「ロマンシング サ・ガ2」の版間の差分
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2010年[[11月1日]]からは [[iアプリ]]にて『'''ロマンシング サガ2'''』 (Romancing SaGa2) のタイトルで配信が開始された。携帯電話アプリ版では前作同様タイトルに中黒が付けられていない。グラフィックと音楽が一新されたほか、アプリ版オリジナルの要素としてオリジナルダンジョン、新たなクラス(職業)や陣形、[[強くてニューゲーム]]などが追加されている。[[2011年]][[3月3日]]からは[[EZアプリ]]でも配信が開始された。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
2021年5月23日 (日) 03:41時点における版
ジャンル | コンピュータRPG |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 |
SFC:スクウェア開発第2部 iアプリ,EZアプリ:スクウェア・エニックス リマスター:アルテピアッツァ[1] |
発売元 |
スクウェア スクウェア・エニックス(SFC版以外) |
プロデューサー | 水野哲夫 |
ディレクター | 河津秋敏 |
デザイナー | 河津秋敏 |
シナリオ | 河津秋敏 |
プログラマー | 穴澤友樹 |
音楽 | 伊藤賢治 |
美術 |
小林智美 高井浩 |
シリーズ | サガシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア |
SFC:16 メガビットロムカセット SFC版以外:ダウンロード販売 |
発売日 | SFC:1993年12月10日 |
対象年齢 | VC:CERO:B(12才以上対象) |
エンジン | リマスター版:Unity[2][3] |
売上本数 |
SFC:149万本(出荷本数)[4] リマスター版:20万本(全プラットフォーム、2017年5月11日時点[2]) |
映像外部リンク | |
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『ロマンシング サガ2』2017公式プロモーションムービー |
『ロマンシング サ・ガ2』 (Romancing Sa・Ga2) は1993年12月10日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン用コンピュータRPGである[5]。
『ロマンシング サ・ガ』に続くスーパーファミコンでのシリーズ作品第2作である本作は、サガシリーズとしては5作目にあたる。 2012年9月18日には本作を基にしたソーシャルカードゲーム『エンペラーズ サガ』が配信された。
2010年3月23日からは Wii のバーチャルコンソールでスーパーファミコン版の配信が開始され、2014年1月22日からはWii U、2017年8月23日からはNewニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでも配信された。
2010年11月1日からは iアプリにて『ロマンシング サガ2』 (Romancing SaGa2) のタイトルで配信が開始された。携帯電話アプリ版では前作同様タイトルに中黒が付けられていない。グラフィックと音楽が一新されたほか、アプリ版オリジナルの要素としてオリジナルダンジョン、新たなクラス(職業)や陣形、強くてニューゲームなどが追加されている。2011年3月3日からはEZアプリでも配信が開始された。
2016年3月24日から、PlayStation Vita・iOS・Android向けにリマスター版が配信が開始された。開発はドラゴンクエストシリーズのIII-VIIのリメイク作を手掛けたアルテピアッツァ。前述のアプリ版での有料追加コンテンツも無料で遊べるようになり、設定で追加コンテンツを使用しないようにすることもできる。2017年12月15日から、同リマスター版を高精細化したPlayStation 4・Xbox One・Nintendo Switch・Windows(Steam)版が配信開始された。
概要
ストーリー面、戦闘面両方において前作同様に高い自由度を有するシステムになっている。
「フリーシナリオ」というシステムと時間軸の設定により、自分なりのストーリー展開を作り出せる特徴がある。前作では最初に主人公キャラクターを選択することで大きくストーリー分岐を設定させていたが、本作では皇位継承システム(後述)によって、核となるキャラクターが任意で(あるいは強制的に)交代していく。年月の経過による様々なイベント変化もあり、歴史群像のような物語性を持つ。
戦闘面では、戦闘用キャラクターや陣形の選択、武器を使った攻撃「技」・一般的なRPGで言う魔法に相当する「術法」の発展、武具の開発などがあり、戦略面の自由度が高くプレイヤーの好みを反映することができるようになっている。
自由度の高さゆえ、状況を打開できない状況が発生する場合があるが、全滅は即皇位継承となるため、最終皇帝の代および一部特殊な状況を除きゲームオーバーは存在しない。
ストーリーは、酒場で吟遊詩人がバレンヌ帝国の歴史を詠うところから始まる。プレイヤーはその一大叙事詩の中で、過去から現代、へと続く歴史を創り上げる主役としての役目(すなわち、吟遊詩人が詠う物語を完成させる役目)を担うことになる。
表向きの表記からは正確に把握できないステータスなどの不親切なゲームシステムなどから、戦闘に重要な要素が分かりづらい。また、HPが高く長期戦を強いられるラスボスなど、初心者には無理が感じられる部分がある[5]。
ストーリー
人々の間で語られる「七英雄の伝説」。数多くのモンスターを駆逐した後に姿を消した、7人の英雄。彼らはいつの日か再び現れ、世界を救うという。
そんな伝説も、乱世においては救いを求める人々の間で盛んに語られたが、平穏な時代になると忘れ去られていった。しかしやがて、世界には数多くのモンスターが現れ、強大な力に苦しめられた人々は再び七英雄の伝説を語るようになる。そして、ついに伝説のとおりに七英雄が再び戻ってきたが…
この乱世の中にある小国「バレンヌ帝国」では、全盛期だった頃の広大な領土回復のために、周囲のモンスターを駆逐していた。そんなある日、正体不明の魔道士が帝国を訪ね、七英雄の存在に警戒するよう忠告をしてきた。なぜならば、七英雄たちは世界を救うという大義からかけ離れた凶悪な振る舞いをみせていたからだった。魔道士は、七英雄に対抗するための力として、自らが認めた跡継ぎにその能力を受け継がせる能力「伝承法」を皇帝に与えた。
こうして、領土拡大と世界の平穏を目的としたバレンヌ帝国は伝承法の力で代々の皇帝に戦う力を受け継がせながら、長大な戦いに突入していくことになるのであった。
システム
フリーシナリオ
前作に引き続き採用しているシステムで、既存の日本のRPGに見られる一本道の展開を排除してプレイヤーに多くの選択を用意した自由度の高さが特徴。行き先やイベントをいくつかの候補の中から選ぶことができ、場合によっては途中でイベントを放棄することも可能だが、前作と異なり戦闘回数の増大によってイベントが自然終了することはなく、主要なイベントは全てクリアする必要がある。強力なボスにいきなり挑戦も可能な一方で、手も足も出ずに全滅といったことが起こりうるのも前作同様である。
本作においては「帝国が国力をつけるために各地を制圧する」というストーリーで進んでいき、イベントをこなすことでその地域を制圧し、帝国の領土を広げる。領土の地域では「税収(後述)が増える」「地域のキャラクターを仲間として使用できる」「地図からその地域にジャンプできる」など、様々な恩恵が受けられる。ただし必ずしも制圧できるとは限らず、絶対に制圧できない地域もある。
パーティキャラクターは、クラスを持ったキャラクターを帝国の城内などで自由に勧誘することができ、自分の戦略・趣味に合ったキャラクターを選び、最大5人のパーティーメンバーを決定する。ただし、一度メンバーに加えるとそのメンバーが死亡するまでパーティから外すことはできない。また、同一のクラスを仲間にできるのは男女各1人まで。選べるクラスの種類はイベントのクリアと共に増加していく。
世界は16の地域に区切られ、それぞれ様々な町・ダンジョン・イベントが用意されている。地点間は前作同様、地図上から地名を選択して移動する。基本的には前作を踏襲しているが、地名だけでなく街やダンジョンのアイコンも表示されている。今作では世界全体の地図も表示可能で、領土の地域であれば遠く離れた場所にも直接移動できる。領土でなくダンジョン経由でないといけない地域は、都度ダンジョンを経由しないといけない。
エンカウント
前作に引き続き、シンボルエンカウントと戦闘回数による敵ランクの上昇方式が採用されている。マップ画面にプレイヤーと同じく敵がシンボル表示され、接触する(される)ことで戦闘が開始されるため、敵のシンボルとの接触を避ければ戦闘そのものを回避できる。本作ではダッシュをすることができるが、ダッシュ中は視界がプレイヤーキャラの周囲の狭い範囲のみとなり、ダッシュ中に接触した場合は陣形が何の効果もない「フリーファイト」に変更され敵が先制しやすい状態での戦闘を強いられる(背後から接触された場合も同様)。
今作では敵シンボルは接近時に迫ってくるものの、動きはある程度ランダムであり、ダンジョン突入時から主人公目がけて追いかけてこないため、前作と比較して戦闘を回避しやすい。
前作同様、敵のシンボルは種族ごとに違うため、シンボルの外見から敵の内容をある程度判断することができる。
フリーシナリオシステムを採用している都合上、エンカウント時に出てくる敵の強さは「戦闘回数」に応じて上昇していく「敵ランク」で決まる。ただし戦闘から退却しても戦闘回数がカウントされるため、敵から退却を繰り返すと、味方が強くならないまま敵だけが強くなっていく。例外として、アプリ版・リメイク版で追加された追憶の遺跡に出てくる敵は階層ごとにランクが固定されている。 ただし、メルー砂漠の蛇系モンスターやターム系モンスター(後述)など、特殊シンボルのキャラはこの戦闘回数に影響を受けず固定の敵が出現する。
戦闘システム
HPに加えてLP(ライフポイント)の概念が設定されている。LPとはキャラの生命力を表す数値であり、HPが0=戦闘不能になった場合・および戦闘不能状態で追撃を受けることによって、1ずつ減少する(ただし、基本的に敵が自分から単体攻撃で追撃することはない)。LPが0になるとそのキャラは死亡してしまい、パーティから消滅(ロスト)する。HPに比べ、LPは回復手段に乏しい。なお、本作以降の多くの作品ではHPが戦闘終了後に全回復する仕様になり、そのぶん全体的に敵から受けるダメージ量が多い。戦闘に常にボス戦のようなダイナミズムを与えると同時に、LPによって戦闘不能になるリスクを持たせた形となっている。
戦闘はターン制で、ターンの初めに所持しているアイテム、もしくはアイテムに応じた各キャラが覚えている技・術を選択し、概ね装備の重量を加味して素早い順に行動していく(陣形によっては、素早さとは無関係に行動順が決まる場合もある)。基本的に、技はWPを、術はJPを消費する。術の効果を持った武器による術を使う場合、JPでなくWPを使用して発動する。敵が技・術を使用してくることもあるが、それに対して「見切り」を覚えていると、その技を100%回避できる。序盤での「ソウルスティール」など、特定の見切りを必要とするボスも存在する。
