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「Chromecast」の版間の差分

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[[File:Chromecast cast button icon.svg|thumb|200px|Castアイコン。モバイル端末と同じネットワーク上でChromecastを検出した際は、このボタンを押すことでChromecastを通じてテレビ画面にコンテンツを表示する事ができる。]]
[[File:Chromecast cast button icon.svg|thumb|200px|Castアイコン。モバイル端末と同じネットワーク上でChromecastを検出した際は、このボタンを押すことでChromecastを通じてテレビ画面にコンテンツを表示する事ができる。]]
[[Google TV]]と[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]をベースにしたOSを搭載する<ref>{{Cite web|url=http://www.androidcentral.com/chromecast-rooted-operating-system-detailed |title=Chromecast rooted, operating system detailed |publisher=androidcentral |accessdate=2013-10-08}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.extremetech.com/computing/162463-chromecast-hacked-its-based-on-google-tv-and-android-not-chrome-os |title=Chromecast hacked: It’s based on Google TV and Android, not Chrome OS |publisher=extremetech |accessdate=2013-10-08}}</ref>。Androidと[[iOS (アップル)|iOS]]モバイルデバイス上のアプリおよび、[[Google Chrome]]の動作するパソコンから拡張機能をインストールしたり試験運用機能からメディアルーター機能を有効にすることで<ref>{{Cite web|url=http://www.theverge.com/2016/1/12/10757226/google-chromecast-tab-casting-without-browser-extension |title=Google is building Chromecast streaming right into Chrome |publisher=androidcentral |accessdate=2016-1-17}}</ref>制御できる。[[セットトップボックス]]の一つとも言えるが、動作としてはモバイルデバイス及びパソコンからChromecastを接続したテレビに対してデバイスと同じメディアを取得させる「疑似[[ミラーリング]]」を行うものであり(Googleはこれを「キャスト」と呼んでいる)、Chromecastをテレビに接続するだけではメディアを視聴することが出来ない。
[[Google TV]]と[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]をベースにしたOSを搭載する<ref>{{Cite web|url=http://www.androidcentral.com/chromecast-rooted-operating-system-detailed |title=Chromecast rooted, operating system detailed |publisher=androidcentral |accessdate=2013-10-08}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.extremetech.com/computing/162463-chromecast-hacked-its-based-on-google-tv-and-android-not-chrome-os |title=Chromecast hacked: It’s based on Google TV and Android, not Chrome OS |publisher=extremetech |accessdate=2013-10-08}}</ref>。Androidと[[IOS (Apple)|iOS]]モバイルデバイス上のアプリおよび、[[Google Chrome]]の動作するパソコンから拡張機能をインストールしたり試験運用機能からメディアルーター機能を有効にすることで<ref>{{Cite web|url=http://www.theverge.com/2016/1/12/10757226/google-chromecast-tab-casting-without-browser-extension |title=Google is building Chromecast streaming right into Chrome |publisher=androidcentral |accessdate=2016-1-17}}</ref>制御できる。[[セットトップボックス]]の一つとも言えるが、動作としてはモバイルデバイス及びパソコンからChromecastを接続したテレビに対してデバイスと同じメディアを取得させる「疑似[[ミラーリング]]」を行うものであり(Googleはこれを「キャスト」と呼んでいる)、Chromecastをテレビに接続するだけではメディアを視聴することが出来ない。


キャスト元のブラウザ内の動画が再生されたままになるか、タブを閉じた状態でもChromecastで再生されたままになるか、音量の調節が可能であるかどうかは、各ウェブサイトによって挙動が異なる。例えば、Netflixでは動画のキャスト後にブラウザ内の動画プレイヤーには音量や再生時間など各種コントロールキーが表示されるだけで、キャスト元コンピュータのCPU負荷などが少なくなるが、タブを閉じるとChromecast元の動画も停止する。一方、Twitchではキャスト後もキャスト元の動画は再生されたままであり、タブを閉じてもChromecastの方の動画が停止しない。Chromecastを停止するには、拡張機能からキャストの停止を選択する必要がある。開発者が自分のアプリをキャストできるよう、Google Cast SDKのデベロッパプレビューも公開された。
キャスト元のブラウザ内の動画が再生されたままになるか、タブを閉じた状態でもChromecastで再生されたままになるか、音量の調節が可能であるかどうかは、各ウェブサイトによって挙動が異なる。例えば、Netflixでは動画のキャスト後にブラウザ内の動画プレイヤーには音量や再生時間など各種コントロールキーが表示されるだけで、キャスト元コンピュータのCPU負荷などが少なくなるが、タブを閉じるとChromecast元の動画も停止する。一方、Twitchではキャスト後もキャスト元の動画は再生されたままであり、タブを閉じてもChromecastの方の動画が停止しない。Chromecastを停止するには、拡張機能からキャストの停止を選択する必要がある。開発者が自分のアプリをキャストできるよう、Google Cast SDKのデベロッパプレビューも公開された。

