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「芦屋競艇場」の版間の差分

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2021年5月13日 (木) 21:40時点における版

ボートレース芦屋
地図
施設
所在地 福岡県遠賀郡芦屋町大字芦屋3540番地[1]
座標 北緯33度52分26.1秒 東経130度39分52.6秒 / 北緯33.873917度 東経130.664611度 / 33.873917; 130.664611座標: 北緯33度52分26.1秒 東経130度39分52.6秒 / 北緯33.873917度 東経130.664611度 / 33.873917; 130.664611
開場 1952年11月7日
所有者 芦屋町
施行者 芦屋町
コース
水面 人工(プール[2]
水質 淡水[2][3]
モーター 減音 (ヤマト331型)
外向発売所
外向発売所
  • アシ夢テラス
場外発売場
場外発売場
  • ボートピア勝山
  • ボートピア高城
  • ボートピア金峰
  • ミニボートピア天文館
  • ミニボートピア日向
  • ミニボートピア嘉麻
  • オラレ日南
  • 実況
    担当 現在は交代制
    所属 RKBミューズ
    テンプレートを表示
    芦屋競艇場の位置(日本内)
    芦屋競艇場
    芦屋競艇場

    芦屋ボートレース場(あしやボートレースじょう)は、福岡県遠賀郡芦屋町にあるボートレース場である[1][2][3]

    概要

    主催者は芦屋町。施設名の通称は、BOAT RACE芦屋(ボートレースあしや)。芦屋町内には航空自衛隊芦屋基地(競艇場開設当時アメリカ空軍芦屋飛行場。1961年返還後は航空自衛隊の基地)があり、町の総面積の半分近くを占めている。このため、この競艇場は、自衛隊基地設置の見返り的(地域振興策)な要素が強い。

    隣の北九州市若松区にも若松競艇場があり、競艇場間の距離が日本一短いことでも知られる。以前は同じ宿舎を共同使用していたが、現在では若松が新たな宿舎を建設した為、別々の建物になっており、併催が可能である。

    芦屋町モーターボート競走事業として地方公営企業法の規定の全部が適用されている[4]。なお、2010年までの施行者は芦屋町・岡垣町遠賀町で結成した一部事務組合「芦屋町外二ケ町競艇施行組合」であった(詳細後述)。

    実況は、福岡県内の3競艇場(若松・芦屋・福岡)をRKBミューズ所属の女性アナウンサー、安河内美記・吉野尚美・竹本春美・荒田美希の4人でローテーションで回している。しかし、2003年女子王座決定戦と2005年競艇王チャレンジカップでは松岡俊道率いるトシヴォイスの実況を起用した。メディアターナーの内田和男が実況することもあった。

    マスコットキャラクターはアシカの「アシ夢」。

    2010年7月9日からの開催で業界初モーニングレース「サンライズレース」を実施。第1レースのスタート展示時刻が通常より1時間40分早い午前9時5分となり、最終第12レースの発売締切時刻が14時42分となっている。当初は10月19日までの夏季限定の予定だったが、電話投票利用者などからの反響が大きかったため、2010年度一杯継続することになった。その後も、好調なことから2011年度以降も継続開催が決定している(同7月からは電話投票受付開始がさらに繰り上げられたため、第1競走の展示を午前8時32分と、全公営競技で最も早い発走開始となった。後述)。なおGII以上のレースはこれまでと同じ昼間開催となる[5]。これにより、ナイター競走の若松競艇場との併催時には、朝~昼は当場の、昼~夜は競艇場を移動しての若松開催のレースを両方楽しめるようになっている。

    歴史

    芦屋町は戦後復興の財源を得るため競艇を開催しようとしたが、当時の内規では自治体が開催認可を得るためには人口が3万人以上である必要があった。このため、同じ遠賀郡の岡垣村(現・岡垣町)および遠賀村(現・遠賀町)と共に「芦屋町外二ケ村競艇施行組合」(その後・芦屋町外二ケ町競艇施行組合)を結成して認可を受けることとなった[6]

    1952年昭和27年)11月7日に初開催が行われた。なお1954年には全国で初めてのオール女子戦である「水の女王決定戦」の開催が行われた。

    開設当初は現在地とは異なり芦屋町山鹿(山鹿城址の麓)の遠賀川右岸河川敷堤内地に存在し、遠賀川自体を競走水面として利用していたため、荒天によるレース中止が頻繁にあるばかりか、上流から流れてくるゴミなどの浮遊物に悩まされた。さらに1966年に遠賀川が一級河川に指定されたため河川敷に恒久的な水上施設を設置することが不可能となったため、初代芦屋競艇場が、1967年運輸省(当時)から告示された「モーターボート競走場の構造及び施設の規格」を満たすことが困難となった。これらの理由により競艇場を移転することが決定され、現在地に移転した。