属性の管理システムが前作から大幅に変更され、本作以降[補足 1]では全ての攻撃に「斬(斬撃)・打(打撃)・突(突き)・射(射撃)・熱(高温)・冷(低温)・雷(電撃)・状(状態異常)」の 8 つの属性が設定されており、防御側には各属性に対する防御力がそれぞれ設定され、対応する属性の防御力が高いほどダメージを軽減するシステムになった。 前作までは、例えば「炎に耐性を持つ防具を装備していれば炎属性の魔法攻撃が効かなくなる」という、属性遮断を行なう概念のみが存在し、それ以外は物理防御力・魔法防御力の 2 種類のみであった。本作でも、従来のように特定の性質の攻撃を無効化する耐性もあるが、属性の概念が一新されたため、区別するために「特性」という用語になっている。 結果として、特定の属性が効きにくい防具が登場したり、敵側も例えば打属性の攻撃を激減もしくは完全防御するスライム系、突きや射撃には強いが打撃や熱に弱い骸骨系といった、いっそうの個性化が図られている。「防御特性」と呼ばれるこのシステムは、『女神転生』シリーズがモデルとなっているとのこと。 それに合わせ、弱点のシステムも変更され、通常の属性であれば「対応する属性の防御力が低い状態」でしかなく、絶対的な急所という概念ではなくなった。「浮遊」「女性」といった、種族が持つタイプに特効するシステムは残されているが、こちらも一定確率で即死させる効果は失われている[補足 2]。 ただし、装備品の防御力は斬属性しか表示されない。そのため、防具の種類と敵の使う技によっては、数値以上のダメージ増減を発揮する可能性が多い(例えば、兜系は斬属性防御が低く表示上は弱いが、打属性防御が高いのでダンターグなどに有効)。さらに、盾を装備している場合、表示される防御力の総和はシールドガードが発動した時の値という意味になり、さらに乖離が激しくなる。
今作でもパーティが陣形を組んで戦闘するシステムは導入されているが、前作と内容は変更されており、それぞれに特徴を持った陣形の中からあらかじめ選択する。陣形には様々な特徴があり「絶対に先手が取れる」「1 人に敵の攻撃を集中させる」など、多々存在するが、敵の近接攻撃に絶対に狙われないポジションはなくなった。新しい陣形を覚えるには、その陣形に対応したクラスのキャラを皇帝にして陣形の練習をしている兵士に話しかける必要がある。 ただし、これらの特性はメンバーのうち一人でも戦闘不能になると無効となるものが多い(ステータス強化は影響なし)。
キャラクター設定
プレイヤーのパーティキャラクターおよび歴代皇帝となるキャラクターは、様々なクラス(職業・種族) の中から選択する。 クラスには男女ともに存在するものや、片方の性別のみ存在するもの、そして性別が不明の者もいる。本先には、特定の性別のみに効く魅了攻撃や、特定の性別を持つものに特効する効果を持つ攻撃があるほか、キャラクターの性別は一部の回復アイテムの対象に影響を及ぼす。
- パラメータ
- サガシリーズの特徴として、キャラクターの成長はレベル制ではなく、戦闘終了後に HP 等の各種パラメータが個々に上昇する。ただし今作では特定の能力値が各キャラ固定となっていて、装備品での補強以外では強化不能。初期パラメータは、ランダムで変動する。
- HP - 耐久力。0になると気絶し、LP が 1 減る。戦闘終了後に成長し、ダメージを受けた分は全回復する。
- LP - 生命力。通常はHP0(気絶)・気絶中に攻撃を受けるとそれぞれ1減るが、LP自体にダメージを与える特殊な攻撃もある。0になると死亡してパーティから離脱(皇帝だと戦闘敗北)。
- WP - 技力。技の使用で消費する。武器や体術の技能レベルに連動して成長する。その武器が得意でなくても計算されるので、不得意な武器をあえて使うことで比較的楽に上げられる。
- JP - 術力。術法(後述)の使用で消費する。術法の技能レベルに連動して変動する。術を覚えるだけでマスターレベル(後述)に応じてすぐ上げられるが、所有できる属性は3つまでのため上限値はWPよりも低い。
- 腕力 - 武器(小剣・弓以外)の威力に関わる。キャラクターごとに固定。
- 器用さ - 小剣・弓の威力に関わる。キャラクターごとに固定。
- 素早さ - 行動順、回避率、体術の威力に関わる。武器・防具に設定されている重量によって下がる。キャラクターごとに固定。
- 体力 - HPの上昇量、再生状態でのHP回復量、毒のダメージ、状態異常の自然回復力に関わる。キャラクターごとに固定。
- 魔力 - 術法の威力に関わる。キャラクターごとに固定。
- 理力 - 冥術(後述)の威力を上げ、その他の術の威力を下げる。キャラクターごとに固定。ゲーム内に名称が登場して数値が確認可能になったのはアプリ版である。
- 防御 - 装備した防具性能の合計。受けるダメージを軽減する。
- 技能レベル - 技・術の熟練度であり、高いほど効果が上昇する。また、技や術を使用するときに消費するWPとJPは、武器や術の技能レベルが高いほどより多く成長する。武器や術の系統ごとにそれぞれ技能レベルが存在しており、戦闘終了後に得る「技術点」が戦闘で使った技能に充てられて成長し、技能レベルを上げることで強化していく。技術点は戦闘中に選択した系統全ての分配されるため、いくつも使っていると上昇が遅くなるが、メリットもある。また、選択されただけで有効であり、実際にポイントを消費したりして使用しなくても成長する。
隠しパラメータの一種として、「マスターレベル」というものも存在する。これは世代を超えてパーティ全体で共有される技能レベルで、新規に加入したメンバーの技能レベルはこのマスターレベルに各キャラに設定された補正値を加えたものとなる(不得意な系統の場合、レベル0で固定)。皇帝の場合、各キャラの最終技能レベルが現在のレベルよりも高い場合のみ引き継がれるため、様々なクラスを皇帝とすることでWP・JPをはじめとしてメンバーで最強となりやすい。 マスターレベルは通常の技能レベルと異なり、戦闘に使用した系統全てに獲得した技術点がそっくり反映される。その為、ゲーム全体を通して使用頻度の少ない系統は常時弱くなってしまう。また、レベルの上昇速度も通常の技能レベルよりも遅い。 術法研究所で習得できる術は合成術も含めてこのマスターレベルに応じて増加する。 マスターレベルは隠しパラメータで表示されることはないが、体術以外は「帝国軽装歩兵」を加入させることで、術はその系統の術を新規に習得することで確認可能。体術は格闘家などの体術使いの初期レベルからおおよそ判断するしかない。
なお、皇帝の HP・技能レベル(および技・術)は、伝承法によってそのまま次の皇帝に引き継ぐようになっており、伝承法によってレオンからの皇帝の記憶・能力を受け継ぐ設定を反映させている。
- 武器
- 攻撃用の装備で、片手用・両手用がある。4つまで装備可能。盾の効果は両手用武器では発生しない。
- 各キャラには得意武器が設定されており、技の閃きの可否に影響する(素手での格闘である「体術」を含む)。
- 剣 - 片手用。威力は標準的で技のバリエーションが豊富。大剣と技能レベルを共用する。
- 大剣 - 両手用。敵単体に高威力の攻撃を行う技が多い。剣と技能レベルを共用する。
- 斧 - 片手用。高威力だが命中率に難がある。遠距離攻撃が多い。棍棒と技能レベルを共用する。
- 棍棒 - 片手用。威力はそこそこで、補助に役立つ追加効果が豊富にある。斧と技能レベルを共用する。
- 槍 - 両手用。威力の高さと豊富なタイプの技を併せ持つ。槍斧・小剣と技能レベルを共用する。
- 槍斧 - 両手用。槍と同じ技が使用できるため、槍と同じ特徴を持つが、武具の開発では別種の武器として発注できる。
- 小剣 - 片手用。威力は低いが命中確率が高く、盾で回避されない。槍と技能レベルを共用する。
- 弓 - 両手用。全てが遠距離攻撃であり多数の敵を攻撃する技が多い。
- 体術 - 両手用。武器の威力に依存せず、本人の成長にしたがって威力が大きく上がる。爪と技能レベルを共用する。
- 爪 - 特定の条件を満たすと爪を伸ばして武器にすることができる。打属性の体術と違って斬属性で、一度装備すると外せない。体術と技能レベルを共用する。
- 防具
- 防御用の装備。通常は3つまで装備可能だが、4つ目に専用装備を身につけたキャラもいる。基本的に1種類1つしか装備できない。
- 盾 - 特定の攻撃のダメージを一定確率で抑える。
- ガーダー - 盾と似ており、回避率は低いが発動すれば攻撃自体を無効化できる。盾とガーダーはどちらか1つしか装備できない。
- 身体 - 胴体用防具。物理防御重視の「重鎧」、軽量の「軽鎧」、魔法防御重視の「ローブ」がある。
- 頭 - 頭用防具。物理防御重視の「兜」、軽量の「帽子」がある。
- 腕 - 腕用防具。腕力や器用さを補強するものがある。
- 足 - 足用防具。素早さを補強するものがある。
- 全身鎧 - 身体・頭・腕・足の防具がセットになったもの。部位が重複する他の防具とは併用できない。
- 服 - 鎧の下に着るため、全身鎧とも併用が可能。
- 指輪 - アクセサリー。主に魔法防御や耐性重視で、装備欄の許す限りいくつでも装備できる。
- 術
- 多くのRPGで言う所の「魔法」にあたるもの。攻撃・回復・防御面で強力なためゲーム全般で重要な要素。
- 本作では修得にあたり、政策によって術法研究所を建設する必要がある。上位の術はその系統の技能レベルが低いと覚えられないため、鍛えた系統であれば強力な術を使えるようになる。最初から術を覚えているクラスもあるが、該当する系統を鍛えていればより強力な術を覚えた状態でスタートする。
- 本作より、術はメニュー画面から武器と同じように専用のスロットに8つまでセットするようになっている。したがって、覚えられる術であっても一度に全てを使用することはできない。すでに8つ覚えている状態の場合、どれか1つを忘れることで代わりに覚えることになる。
- 術には相反する系統が設定され、それらを1人が同時に覚えることは不可能。
- 水術 - 回復に優れ、水だけではなく時の流れまで操る術。火術と相反する。
- 火術 - 攻撃や生命に関する補助効果を操る術。水術と相反する。
- 地術 - 主に防御的な補助要素の高い術。風術と相反する。
- 風術 - 攻撃方面の補助に優れている術。地術と相反する。
- 天術 - 光や熱を操る攻撃的な要素の強い術。冥術と相反する。
- 冥術 - 負の力を操ることができる術。特定のイベントを経ることで使用可能。天術と相反する。
- 合成術
- 術の技能レベルを高めることで、術法研究所で発注することのできる強力な術2系統を掛け合わせたものとなり、多額の費用を研究所の魔道士に支払う必要がある。発注後もすぐには完成せず、完成は世代交代が必要になる。術スロットは通常の術と共用する。
- 合成のための系統を全て覚えていないと、新たな合成術を覚えることはできない。
- 相反する術を覚えることで合成術の系統との食い違いが起きた場合、その合成術を忘れてしまう。
閃き
「閃き」とは、武器を使ったバリエーション豊かな攻撃方法である「技」の修得方法であり、本作から採用された。「閃き」が発生すると、戦闘中に攻撃を行おうとしたキャラクターの頭上で突然豆電球が光り、その瞬間に新たな技・見切りを覚える。技の場合は、元々コマンド入力していた攻撃ではなく即座に閃いた攻撃を行う。
本作以降の技は、武器の系統毎に定められているため、同じ系統の武器であれば異なる武器でも同じ技が使用可能で、既に覚えた技を別の武器で使いまわすことができる。閃きには覚えたい技ごとに条件が定められ、特定の技を使うことでさらに覚えられる技や、特定の武器でしか使えない技も存在する。したがって、前作と異なり、取り扱う武器が増えても、武器の系統が同じであるかぎり、技のバリエーションが増えることはほとんどない。
見切りは、敵から技を受けたときに閃き、その場で敵の攻撃を回避する。強力な技を見切るには、それに見合った強敵と戦う必要がある。以降のターンやそれ以後の戦闘でも、見切った技は同じように回避できる。
閃くためには、各技に設定された技レベル(隠しパラメータ)に応じた技レベルを持つ敵と接触する必要がある。攻撃の場合はその技を習得できるキャラがその敵に対して主に通常攻撃を仕掛け、見切りの場合はその敵が使用することで閃くことができ、習得するキャラの技能レベルはマスターレベルを含めて一切考慮されない。また、閃き先の技レベルと敵の技レベルに応じて閃く可能性が異なっており、同じ場合は2割で閃き、そうでない場合は敵の技レベルが高いほど閃きやすい(最大で1割弱)。 混乱・魅了を食らった味方による攻撃から見切りを閃く場合、そのキャラのすべての技能レベルの平均が参照される。一部の見切りは非常に技レベルが高くなっていて敵が使用する場合では習得できず、味方(基本的に皇帝)からの攻撃を受けるしかない。