2021年5月21日 (金) 00:30時点における版

Chromecast
開発元 Google
発売日 2013年7月24日 (2013-07-24)
詳しくは仕様表を参照
ウェブサイト store.google.com/product/chromecast

Chromecast(クロームキャスト)は、Googleが開発・販売する小型のデバイス

テレビHDMI端子に接続することにより、Wi-Fiを介してスマートフォンタブレットパソコンなどで表示している動画音楽写真ウェブページなどの高品位画像をテレビで観られる。また、4K出力HDRに対応した「Chromecast Ultra」やスマートフォンでキャストした曲をスピーカーで再生できる「Chromecast Audio」も販売されていた。

特徴

Castアイコン。モバイル端末と同じネットワーク上でChromecastを検出した際は、このボタンを押すことでChromecastを通じてテレビ画面にコンテンツを表示する事ができる。

Google TVAndroidをベースにしたOSを搭載する[1][2]。AndroidとiOSモバイルデバイス上のアプリおよび、Google Chromeの動作するパソコンから拡張機能をインストールしたり試験運用機能からメディアルーター機能を有効にすることで[3]制御できる。セットトップボックスの一つとも言えるが、動作としてはモバイルデバイス及びパソコンからChromecastを接続したテレビに対してデバイスと同じメディアを取得させる「疑似ミラーリング」を行うものであり(Googleはこれを「キャスト」と呼んでいる)、Chromecastをテレビに接続するだけではメディアを視聴することが出来ない。

キャスト元のブラウザ内の動画が再生されたままになるか、タブを閉じた状態でもChromecastで再生されたままになるか、音量の調節が可能であるかどうかは、各ウェブサイトによって挙動が異なる。例えば、Netflixでは動画のキャスト後にブラウザ内の動画プレイヤーには音量や再生時間など各種コントロールキーが表示されるだけで、キャスト元コンピュータのCPU負荷などが少なくなるが、タブを閉じるとChromecast元の動画も停止する。一方、Twitchではキャスト後もキャスト元の動画は再生されたままであり、タブを閉じてもChromecastの方の動画が停止しない。Chromecastを停止するには、拡張機能からキャストの停止を選択する必要がある。開発者が自分のアプリをキャストできるよう、Google Cast SDKのデベロッパプレビューも公開された。

YouTubeHuluNetflixGoogle Play Movie、Google Play Music、Twitchに対応している。なお、有名な動画配信サイトではニコニコ動画に対応していない(視聴自体はPCのGoogle Chromeで各サイトにアクセスし、これをキャストさせることにより可能)。Amazonプライム・ビデオ(旧Amazonビデオ)においては2019年7月9日(アメリカ現地時間)より対応された[4]

日本国内での販売開始に合わせ、dビデオNTTドコモ)、ビデオパスau)、ビデオマーケット、観劇三昧などがChromecast対応を発表している。2017年にはDAZNパフォーム・グループ[注釈 1]が対応している。

製品

第1世代

2013年7月24日に米カリフォルニアサンフランシスコで開催されたイベントで発表され[5]、同日アメリカ国内向けに発売を開始。価格は35ドル。ドングル型のデバイス。日本国内においては2014年5月28日に発売を開始。価格は4200円(消費税別)[6]

2014年、Google I/Oにて、画面のミラーリング機能が今後のアップデートによって公式対応することを述べた。対応モデルはNexusシリーズGalaxy S4Galaxy S5LG G2LG G2 ProHTC One M7などが対象[7]