    2代目芦屋競艇場は1969年3月に完成し、同年4月10日に初開催が行われた。

    収益が改善せず3町への利益配当金が支払われない状況が続いたことから、2010年3月、それまで主催してきた「芦屋町外二ケ町競艇施行組合」を解散することを3町で議決。芦屋町はこれに替わる事業形態として「芦屋町モーターボート競走事業」を創設し[7]、これ以降は主催が芦屋町のみとなった。

    水面の特徴

    競走水面はプール[2]で、水質は淡水[2][3]。かつては、九州の5場のうちで最もまくりの効きやすい競艇場であったが、現在では1コースの勝率は約60%以上となっており、全国の競艇場の中ではインの勝率が高い競艇場として有名。また、遠賀川の支流・西川からは数百メートル離れている。

    主要開催競走

    • 周年記念 (GI) のタイトルは「全日本王座決定戦」。
    • 企業杯(GIII)として、「アサヒビールカップ」が行なわれている。
    • 正月には「福岡県内選手権大会」、ゴールデンウィークには「ゴールデンウィーク特選レース」、お盆には「オール九州選抜戦」、他にはマスコットキャラちなんで「アシ夢ダービー」が行なわれている。
    • 「サンライズレース」では、午前中の第5レースまでと昼の第8レースをA級・B級の混合戦とし、次のような選手構成でレースをする。2011年8月3日から、電話投票発売開始時刻の繰り上げに合わせて進行時間を切り上げ、同時に企画レースの拡大を行った。[8]当初は10月30日までの予定だったが、好評だったことから11月以降も継続することが決定した[9]
      • 現在のレース構成
        • 第1レース「サンライズV戦」 1号艇のみA級、他B級(これはGII以上のクラス以外の一般開催では常時第1レースで組まれているもの)
        • 第2レース「サンライズW戦」 1号艇・4号艇をA級、他B級
        • 第3レース「サンライズX(クロス)戦」 奇数番がA級、偶数番がB級
        • 第4レース「サンライズY戦」 1号艇にA級かつ進入固定
        • 第5レース「サンライズZ戦」 1・2号艇にA級
        • 第8レース「昼どき戦」 1号艇にA級(2010年10月30日より実施)
      • 過去のレース構成
        • 第4レース「進入固定競走」(1号艇A級とは限らない、2011年7月まで。通常開催時は第5レースであった。)
        • 第9レース「昼どきどき戦」 1号艇にA級(2011年8月3日~2012年7月2日)

    SG開催実績

    年度 施行回 競走名 優勝者 登番 出身
    1958 第4回 モーターボート記念 H 前田道積
    R 山岡貫太
    1056
    303
    長崎
    三重
    1964 第10回 モーターボート記念 倉田栄一 318 三重
    1986 第32回 モーターボート記念 倉重宏明 2036 福岡
    2005 第8回 競艇王チャレンジカップ 上瀧和則 3307 佐賀
    2008 第18回 グランドチャンピオン決定戦 湯川浩司 4044 大阪
    2012 第22回 グランドチャンピオン決定戦 太田和美 3557 奈良
    2015 第18回 チャレンジカップ競走 笠原亮 4019 静岡
    2018 第21回 チャレンジカップ競走 馬場貴也 4262 滋賀

    場外発売所

    これ以外に、外向発売場として「アシ夢テラス」が2010年7月5日がオープンした。全国で初めて競走水面対岸に観覧スペースを設け、開催日に目の前で競走観戦ができる。

    アクセス

    関連項目

    • 三国競艇場(三国ボートレース場) - 本場と同様に、河口部の河川敷(九頭竜川)で開場し、後に移転したボートレース場。「町域」に所在し、開設当初から一部事務組合が第1施行者だったという共通点もある。

    脚注

    注釈

    出典

    参考文献

    • 蛭子能収『競艇入門』ポケットブック社〈Pocket book 38〉、1992年。ISBN 978-4-341-14038-0 
    • 大空剛「失われた競艇場」『競艇マクール』2000年8月号、129-130頁。
    • 藤野悌一郎『よくわかる競艇のすべて 改訂新版』三恵書房、2006年。ISBN 4-7829-0353-7 
    • アクセス情報”. ボートレース場情報. 芦屋競艇場. 2012年3月22日閲覧。

    外部リンク