修得した技(および見切り)の管理方法も前作とは異なる。前作では「熟練度を高めた武器を装備している限り対応した技を使用できる」方式だったが、本作では異なる武器間で技を使い回せるため、術と同じように、技自体をメニュー画面にて装備するシステムを採用した。技と見切りは、技スロットに合計8つまでしか一度に装備できないため、使用したい技・必要な見切りを厳選する必要がある。
ただし、本作では帝国の施設の一つ「技道場」を介しないと、既に覚えた技を新たに装備させることはできない。また、技道場自体が「先代までに覚えた技を次の世代に伝える存在」のため、条件さえ整えばすぐに全員が覚えることのできる術とは異なり、覚えたばかりの技は世代交代しなければ技道場から覚えることはできない。しかしながら術と異なり、メニュー画面から覚えた技を削除する「封印」はいつでも可能であるため、世代交代前に技を封印した場合、その世代に限っては再使用には閃き直す必要がある。また、技・見切りが8つ全て埋まっていると閃くことはできなくなるため、技のレパートリーを増やしたいならば自発的に覚えた技を封印することも必要になってくる。
一部の武器(および防具)は、前作同様に覚えれば「その武器を装備している限り使用可能な技」が少数だが設定されており、前作とは異なり武器を外しても固有の技は失われず、ほかのキャラクターに装備させてもその場で使うことができる。また、異なる武器に同一の固有技が設定されている場合、一つで閃くことで他全ての武器でも使用できる(ただし、閃ける武器は決まっている)。
皇位継承
前述のように、本作では「世代交代」の概念がある。イベントをこなすことでゲーム内に設定された年月が大きく経過して、現在の世代のパーティは強制的に寿命で全ていなくなる(経過年数によっては生きていそうではあるが、いずれにせよ前線に出られる年齢ではない)。そこで、選抜される 4 人の候補者から選択したキャラクターが次の皇帝になり、次の世代がスタートするようになっている(選出される候補者にはある程度法則がある)。これを「年代ジャンプ」と呼び、場合によってはイベントの内容が変化・消滅したり、新イベントが発生することもある。主要ボスとなる七英雄の一部はゲームの進行によって強化される場合がある。修得した技が「技道場」に登録されて誰でも使えるようになったり、前の世代で開発した武器・防具が量産されて店頭で購入できるようになったり、新たな合成術が完成したりするため、年代ジャンプはゲーム中の大きな節目となっている。尚、年代ジャンプする時の年数は、戦闘回数などによって変動する。
年代ジャンプは「○○を制圧した」などの字幕が表示されるイベントをクリアした時に条件を満たしている場合のみ発生する。条件はイベントを達成するごとにポイント(隠しパラメータ)で、これが規定値以上になるかその規定値よりも低い値で戦闘回数がある条件を満たした場合となっている。
なお、全滅した場合は仲間にできるキャラのうちパーティに入れていないキャラから選ばれた4人の中から、年代ジャンプ前に皇帝のLPが0になって死亡した場合は残った4人のパーティメンバーの中から、新たな皇帝を選択し、その時代を再び進めていく。また、年代ジャンプには限りがあり、最終皇帝(後述)が出現した後は年代ジャンプによる皇位継承は発生しない。
政策・開発
帝国の主な収入源は税金であり、領土の増加などによって増額する。1回の戦闘ごとに(退却してもよい)、この額が収入として国庫に入る。また、宝箱などから財宝として資金を得ることもある(所持金が保有限界になっていない場合、その分が差し引かれる)。
皇帝として行う政策には帝国の資金が必要となる。前述の「合成術の発注」以外にも、より高性能な装備品の開発・術法研究所や帝国大学などの建設事業などがあり、莫大な費用がかかることもある。各地の店に並ぶ武具も、そのほとんどは帝国の開発状況に比例したものになるため、ほかのRPGの要領で武具を探すため新天地の店を訪れても、多くは本拠地アバロンと同等のものしか陳列されていない。なお、税金を得るために必要な戦闘を重ねることで敵のランクが上がるため、パーティの成長を同時に考えた上で戦闘をこなす必要もあり、不用意な退却の繰り返しをすると強敵に対処できなくなる可能性もある。これが本作の難易度を上げる要因の1つとなっている。
店頭で品物を購入する場合、領土内の店であれば原則無料だが、購入できるアイテムは装備品に限られ、薬品などの消耗品は原則として非売品である。そうした消耗品は、敵キャラクターからの戦利品として入手するか、もしくは年代ジャンプによりアイテムを保管する「倉庫」に自動的にストックされる形での入手が基本。したがって回復アイテムをむやみに使用することはできなくなっている。
追憶の遺跡
アプリ版・リメイク版で追加された新ダンジョン。北ロンギットという地域で情報を得ることで南ロンギットに追加される。南ロンギットに移動できるようになりさえすれば、それ以外に条件はない。
内部には4つのダンジョンがあり、それぞれ10階層もの広域ダンジョンとなっている。ダンジョンによって、出現するモンスターの種類が異なっており、また上記の通り敵の強さは階層によって固定。その為、逃走のし過ぎなどで敵が倒せなくなってしまった救済措置として利用できる。逆に、戦闘回数が少ない状態でも技術点の高い敵を相手にして稼ぐこともできる(主に強くてニューゲーム時)。
宝箱の中身はその階層に入った時点でいくつかある候補の中でランダムに選択される。1~7階層と8,9階層とで中身の候補が異なる。8,9階層ではラストダンジョン級のアイテムが入手できる場合もある。一度開けた宝箱は脱出後に復活するため、延々繰り返すことでレアアイテムを増やすこともできる。
階層の移動にはオーブを調べる必要がある。前の階層には戻ることはできず、脱出には白いオーブを調べないといけない。
最奥部には○○の記憶という名のドラゴン型のモンスターが存在しており、撃破すると同名のアイテムが入手できる。倒さずに帰還することも可能。4つの記憶を集めると、隠しボスとの戦闘が可能となる(こちらは突入して少し進むとボス戦となっている)。
登場人物
バレンヌ帝国皇帝
- レオン
- 物語開始時のバレンヌ帝国皇帝。皇帝でありながら、日々自ら先頭に立ってモンスターとの戦いに臨み、帝国を護っている。ジェラールにとっては厳しくも優しい父であり、経験のために彼を連れてモンスターの退治に当たることもある。命を賭してクジンシーの必殺技「ソウルスティール」の見切りを会得し、ジェラールに伝承法と共に帝国の未来を託して死亡する。
- 漫画版では彼の死亡後すぐジェラールがクジンシーと戦う。
- ジェラール
- 物語開始時のバレンヌ帝国第二皇子。武勇を誇る父レオンや兄ヴィクトールとは違い、争いを好まない大人しい性格。それが災いしてか、一部の臣下からは頼りなく思われている。ちなみに、アプリ版・リメイク版によって実装された強くてニューゲームにより、全系統に適性がないことが判明した。
- クジンシーとの戦いでヴィクトールとレオンを立て続けに失うが、伝承法によってレオンの能力を受け継ぎ、アバロンに攻め込んで来たゴブリンの群れを一掃した後、七英雄討伐を始める。ここより、歴代皇帝と七英雄の長きに渡る戦いが幕を開ける。
- 漫画版ではカンバーランド制圧とボクオーン討伐後、宮廷魔術師のアリエスに後を託しオレオン海で自らスービエに殺される。
- 『ロマンシング サガ リ・ユニバース』ではクジンシー、ボクオーンを征伐した後、ロックブーケとの戦いで討ち死にしたとされている。
- 最終皇帝(男・女)
- 終盤までゲームを進めた場合や、他に皇帝継承できるキャラクターがいなくなった場合に即位するキャラクター。説明書には「名前を設定したキャラクター」などの、VC版ウェブサイトでは「主人公」との表記[6]があるが、一般的には「最終皇帝」と呼ばれる[7]。デフォルト名は存在しない。ゲーム開始時に名前と性別を設定可能で、この皇帝が即位すると以降は皇帝継承が不可能になる。原作のエンディングでは七英雄を討伐して以降バレンヌ帝国が共和制に移行したことで隠居の身となり、これにより文字通りバレンヌ帝国最後の皇帝となった。また、『ロマンシングサ・ガ2』をベースとした『エンペラーズ サガ』では、最終皇帝男は「黄金の帝王」最終皇帝女は「緋色の女帝」として登場する。
クラス(職業・種族)
プレイヤーのパーティキャラクターおよび歴代皇帝となるキャラクター。
特別な背景を持ったキャラクターは基本的になく、それぞれ独自の職能集団 / 種族として扱われる(クラスと呼ぶ)。例えば重装歩兵ならば「防御力に優れ、剣を得意」とし、シティシーフならば「素早さに優れ、小剣を得意」とするなどである。ただし、この「得意」というのは技能レベルのみに該当し、パラメータとの相性・閃きの可否などを考えた場合は、必ずしもその武器が最適になるとは限らない。
1クラスに8名キャラクターが存在し、また、同じクラスでも男女や人物によって性能や閃くことができる技が異なるが、クラス毎の大まかな特徴は共通。1人をパーティに加えると、即座に次の1人がスタンバイするようになっており、全てを使いきっても再び1人目のキャラクターが再スタンバイするため、人材が枯渇することはない。ただし同じクラスのキャラクターを一度に2人以上パーティに加えることはできない(男女別の場合はそれぞれ1人ずつ加えられる)。
8名のキャラは年代ジャンプによってもシフトし、8名すべて登場すると最初のキャラに戻る。
- 帝国重装歩兵(男)
- 初期から仲間にでき、体力に優れるのでパーティの盾役になることが多い。
- 「ベア」など、大型の動物や硬い外殻を持つ動物に由来する名前が付けられる。
- 帝国軽装歩兵(男/女)
- 初期から仲間にでき、あらゆる系統の武器の扱いに長けている。全てのキャラが体術以外の技系統に対する適正が+1であるため、マスターレベル確認に便利。また、全体のマスターレベルが高いとWPの初期値が皇帝に次ぐレベルとなるため、高消費の技も連発しやすい。
- 「ジェイムズ」や「ライーザ」などアメリカ人の大統領と女優に由来する名前が付けられる。
- 帝国猟兵(男/女)
- 初期から仲間にでき、弓を得意とする。
- 「ヘンリー」「テレーズ」など、イギリスの王(または女王)に由来する名前が付けられる。
- 宮廷魔術師(男/女)
- 初期から仲間にでき、男は水・風、女は火・風の術法を得意とする。男女共に固定装備として「識者のローブ」を着ているため防御力の高い鎧が装備できない。
- 男性は「アリエス」など星座に由来する名前が付けられ、女性は「エメラルド」など宝石に由来する名前が付けられる。
- フリーファイター(男/女)
- 傭兵。初期からいるが、仲間にできるのは特定のイベント後。男女共に攻撃力に優れ、男は大剣、女は片手剣を得意とする。
- 「ヘクター」や「アンドロマケー」など、ギリシャ神話の登場人物にちなんだ名前が付けられる。
- フリーメイジ(男/女)
- フリーで術法を研究している老練の術法使い。術法研究所を設立すると出現。男性は水・土、女性は火・土の術法を得意とする。
- 男性は「レグルス」といった星の名から、女性は「ローズ」など花の名にちなんだ名前が付けられる。
- シティシーフ(男/女)
- アバロンで闇稼業を営む盗賊。素早さに優れ、男性は剣、女性は小剣に長ける。
- 男性は「スパロー」などの鳥の名から、女性は「キャット」など動きの素早い小動物にちなんだ名前が付けられる。
- 獲得できる陣形は皇帝が後方に下がって被弾率が大幅に下がるフリーファイトの亜種「フリーファイト-1」。ただし、0%ではない。皇帝は攻撃のダメージが強化されるが素早さが落ちてしまい、他のメンバーは素早さが上がる。
- 軍師(男)
- 帝国大学の学生で、設立後学生を集めると現れる。一見すると怠け者だが知識は本物で、策略家の七英雄ボクオーンを打ち破る策を皇帝に与える。魔力が高いうえに初期から3種類の術法が使用でき、術法攻撃の大家。中でも「コウメイ」の術攻撃力は作中最強を誇る。
- 「シゲン」や「コウメイ」など、三国志に登場する軍師や知将の字(あざな)にちなんだ名前を付けられる。
- 獲得できる陣形は皇帝を囮として防御を固め、それ以外は行動後に防御を固める「鳳天舞の陣」。
- インペリアルガード(男/女)