2014年7月10日、公式アプリのバージョン1.7のアップデートを伴い、画面のミラーリング(ベータ版)の機能が対応になった。

第2世代

2015年9月29日、アメリカ国内向けに発売を開始。価格は35ドル。円形のデバイス。日本国内においては2016年2月18日に発売を開始。価格は4980円(消費税込)。セットアップ方法は第1世代と同じだが、5GHzの無線LAN(IEEE802.11ac)に対応した。従来の2.4GHz(IEEE802.11b/g/n)にも対応している。

Chromecast Audio

2015年9月29日に米国向けに販売開始。価格は35ドル。日本国内においては2016年2月18日に発売開始。価格は4980円(消費税込)。3.5mmアナログ ステレオ パッチケーブルが付属。Chromecastの音楽特化版といえる製品であり、ハイレゾに対応(96kHz/24bit)。Chromecast Audioとスピーカーをケーブルで繋げば、スマートフォンの音楽アプリでキャストした曲をWi-Fi経由でスピーカーで再生できる他、マルチルーム再生にも対応[8]。対応しているスピーカー入力は、3.5mm、RCA、光デジタル音声入力(S/PDIF)である。Google Play Musicの曲も再生可能。無線LANについては第2世代と同様。

Chromecast Ultra

2016年11月6日に米国で販売開始。価格は69ドル。日本国内においては2016年11月22日に発売開始。価格は9,900円(消費税込)[注釈 2]。4KとHDR[注釈 3]に対応している。無線LANについては第2世代と同様。Ethernetコネクタ搭載のUSB電源アダプターを付属。

第3世代

2018年10月10日に発売された。価格は35ドル。Chromecast Ultraに近いデザインに変更。1080p/60fpsのビデオが再生可能となった。日本国内においては同日に発売開始。価格は5,072円(消費税込)[注釈 4]

Chromecast with Google TV

2020年9月30日(米国時間)に発表・発売。Chromecast Ultraと同じく4K/60p・HDR[注釈 5]に対応。新たにAndroid TVを搭載し、Googleの検索を利用して、動画配信サービスで提供されている映画や番組、現在放送中のライブコンテンツをまとめて検索できる「Google TV」が搭載された。Google TV対応のアプリを追加でインストールする事もできる。YouTubeとNetflixのダイレクトボタンを搭載したマイク内蔵リモコンが付属されている[9]。今モデルの充電口は、従来の「USB A-MicroB」から「USB Type-C」に変更された。また新たにBluetoothに対応したことで、Bluetooth対応のゲームパッドやオーディオデバイスなどが接続可能となった。日本国内においては2020年11月25日に発売開始。価格は7,600円(消費税込)。

モデル比較

旧モデル 現在のモデル
モデル Chromecast (第1世代) Chromecast (第2世代) Chromecast Audio Chromecast Ultra Chromecast (第3世代) Chromecast with Google TV
発売日 2013年7月24日 2015年9月29日 2015年9月29日 2016年11月6日[10] 2018年10月10日 2020年9月30日
販売終了 2015年9月29日 2018年10月10日 2019年1月12日 2020年9月30日
価格
(米ドル)
US$35 US$35 US$35 US$69[10] US$35 US$49.99
価格
(日本円)
4,410円[注釈 6] 4,980円 4,980円 9,900円[注釈 2] 5,072円[注釈 4] 7,600円
SoC Marvell Armada 1500 Mini 88DE3005-A1
1.2GHz 1コア[11][12]
Marvell Armada 1500 Mini Plus 88DE3006
1.2GHz 2コア ARM Cortex-A7
Marvell Armada 1500 Mini Plus 88DE3006
1.2GHz 2コア ARM Cortex-A7
Marvell Armada 1500 Mini Plus 88DE3009
1.2GHz 2コア ARM Cortex-A53
Amlogic S905D3
1.9GHz 4コア
Mali-G31 MP2 GPU
RAM 512 MB RAM DDR3L 512 MB RAM DDR3L 256 MB RAM DDR3L 1 GB RAM DDR3L 2 GB RAM
ストレージ 2 GB 256 MB 256 MB 8 GB
映像出力 1080p 1080p @ 30fps または 720p @ 60fps
1080p @ 60fps
  • 4K Ultra HD @ 60fps
  • HDR (HDR10, HDR10+, Dolby Vision)
Audio DAC AKM AK4430 192 kHz 24-Bit DAC[15]
接続
  • HDMI
  • Wi-Fi (802.11 b/g/n/ac @ 2.4/5 GHz)[16]
  • USB電源アダプター
  • HDMI
  • Wi-Fi (802.11 b/g/n/ac @ 2.4/5 GHz)[16]
  • イーサネット(USB電源アダプターにイーサネット端子搭載)
  • HDMI
  • Wi-Fi (802.11 b/g/n/ac @ 2.4/5 GHz)
  • USB電源アダプター
  • HDMI
  • Wi-Fi (802.11 b/g/n/ac @ 2.4/5 GHz)
  • Bluetooth 4.2
  • イーサネット(USB電源アダプターにイーサネット端子搭載)
電源 マイクロUSB マイクロUSB マイクロUSB マイクロUSB マイクロUSB USB-C
寸法 72mm × 35mm × 12mm 51.9mm × 51.9mm × 13.49mm 51.9mm × 51.9mm × 13.49mm 58.2 mm × 58.2 mm × 13.70 mm 51.81 mm × 51.81 mm × 13.8 mm 162 mm × 61 mm × 12.5 mm
重量 34 g (1.20 oz) 39.1 g (1.38 oz) 30.7 g (1.08 oz) 47 g (1.66 oz)[13] 40 g (1.4 oz) 56.7 g (2.00 oz)
型番 H2G2-42 NC2-6A5 RUX-J42 GA3A00403A14 GA00439 GA01919

