]。
- 右腕が斧型の義手となっており、鉄柵を両断するほどの切れ味を誇る。顎を金属製のギプスで固定している。息子のヘルメッポに対しては、自分の権力を利用することには何も口出ししなかったが、愛情はまるでなく殴る価値すらないウスラバカ息子と思っていた[注 67]。
- かつては誇り高い海兵で、軍曹時代の5年前にキャプテン・クロと交戦。同僚が全滅し自身も右手と顎を潰されるほどの瀕死の重傷を負ったが、命乞いをしない根性をクロに気に入られ自身を世間的に抹消する計画に利用するため生かされた。そしてジャンゴの催眠術にかかり、偽者のクロを捕らえ処刑した。この手柄と腕っぷしが認められて少佐に昇格し、その後大佐にまで登りつめた[59]が、権力と地位に対して異常に執着するようになる。
- 自身が駐在するシェルズタウンを恐怖支配し、自分に逆らう者は容赦なく処刑する。海軍基地に侵入したルフィが建設中の自分の銅像を壊したことに激怒し、ルフィを処刑しようとしたが、ルフィとゾロに倒された。
- 表紙連載『コビメッポ奮闘日記』でその後が描かれた。部下に捕縛された後は今までの罪から死刑の判決が下り、海軍本部へ移送される。その際、本部中将ガープを切りつけ(ただし傷は浅かった)、ヘルメッポを人質にして脱走する。しかし、ヘルメッポから決別を言い渡され逃げられた。その後の動向は不明。
- 名前の由来は実在の海賊ヘンリー・モーガン[80]。
- ベルメール
- 元海軍将校(階級不明)。→詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧 § ベルメール」を参照
- シーザー・クラウン
- 元海軍科学班の科学者。→詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧 § シーザー・クラウン」を参照
- ディエス・バレルズ
- 元海軍将校(階級不明)。バレルズ海賊団船長。→詳細は「海賊 (ONE PIECE) § ディエス・バレルズ」を参照
アニメオリジナル(脱隊者)
- ダディ・マスターソン
- アニメオリジナルキャラクター。元海軍少尉。子連れの賞金稼ぎ。→詳細は「ONE PIECEの登場人物一覧 § ダディ・マスターソン」を参照
- ランドルフ
- 声 - 園部啓一
- アニメオリジナルキャラクター。元海軍本部少佐。現在は島々を転々と移動する「ランドルフ一座」の座長。TVスペシャル『守れ! 最後の大舞台』で登場。
- 元々家族で芝居をしていたが、海賊に家族を殺されたことをきっかけに海軍に入隊し、その海賊を逮捕した。退役後、自分と同じく海賊によって家族を失った人々を元気付けるため、ランドルフ一座を立ち上げた。その経歴から、海賊を激しく憎んでいる。
- 引退芝居の日に、元部下のガバナーに海賊への武器密売の濡れ衣を着せられ、逮捕される。だが、ルフィたちの活躍で脱出し、引退芝居を無事成し遂げた。
- ガスパーデ
- 劇場版オリジナルキャラクター。元本部海兵。ガスパーデ海賊団船長。
- ゼファー
- 劇場版オリジナルキャラクター。元海軍本部大将。NEO海軍総帥。→詳細は「ONE PIECE FILM Z § ゼット」を参照
- アイン、ビンズ
- 劇場版オリジナルキャラクター。元海軍将校(階級不明)。NEO海軍幹部。→詳細は「ONE PIECE FILM Z § アイン」、および「ONE PIECE FILM Z § ビンズ」を参照
- シューゾ
- アニメオリジナルキャラクター。元海軍本部准将。NEO海軍遊撃隊隊長。→詳細は「ONE PIECE FILM Z § シューゾ」を参照
脚注
注釈
- ^ 「海軍」を表す英単語は Navy だが、本作では海兵隊を表す Marine が使用されている。ちなみにフランス語やドイツ語などでは Marine が海軍を意味する。アニメ110話の冒頭ではスモーカーを「海兵隊のスモーカー」と紹介していた。
- ^ 作中で「海軍」と呼ばれる存在は、必ず「単一国家の傘下ではない、世界政府の海軍」である(それゆえ、世界政府非加盟国は管轄外[1])。世界各国にもそれぞれの軍隊や治安維持組織が存在するが、「○○国の海軍」と呼ばれる組織は登場していない。