- 帝国防衛のために新設された屈強の兵士。槍を得意とする。
- 男性は「ワレンシュタイン」など歴史上の将軍、女性は「ミネルバ」などローマ神話の女神に由来する名前が付けられる。
- 獲得できる陣形は先頭に攻撃を集中させて最後衛を守る初期陣形「インペリアルクロス」をバージョンアップさせた「インペリアルアロー」。前衛と後衛の狙われやすさがより極端になる他、後衛以外の素早さが上がり、行動後に防御になるキャラが多くなっている。ただし、後衛が行動前に防御しなくなる。
- 格闘家(男)
- 南バレンヌの格闘集団「龍の穴」の総帥。鍛え上げられた肉体を誇り、体術を得意とする。スライム系のモンスターなど、体術が効かない敵は苦手。
- 「カール」などプロレスラーに由来する名前が付けられる。
- 獲得できる陣形は左に配置されたキャラから順番に攻撃していく「龍陣」。狙われやすさはやや変則的。
- サイゴ族(男)
- ナゼール地方と氷海地方を行き来する遊牧民族。棍棒を得意とする。
- 「エイリーク」など北欧神話の登場人物にちなんだ名前が付けられる。
- 獲得できる陣形は全ての敵が行動してから行動を開始する「ムーフェンス」。スタンなどに弱いが、全員が防御状態となるため攻撃力の高い敵に有効。龍陣同様、行動順が決まっている(選択時の順番と同じ)。
- 武装商船団(男)
- 海賊やモンスターに対抗するために武装された船団の頭。斧を得意とする他、船の扱いにも長ける。
- 「エンリケ」など歴史上の武装商船が活躍した時代の提督にちなんだ名前が付けられる。
- 獲得できる陣形はムーフェンスとは逆に、常に敵より先に攻撃を行う「ラピッドストリーム」。先んじて戦力を削ったりスタンさせたりできる他、強力な防御能力を持つが1ターンしか効果のない「光の壁」などを最大効力で使用できるが、一人でも倒れるとその特性は失われ、デメリットである「素早さ半減」のデバフ効果だけが有効となる。
- ホーリーオーダー(男/女)
- カンバーランドで結成された聖騎士団。男性は剣に、女性は術法に優れる。男女共に固定装備として「聖騎士の盾」を持つ。
- 「ゲオルグ」や「ソフィア」など聖書にちなんだ名前が付けられる。
- 獲得できる陣形は前衛3人が同率で狙われやすくなるが後衛2人はほぼ狙われなくなる「ホーリーウォール」。
- ノーマッド(男/女)
- ステップを行き来する遊牧民族。斧・弓を得意とする。
- 男性は「アルタン」など遊牧民の王にちなんだ名前が付けられ、女性は「ファティマ」など千夜一夜物語に登場する女性の名前からとられている。
- 獲得できる陣形は前衛2人に攻撃が向きやすくなり、それ+皇帝の3人に素早さ強化と行動後に防御する恩恵が与えられる「ワールウインド」。
- デザートガード(男)
- 名前の由来:千夜一夜物語に登場する王や大臣の名前(読み方はマルドリュス版による)から。「シャールカーン」など。
- テレルテバを守る砂漠の剣士。大剣を得意とする。
- 獲得できる陣形は皇帝の攻撃力・防御能力が強化される代わりに比較的狙われやすくなる「デザートフォックス」。
- イーストガード(男)
- ヤウダ地方を守る侍。大剣を得意とする。8人目に登場するソウジは高い戦闘能力を持つもののLPが1。
- 「ジュウベイ」など日本の剣豪や侍の名前にちなんだ名前が付けられる。
- 獲得できる陣形は龍陣の別バージョンである「稲妻」。龍陣は皇帝が最初に行動するのに対し、こちらは皇帝が最後に行動する。
- アマゾネス(女)
- サラマットで生活する女戦士。村の男たちがロックブーケに魅了されたことに嫌気がさし村を出て行っていた。槍と弓を得意とする。
- 「ジャンヌ」など歴史上の女傑にちなんだ名前が付けられる。
- 獲得できる陣形は前にいる3人に攻撃が向きやすいが近接攻撃力と素早さが強化される「アマゾンストライク」。ただし、後衛も割と狙われるため、注意が必要。
- ハンター(男)
- サバンナの猟師。弓を得意とする。動物についても詳しいが、突然地下から現れるタームには困り果てている。
- 「ハムバ」などアフリカの部族名にちなんだ名前が付けられる。
- 獲得できる陣形は皇帝が狙われにくくなり遠距離攻撃が強化される「ハンターシフト」。前衛二人は素早さ強化と行動後防御が付与されるが、やや狙われやすい。
- 海女(女)
- トバの住民たちの生活を支える漁師。天・風の術法を得意とする。
- 「ナタリー」などアメリカの女性歌手にちなんだ名前が付けられる。
- 獲得できる陣形は陣形の中で唯一術威力の強化ができる「パワーレイズ」。ただし、術強化は皇帝のみ。また、最前列のキャラが比較的狙われづらく補正もないという珍しいパターン。
- サラマンダー(不明)
- コムルーン島に生息するトカゲのような風貌の種族。斧・体術と火の術法が得意で、熱属性に対して無敵。術師系同様に、固定装備で胴体鎧枠が埋まってしまっているが、性能は高い。無骨者に見えるが詩を愛する心がある。
- 「ケルート」などポリネシアの火山にちなんだ名前が付けられる。
- モール(不明)
- モグラのような姿をした種族で、タームによって絶滅寸前にまで追いやられていた。小剣と地の術法が得意で、地・精神攻撃に耐性がある。固定装備枠は兜。大変手先が器用で、指輪などの工芸品を製作するのも得意。
- 「シエロ」など土壌に由来する名前が付けられる。
- ネレイド(不明)
- ルドン高原のアクア湖に生息する淡水性の人魚で、女性のように見えるが性別不明。また、作中にはネレイドとは別の種族の人魚も登場する。潔癖症。水の術法が得意で、冷属性に対して無敵。状属性に対しても強い。固定装備枠がアクセサリであるため、人外種族の中では特に防御力を高めやすい。
- 「テティス」などギリシャ神話に登場する水の妖精に由来する名前が付けられる。
- イーリス(不明)
- ヤウダ地方の辺境、チカパ山の高地に生息する鳥のような羽や鉤爪を持った妖精で、女性のように見えるが性別不明。
- 人間とはあまり関わらないが、音楽を愛し心を開くこともあり、人間と古代人の架け橋となる存在でもある。弓と風の術法が得意で、冷属性に対して無敵。状属性に対しても強い。固定装備枠は戦闘服で、ネレイド同様全身鎧を装備可能。
- 「ウィンディ」など風に由来する名前が付けられる。
- 陰陽師(男)
- アプリ版で追加されたクラス。「ドウマン」など陰陽師に由来する名前が付けられる。
- 追加ダンジョンのイベントを進めると帝国に加えることが可能。唯一、最初から冥術を使用できるクラス。魔力と理力が共に高く、精神攻撃系の状態異常を受け付けない。ただし年代経過では皇帝に即位できない。また、皇帝は初期から光術を習得しているため、冥術を開発できるようにしておかない限りは継承によっても冥術を使用可能にはできない。
- 忍者(女)
- アプリ版で追加されたクラス。名前は「アザミ」といった花の名前からとらえる。
- 追加ダンジョンのイベントを進めると帝国に加えられる。体術が得意で素早い。また、ある程度の武器も得意とする。ダッシュ中の視界狭窄を抑えられる(リメイク版では視野狭窄自体がないので無意味))。ただし年代経過では皇帝に即位できない。
七英雄
かつて世界には、現代人を短命種と呼び奴隷として使っていた古代人が繁栄していた(漫画版では現代人を見て途端、「まさか生きて短命種を目にしようとは」と嫌悪に歪ませた顔を見せたり、「ああ、おぞましい」と口にしたりなど、あからさまに現代人を嫌う描写がある)。古代人は現代人よりはるかに長命だが、それ故に死を恐れ、また、死にたくないという理由から戦う事すら嫌ったため、特に命を直接脅かすモンスターの存在は最大の脅威であった。しかしその古代人の中に、モンスターを駆逐して平穏な世界にすることを志した勇気ある者が7人いた。それが後の七英雄である。
やがてモンスターたちは七英雄によって倒されたが、そのために彼らが得た強力な力はやがて周囲の古代人から恐れられ、実際に力を古代人に向けるようになり段々と忌避されるようになった。ちょうど世界が天変地異に見舞われそうだったこともあり、次元移動装置を作って別世界へと移住する計画を立て、この時七英雄に対しては装置の事故を装って、自分たちが行く別世界とは異なる場所へと追放した(漫画版では、始めから七英雄を切り捨てる目的でターム族襲来の偽情報を流し、七英雄が離れた隙に逃亡している)。追放された七英雄は、古代人へ復讐するために長い時間をかけて戻ってきたのであり、これが“いつの日か七英雄は戻ってくる”という言い伝えの真相である。 したがって七英雄の主な行動目標は、すでに別次元へ逃亡した古代人を追うための次元移動装置の調査である。現代に出没するモンスターも七英雄に使役されている。ただし、メンバーの中には復讐に興味を示さず自らの欲望のままに動く者もいる。
一方、プレイヤーであるバレンヌ帝国の目標は、この七英雄を完全に倒すことである。七英雄は、古代人がその寿命を延ばす目的で用いていた「同化の法(己の魂を新しい別の肉体に移し変える方法)」を改良し、モンスターと同化することでさらなる能力や知識を得ている。「同化の法」は本人にとって都合の悪いものも吸収してしまうという欠点があり、例えば植物を吸収したボクオーンは、植物モンスターが弱点とする攻撃に弱い。また『LORD of VERMILION』によると、ダンターグは愛や優しさなどが戦いの邪魔になると考えていたが、そうした感情も吸収する相手次第では取り込んでしまう恐れがある。同化によって異形の姿に変貌しており、通常のモンスターとは比較にならない強大な戦闘力を持っている。
後に同社のトレーディングカードアーケードゲーム『LORD of VERMILION』に7人ともゲスト参戦しており、そのフレーバーテキストでは「同化の法」の改良に対する仮称として開発提唱者のノエルが「吸収の法」と呼んでいる。なお、フレーバーテキストにはこれら以外にも各メンバーの設定や、七英雄のメンバー招集までの経緯が書かれているが、これは原作者の河津秋敏自身が書いたものである[8]。なお、同テキストの項では吸収の法の発明以前から7人は魔物討伐に共闘していたと見られる文章があるが、詳細は不明。
キャラクターデザインを担当した小林智美が後に出した画集「時織人(ときおりびと)」には、まだ人の姿を保っていた頃の彼らが描かれている。なお、『LORD of VERMILION』のSPカードとしても新たに書き下ろしており、その際は一部のキャラクターデザインを変更している。
- ワグナス
- 声 - 杉田智和(LORD of VERMILION III)
- 七英雄のリーダー。親友のノエルと共に同化の法を改良した。空を飛ぶ要塞「浮遊城」を所有し、本人は七英雄の中でも最強と語る。男性であるが、同化の法で女性タイプの多い妖精系/鳥系のモンスターを取り込んだためか性別を超越した女性的な姿をしている(ただし第2形態になると外見が変化して男性らしくなる)。この世界に残った古代人が居ると知って、探し出すためにヤウダを支配しようとする。ちなみに、ヤウダにあるチカパ山を越えた先に古代人は住んでいたため、かなり肉薄していたと言える。
- 得意技は麻痺を引き起こす全体攻撃サイコバインドと、火と風と天の術法。まともな物理攻撃は一切使わず熱・状属性に特化しており、こちらもそれに対応した装備・術で固めることで比較的楽に対処が可能。第2形態の条件は「皇帝のHPが700以上」。
- 『LORD of VERMILION』では第1形態の姿で登場。フレーバーテキストによると、古代時代では登山を趣味とする教授職だった。また当初は、心まで魔物となってしまう危険性を物ともしない決心として「世界が救われれば、我々がどう謗られようがかまわんさ」と後に古代人から受ける仕打ちへの皮肉となる発言をしていた。がロマンシング・サガ大全集によると、実際は古代人に力が向けられ始めた際、彼もまた増長している節があった様子。実際、復讐を除いた現在の目的は天空より見下す神になる、という傲慢なものとなっている。
- 漫画版では倒された他の七英雄の仇を取るためにバレンヌ帝国に襲撃を仕掛け、最終皇帝となったばかりのジェラール2世を圧倒的な力で追い詰めるものの、原作通り冷気に弱くジュウベイの乱れ雪月花に怯んだ所をアリエスにより開発が終了したばかりのギャラクシィの術法の前に敗北する。ノエルに後を託した。力尽きる寸前にジェラール2世に対し、人間たちはオアイーブら古代人たちに都合のいいように利用されているだけだと忠告をした。ノエル、ロックブーケと接触することが多い。
