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「寒風山トンネル」の版間の差分

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2021年5月13日 (木) 21:47時点における版

国道194号標識
国道194号標識
寒風山トンネル
寒風山トンネル 西条市側
概要
位置 高知県吾川郡いの町愛媛県西条市
座標 北緯33度48分12秒 東経133度15分42秒 / 北緯33.80333度 東経133.26167度 / 33.80333; 133.26167
現況 運用中
所属路線名 国道194号
起点 高知県吾川郡いの町
終点 愛媛県西条市
運用
開通 1999年(平成11年)4月17日
通行料金 無料
技術情報
全長 5,432m
道路車線数 片側1車線
9m
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寒風山トンネルの位置(日本内)
寒風山トンネル
寒風山トンネル
寒風山トンネル高知県側と寒風山

寒風山トンネル(かんぷうざんトンネル)は、国道194号高知県吾川郡いの町愛媛県西条市との間の寒風山の下を貫くトンネルである。四国最長の道路トンネルでもある。旧寒風山トンネル(寒風山隧道)と区別する場合、新寒風山トンネルということもある。旧寒風山トンネルも併用されている(下記)。

沿革

  • 昭和53年(1978年)4月 - 建設省(現国土交通省)の直轄事業として着手された。
  • 昭和56年(1981年)9月 - 愛媛県側で工事用道路の工事着手。
  • 昭和57年(1982年)10月5日 - 愛媛県側で工事用道路で大規模地すべり発生(幅約100m、長さ約200m、推定崩壊土量10万m3)。
  • 昭和61年(1986年) - ルート変更後、工事用道路の工事に着手。
  • 昭和63年(1988年)10月 - 建設省(現国土交通省)の直轄事業として本体工事が開始された。
  • 平成元年(1989年)2月 - 愛媛県側作業坑の掘削工事に着手。
  • 平成2年(1990年)1月 - 愛媛県側本坑の掘削工事に着手。
  • 平成4年(1992年)6月 - 高知県側作業坑の掘削工事に着手。
  • 平成4年(1992年)8月 - 高知県側本坑の掘削工事に着手。
  • 平成6年(1994年)10月3日 - 作業坑が貫通。
  • 平成8年(1996年)11月21日 - 本坑が貫通。
  • 平成11年(1999年)4月17日 - 一般供用を開始。

概要

本坑延長5432メートル、高知から愛媛方面へ3.45%の下り勾配を持つ片側1車線の長大トンネルである。 このトンネルが開通するまでは、自動車の通行可能な道路は標高1,120m地点[1]にある延長945m、1964年(昭和39年)7月開通の寒風山隧道(照明設備はない)のみであったが、トンネルの前後は高知県側・愛媛県側ともに急傾斜の林間を縫う悪路であり、大型車の利用には支障が多かった。また、大雨による通行規制、さらに冬季3ヶ月間は雪による路面の凍結等で通行止めになることも多かったため、昭和51年度より関係市町村・諸団体・民間企業等が改良を求める運動を行い新トンネルの建設へと繋がって行った。

実際の工事にあたっては、高土被り(最大900mの土被り箇所がある)による高地圧対策や突発湧水など、数々の難工事を克服して完成にこぎ着けた。トンネル延長が5,000mを超えているため、法令で定める危険物、火薬類、爆発物、劇物、有毒物、発火性化合物等の一定量以上積載車は、このトンネルを通行できない(車両総重量10トン位までなら旧寒風山トンネルで迂回可能だが、冬の凍結時は通行止め期間あり)。本トンネルの開通によりこの区間の所要時間が約50分から約10分に大幅に短縮され、積雪の影響もほとんど解消された。トンネル内は、高知県側から愛媛県側に向かって直線の下り坂となっている。

路線データ

  • 構造規格:第3種 第3級
  • 設計速度:60km/h
  • 長さ:5,432m
  • 道路幅員:9m
  • 車線幅員:3.25m
  • 車線:片側1車線

旧寒風山トンネル

寒風山トンネルの手前の旧道である西条市道加茂24号線といの町道一の谷寒風線をつなぐトンネル。UFOライン伊予富士など、接続する観光スポットが多いため、旧トンネルも引き続き使用されている。高知側の出口付近には、観光客用の駐車場と広場が設けられている。

脚注・参考文献

  1. ^ 『スーパーマップル 四国道路地図』 昭文社、2008年
  • 土佐国道事務所40年のあゆみ

関連項目