- ^ 袖を通さずスナップ留めもしていないが、どんなに激しく動いてもコートがずり落ちない。その理由は、作者曰く「あれは『正義』を背中に刻むコート。なぜ落ちないのかと言うと、彼らにとって『正義』は、不落の物だからです!! その心意気ある限り、コートは落ちません!!!」[4]。
- ^ 三等兵にも関わらず私服を着ているジャンゴとフルボディは違反者である[3]。
- ^ ロープについているタールで汚れた手を上官に見せるのは失礼にあたるため[5]。
- ^ 大将時代は軍帽を被らず黒いスーツを着用。
- ^ マリンフォードを殲滅しようとした黒ひげに「ここに我々がいることに意味がある」と怒りを見せている。
- ^ オハラの一件では政府の判断を疑わなかったが、黒ひげによって脱獄したLEVEL6の囚人の情報を隠蔽するよう命じてきた政府上層部に対して激しい怒りを見せていた。
- ^ ローを見逃したり、藤虎がルフィを逃したことを黙認するなど。
- ^ ドレスローザではウッホーくん[13]という名のゴリラを従えていた。
- ^ ローから「D」について尋ねられた際は「こいつもそうか… "D"はいつも数奇な運命に満ちている」と独白している。
- ^ a b c 三大将の誕生日は、モデルとなった俳優の誕生日と同じ日に設定されている。
- ^ オハラの回想シーンで初登場した際は、口調は標準語だった。
- ^ 中将時代はパーカーのようなものを着ており軍帽の上からフードを被っていた。
- ^ a b c 入隊当時からすでに、怪物新兵であった[9]。
- ^ クザンやサウロはサカズキの行為を非難したが、「バスターコール」は目標と定めた地域にいる人間全てを抹殺することが認められているため、サカズキは罪に問われない。
- ^ シャボンディ諸島では、近くにいた海賊に戦桃丸の居場所を尋ねようとしたが、逃げられたことに腹を立て特大レーザーを放ち、ヤルキマン・マングローブをへし折った。
- ^ 中将時代はサングラスをかけず、テンガロンハットを被りタバコを愛飲していた。
- ^ シャボンディ諸島では500人の海賊を全て生かしたまま捕らえ、逆に相手の事情がどうあれ見逃すことはしない(レイリーなど)。
- ^ 能力を多用する癖があるようで、劇場版『ONE PIECE FILM Z』ではかつての上官であるゼットから「ピカピカの実の能力に頼りすぎるなと忠告したはずだ」と指摘されている。
- ^ 本人曰く、見たくないものを多く見たため、自身で傷を付け目を閉じたという。
- ^ 変装していたルフィたちの正体に気付いていたが、ドンキホーテファミリーの下っ端が嘘を吐いて自身から金を巻き上げていたことをルフィが教えてくれたため、借りとしてその場では見逃した。
- ^ 海兵である自分がドフラミンゴを討ち取っても、政府がドレスローザの実態を隠蔽することを予測し、政府の失態を世間に晒すため敢えてドフラミンゴ討伐には動かなかった。
- ^ 海軍の面子を重視するサカズキに対し「潰れて困るのなら懐にでもしまっておけばいい」「不備を認めたくらいで地に落ちる信頼など元々ないに等しい」と一切譲らなかった。
- ^ サイコロの「一」の目が出た場合その日は捕縛には動かないと部下に命じており、2日連続でサイコロは「一」の目が出たため動かず、3日目に到着したつるが振ったサイコロは「六」の目が出たことにより捕縛に動いた。
- ^ 「マリージョアには軍の敷居はない」と部下を言いくるめたが、報告を受けたサカズキは「ただの屁理屈」と憤っていた。
- ^ 作者曰く、キャラクターデザインはすでに決まっている[25]。
- ^ ただし、綺麗な女性が食べさせてくれるなら食べるとのこと。
- ^ この頭は悲しみの数だけ伸びるという[30]。
- ^ 『BLUE DEEP』では巨人族とされている[12]。
- ^ 「夜のジャングルへ放り込む」「千尋の谷に突き落とす」「風船をくくりつけどこかの空へ飛ばす」など。幼少期のエースやサボに対しても、3人まとめて手荒な指導をしていた。
- ^ 逆にシャンクスに対してはルフィを海賊の道に引きずり込んだ男と嫌悪感を抱いている。
- ^ チンジャオと決闘した30年前には、サンドバッグ代わりに山を8つほど粉々にしたという[43]。