- 名前の由来は品川。
- ノエル
- 声 - 杉田智和(LORD of VERMILION III)
- ワグナスの親友で、ワグナスと共に同化の法を改良した。常に敬語で冷静沈着、そして紳士的な性格をしているため、話し合いで撤退を約束できることもある。妹であるロックブーケを大切に思っているため、ロックブーケを倒していると有無を言わさず襲われることがある。移動湖の建物に居住。デザートガードと対立している。色黒で、非常に引き締まった筋肉の鎧を持ち、体術と剣技に非常に秀でている。外見は古代人そのものだが、竜族をメインに同化した(内部データで竜カテゴリに入っている)。配下のモンスターに対しては、新しい体を与えて永遠に寿命を伸ばし続ける本来の「同化の法」を服従の見返りとしていた。
- 第1形態では剣を収めたまま体術で戦い、第2形態では武士のような鎧をまとい抜き身の剣で襲い掛かってくる。また、ロックブーケを倒しているか否かでも行動パターンが異なる。得意技は赤竜破(第1形態)、月影(第2形態)。第1形態や本気でない方が厄介という稀有なケース(剣術は容易に無効化が可能で、本気の場合はHPが下がる)。第2形態の条件は「皇帝のHPが700以上」。
- 『LORD of VERMILION』では第1形態の姿で登場。同化の法の改良(吸収の法の発明)の立案者はノエルであり、それをワグナスに提案したとされている。妹のロックブーケより2歳年上とされている。趣味は天体観測。ダンターグやクジンシーとも温厚に接するなど、過去からメンバーのまとめ役となっていた。ワグナスほどではないが彼もやや増長気味で、かつて知識の探求は仲間のためであったが、今はそういう志はなく自身の知識欲のためである。
- 漫画版ではロックブーケと世界を旅しておりロックブーケの凶行を止める際、第3皇帝となったオライオンと遭遇するが戦闘せず、その数十年後に大氷原で他の七英雄の本体を守る為に最終皇帝となったジェラール2世と戦い敗北する。ワグナスに妹のロックブーケ共々、人間の姿を保っていると指摘される。
- 名前の由来は上野。
- ロックブーケ
- 声 - 田澤利依子(LORD of VERMILION III)
- ノエルの妹。七英雄の紅一点。異次元への転移装置があった塔を探すためにエイルネップ神殿を調査している。死霊系種族をメインに同化。ワグナスを様付けするほど特別視している。
- 得意技は男性を魅了するテンプテーション。男性を加えての戦闘は危険が付きまとうが、この戦闘でテンプテーションを見切れるか否かでラスボスの難易度が劇的に変化する重要キャラ(テンプテーションを使う敵は他にいない)。なお、テンプテーションは水術「霧隠れ」を受けているキャラには無効。それ以外では、被害軽減が困難な単体術を使うほか、第2形態では雷属性の全体攻撃「召雷」を使う。第2形態の条件は「皇帝のHPが700以上」。
- 『LORD of VERMILION』では第1形態の姿で登場。夢はワグナスとの結婚となっている。ダンターグに続く参加者で、当初ノエルとワグナスは反対していたが、2人に置いて行かれると思った彼女の泣き落としを受けて、やむを得ず参加を認めた経緯がある一方で、最後の参加者となったクジンシーだけは近付かれることさえ嫌がるほど真っ向から嫌っている。エンペラーズ サガではナビゲーターとしても登場するが、性格は大きく変わっている。
- 漫画版では老人のオライオンから力を受け継いでエイルネップ神殿の守護者を倒した際、第4皇帝となったクリームヒルトに敗北する。酒場で第3皇帝時のオライオンと人魚タニアの仲に嫉妬しテンプテーションで男達に襲わせるが兄のノエルに凶行を止められる。
- 名前の由来は池袋。
- スービエ
- 声 - 杉田智和(LORD of VERMILION III)
- ワグナスの従兄弟。海洋での調査を行っており、「海の主」の娘との融合を目論む。また、手先のギャロンを使い、武装商船団に介入する。水棲系種族をメインに同化し、最初は下半身がタコになった姿だが、海の主の娘と融合するとタコ足の頭髪とクジラの下半身を持った姿となる。遭遇するためには条件を満たしたうえで一定以上の世代経過を必要とするため、彼との戦闘はゲーム後半になることが多い。沈没船で遭遇した場合、七英雄の目的に関する重要な台詞を話す。
- 得意技は大津波を起こすメイルシュトロームで、初手で確実に使う。それ以外では、触手による攻撃や電撃、第2形態では槍による刺属性攻撃を得意とする。刺属性攻撃は通常の雑魚が使ってくることがあるため、見切っていることが割とある。第2形態は、条件が満たしづらい一方で七英雄の中でも最高のHPを持つ。第2形態の条件は「海の主を撃破する」または「登場してから一定以上の年代が経過する」。
- 『LORD of VERMILION』では第1形態の姿で登場。ワグナス・ノエルを除くと最初の七英雄への参加メンバーで、「吸収の法の危険は理解しきれないが、ワグナスを信じているからそれで十分」ということでメンバー入りを承諾し、現在の目的がワグナスを支えることであるなど、ワグナスへの全面的な信頼が描写されている。サーフィンが趣味で、建築業に従事していた。
- 漫画版では人魚タニアの里を部下と共に襲撃し人魚薬を飲んで海中に入った第3皇帝となったオライオン一行に敗北する。人間や他の生物を見下している。
- 名前は当時スクエアのオフィスがあった恵比寿駅と七福神のえびすに由来する[9]。
- ダンターグ
- 声 - 近藤浩徳(LORD of VERMILION III)
- 古代から暴れ者として知られていた。復讐にはまるで興味がなく、ナゼール地方で1000年以上に渡って強力なモンスターを吸収し続けるなど、ただ強さにのみ異常な執着を示す猛者。肉弾戦を得意とする。獣系種族をメインに同化。彼のみ4段階の形態を持ち、初期は上半身が裸に近いケンタウロスのような姿で、強化されるごとに物々しい武装を整えていく。漫画版ではダンターグが巨大なモンスターと同化して見せたのが発端となり、評議会がモンスターと同化する術法を「異端である」と決定している。また、そのことについてスービエとボクオーンは「だから言わぬことでは無い」といった趣旨の発言をしている。特定の期間に同地域にあるダンジョンの最奥部に登場する以外は、ややわかりづらいイベントで出現するダンジョンに引きこもっているため、スービエと同じくらい接触が遅れやすい。
- 得意技は全体攻撃のぶちかまし。また、地震系攻撃もよく使う。形態が進むと角や槍を使った刺属性攻撃が増える。主に使われる打属性攻撃は軽減方法や見切れるものが少ないため、正面衝突になりやすい。形態進化の条件は「3つあるダンジョンのボスが未撃破の状態で一定以上の世代経過」。そのため、全てのボスを撃破していると進化しなくなる(とはいえ、第1形態で止めるのは至難の業)。
- 『LORD of VERMILION』では第2形態の姿で登場。スービエに続く第2の参加メンバーで、ノエルが危険性を教えた上で声をかけて、ダンターグも強さを得られることからそれを承諾した。古代では、傭兵をしながら世界チャンピオン(何の競技かは不明)を目指していた。一片の悔いも無い人生を夢として、トレーニングが趣味。
- 漫画版では人間を見下す性格が強調されサイゴ族の子供と子ムーのいる洞窟で第3皇帝となったオライオンに敗北する。彼の死はワグナス、ノエル、ロックブーケ、スービエを動揺させた。
- 名前の由来は五反田。
- ボクオーン
- 声 - 近藤浩徳(LORD of VERMILION III)
- 非常に狡猾な人物で、復讐よりも麻薬などを用いた金儲けを目的とする。古代からズル賢いことで知られていた。草原のステップを走る船、地上戦艦を所有する。植物系種族をメインに同化。遭遇条件が比較的緩く、アバロンに最も近い位置にいるため、最初に相手をしやすい。
- 人間を操り人形のように操作するマリオネットが得意技。条件を満たさないと装備・アイテムがほとんどない状態でしか戦うことができず、装備を持ち込んでの戦闘チャンスは1度のみ。第2形態ではジャグリングをする巨大な人形を操り従えている。下手をすると積みかねないイベント内容なためか、第1形態はパラメータが低い上に全ての技が事前に見切り可能で、、第2形態は1つ以外見切りなしで無効化が可能なものとなっている。頼みのマリオネットも、ある陣形で無効化できる。第2形態の条件は「皇帝のHPが700以上」。
- 『LORD of VERMILION』ではゲームとは違い人間の姿で登場。人形を使うものを吸収対象にしている。古代での職業は法律家で、政界進出と歴史に名を残す偉業を夢としていた。ロックブーケに続くメンバーで、ワグナスとノエルは声をかけていなかった(興味を持たないと考えていた)が、ボクオーン自身が自らの頭脳を売り込んでメンバー入りした。加入の際に人選に関してダンターグとスービエを「力が強いだけ」、ロックブーケに至っては「必要性ゼロ」と批判していた。
- 漫画版や「時織人」に掲載された人間の姿は老人のものであるが、『LORD of VERMILION』のSPカードで新たに書き下ろされた際は人間姿が中国風の服装をした青年[10]に変更されている。
- また、派生作品の『エンペラーズ・サガ』や『インペリアル・サガ』では引き締まった体を持つオールバックの壮年の男性の姿で描かれている。
- 漫画版では直接戦闘はなくカンバーランド制圧の際にジェラールに討伐されたことが語られるのみ。
- 名前の由来は新大久保。
- クジンシー
- 声 - 杉田智和(LORD of VERMILION III)
- ソーモンの町を占拠して帝国と七英雄の対立の歴史を作った張本人。全生命力を吸収するソウルスティールは受けた者が必ず絶命する。復讐よりも世界征服を目的とする。古代では嫌われ者として知られていたが、その理由や経緯は不明。悪魔系種族をメインに同化。なお、クジンシーのみ第1形態の時と第2形態の時、2度戦うことになる。漫画版では人間から吸収した生命力の一部を配下のモンスターに見返りとして分け与えている。最終皇帝の年代に復活し、第2形態で挑戦状を叩き付けてくる。
- 冥属性の状態異常攻撃を多用する他、攻撃パターンが意外と豊富。第1形態は強制イベントであるため、ひたすら傷薬などで回復しつつ殴るほかない。なお、事前にソウルスティールを封印してしまえるが、そうすると詰む(強くてニューゲーム時なら別だが)。第2形態では、劣化版だが見切りが不可能なライフスティールも使う他、ソウルスティールもメンバー全員に対して使ってくる。
- 『LORD of VERMILION』では第1形態の姿で登場。設定どおりノエル以外のメンバー全員から嫌われており(特にロックブーケからは近付かれるのも嫌がられているほど)、ノエルに縋り付く形で最後のメンバーとなった。古代では会社員として働いており、ギャンブルが趣味。吸収の法を得る前はかなり弱かった(ダンターグとボクオーンに至っては戦力外扱いしていた)ようで、目標も強い男となることだった。また、ロックブーケに好意を抱いていたらしい。こうした経緯を経て現代では七英雄の主導権を握ることを目標としている。
- ゲーム中では悪鬼のような姿だが、『LORD of VERMILION』のSPカードでは貴族のような意匠、『エンペラーズ・サガ』で判明した英雄時代の姿では前述の服装に加え半面を付けた美青年の姿で描かれている。
- 漫画版ではレオンの力を伝承したジェラールに敗れるが、後にジェラール2世の戴冠式に復活した姿で出現しあえなく敗れ去る。
- 名前の由来は新宿[11]。
- 七英雄の本体(七英雄)
- 本作のラストボス。ゲーム中の名称は「七英雄」。
- 各地で活動している七英雄の体は分身のようなものであり、倒されても本体が残っている限り永い眠りを経て力を蓄えれば復活させることができる。
- しかし、他6人が倒されて1人だけになった場合、その1人が他6人の復活まで本体を守り続けなければならないという「血の誓い」が交わされている。その誓いを知って大氷原のラストダンジョンに進入した最終皇帝の襲来に際して七英雄7人の本体は同化して1つになり、巨大な心臓形の球体から7人が生えた姿になった。