脚注

注釈
  1. ^ 日本国内で、2016年11月対応のスポナビライブソフトバンクYahoo! JAPANの共同運営)のコンテンツを吸収
  2. ^ a b 2019年9月30日までは9,720円(消費税込)。
  3. ^ HDR10とDolby Visionに対応。
  4. ^ a b 2019年9月30日までは4,980円(消費税込)。
  5. ^ HDR10とHDR10+、Dolby Visionに対応。
  6. ^ 消費税5パーセント
出典
  1. ^ Chromecast rooted, operating system detailed”. androidcentral. 2013年10月8日閲覧。
  2. ^ Chromecast hacked: It’s based on Google TV and Android, not Chrome OS”. extremetech. 2013年10月8日閲覧。
  3. ^ Google is building Chromecast streaming right into Chrome”. androidcentral. 2016年1月17日閲覧。
  4. ^ YouTubeがAmazonのFire TVに、プライム・ビデオがChromecastに正式復帰”. ITmedia. 2020年2月9日閲覧。
  5. ^ Google、テレビのHDMI端子に挿すChromecast を発表。価格は35ドル - Engadget Japanese
  6. ^ Google、「Chromecast」を日本でも5月28日発売、税別4200円ケータイWatch、2014年5月27日)
  7. ^ 速報:Chromecast がAndroid 画面ミラーリングに公式対応。自前写真の表示や同一LAN制限廃止など - Engadget Japanese
  8. ^ 新「Chromecast」とハイレゾ対応「Chromecast Audio」が国内発売。各4,980円
  9. ^ YouTubeやNetflixを横断検索「Google TV」。リモコン付き新Chromecastも - AV Watch”. AV Watch (2020年10月1日). 2020年10月5日閲覧。
  10. ^ a b Bader, Daniel (October 4, 2016). “Chromecast Ultra supports 4K streaming for $69, coming in November”. Android Central. Mobile Nations. October 4, 2016閲覧。
  11. ^ 第二世代Chromecastの処理性能は初代よりも2.5倍高い
  12. ^ Toshiba ApP Lite™ Series: TZ5000 Application Processor and Reference Design for Media Stick
  13. ^ a b Chromecast Ultra - 4K Streaming Device”. Google Store. October 4, 2016閲覧。
  14. ^ Smith, Ryan (October 4, 2016). “Google Announces Chromecast Ultra: 4K & HDR for Chromecast”. AnandTech. Purch Group. October 6, 2016閲覧。
  15. ^ AKM AK4430 documentation, Retrieved May 30, 2016.
  16. ^ a b Chromecast specifications - Chromecast Help”. Google Support. February 3, 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。October 11, 2018閲覧。

関連項目

外部リンク