- ^ センゴク曰く、身内に悪名高い犯罪者(ルフィとドラゴン)がいるにも関わらずガープが責任を追及されないのはこの武勲によるもので、そうでもなければ罰を受けてもおかしくないとのこと。
- ^ ただしロジャーを嫌ってはおらず、彼の人格をよく理解し立場は違えど互いにそれなりの信頼を置いていた。
- ^ しかし、本人は成り行きとはいえ海賊のロジャーと共闘してしまったことと、嫌っている天竜人を守る羽目になってしまったことからあまりこの話を語ろうとしない。ガープには数多くの英雄伝説があるため、「海軍の英雄」と呼ばれるきっかけを知らない者も多くいる。
- ^ これがきっかけでチンジャオはガープと子孫に恨みを抱くようになった。
- ^ 表紙連載登場時は犬の被り物で頭部を覆っており、素顔やルフィらとの血縁はウォーターセブンでの再登場時に明かされた。
- ^ 作者曰く、成長期によるもの[5]。
- ^ この時、雑誌掲載時の第956話では階級が「少将」とされていた[47]。
- ^ アニメ版ではモーガンを尊敬していた事が本人の口から語られたが、同時に権力を使いやりすぎてしまったことを後悔していた。
- ^ 原作ではルフィが町に上陸した3日後、アニメ版では翌日に処刑しようとしていた。
- ^ ローグタウン編では、アイスクリームを持った子供が誤ってスモーカーにぶつかりズボンが汚れたが、怒りもせず「自分のズボンがアイスを台無しにしてしまったから、これでもっと大きいアイスを買うといい」とお金を差し出した。
- ^ アニメでは少年時代のスモーカーがロジャー処刑を目撃する場面が描かれている。
- ^ 新聞にもスモーカーが倒したと報じられた。
- ^ この昇進とアラバスタでの「手柄」との関連は不明。
- ^ 眼鏡を外したまま違う者に話しかけるなど。そのためよくスモーカーに怒鳴られている。
- ^ アラバスタへ向かう道中で良業物「花州」を手に入れている。
- ^ 「ヒナ攻撃」「ヒナ心外」など。
- ^ 階級を気にせず人と付き合うガープはヒナにとって相性がよく、同期のような感覚であるためで、上官全員を君づけするわけではない[54]。
- ^ フルボディ曰く「北の大地ミッキュオの大地の香り、軽い酸味にコクのある辛口のワイン」。
- ^ アニメ版では45話で再登場しており、バラティエの件で海軍の名を貶めたとして、降格され、落ちぶれていたが、賞金首となったルフィを討ち取ることで、汚名返上をしようとした。しかし、実力・武力ともに完全に負けていたことから返り討ちにあい、しまいには自分を半殺しにしたサンジがいたことに驚き逃げてしまった。
- ^ アニメ版ではルフィと対決するも自らの催眠術にかかり、フルボディともども自滅した。
- ^ しかし本人曰く、それは自発的に喋ったことであり、質問には答えていないらしい。
- ^ 階級は不明だが、コートを羽織っているため将校クラス(少尉以上)である。
- ^ ただしG-5と違い任務時の統率は取れており、仲間意識も強い。
- ^ 全身ではなく腕のみが変化することから、人造悪魔の実「SMILE」の特徴が見られるが、詳細は不明。
- ^ 派生技では「指銃 黄蓮」「指銃 撥」「十指銃」「鉄塊 剛」が使える。
- ^ 原作では通常の基地の建物の上にネズミの頭部を模した物が乗っているが、アニメではネズミの顔を模した建物になっている。
- ^ アーロンとは、奪ったナミの金の3割を受け取る約束を交わしていた。
- ^ この際、ナミから奪った金を返却させられた。
- ^ 中将時代は黒のサングラスとコートを着用していた。
- ^ このとき、ロビンが船で違う島にたどり着けるよう氷で航路を作り、海軍の追撃を防ぐために海軍船の操縦を妨害した。
- ^ 裏社会に通じるドフラミンゴは「いい評判を聞かねェ」と語っている。五老星も警戒しているが、サカズキは海軍を辞めた以上自分たちには関係ないと一蹴している。
- ^ エルバフは野蛮だと考えており、彼らの有名さゆえに他の巨人も同類だと思われるとして、いい印象を持っていない。
- ^ この事実は後にスパンダインの情報操作によってロビンが行ったことだと世間に報じられた。
- ^ ヘルメッポ自身は、殴られなかったのは自分を可愛いと思っていたからだと信じていた。
出典
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