- 最初はロックブーケしかおらず1ターンに1度しか行動しないが、ダメージを与えることで他の七英雄が登場していき、行動回数も増える。行動内容は各七英雄のものを踏襲している。全員が登場した後は行動パターンが一部変化し、戦闘回数に比例して2~7回攻撃してくる。その為、戦闘回数が少ないと最終形態の方が攻撃回数が少なくなる。形態が進んでもパーティメンバーに使用された術や状態異常の効果は引き継がれる。その為、ロックブーケしかいない時にひたすら強化術・補助術を使うことで有利に進めることができる。
- 尚、スービエによると、これは「ワグナスによって禁じられている最後の手段」であったという。
- 漫画版ではジェラール2世一行を瀕死に陥らせるが巨大な心臓形の球体のコアを破壊され消滅した。
その他の登場人物
- 詩人
- 冒頭とエンディングで登場する人物。正体は不明。
- 本編で姿を見せることはないが、彼(?)に関連していると思われる人物はイベント上で語られている。曰く、イーリスたちが住む山で5つの楽器で音色を奏でたという(一人でやったのかは不明)。その後、様々な場所を放浪し、楽器を置き忘れたり奪われたりした後、アバロンで消息不明となる。
- ヴィクトール
- 物語開始時のバレンヌ帝国第一皇子。大人しい性格のジェラールの知識を、国政に生かすべきであると考えている。レオンが不在の間は帝国を守っていたが、クジンシーの襲撃の受け、得意技の「流し切り」を放つも必殺技「ソウルスティール」により絶命する。ジェラールに剣技を含め様々なことを伝えられなかったことを悔やんでおり、アプリ版では亡霊となって最終皇帝に戦いを申し込む。「流し切り」を得意とするが、その戦闘では、派生技である「清流剣」や「一刀両断」、「召雷」を主に使う。戦闘に勝利すると、想いを達したことで昇天する。その後、全状態異常を防ぐアクセサリが入手できる。
- オアイーブ
- 異世界に行かずに残った古代人のひとり。占い師に扮して、レオンにクジンシーの危険性を忠告しに訪れ、「同化の法」を弱めて肉体を乗っ取るような性質を無くした「伝承法」を七英雄への対抗策としてレオンに伝える。最終皇帝登場時に再びアバロンに現れるが、進め方次第でそれ以前に出会うことが可能。その場合七英雄の歴史と伝承法を伝えた彼女の真意を聞くことができる。
- 漫画版では皇帝に七英雄討伐の希望を託し、「忘れられた町」の長やアーマダなど他の古代人達の意志に反して独自に行動をとった。七英雄の本体を倒し瀕死だったジェラール2世一行を、他の古代人達と治療した。
- ヘクター
- レオンに雇われた傭兵(フリーファイター)。ジェラールの能力には懐疑的であり、一時は女傭兵と共に協力を拒む。
- 漫画版ではクジンシーを倒したジェラールさえ認めないが、1年後ボクオーンの配下で運河要塞のヴァイカーに騙され仲間たちと囚われジェラールの突破作戦の際ジェイムズとの一騎打ちに負けようやく仲間になる。
- テレーズ
- レオンに雇われた女弓術士(帝国猟兵)。原作では特にセリフやイベントは無いが、漫画版ではヴィクトールに恋心を抱いていたことが明らかになっている。ヴィクトールがクジンシーに殺されてからはクジンシーへの復讐心を顕わにした。
- ヒラガ○○世
- 天才発明家。代々天才発明家を自称する風変わりな一族で、年代ジャンプごとに彼らも世代交代していく。跳ね橋や人力風起こし(浮遊城の潜入のために必要)や、自動人形のコッペリアなど、様々なものを発明する。名前の由来は平賀源内。漫画版でも登場している。
- エメラルド
- アバロン城内で唯一最初から2種類の属性術を駆使する宮廷魔術師の女性。最初の封印の地を封印した後アバロンに帰り、ジェラール一人になった状態で彼女に話しかけると火の術法「ファイアーボール」が使えるようにしてくれる。
- キャット
- バレンヌの泥棒。盗みを繰り返して騒ぎを起こす。義理堅い性格で、命を助けられた場合、恩に報いるため皇帝に協力を申し出る。漫画版でも登場している。
- コッペリア
- ヒラガが開発する、女性型の自動人形。仲間にできるが行動選択は不能。LPは全キャラ中最大の99。条件次第で皇位継承させることも可能で、皇帝になると「命と自我」を持つようになり、行動選択も可能になる。退位後は壊れて倉庫に置かれ、調べると「こわれた人形」という表示と共に物悲しいBGMが流れる。
- 加入した段階ではマスターレベルに関係なくすべて固定となっており、装備も「プリマチュチュ」という特殊な防具で固定されている(固定装備枠ではなく、通常の防具扱い)。プリマチュチュは服+全身鎧のようなもので、他には盾かアクセサリしか装備できない。
- ギャロン
- 海賊のリーダー。武装商船団を乗っ取る。バックには七英雄スービエがいる。彼が登場すると、収入が半減する。撃破することで追い出すことができるが、後に幽霊船で亡霊として登場する。
- ハロルド王
- カンバーランドの国王。末っ子のトーマを気に入りつつも、継承者を誰にするかで悩む。サイフリートの陰謀によって死亡する。
- ゲオルグ
- ハロルド王の息子(長子)で武勇に優れる。ステップに面するカンバーランド南部の守りの任務を帯びていて、軍最高司令官としてネラック城を任されている。カンバーランド滅亡時は部下達とともに亡霊と化す。
- 漫画版ではジェラールを尊敬しており、第3皇帝となったオライオンをなかなか認められなかった。
- ソフィア
- ハロルド王の娘(次子)で知謀に優れる。カンバーランド東部の開発を任されていて、フォーファーの街を一大交易都市に育て上げた。カンバーランドの国防と体制強化のため聖騎士団ホーリーオーダーを結成する。展開によってはソフィアの遺志を受け継ぐレジスタンスのリーダーが代々ソフィアの名前も受け継いでいく。漫画版でもわずかに登場。
- トーマ
- ハロルド王の息子(末っ子)で、優しい性格が人々を惹きつける魅力となっている。子供ながらなかなか聡明。父ハロルドがサイフリートによって暗殺され、ストーリーの展開次第では幽閉される。その場合、バレンヌ皇帝によって救出された後は帝国にカンバーランド王国領全土を差し出し、初代カンバーランド太守となる。漫画版でもわずかに登場。彼が即位した場合、年代ジャンプにより世代交代してカンバーランド国王はトーマ○○世として登場する。
- サイフリート
- カンバーランドの宰相。国を陥れて支配下において、七英雄に取り入り永遠の命をもらおうと目論み、トーマを傀儡の新王に立てると共に、ゲオルグを反逆者に仕立てようと画策している。漫画版では名前のみ登場。
- タームのクイーン
- 古代において七英雄でさえ恐れさせたと言う、ターム族(シロアリのようなモンスター)の女王。働きアリのターム、兵アリのタームソルジャー、雄アリのタームバトラーといったターム族を産み、地下に巣を作って生息する。産んだ卵を地上の人々に植え付けさせて孵化して内側から食い破らせることも可能。皇帝に倒されると、気付かれぬうちに皇帝の体に新しい女王の卵を寄生させる。後に最終皇帝の時代、皇帝が葬られたアバロンの地下墓地で孵化、母の記憶を受け継ぎ、若く全盛の力を持つ人間の女に似た姿のリアルクイーンが現れる。漫画版でも七英雄の伝説の絵でリアルクイーンの姿のみ登場。
- アプリ版では、かつて七英雄が戦ったモンスターの一体であることも判明しており、過去の記憶が収められた迷宮にて、本来の力を持ったドレッドクィーンと戦うことができる。全ての人間(=当時の古代人)を従えることを目論み、そのためにまずは七英雄を従わせようとしていた。全モンスターの中で唯一、術「クイックタイム」の影響を受けない。2つの形態を持ち、第1形態を撃破すると立て続けに第2形態と戦闘になる。攻撃回数こそ2回までだが、スペックは七英雄本体に匹敵する。
- アト王
- ヤウダ地方を治める王だが、無能。自らの保身のために七英雄の1人ワグナスと手を結ぼうとする。劉禅の幼名に由来。漫画版でもわずかに登場。
- セキシュウサイ
- 忠義に厚いアト王の側近。どんな武器攻撃をも無効にする「無刀取り」という技を持つ。柳生宗厳の号に由来。漫画版でも登場し、オライオンとの一騎打ちに敗れる。孫はイーストガードのジュウベイ。
- コムルーン島の魔道士
- コルムーン島に現れた魔道士で、火山の噴火を止める研究をしている。だが実は太古に失われた、伝説の『冥の術』を手に入れようと目論んでいる。皇帝は『冥の術』を入手した場合、展開によっては強制退位する。
- サグザー
- 移動湖に居る古代人で、ノエルの旧友でもある。名前の由来は浅草。
- 海の主
- イッカククジラのような巨大な白い海獣の雌。大きさは数十mくらいと思われる。スービエに対抗できる程の力を持っているが、娘はまだそれ程の力を持っていない。
- 漫画版では老人の男性から譲り受けた「海風貝」でオライオンが話をつける。後に無事だった娘がタニアら人魚族を苦しめたスービエの対抗策を教えに来る。
- 踊り子
- 「マーメイド」という町にて、酒場で人気を博している踊り子。正体は人魚で、皇帝に正体を見られてからは姿を消す。皇帝が男性であれば、人魚薬の力を借りて彼女に会いに行くことができる。場合によってはそのまま駆け落ちしてしまうこともできる(強制的に年代ジャンプが発生する)。海水性の人魚であり、淡水性のネレイドとは別の種族。人魚の男性は魚人。
- 漫画版では人魚タニアという名前で登場し、悲劇性が強められている。
- 魔女
- マーメイドの近くにあるほこらに住んでいる魔女。1万クラウン支払うことで、人魚イベントおよび沈没船イベントに必要な「人魚薬」をはじめとして、貴重な薬品を作ってくれる。
- 魔術師
- コムルーン島という離島に住まう魔術師。モンスターの頭蓋骨らしきものをかぶっており、素顔は不明。100年以上生きているため、おそらくまともな人間ではない。
- 火山噴火の危機にある島民に噴火を止める方法を教える。しかし、それは海底に沈んだ島に隠された冥術について記された書物を得るためであり、噴火を止めたのも抑止することで噴火の規模を増大させるためだった。
- 関連イベントの最後で戦闘となる(展開次第では無視することも可能)。冥術会得前と後とで別キャラ扱いとなっており、前者は獲得できる技術点が高い。特定条件を満たしていると、イベント序盤でも戦闘可能。
- 破/滅/罪/邪の記憶
- アプリ版で追加された登場人物。過去の記憶が収められた迷宮のうち4か所にそれぞれおり、かつて七英雄が戦ったモンスターたちである。モンスターが世界中に現れた原因や天変地異が発生する原因を知っており、それに関連する七英雄を「同化の法を使って他の生物の肉体や魂を弄ぶ存在」として批判しており、死をもってその宿命を終わらせようとした。バレンヌ皇帝たちはこの記憶の存在と戦うことはできるが、本体というバックアップを持つ七英雄に死を与えようとした存在にふさわしく、敗れた場合は伝承法が発動することなくゲームオーバーとなる。当時の記憶の再現であるため、対峙する皇帝たちを自身を倒しに来た七英雄だと認識している。
漫画版の登場人物
- オライオン
- ジェラールから皇帝の力を受け継いだ第3皇帝。
- フリーファイターのヘクターを父に、ジェラールの配下であったジェイムズの妹を母に持つ設定になっている。作中でもヘクターの次に出てくるフリーファイターとして登場する。
- 酒場で出会った人魚タニアに本気で恋に落ちるが、スービエ一味によってタニアを殺される。
- 後に死期を悟り、クリームヒルトに皇帝の力を譲り渡してロックブーケ討伐を見届けた後、傍にいたノーマッドのベスマに自分の亡骸を海に沈めるよう遺言して死去。
- その訃報を聞いたかつての仲間、ホーリオーダーで帝国の将軍となったゲオルグは内心で悲しみつつも、悲嘆に沈む周囲に「最後まで無責任な奴だ」と言って気丈に振る舞った。
- クリームヒルト
- アマゾネスのリーダー。オライオンから力を受け継ぐが一時的な伝承のみで即位はしていない。
- ロックブーケ討伐の悲願を果たした後、皇位継承者としてジェラール2世を見いだし力を受け渡して彼の部下となった。
- 最終決戦の際、最終皇帝(女)の衣装を身にまとい、ジェラール2世や仲間達とともに七英雄本体と戦った。
- ジェラール2世
- ジェラールの孫。クリームヒルトから皇帝の力を受け継ぎ即位する。ジェラール同様、争いを好まない大人しい性格。
- 元々は帝国の一兵士で、竪琴の演奏を得意としていた。また、インペリアルガードのマールバラとは旧知の仲。
- 最終決戦の後、バレンヌ帝国が独裁制になるのを恐れ退位し、帝国は共和国に変わる。
地域
- 北バレンヌ地方
- 北西端の地方。バレンヌ帝国の首都であるアバロンがある。その他には封印の地、ウォッチマンの巣、ゴブリンの穴、七英雄クジンシーによって占拠された港町ソーモンがある。かつてバレンヌ帝国は世界統一に乗り出し最大版図は東方を除いたほぼ全ての地域まで及んで世界に君臨したがやがて衰退、建国から千年経った現代では過去の事績は多くは伝わっておらず、各国君主の皇帝に対する敬意と警戒に名残りがあるのみ。伝承ではなく記録で残っている時代の版図では北バレンヌ地方と南バレンヌ地方を支配してヴィクトール運河を建設したのが帝国の全盛。本編開始の時代には北バレンヌ地方の南西側4分の1を占める程度の小さな国になっている。
- 南バレンヌ地方
- 格闘家達の修行場である龍の穴のほか、格闘家の庇護下にある町ニーベル、モンスターの巣がある。かつてバレンヌ帝国が築いたオレオン海とロンギット海を結ぶヴィクトール運河があり交通の要衝となっていたが、そこに七英雄ボクオーンの配下の者が運河要塞を築いたため、通行権を握られて自由な通行ができなくなっている。運河要塞が除かれるとミラマーという運河の両岸にまたぐ町が生まれ、やがて建設される東西を繋ぐ橋はレオンブリッジと命名される。
- なお、南北バレンヌでバレンヌ全盛の領土とされており上記の記述と矛盾してしまうが、「バレンヌという一国家」と「統一を目指した帝国」を別枠で考えると一応矛盾はしない。
- ルドン地方
- 宝石鉱山とかつて鉱山によって栄えていた町ティファールのほか、南に広がるナゼール地方に続くルドン高原がある。ルドン高原のアクア湖にはネレイドが居る。また、ハリア半島経由でのヌオノへの侵入路の起点がある。本編開始の時代には宝石鉱山との交易は途絶え、バレンヌ帝国にとって鉱山の現状は不明になってしまっている。
- その地下深くには、生命力を吸い取る魔石なる鉱物が眠っている。
- カンバーランド
- 北バレンヌ地方の東、オレオン海の対岸にある国。ハロルド王と3人の子が治めているが、モンスターと結託した宰相サイフリートの陰謀が渦巻いている。ダグラス、フォーファー、ネラック城とサイフリートの砦がある。また、南に広がるステップとの境界には、モンスターの侵入を防ぐため長城が築かれている。
- 全地域の中でも、制圧までには特に多様なストーリー分岐があり、選択・行動によっては制圧失敗が容易に確定することもある一方で制圧までの過程を選択・行動次第で大きく省略することもできる。
- ステップ
- 背の高い草の生い茂る草原が広がり、遊牧民族のノーマッドが移住生活を営んでいる。オレオン海沿岸にはマイルズという町がある。メルー砂漠との境界にはワイリンガ湖が広がる(ステップ側からは侵入不可)。七英雄ボクオーンはノーマッドが使う痛み止めの薬草に目を付け麻薬を作り出し、草原に築いた船型の地上要塞を拠点に麻薬密売を行なっている。
- サバンナ
- 草原で、西と東と南に集落がある。北西でステップ、南東でサラマットに接している。地下からのタームの脅威にさらされており、既に一部の集落はタームによって壊滅している。またモールという地底族も住んでいるが、人間との接触はなく、伝説の存在となっていた。
- メルー地方
- メルー砂漠が広がる地方。北のワイリンガ湖湖畔にビハラ、東のイロリナ川沿岸にテレルテバがあるほか、砂漠をさまよう移動湖がある。テレルテバには住人が聖なる塔として扱っている古代の遺跡があり、塔の調査を目的とする七英雄ノエルが配下のモンスターに占拠させている。
- フィールドには流砂による一方通行の場所が張り巡らされており、その影響を受けないモンスターとの戦闘を回避するのは困難。
- 地図へシフトできる場所がないため、一度入ると脱出がやや面倒な地域の一つ。
- サラマット地方
- サラマットと呼ばれる熱帯雨林が広がる地方。男性を魅了する力を持つ七英雄ロックブーケが支配するエイルネップ、それに反抗する女達によるアマゾネスの村、漁村のムリエ、そしてサラマットの奥に沈んだ塔がある。エイルネップには古代の遺跡があるが巨大な石像の守護者に守られており、ロックブーケは調査のために魅了した男達に守護者を倒させようとして、いたずらに犠牲を増やす状況になっている。
- メルー同様地図へシフトできる場所がない。
- コムルーン島
- サラマットの北に位置する火山島。中央部にコムルーン火山がそびえる。町は人間が住むツキジマとサラマンダーが住むゼミオがあり、他に魔道士の砦がある。また西側の海底には古代の遺跡がある。サラマットのムリエからツキジマへの船が出ている。また、コムルーン海峡経由の航路を開拓すればフォーファーからも渡航可能になる。
- 北ロンギット地方
- 武装商船団が幅を利かせている地方。モーベルム、メッシナ鉱山がある。ロンギット海に伸びるハリア半島の先端は水路・陸路ともに侵入困難な天然の要害となっており、武装商船団はここに本拠地ヌオノを構えている。
- 南ロンギット地方
- 海女の住む村トバと人魚伝説の村マーメイド、魔女のほこらがある。沈没船イベントをクリアし、ロンギット海の嵐を鎮めれば制圧できる。その為、特殊なイベントがあまりないにもかかわらず制圧はまず後半に限定される。
- アプリ版では追加ダンジョン「追憶の迷宮」が存在する。
- ナゼール地方
- 荒地と雪原の広がる地方。遊牧民であるサイゴ族と家畜であるムーの越冬地。遊牧ではなく定住生活を送るサイゴ族の村、東のダンジョン、南のダンジョン、子供と子ムーが迷い込んだ洞窟、詩人のどうくつがある。この地方の洞窟では更なるモンスターの力を求めて七英雄ダンターグが徘徊している。ナゼール海峡は冬の間は海面が凍結するため、遊牧しているサイゴ族はムーを引き連れて移動して越冬して、暖かくなって溶ける前に再び南の氷海地方に帰っていく。
- ヤウダ地方
- 和風の国。ユウヤン、リャンシャン、チョントウ城、ハクロ城がある。後に七英雄ワグナスによってハクロ城の一部が浮遊城となり、上空から町を襲撃するようになる。イーリスの住むチカパ山もある。
- アウストラス
- メルー砂漠の南に広がる極寒地方。大昔は古代人が住んでいた雪の遺跡、砂の遺跡がある。制圧はできない。
- トーレンス
- ヤウダ地方の東、チカパ山を越えた所にある地方。ヤウダ地方を制圧することで行ける。オアイーブなど、異世界に行かずに残った古代人が隠れ住む「忘れられた町」がある。制圧はできない。
- 氷海地方
- ナゼール海峡の南に広がる極寒地方。多くが氷に覆われている氷海があり七英雄のスービエが拠点にしている。夏期のムーの住みかと氷の遺跡、そしてムーでも住むことができない大氷原がある。制圧はできない。
開発
本作は20人のスタッフの手によって、1年をかけて開発された[12] 。
前作の発売から新卒採用された社員が入社する4月までの間、河津の周りにはスタッフがいなかったため、河津は次回作の構想を練る十分な時間を得られた[13]。
主人公が代替わりする「皇帝継承システム」は、『魔界塔士Sa・Ga』の開発期間中に河津が、「空間面での自由を保障する『魔界塔士Sa・Ga』に代わる自由」として、「最後が決まっている中で、約1000年の歴史が動く」ものとして考案した[9]。
シナリオの構築はシステム開発と並行して行われた[9]。 開発当時は十分なROMの容量を確保できなかったため、あらかじめ容量を割り振る必要があり、シナリオもそれに合わせなければなかった[9]。このときボスキャラクターの数を7体にするということが決まり、のちの七英雄へとつながった[9]。 七英雄は七福神をヒントに生み出され、それぞれの名前はJRの山手線からとられた[9]。 七英雄のうち、最初に作られたのはスービエであり、スクウェアのオフィスがあった恵比寿と七福神のえびすのダブルミーニングを兼ねて命名された[13]。スービエにならい、山手線の駅名のアナグラムを作ったところ、うまくかみ合ったため、ほかのメンバーも同様に名付けられた。 ただし、河津は女性メンバーの名前を考えるのには苦労しており、ロックブーケは七英雄の中で最後に名前が付けられた[13]。 また、ロックブーケの兄であるノエルは七英雄の中の主役として設定された[13]。 さらに、「前作とは異なる形の敵にしたい」という考えから、七英雄を「1000年前から生きている古代人で、互いの仲はあまりよくない」という設定にした[9]。 時間の経過に伴い七英雄が勢力を広げるというアイデアもあったが、難易度が上がりすぎるおそれがあったため、実装は見送られた[1]。
河津は2016年の4Gamer.netとのインタビューの中で、「今思い返せば、『皇帝継承システム』によってカットされた主人公のキャラクター性が、七英雄に回ってきたのかもしれない」と振り返っている[9]。
本作がバーチャルコンソールで配信される際、七英雄の一人であるボクオーンが麻薬を密造しているという設定からコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)のレーティングではB(12才以上対象)に指定された[1]。 市川は、アプリ版の追加ダンジョン「追憶の迷宮」のテストプレイを通じ「なぜ麻薬を密造しているのかなと思ったけど、変えるべきではないと思っている」とファミ通とのインタビューの中で述べている[1]。
アプリ版
2011年には携帯電話向けアプリとして移植された[14]。 SFC版のバグや表記ミスに関してはおおむね修正された(武具性能の数値の誤り[補足 3]、デバッグモードなどゲームに支障があるもの)。 ただし、「一部の技・見切りが技道場に追加されない」「開発した全身鎧のランクが一時的に下がる」などの現象はSFC版をそのまま引き継いでいる。 システム面においては、理力を計測する理力計、戦闘回数を教えてくれる大臣などが追加。また、メニュー画面のUIも一部修正された。 アプリ版独自のイベントやクラスなどが有料ダウンロードコンテンツという形で配信されたほか、「アバロンの園」が無料ダウンロードコンテンツとして配信された。 スーパーファミコン版ではバグを利用して大金を得るという方法が存在したが、移植に伴いバグが除去され、「アバロンの園」はその救済措置として用意された[1]。
リマスター
河津は『エンペラーズ サガ』の開発・運営が始まったころから本作をスマートフォンへ移植することを熱望しており、国内外のメーカーに相談していたものの、当時はスマートフォンの性能が不十分だったため、河津の満足できる結果は得られなかった[9]。 そこへ藤本則義がドラゴンクエストシリーズの移植実績のあるアルテピアッツァを紹介し、最終的にはアプリ版を基にしたリマスター版の制作が実現した[1]。 リマスターに際し、ゲームバランスを易しくするといったことも考えられたが、最終的には「アプリ版をほぼそのままPS Vitaとスマートフォンに向けて移植する」というコンセプトが立てられ、バグの修正にとどめられた[15]。グラフィック面でも同様に、あえて高解像度化はせず[2]、スーパーファミコン版のドットを何倍にも拡大する形でグラフィックを再構成した[1]。 ただし、フィールド内で敵の攻撃を避けて動くことが重要視される本作では建物やキャラクターのサイズを変えてしまうとゲーム性に影響が出るおそれがあったため、キャラクターや建物の大きさの比率を保ったままグラフィックを刷新する方針が立てられ、その一環としてキャラクターが1歩動くマス目のサイズを36ドットに設定した[2][3]。その一方で、七英雄をはじめとするボスキャラクター戦にはアニメーションが導入された[1]。 また、インターフェースはスマートフォン向けに片手で操作できるように再構成され、プレイヤーによる調整にも対応した[1]。 さらに、リマスター版はアプリ版の追加要素を設定でオフにすることも可能であり、オフにした場合はスーパーファミコン版に近いゲームバランスとなる[1]。
リマスター作業の最初のころ、河津は街の様子が『ドラゴンクエスト』のようだと思っていたが、開発が進むにつれ考え方を改めた[1]。 市川は「ライバルタイトルである『ドラゴンクエスト』を作った会社だから、変なものは作らないだろうと考えていたが、社長の眞島真太郎さんまでがグラフィックを描くほどの総力戦になるとは思っていなかった」と4Gamer.netとのインタビューの中で、振り返っている[9]。 本作の開発にはUnityが用いられており、複数のプラットフォームでの配信に役立てることができたほか、問題が発生してもインターネットで調べることによって解決することができた[2][3]。リマスター版のテクニカルディレクターを務めた吉岡直人は「アプリ版のデータがあったおかげでプログラム面ではわりとスムーズに移植できた」とUnite 2017 Tokyoの基調講演で振り返っている[2][3]。
2016年3月24日、スマートフォン/Vita向けのリマスター版の配信が行われ[16]、このうち、スマホ版は同年5月26日に英語版が配信された一方[17]、Vita版は英語への対応作業中だった[18]。 2016年12月、河津は、Vita版への英語化作業中に問題があったため本来の予定より遅れることを発表した [19]。 2017年12月15日、Vita版の英語版が発売された[20]。同日、PC・PS4・Xbox1・Switch向けのリマスター版が発売された[21]。
主な制作スタッフ
- 河津秋敏 - 開発指揮、ゲームデザイン、シナリオ
- 伊藤賢治 - 音楽
- 小林智美 - キャラクターデザイン
- 小泉今日治 - バトルデザイン
- 篠宮淳一 - メニューデザイン
- 髙井浩 - バトルエフェクト、バトル背景、モンスター、タイトル
- 穴澤友樹 - チーフプログラマー
舞台『SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~』
『ロマンシング サ・ガ2』の舞台化。2018年9月 - 10月に埼玉、東京、大阪で公演された[22]。
キャスト
- サグザー - 野村知広
- オアイーブ - 谷口あかり
- オアイーブの父 - 石橋直也
- レオン - 内堀克利
- ジェラール - 佐藤祐吾
- ヘクター - 鐘ヶ江洸
- キャット - 南りほ
- エメラルド - 浜口藍子
- カール:ベイダー - 菅本いくみ
- ケルート:アウ - 我善導
- コッペリア - 茜屋日海夏
- ヒラガ - 原武昭彦
- スカイア - 田畑亜弥
- ソウジ - 新田健太
- リアルクィーン - 斉藤瑞季
- 最終皇帝(女) - 平湯樹里
- 海の主の娘 - 梅田彩佳
- ターム族(アンサンブル) - ANGELLA、松藤拓也、福島悠介、湯田昌次、及川崇治、今井直人、中野裕理
スタッフ
- 世界観監修・脚本原案:河津秋敏
- 脚本:とちぼり木
- 演出:佐藤アツヒロ
- 音楽:伊藤賢治
関連商品・参考文献
- ロマンシング サ・ガ2 冒険ガイドブック(NTT出版 / 1993年12月) ISBN 4871882608
- ロマンシング サ・ガ2 基礎知識編(NTT出版 / 1993年12月) ISBN 4-87188-261-6
- ロマンシング サ・ガ2 完全攻略編(NTT出版 / 1994年2月) ISBN 4-87188-262-4
- ロマンシング サ・ガ大全集 COMPLETE WORKS 1 through 3(デジキューブ / 1997年7月) ISBN 978-4925075084
- SaGa Series 20th Anniversary サガ クロニクル(スクウェア・エニックス / 2009年9月) ISBN 978-4757526464
- 時織人 小林智美ロマンシングサ・ガ画集(NTT出版 / 1994年7月) ISBN 4871883051 - 画集
- 楽しいバイエル併用 ロマンシングサガ2(ドレミ楽譜出版社 1998年12月) ISBN 4810826295 - 楽譜
音楽CD
- ロマンシング サ・ガ2 オリジナル・サウンド・ヴァージョン(NTT出版 / 1993年12月)
- ロマンシング サ・ガ2 エターナル・ロマンス アレンジ・ヴァージョン(NTT出版 / 1994年2月) ISBN 4871882799
- 伊藤賢治ピアノ作品集 Everlasting Melodies(サイトロン・デジタルコンテンツ / 2006年6月)
- SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~ Original Soundtrack(スクウェア・エニックス / 2018年12月)
DVD
- 舞台『SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~』(東映ビデオ / 2019年3月)
漫画版
徳間書店インターメディアより本作の漫画版が発売。同社発行の『ファミリーコンピュータ Magazine』に連載されていた。全3巻で1巻の原作者は森本洋、2-3巻の原作者は葉月まゆみ。作画は面堂かずき。巻数の都合上省略されている部分は多いが、描かれたイベントは原作のゲームに比較的忠実である。なお、主人公もジェラール、フリーファイターのオライオン(ヘクターとジェイムズの妹との間の子という漫画独自の設定)、そして伝承法を受けたものの帝位につかないアマゾネスのクリームヒルト(次へと伝承法をしたのち最終皇帝女の衣装を着る独自設定)をはさんで、最終皇帝にジェラール2世(ジェラールの孫でジェラールと瓜二つという独自設定)へそれぞれ世代交代している。
- 1巻(1994年7月) ISBN 419790004X
- 2巻(1994年12) ISBN 4197900066
- 3巻(1995年3月) ISBN 4197900090
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k ロマンシング★嵯峨 編集部. “『ロマサガ2』ベテラン皇帝も新米皇帝も必読! スマホ/PS Vita版の見どころを河津秋敏氏、市川雅統氏に聞く(1/2)”. ファミ通. エンターブレイン. 2017年12月23日閲覧。
- ^ a b c d e f ロマンシング★嵯峨 編集部 (2017年5月9日). “『ロマサガ2』リマスター版スタッフが語る! 重要なのは原作をリスペクトし、再解釈すること【Unite 2017 Tokyo】”. ファミ通. エンターブレイン. 2018年5月12日閲覧。
- ^ a b c d ロマンシング★嵯峨 編集部 (2017年5月9日). “アートワークにおける『ロマサガ2』リマスターのコツをアルテピアッツァ眞島氏が語る【Unite 2017 Tokyo】”. ファミ通. エンターブレイン. 2018年5月12日閲覧。
- ^ Square Enix
- ^ a b マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、84ページ
- ^ VC ロマンシング サ・ガ2 ゲームの始めかた
- ^ ロマンシング サ・ガ2 基礎知識編42ページ、完全攻略編18ページ。また、エンペラーズ サガでもこのキャラクターが「黄金の最終皇帝」という名称で登場するほか、佐賀県とのコラボ企画「ロマンシング佐賀紹介ページ」でもこの名称が使用されている。
- ^ ファミ通信.com 開発者に直撃! 『ロード オブ ヴァーミリオンII』ロングインタビュー!!
- ^ a b c d e f g h i j 馬波レイ (2016年8月20日). “「ロマンシング サガ2」のリマスターや,最新作「SaGa SCARLET GRACE」で盛り上がるサガシリーズ。その過去と未来を,河津秋敏氏と市川雅統氏に聞いた”. 4Gamer.net. Aetas Inc.. 2017年12月18日閲覧。
- ^ 小林智美 Blog 2011/06/21 「ロード・オブ・ヴァーミリオン2」 七英雄SPボクオーン
- ^ “【新作】スマホ&PS Vita版『ロマサガ2』配信開始! 記念セールでいまだけ1800円に”. 2018年7月8日閲覧。
- ^ 馬波レイ (2013年11月15日). “「ロマサガ2」のボス,七英雄たちのアナザーエピソードが描かれる。「エンペラーズ サガ」河津秋敏氏&市川雅統氏インタビュー”. 4Gamer.net. Aetas Inc.. 2017年12月17日閲覧。
- ^ a b c d まさん (2015年1月22日). “新作『SAGA2015(仮称)』発表記念。河津秋敏氏が振り返る『サガ』シリーズ25年の思い出”. 電撃オンライン. アスキーメディアワークス. 2017年12月24日閲覧。
- ^ Gantayat, Anoop (2010年10月21日). “Romancing SaGa 2 Being Remade for Cell Phones”. Andriasang. 2010年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月24日閲覧。
- ^ ロマンシング★嵯峨 編集部. “『ロマサガ2』ベテラン皇帝も新米皇帝も必読! スマホ/PS Vita版の見どころを河津秋敏氏、市川雅統氏に聞く(2/2)”. ファミ通. エンターブレイン. 2017年12月23日閲覧。
- ^ Sal Romano (2015年12月15日). “Romancing SaGa 2 coming to PS Vita, smartphones”. Gematsu. 2016年2月12日閲覧。
- ^ Romancing SaGa 2 launches May 26 in the west - Gematsu、2017年12月25日閲覧。
- ^ Square Enix working on Romancing SaGa 2 PS Vita English release - Gematsu、2017年12月25日閲覧。
- ^ Romancing SaGa 2 PS Vita English release facing issues, needs a few more months - Gematsu、2017年12月25日閲覧。
- ^ Romancing SaGa 2 for PS4, Xbox One, Switch, PS Vita, and PC launches December 15 - Gematsu、2017年12月25日閲覧。
- ^ “追加要素を盛り込んだリマスター版『ロマンシング サガ2』本日発売。Steam/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチで発売”. AUTOMATON. アクティブゲーミングメディア. 2017年12月23日閲覧。
- ^ “佐藤アツヒロ主演・演出「SaGa THE STAGE」“七英雄”が集う新ビジュアル”. ステージナタリー. 2021年4月9日閲覧。
補足
外部リンク
- ロマンシング サ・ガ2 - 公式サイト
- ロマンシング サ・ガ2 - Wiiバーチャルコンソール
- ロマンシング サ・ガ2 - Wii Uバーチャルコンソール
- ロマンシング サ・ガ2 - New3DSバーチャルコンソール
- リマスター版 公式サイト
- SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~
- ロマンシング サ・ガ2 - YouTubeチャンネル
- Sa・Gaシリーズ
- スーパーファミコン用ソフト
- PlayStation Vita用ソフト
- PlayStation 4用ソフト
- Xbox One用ソフト
- Nintendo Switch用ソフト
- Windows用ゲームソフト
- ミリオンセラーのゲームソフト
- 1993年のコンピュータゲーム
- Wii用バーチャルコンソール対応ソフト
- Wii U用バーチャルコンソール対応ソフト
- Newニンテンドー3DS用バーチャルコンソール対応ソフト
- 携帯電話アプリゲーム
- IPhone用ゲームソフト
- Android用ゲームソフト
- Unityを採用したゲームソフト
- 君主を主人公としたコンピュータゲーム
- 漫画作品 ろ
- ゲーム雑誌掲載漫画作品
- ファミリーコンピュータMagazine